著者
本田 真望
巻号頁・発行日
2005

第1章 序言 1.1 研究の背景 有史以来,人間は都市に生活し,経済・文化を初めとするさまざまな活動を行ってきた.産業革命以降,経済が世界的規模で進展し,既成の都市への人口の集中と都市の拡大や周辺への拡散などによって都市という形態で暮らす人口も都市の数も大幅に増加を続け,今日に至っている[都教87].つまり現在,生活と経済・文化等の諸活動の大部分が都市を舞台として展開される時代であり ...
著者
本田 恵子 高野 光司 小西 好彦
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

暴力や非行を繰り返す少年らには、感情のモニター力、自己制御機能とソーシャルスキルが不足している。本研究は、IQ70代のボーダーライン知能の少年に活用できるアンガーマネージメントプログラムの開発を目的とした。3年間の研究成果として、VRICS(Violence Risk Check Sheet)の作成と妥当性の検討、少年院・刑務所内で活用できるプログラムの開発、学校現場で活用できる啓発教育教材の開発とその実践により衝動性の減少および主体性の促進の効果が見られた。。アンガーマネージメントBプログラム(非行少年用)、Cプログラム(中学生用)が開発され、矯正教育施設および学校内で活用が開始されている。
著者
杉山 重夫 本田 昌徳 古森 徹哉
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.31, pp.22-29, 1989

In our study on the isolation and structure elucidation of biologically active compounds from marine invertebrates, we synthesized the four diastereomers of C_<16>-phytosphingosine (10, 12, 25, and 26), acanthacerebroside A (1), and D-galactosylceramide (3b) as described below. (2S, 3S)-Allylic alcohol, which was prepared from the L-serine derivative and the (E)-vinylalane compound, was converted into (2S, 3S, 4R)- and (2S, 3S, 4S)-phytosphingosines by epoxidation, DIBAH reduction, and debenzylation. The same treatment of (2S, 3R)-allylic alcohol gave (2S, 3R, 4R)- and (2S, 3R, 4S)-phytosphingosines. (2R)-Acetoxytetracosanoic acid was prepared and coupled to (2S, 3S, 4R)-phytosphingosine to give the ceramide (34). Glycosylation of 34 gave the desired monoglycoside (36) and the bisglycoside (37). 36 was converted into 1 by deacetylation. New D-galactosylceramides were isolated from Chondropsis sp., but the absolute stereochemistry has not been determined. Therefore, (2S, 3S, 4R, 6E)- and (2R, 3R, 4R, 6E)-phytosphingosines were prepared via asymmetric epoxidation. The former was transformed to (2S, 3S, 4R, 6E, 2'R)-D-galactosylceramide and its heptaacetate. The spectral data of them were in excellent agreement with those of the natural specimens.
著者
本田 昌徳 上田 義隆 杉山 重夫 古森 徹哉
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.1385-1391, 1991-06-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
24
被引用文献数
12 20

A cerebroside, 1-O-(β-D-galactopyranosyloxy)-(2S, 3S, 4R, 6E)-2-[(R)-2-hydroxytetracosanoylamino]-17-methyl-6-octadecene-3, 4-diol (2), was asymmetrically synthesized from isobutyraldehyde. On the basis of a comparison of the physical data, the absolute structure of a new cerebroside 1b from a Chondropsis sp. sponge is thought to be the same at that of 2.

1 0 0 0 IR Jmacs入門

著者
本田 道夫
雑誌
香川大学経済論叢 (ISSN:03893030)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.67-138,
著者
佐藤 英司 前田 裕伸 本田 一典 伊藤 高史 月岡 恵 柴崎 浩一 吉益 均 市田 文弘
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.674-681, 1984-05-25 (Released:2009-07-09)
参考文献数
14
被引用文献数
4 3

内痔核治療の目的で,市販漢方製剤(金鵄丸)を服用し,薬剤性肝障害をきたした2症例について報告する.第1例は51歳,女性.ドック健診にてGOT, GPTの軽度上昇を指摘され,精査のため第1回目の入院.その後経過良好で勤務していたが,全身倦怠感とともに,再びGOT, GPTの上昇がみられ第2回目の入院.入院加療後順調に回復.その後3回目のGOT,GPTの上昇がみられ,その際患者自身より,上記薬剤の服用後,全身倦怠感と肝機能の異常を指摘されるとの申し出があった.LMTは陰性,LSTは弱陽性を示したが,チャレンジテストにて確診した.第2例は46歳,女性.全身倦怠感にて来院.肝機能障害がみられ,その際,上記薬剤を服用したとのことで,LMT, LSTを施行したが,共に陰性.チャレンジテストによって確診した.
著者
本田 主税 溝手 紳太郎
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.150, no.1, pp.23-28, 2017 (Released:2017-07-07)
参考文献数
20

薬学・生命科学の進歩に伴い,創薬研究者に求められる統計学の素養も日増しに高まっている.創薬に関わる,あるいはこれから関わろうとしている研究者に対して,創薬研究を円滑に進めるための統計教育が必要である.筆者は,創薬研究者の統計的思考力を高めることにより,研究目的に沿った合理的な実験計画の立案力がつくだけでなく,創薬イノベーションや研究競争力強化の一助になると考えている.本稿では,筆者の所属する企業における非臨床分野の統計教育事例を紹介する.そのなかで,創薬ターゲット選定,リード物質探索などの創薬の初発研究から非臨床試験,品質試験など,いわゆる非臨床分野に携わる統計家と創薬研究者のかかわりや,創薬研究者が抱えている統計学での悩み,統計的思考力を高める人財育成の展望についても論じる.
著者
本田 不二雄
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.827, pp.14-16, 2018-02
著者
山下 大輔 間 博人 山本 泰士 本田 雄亮 三木 光範
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.715-722, 2018-02-15

近年,コンピュータの直感的な操作としてジェスチャ認識に注目が集まっている.専用のジェスチャ認識機器のみでなく,モバイル端末を用いたジェスチャ認識の研究がある.しかし,追加機器が必要であることや,カメラを用いることで消費電力やプライバシの問題が発生するなどの課題がある.本論文では,モバイル端末内蔵の照度センサを用いたハンドジェスチャ認識手法を提案する.端末表面の明暗変化を取得して,ハンドジェスチャ認識を行う.モバイル端末内蔵の照度センサを用いることで,追加の機器を必要とせず,消費電力やプライバシを考慮したハンドジェスチャ認識を実現した.本論文で提案するハンドジェスチャ認識は,訓練データを用いた学習によって行う.提案手法における認識精度の検証を行い,正確なハンドジェスチャ認識を可能であることを確かめた.また,提案手法を用いた具体的なアプリケーション例をあげることで,提案手法の応用可能性を示す.タッチ操作が容易ではない状況や画面の確認が不要な状況において有効に活用可能なハンドジェスチャ操作対応のアプリケーションを実現した.
著者
武田 由比子 天野 立爾 内山 充 松本 清司 降矢 強 戸部 満寿夫 本田 喜善 中村 幸男
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.50-57_1, 1980-02-20 (Released:2009-12-11)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

1976年から1978年まで宮崎, 佐賀, 鹿児島において17件の鯉摂取によるとみられる食中毒が発生し患者125名に達した. 中毒症状は嘔吐, 痙れん, 麻痺などで, 疫学調査により共通食品に鯉があげられ, 食べ残りの鯉をイヌに与えたところ, 人の場合と同様に発症した. この有毒鯉からの熱エタノール抽出物をエーテルに転溶しTLCを行った結果Rf値0.5~0.7 (展開溶媒ベンゼン, アセトン, 酢酸, 90+5+5)で硫酸噴霧後加熱により特異な青緑色を呈するスポットに毒性を認めた. この物質をさらに精製しUVλEtOHmax 220, 282nm, MSより分子量575を得たが化学構造などについてはなお検討中である.
著者
今 智彦 本田 知己 中村 由美子 高東 智佳子
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.856, pp.17-00285-17-00285, 2017 (Released:2017-12-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Wear of sliding surfaces in machinery is one of the major causes of mechanical failure. Thus, detecting wear on sliding surfaces is very important for preventing mechanical failure. Current diagnosis methods for detecting wear particles such as a spectrometry oil analysis program, particle count method and ferrography method are very useful for it. However, these methods need high cost, expertise and long time for the analysis. Moreover, the particle count method can only measure the size and the number of particles and it cannot indicate whether the lubricating oil is degraded by oxidation or solid particles. Therefore, the diagnosis method which can evaluate degradation cause and level of lubricating oil is required for effective maintenance. The authors have developed a new diagnostic method for lubricating oils by the colorimetric analysis of membrane patches. In the previous study, we reported that there is a good correlation between membrane patch color and contamination in lubricating oil. From the results of our previous study, it is possible to diagnose wear on sliding surfaces by using membrane patch color. The purpose of this study is to develop new wear monitoring method of sliding surface in machinery by using membrane patch color. First, we conducted filtration tests to investigate degradation causes of lubricating oil in actual machinery. The results showed that they are classified into solid particles and/or oxidation products. Secondly, we prepared oil samples which were artificially degraded by solid particles and/or oil oxidation products based on the filtration test, and we conducted wear tests in the degraded oils by using block-on-ring tester. The results presented that it is important to detect not only the number of particles but types of particles for the monitoring of wear on sliding surfaces. Finally, we investigated the relation between ISO cleanliness code and membrane patch color and we proposed a new parameter Ic using the ISO code. As a result, it is shown that it is possible to detect wear on sliding surfaces easily using Ic and membrane patch color.
著者
小南 陽子 相方 浩 平松 憲 田中 未央 苗代 典昭 中原 隆志 本田 洋士 長沖 祐子 村上 英介 宮木 大輔 三木 大樹 河岡 友和 高木 慎太郎 平賀 伸彦 柘植 雅貴 芹川 正浩 今村 道雄 兵庫 秀幸 川上 由育 高橋 祥一 佐々木 民人 茶山 一彰
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.3, pp.456-464, 2013 (Released:2013-03-05)
参考文献数
24
被引用文献数
1

症例は61歳男性.毎年,検診にて40mm大の肝嚢胞を指摘されていたが,2011年の腹部超音波検査にて肝嚢胞の増大を指摘.造影CT検査などの各種検査を行ったが確定診断に至らず,嚢胞周囲の軽微な胆管拡張の精査目的にてERCPを施行.その際の胆汁細胞診にて多量の肝吸虫卵を認め,肝吸虫症と診断.プラジカンテルの内服により肝嚢胞の縮小と血中肝吸虫抗体価の陰性化が得られ,肝吸虫の駆虫が確認された.
著者
本田靖
雑誌
Prog. Med.
巻号頁・発行日
vol.18, pp.2769-2771, 1998
被引用文献数
1
著者
國方 弘子 本田 圭子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.2_45-2_53, 2009-06-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
23

地域で住みながら病の体験を語っている精神障害者当事者グループの自己概念を構成する要素を明らかにし,看護援助を考察することを目的として,修正版Grounded theory approachを用いた質的帰納的研究を行った。結果,精神の病を体験しながら,精神保健について正しい認識を広める活動をしているメンバーの自己概念は,欲求を通して意識された自己であり,『階層からなる欲求をもつ自分』を獲得した《獲得したものをもつ自分》と,『階層からなる欲求をもつ自分』を獲得できない《環境の影響を非常に大きく受ける自分》により構成された。ケア提供者は,メンバーを歴史・時代から大きな影響を受ける社会的存在として捉え,苦しい叫びをそのまま受け止め,体験の中に意味を紡ぎ出すプロセスを支援し,地域とメンバーの橋渡しの役割を強化し,無条件に受け入れる対人関係を構築し,活動の場作りの支援を行う必要性が示唆された。