著者
大津 健史 西田 一樹
出版者
一般社団法人 日本トライボロジー学会
雑誌
トライボロジスト (ISSN:09151168)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.127-136, 2016-02-15 (Released:2016-05-23)
参考文献数
27

This paper describes that the behavior of growth of cavitation formed in the journal bearing and the effect of cavity growth on the bearing performance. The journal bearing test apparatus in which the bearing was made of transparent acrylic plastic was used, and cavitation in lubrication film was observed by the fluorescent method in this study. Results show that the cavity is formed by the bubble occurred at the edge of bearing, and the angle of start and end position of cavity depends on applied weight. The cavity grows with time at a constant load of 45 N because the cavity coalesces with small cavities occurred at the edge of bearing, and the eccentricity ratio and the attitude angle are also changed during the time of growth. It is also shown by a numerical analysis that the cavity growth is related with the oil flow generated by the negative pressure at the outlet of the cavity.
著者
大津 孝佳 中村 啓輔 Ohtsu Takayoshi Nakamura Keishuke
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構特別資料: 第13回「宇宙環境シンポジウム」講演論文集=JAXA Special Publication: Proceeding of the 13th Spacecraft Environment Symposium (ISSN:1349113X)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-SP-16-010, pp.71-74, 2017-02-15 (Released:2017-02-15)

プラズマと中性粒子の相互作用として、核融合の分野では、中性粒子が炉壁からプラズマ内に侵入し、プラズマ内で衝突を繰り返し、加速される現象が報告されている。この現象は、人工衛星などの宇宙空間放電によって発生するプラズマと、宇宙空間に存在する微細なデブリに於いても生じることが懸念される。そこで、この現象をシミュレーションによ って解析し、下記のことが明らかとなった。①微細なデブリがプラズマによって加速される、②プラズマ温度が高いほど、加速後の速度が速く、加速される粒子数が増加する、③質量が炭素原子の 10 倍以下の微細なデブリに顕著に生じる。 会議情報: 第13回宇宙環境シンポジウム (2016年11月1日-2日. 情報通信研究機構 本部 国際会議室), 小金井市, 東京 形態: カラー図版あり Meeting Information: The 13th Spacecraft Environment Symposium (November 1-2, 2016. National Institute of Information and Communications Technology), Koganei, Tokyo, Japan Physical characteristics: Original contains color illustrations
著者
大津 由紀雄
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2008

ことばへの気づき(メタ言語意識)を仲介として母語教育と外国語教育を言語教育として統合させる試みの暫定的とりまとめを行った。これまで、このような試みが体系的に成されてこなかった理由が、統合のための基盤となるべき、「ことば」という観点が決定的に欠けていることにあることがわかったことに基づき、どのような形で「ことば」という観点を学校教育に導入するべきであるかを検討した。さらに、教材の開発と授業実践を続けることによって、本研究の成果が学校教育の現場に直接役立つよう努力した。この作業のために、以前から交流のある小中高の先生との会合を重ね、その成果を「毎日小学生新聞」に「ヤバい!ことばの力」と題する連載として公表した。さらに、教員育成のためのカリキュラムの開発のため、夏と冬に教員のためのことばワークショップを主宰した。また、前年度に引き続き、現実の社会問題としての小学校英語の問題、および、高等学校英語の問題についても、上述の言語教育の視点から分析し、その成果を論文、単行本、講演会などの形で、広く知ってもらえるよう努力した。こうした研究成果のまとめの一環として、2010年に慶應義塾大学三田キャンパスにおいて、言語教育シンポジウム「」を企画し、理論と実践の両面から言語教育のあるべき姿を追求した。
著者
大津由紀雄編著
出版者
研究社
巻号頁・発行日
2012
著者
西川 幸利 大津 隆行
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.8, pp.1836-1841, 1969
被引用文献数
16

α-およびβ-置換アセチルアセトンを合成し,その銅(II)キレートによるメタクリル酸メチルの重合を,60℃,塊状で行なった。α-位にメチルおよびフェニル基を導入した場合には,重合活性は増大し,またフェニル置換体についてはつぎのような順であった:<I>p</I>-CH<SUB>3</SUB>O><I>p</I>-H><I>p</I>-CH<SUB>3</SUB>><I>p</I>-Cl。一方,β位に置換基を導入した場合には,つぎの順であった:C<SUB>2</SUB>H<SUB>5</SUB>O>CH<SUB>3</SUB>>C<SUB>6</SUB>H<SUB>5</SUB>。このような重合活性におよぼす置換基の効果は,主として置換基のI効果と生成リガンドラジカルの安定性によって理解された。<BR>また,これらキレートによる開始機構をさらに明らかにするためにアセト酢酸エチル銅(II)キレート([Cu(eacac)2])によるスチレンの重合(60℃)を動力学的に研究した。ベンゼン中では重合速度(<I>R</I>p)は次式で表わされた:<I>R</I>p=k[Cu(eacac)<SUB>2</SUB>]<SUP>0.5</SUP>[St]<SUP>1.9</SUP>。<BR>ベンゼン以外の他の溶媒を用いた場合には,<I>R</I>pに対するみかけのモノマー次数は1.3から2.4まで変化した。このことは,開始過程においてキレートとモノマーあるいは溶媒との間での錯体形成が重要であることを示している。得られた置換基効果ならびに動力学的結果から,金属キレートによるビニル重合の開始機構について考察した。
著者
林 恭子 大津 史子 矢野 玲子 榊原 仁作 後藤 伸之
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.131, no.1, pp.139-152, 2011 (Released:2011-01-01)
参考文献数
32
被引用文献数
3 3

The present study investigated risk factors and subjective symptoms associated with drug-induced leucopenia. We selected 248 patients with drug-induced leucopenia from the Case Reports of Adverse Drug Reactions and Poisoning Information System (CARPIS) database of over 47000 case reports of adverse drug reactions and assigned them to a case group. We also randomly selected 743 cases of adverse drug reactions not associated with leucopenia as a control group. A comparison of patient characteristic data between the two groups using logistic-regression analysis revealed that female sex, autoimmune disease and renal damage were background risk factors for drug-induced leucopenia. In addition, thiamazole, ritodrine, propylthiouracil, ticlopidine, allopurinol, minocycline and captopril administration significantly increased the risk of drug-induced leucopenia. A significant association was also found for fever, chills and pharyngeal abnormalities. Based on these findings, we developed two estimated regression equations to help prevent drug-induced leucopenia in the community pharmacy setting.
著者
十鳥 弘泰 大津 金光 横田 隆史 馬場 敬信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.319, pp.19-24, 2009-11-26
被引用文献数
7

我々は,ループ中の実行頻度上位2位の経路(パス)を抽出し投機的に並列実行することでプログラムを高速化する2パス限定投機方式を提案している.本稿では,広範なプログラムに対する本方式の詳細な評価を行うため,現実的なハードウェア構成を想定したマルチコアプロセッサシステムPALSを提案するとともに,その評価環境について述べる.PALSでは,パス予測を行うハードウェア機構により,投機的なスレッドの制御にかかるオーバヘッドを低減する.また,プロセッサおよびプロセッサの持つメモリをそれぞれリング状に接続し,レジスタ間およびメモリ間での通信を実現することで,スレッド間での同期待ち時間を低減する。
著者
大津 隆行 的場 啓子 菊地 茂行 平尾 一郎
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.368-371, 1955-04-25 (Released:2010-02-19)
参考文献数
8
被引用文献数
3

Polyvinylpyrrolidone, used as the substitute plasma, is said to be effective when the molecular weight is around 30, 000 to 50, 000, and the inclusion of lower or higher molecules is thought to give adverse effect as a substitute plasma. The polymer obtained by the polymerization of vinylpyrrolidone with hydrogen peroxide and ammonia catalyst was extracted with acetone at a room temperature and fractionated by reprecipitaton from aqueous solution with acetone, obtaining a distribution curve for molecular weights.On the other hand, distribution curve of molecular weights was also obtained by the same method from the polyvinylpyrrolidone marketed by the German Bayer and the two curves were found to be very similar. These results show that the extraction of low molecular polymers with a solvent like acetone is effective in obtaining polyvinylpyrrolidone of high homogeneity. Polyvinylpyrrolidone is known to take a coiled form in a solution that its viscositic characteristics in dilute aqueous solution were also examined and it was observed that the Huggins' viscosity constant, k', markedly changes with the degree of polymerization.
著者
大津 博義
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2011-10

制度:新 ; 報告番号:甲3453号 ; 学位の種類:博士(理学) ; 授与年月日:2011/10/27 ; 早大学位記番号:新5778
著者
大津 正英
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.75-78, 1972-06-25 (Released:2009-02-12)
参考文献数
8
被引用文献数
2 6

越後山系の飯豊山の北側と,朝日岳の東側,すなわち山形県側の山麓地帯で,1968年12月から,1971年2月までの3猟期(12月1日から翌年2月15日まで)内に捕獲したテン51個体の,胃の内容物を調査した。その結果,胃の内容物は,鳥類が3種類,哺乳類が3種類,および植物の漿果が2種類であった。胃の内容物で,多くみられたのは,ヤマドリとトウホクノウサギであり,それぞれ,全体の25%と35%の個体にみられ,その重量は,それぞれ,47%と30%であった。植物では,カキの実が,より多く,全体の11%の個体にみられ,その重量は,全体の8%であった。なお,テンの生息密度は,農林省の狩猟統計書の捕獲数から,漸時減少の傾向がみられる。