著者
村田 正志
出版者
国学院大学
巻号頁・発行日
1951

博士論文
著者
後藤 嘉宏 阿多 信吾 村田 正幸
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 26.13 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.43-48, 2002-02-08 (Released:2017-06-23)
参考文献数
9

インターネットにおける新たなネットワークモデルとして、ピア・ツー・ピア(P2P)サービスが注目されている。しかしながら、現在のP2Pサービスが構成する分散ネットワークは必ずしも実ネットワークのトポロジーを考慮しておらず、物理ネットワークの状況によって品質に大きな影響が出る可能性がある。そこで本研究では、物理ネットワークを考慮した分散ネットワークトポロジーの構築手法を提案する。まず、P2Pサービスの論理ネットワーク構築のためのパラメータについて、トラヒック計測よりその特性を明らかにし、適切なパラメータ導出法を示す。また、サービス中に発生する制御トラヒックについても考察し、パラメータによる影響を明らかにする。さらに、物理ネットワーク計測にもとづくピア選択手法を新たに提案し、シミュレーションおよび実測評価を用いてその有効性を検証する。
著者
曽川 一幸 林 加織 村田 正太 古畑 勝則 野村 文夫
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.141-144, 2017

<p>近年,高い迅速性と正確性を有し,しかも低コストの細菌同定手法として,質量分析計が注目されている.2011年に医療機器として認定され,日本国内に約150ヶ所の病院・検査センターの細菌検査室で細菌同定のツールとして運用されている.従来細菌の同定には,主に形態学的手法(グラム染色,コロニーの形状やその大きさ)や生化学的手法が用いられている.しかしながらいずれの手法も煩雑な作業であり高い専門性が要求される.高い識別能力がある16S rRNAを指標とする手法は,多くの検体を一度に解析することが難しく,日常的に用いることは困難でありコストがかかる.質量分析計による細菌同定はサンプル調整が容易で,測定操作も簡便であり,一菌種約5分で同定結果が得られる.この特徴を活かして,煩雑な試料前処理を行わず,属や種を容易に識別することのできる手法として注目されている.</p>
著者
村田 正将 辻本 卓郎 玉城 政信 波平 知之 屋良 朝宣 仲村 一郎 石田 千華 鈴木 直人 二宮 恵介 風岡 雅輝
出版者
日本暖地畜産学会
雑誌
日本暖地畜産学会報 (ISSN:2185081X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.31-35, 2019

<p>沖縄地域で生垣として植栽されているケラマツツジ,ブッソウゲおよびクロトンにおける大気中のアンモニア除去能を評価するため,密閉型アクリルボックス(457 mm × 457 mm × 915 mm)を作成し,1%アンモニア水注入後のアクリルボックス内のアンモニア濃度の経時変化について検討した.アクリルボックス内のアンモニア濃度は時間の経過に伴い減少し,土壌のみの対照区より樹木を植えた処理区で有意(P < 0.01)に減少した.樹木によるアンモニア除去率はケラマツツジとブッソウゲがクロトンより有意(P < 0.01)に高く,その要因を各樹木の葉の特徴から検討した結果,最もアンモニア除去率が高かったケラマツツジは,ブッソウゲやクロトンに比べて鉢あたりの葉数および葉面積の値が高く,比葉面積の値が小さかった.このことから,肉厚で葉量の多い葉を有する樹木ほど大気中のアンモニア除去能が高くなることが示唆された.</p>
著者
村田 正博
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.831-850, 1991
著者
ライプニッツ 賢治 若宮 直紀 村田 正幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.60, pp.371-376, 2005-06-10
参考文献数
11

本稿では,クラスタ型センサネットワークにおけるIEEE 802.15.4 MAC層プロトコルの解析モデルを提案している.まず,クラスタメンバが同時にクラスタヘッドに通信する環境における遅延時間分布を解析的に導出している.次に,センサ端末間の同期ずれが総遅延に与える影響について検討し,同期ずれによって衝突を回避されることを示す.最後に,クラスタメンバをいくつかのサブクラスタに分割し,送信タイミングを制御することにより,転送遅延や送信成功率を高めることのできる手法について述べる.In this paper we propose an analytical model for IEEE 802.15.4 in a clustered sensor network environment. We investigate the timing delay, when all nodes transmit synchronously and derive the distribution of the transmission time for the cluster members to the cluster head. Further, we study the effects of clock skewness from each sensor node on the total delay and show how time margins can be easily found to avoid collisions from different rounds. Finally, we discuss the possibility of scheduling logical subclusters in order to improve the performance regarding transmission time and success rate.
著者
村田 正幸 小南 大智 荒川 伸一 津留 三良
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、まずSDI環境において適応性を向上するゆらぎ型VN制御手法を開発した。次に、生物学実験結果にもとづき、SDI 環境における進化可能性を高める物理NW基盤設計手法を確立した。SDI 環境における進化可能性とは、ゆらぎ型VN制御手法で用いる制御行列が、その変異を伴って新しいVN配置を発見できる能力である。これにより、ある時刻にゆらぎ型制御手法が有する制御行列では適応困難な環境変動が生じた際にも、制御行列の再構成によって新たな環境に適した制御行列への進化が可能となる。評価により、資源増強によりVN 候補の多様性が増し、より多様な環境変動への適応可能性を持つことを明らかにした。
著者
入江 智和 辻岡 哲夫 杉山 久佳 村田 正
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.849-852, 2002-05-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12

近年, 高速データ通信の需要の増大にともない, 通信速度と同じ速度でデータ圧縮が可能なリアルタイム圧縮アルゴリズムの必要性が高まっている.このため, 高速化に適す論理演算回路を用いたリアルタイム圧縮アルゴリズム「論理演算三角法」を提案する.さらに符号辞書を定義する論理演算子を動的に切り替えることで, 情報源系列への柔軟な対応を図る.本方式の基本特性を明らかにし, さらに, 本方式を2値画像データ圧縮に適用した場合について性能評価し, アルゴリズムの複雑度の低い1次元符号化方式としての本方式の有用性を論じる.
著者
植村 渉 村田 正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.114, pp.71-76, 2008-11-20
参考文献数
11

基地局を介さず端末のみでネットワークを構築するアドホックネットワークが近年注目されている.このネットワークでは,管理者となるサーバが存在しないため,ネットワークに流れる情報の管理が難しい.本研究では,アドホックネットワークの技術を監視カメラシステムに適用し,新しいシステムを提案する.撮影したカメラ画像をネットワーク内の端末で共有することで,犯罪証拠画像の完全破壊を困難にする.In ad-hoc network, we can build a network infrastructure easily. In addition, it is easy to add nodes to the network and to remove them from it. So the ad-hoc network technology lends itself to applications such as the environment where a lot of nodes go in and out frequently. In this paper, we propose a novel surveillance camera system at a car park in ad-hoc network. A node mounted on a vehicle has a camera and sends a picture to neighbor nodes. Even if the node is damaged or removed by a vehicle thief, we can know the thief information from the other nodes which received its picture. Each node has own random strings data, and the picture information is calculated by XOR operation from its original picture data, so the picture information can not be decoded into the original picture without the same strings data. We can not know its strings data even if using a lot of picture information because the length of the strings data is more longer than one of the picture data. Then a node cannot get the neighbor original picture. The strings data can be kept at only both the own node and the administrator of its car parking lot. If the node is stolen or broken down, then the administrator can decode the picture information at the neighbor node into the original picture data. We propose a novel surveillance ad-hoc network system at a car park in this paper.
著者
村田正志著
出版者
思文閣出版
巻号頁・発行日
1983
著者
平田 清貴 松本 宜明 松本 光雄 村田 正弘 黒川 顕
出版者
日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.11, pp.657-666, 1999-11-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
28

わが国における急性ベンゾジアゼピン系薬物の重篤,かつ致死的な中毒の実態を解明することを目的として,1996年の1月から12月において,日本の59の三次救急医療施設に受け入れられた669人の急性ベンゾジアゼピン系薬物中毒症例と,同一期間における日本の27の都道府県警察管区(58.7%の都道府県に発生した)におけるベンゾジアゼピン系薬物を服用し,死亡した95例の法医学的検死例について解析し検討を行った。両群とも大多数が自殺目的によるベンゾジアゼピン系薬物中毒であり,その比率はそれぞれ82.7, 83.2%であった。フルニトラゼパム,トリアゾラム,エチゾラムそしてニトラゼパムが両群に共通して多く使用された薬物群であった。とくにフルニトラゼパムが統計的にも有意に検死例群に多く使用されていたことは,効果の発現が早い一方で生物学的半減期が長いとされるこの薬剤のもつ薬物動態上の特徴からも納得できる。一方,両群において,ベンゾジアゼピン系薬物中毒例の多くは血漿および尿中の検出試験を受けていなかった。このことは診断を誤らせる可能性と同時に急性中毒研究の科学的進歩の妨げにもなっていると考えられる。本研究において,6例が三次救急医療施設にベンゾジアゼピン系薬物を含む複合薬物中毒で搬入され死亡した。そのうち5人は来院時心肺停止状態の患者であった。よって急性ベンゾジアゼピン系薬物中毒に関連する死亡例のほとんどは医療機関外で,発見されず,処置も受けなかったために発生すると考えられる。また,大多数の患者が使用薬物を処方箋により入手していることから,本薬剤の無分別な処方と画一的な調剤は急性中毒発生の原因のひとつとなっていると考えられる。したがって,その急性中毒の発生を抑制するには薬歴管理や服薬指導を行い,ベンゾジアゼピン系薬物(とくにフルニトラゼパム,トリアゾラム,エチゾラム,ニトラゼパム)の臨床使用をより適切に管理することが重要といえよう。
著者
若宮 直紀 村田 正幸 宮原 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.428, pp.79-84, 1999-11-15
被引用文献数
5

通信品質保証のないインターネットにおいては,高品質な通信を求めるデータ系アプリケーションはTCPを,高速な通信を求める実時間型アプリケーションはUDPをそれぞれ利用するため,ネットワークにはTCP,UDPの異なるプロトコルが存在している.そのようなネットワークにおいては,動画像通信に代表されるマルチメディアアプリケーションの生成する大量のトラヒックがUDPによりなんの制御も行なわれないまま転送されるため,輻輳制御を行なうTCPの使用帯域を圧迫し極端な品質劣化を招く. そこで,本稿ではTCPと公平な動画像転送を実現するため,TCP-friendlyの概念を導入したレート制御を対象に,動画像転送への適用可能性や効果的な制御手法について検討した.動画像の品質を保ちつつ,TCPと公平な通信を実現するレート制御を行なうためには,(1)制御間隔を適切に設定し,(2)ネットワークの状態を推測し,(3)TCPのスループットを推定して(4)動画像データの生成レートを調整しなければならない.シミュレーションによる評価により,動画像をRTTの約32倍の制御間隔でTCPの推定レートにあわせてMPEG-2イントラスライス符号化して送出すれば,TCPとの公平性を実現しつつ,高品質な動画像転送が可能であることを明らかにした.
著者
村田正志著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1969
著者
村田 正行
出版者
埼玉大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

移動度の変化をホール係数測定により実験的に評価するために、集束イオンビーム加工を利用したホール測定用電極の作製を行った。サンプルの直径が非常に細い点とビスマスが大気中で酸化しやすいという点から、ナノワイヤー側面に局所的な電極を取り付ける事は非常に多くの困難を要する。そのため、ビスマスナノワイヤーにおけるホール測定の結果は、これまで報告されていなかった。そこで、本研究では研磨と集束イオンビーム加工を利用して、石英ガラス製の鋳型中に配置されたビスマスナノワイヤーに対してナノスケールのホール測定用の局所電極を作製した。このように作製した直径700nmのビスマスナノワイヤーを利用してホール係数の測定に成功し、キャリア移動度の評価を行った。ナノワイヤーにおけるホール係数の測定は世界で4例目、ビスマスナノワイヤーに関しては初めての結果となった。また、直径160nmのビスマスナノワイヤーのゼーベック係数の温度依存性を測定したところ、これまでの直径200nm以上のサンプルでは現れなかったゼーベック係数の上昇が観察された。これまでの研究では、ワイヤー直径を小さくすることによりキャリアの平均自由行程が制限され、キャリア移動度が減少するために、ゼーベック係数は徐々に低下する傾向があった。しかし、直径160nmのビスマスナノワイヤーの測定結果は、予想される温度依存性よりも上昇し、50K程度で極値を持つような温度依存性が得られた。理論計算によると直径200nm以下ではバンド構造が変化することにより、ゼーベック係数が変化すると予想されている。このようにビスマスナノワイヤーにおけるゼーベック係数の上昇を世界で初めて観測した。