著者
保下 拓也 吉松 彰宏 鈴木 秀和 松本 幸正
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.421-422, 2018-03-13

筆者らは,LPWA(Low Power Wide Area)を利用した低運用コストで実現可能なIoTバスロケーションシステムの実現を目指している.LPWAネットワークを構築するための一通信規格であるLoRaWANでは,通信距離を最大にする場合,一度に送信できるデータサイズが11byteに限定されてしまう.この制約下においてバスの走行位置を伝送するために,本稿では位置情報圧縮手法を提案する.GPSから取得した絶対位置情報を特定地点からの相対位置情報に変換し,かつサーバ側で補完可能な情報を削除することにより, データを圧縮する.LPWAネットワークにおいて提案手法を実装した車載器の動作検証を行った結果,LPWAの制約下においても,バスの位置情報を正常に収集できることを確認した.
著者
米丸 啓介 松本 幸大
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.20, no.46, pp.997-1000, 2014-10-20 (Released:2014-10-20)
参考文献数
6
被引用文献数
1

The greatest feature of carbon fiber reinforced plastics (CFRP) is an overwhelming high-specific strength. CFRP can change architectural space innovatively. CFRP is a general material as one of the high-performance materials in other fields besides construction. Then, structural use of CFRP already has various track records such as airplane and automobile. Compared with other uses, the use period of construction is long, and higher durability is required especially of structural materials. In this research, experimental verifications are carried out for clarifying durability for the purpose of using CFRP expansively as a structural material of construction.
著者
角田 康五郎 松本 幸隆
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.1555-1559, 1959-10-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
17
被引用文献数
1

クメンを直接空気酸化してα-クミルヒドロ過酸化物を製造する際に,ある種の塩基性物質,すなわちアルカリ土類金属酸化物,過酸化物,弱酸のアルカリ金属塩等を加えると酸化が有利に実施出来る。本報では二,三の観点からこれらの塩基性物質(以後酸化添加剤と呼ぶ)の酸化における接触作用を検討した。クメンを空気酸化する時に,酸化の進行につれてα-クミルヒドロ過酸化物以外の酸化に有害な副生物が生成して来るが,上述の酸化添加剤は同一のα-クミルヒドロ過酸化物濃度に対して副生物量を減少させる。これは酸化添加剤が酸特に安息香酸を除去し,α-クミルアルコール,α-メチルスチレンの関与する分解反応を抑制する作用のあるところから,α-クミルヒドロ過酸化物の安定性を高めているためと考えられる。また酸化添加剤は見掛けの酸化速度を向上させるが,これは物理的な作用によるものである。酸化添加剤としては本報では,おもに過酸化バリウムについて検討し,その他の二,三のものとは酸化の物質収支より比較を行なった。

1 0 0 0 OA 古着について

著者
松本 幸子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.237, 2015 (Released:2015-07-15)

■目的 古着の意味は、過去に着用されたことのある服飾品の総称である。古着は他の人と違う個性あるファッション表現と格安であることから、若者の間で着用する人が増えている。現在どのような古着が売れているかを店舗商品の傾向と若者の古着に対する意識を調査し、どの程度取り入れられているかを明らかにすることを目的とする。■方法 現在古着の店舗がたくさんあると言われている中で、高円寺、下北沢、原宿、中目黒、町田、渋谷が古着店舗の地域が有名とされている。そこで今回は、高円寺と下北沢に加え、地元である町田の店舗調査を行った。方法として、店内のコーディネートとそれぞれのお店の特徴と売れ筋商品の聞き取り調査を行った。更に古着に対しての意識調査をアンケート調査よって収集し検討することとした。■結果 店舗調査の結果、高円寺店舗は、チェック柄やギャザー、フリルなどの可愛い系が目立ち、下北沢店舗は、ビックシルエット系が多く、町田店舗は、あまり特徴がなかった。共通点として挙げられるのは、重ね着とロング丈のスカートが多いことであった。アンケート結果では、古着のイメージとして、1・2・3位は「個性的である」・「安い」・「オシャレ」となった。他の選択肢であった「着こなすのが難しい」「古ぼけている」といったマイナスイメージはとても少なく、古着に対するイメージはプラスのものが多く、日常生活に活用されている割合が多いことがわかった。
著者
尾田 友紀 林内 優樹 藤野 陽子 松本 幸一郎 安坂 将樹 吉田 啓太 好中 大雅 和木田 敦子 入舩 正浩 岡田 貢
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.419-425, 2016 (Released:2017-06-30)
参考文献数
26

自閉症スペクトラム障害患者に対し全身麻酔下歯科治療を行った直後から,自傷行為とてんかん発作が増悪した症例を経験したので報告する.症例:36歳男性.障害:知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害,てんかん.主訴:最近歯の痛みが原因ではないかと思われるパニックが起きるので診てほしい.既往歴:近くの総合病院の歯科で定期的にブラッシングなどの口腔ケアは受けていたものの,歯科治療経験はなかった.幼少期より爪で歯肉をひっかくなどの自傷行為がみられ,歯肉には退縮が認められた.現病歴:初診2~3カ月前より,露出した根面を介助磨きする際に患者が嫌がりパニックが起きるようになったため,入所先の職員と両親が歯科的精査を希望し,当科を紹介された.現症:全顎的に頰側歯肉が著しく退縮しており,その退縮が根尖部にまで及んでおり,治療が必要な歯が多数認められた.経過:複数歯の治療が必要なこと,現在痛みがあると思われること,居住地が遠方であること,歯科治療に対する恐怖心が強いことなどの理由から全身麻酔下歯科治療(2泊3日)を行うこととした.入院中の経過は順調であったが,入所施設に帰宅した直後より,自傷行為の増加や多飲行為による低ナトリウム血症の発症,その結果てんかん発作が頻発したため,近郊の総合病院に緊急入院した.退院後,自分で飲水ができないよう入所施設において環境整備を行うことにより,次第に自傷行為は減少した.現在は,メンテナンスのため当科に定期的に来院している.
著者
米本 拓馬 西尾 航 鈴木 秀和 松本 幸正
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.407-408, 2017-03-16

スマートフォンの普及に伴い,バスの利便性を向上させるために様々なバスナビゲーションアプリが作成されているなかでスマートフォンのGPS機能やバスロケーションシステムが提供するバスの運行情報を利用することで,個々のユーザの歩行速度やバスの遅延を考慮したリアルタイムナビゲーションシステムが提案されてきた.しかし,各地方自治体が提供しているデータ形式が統一されていないため,適宜アプリケーションを設計する必要がある.また,従来のシステムはバスに特化しているため,他の公共交通機関との乗換えには対応していないといった課題がある.そこで本研究ではGoogleが提供する公共交通データの世界標準フォーマットであるGTFS(General Transit Feed Specifi-cation)を用いることで,複数のバス事業者に対応可能なバス停ナビゲーションシステムについて提案する.
著者
松本 幸 安達 知也 田中 稔 住元 真司 曽我 武史 南里 豪志 宇野 篤也 黒川 原佳 庄司 文由 横川 三津夫
雑誌
研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.2011-ARC-197, no.6, pp.1-10, 2011-11-21

本報告では,8 万台以上のノードを直接網で結合した 「京」 における MPI 集団通信の高速化について述べる.従来の MPI 集団通信アルゴリズムは,間接網向けのアルゴリズムが主体であり,これを直接網に適用してもメッセージの衝突のため効率的な通信ができない.このため,高い通信性能を得るためには直接網を意識した集団通信アルゴリズムが必須となる.そこで我々は,トーラス向け Allreduce アルゴリズム Trinaryx3 Allreduce を設計し,「京」 向けの MPI ライブラリに実装した.Trinaryx3 Allreduce は,「京」 の特長である複数 RDMA エンジンを同時に活用することができる.実装を評価した結果,既存の間接網向けアルゴリズムと比較して,5 倍程度バンド幅が向上することを確認した.
著者
山田 泰之 吉浜 舜 岩崎 祥大 芦垣 恭太 松本 幸太郎 羽生 宏人 中村 太郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00576-16-00576, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
13
被引用文献数
1

In recent years, the demand for rocket launching has increased due to the development of space technology. However, using inexpensive rockets is not always possible. Although the cost of solid-propellant rockets is relatively reasonable, safely manufacturing a large amount of solid propellant is difficult, and the manufacturing process is disjointed. Therefore, safe and continues manufacturing of solid propellant is necessary. On the basis of the movements of the intestinal tract, we proposed that the movements required for transport and mixing of solid propellants are possible to achieve without the application of a large shear force. The peristaltic motion enables not only the mixing but also conveying even high viscosity slurry. By mimicking these intestinal movements, we have considered and developed the peristaltic pumping by driven artificial muscle as one of the candidates for the continuous and safety mixer. In this research, the mixing completeness of the composite solid propellant slurry by the peristaltic pumping mixer was estimated. The result showed that the mixer we proposed could mix the propellant slurry. In the propellant samples, these variances were sufficiently small. An appropriate combustion state as a solid propellant was confirmed.
著者
松本 幸礼 泉川 達哉 金城 洋
出版者
沖縄県工業技術センター
雑誌
研究報告
巻号頁・発行日
no.9, pp.111-113, 2006

近年、健康食、沖縄ブームにより、本県特有の農作物の需要が県内だけでなく県外にも波及しており、農作物加工の機械化を要望する声も上がっている。本調査では、収穫した農作物を加工技術の観点から調査し、加工方法別に分類し、現状の問題点、課題等を抽出することを目的とした。調査対象については、県内の農作物加工業者の加工方法、過去の取引量、国内の最新加工技術、加工機の特許、実用新案について調査を行った。県内の業者は、多品種少量生産が多く、皮むき、わた取りについてはほとんど人の手に頼っており、スライス、カットについては半自動の汎用機械を利用している。費用対効果を考慮すると機械化のメリットが小さい例も見受けられた。島らっきょうについては、需要がのびており単価も高いため、機械化のメリットが大きい。
著者
長尾 慶子 松本 幸雄
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.623-631, 2003-08-15
被引用文献数
12

食材モデル系,穀物粉ドウおよび高水分量食材(豆腐,こんにゃく)を試料に,揚げ(180℃),茹で(100℃),蒸し(100℃)および天火(170℃)各加熱を行った際,試料の加熱面近傍で誘起される熱伝導性の検出を試みた.試料の温度変化を測定する位置は,試料が熱媒体と接する加熱面から試料内部のx軸方向へ5mm以内の範囲にある.得られた結果は,以下のように要約される:試料内部温度の上昇速度は,加熱温度に無関係に揚げ加熱,茹で加熱,蒸し加熱,天火加熱の順に低下する状況が見られた.試科内部3mm,および5mmにおける温度上昇曲線は,熱移動に遅延現象がともなうとして導出された指数式に適合した.各試料について,上記指数式に現われる時間定数の逆数と熱拡散率とを両対数座標上にプロットすることにより,両者の間にベキ乗式の関係が存在することが見いだされた.この式の熱拡散率のベキ指数値は,試料の種類を問わず,揚げ加熱,茹で加熱,蒸し加熱,天火加熱の順に低下する.天火加熱においては,加熱面での吸熱をともなう水分の気化潜熱が,各試料内部の熱伝導を抑制するようである.

1 0 0 0 数学基礎

著者
飯高茂 松本幸夫編
出版者
東京書籍
巻号頁・発行日
2003

1 0 0 0 数学III

著者
飯高茂 松本幸夫編
出版者
東京書籍
巻号頁・発行日
2008