著者
竹林 洋一 石川 翔吾 桐山 伸也 堀内 裕晃 北澤 茂良
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

1.認知症ケア技法ユマニチュードに着目し,BPSDに対するケア行為に意味付けし,意図感情知識表現モデルを設計した.本モデルによって,ケア行為と認知症の人との関係を評価できることを示した.2.WebベースのBPSDビューアを活用し,ケースカンファレンスを専門家と継続的に実施した.実践したアプローチによって知識や分析結果を蓄積し,継続的に評価,修正できることが示された.3.コーパス構造を活用し,ケア支援知識コンテンツとして,認知症の見立てに関する知識コンテンツ,及び認知症ケアスキルに関する知識コンテンツを開発し,認知症ケアの改善に有効であることが示された.
著者
竹林 洋一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.554-554, 2016-05-15
著者
田林 洋一
出版者
小樽商科大学
雑誌
小樽商科大学人文研究 (ISSN:0482458X)
巻号頁・発行日
vol.128, pp.105-149, 2014-12-26
著者
林 洋一郎
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.305-330, 2007

This article reviews the literature on social justice with an emphasis on the subjective properties of justice. The author contends that there are four major perspectives for understanding past research into the history of justice and its future directions: a) the antecedents of justice which identify the criteria and factors of perceptions of fairness, b) the consequences of justice which focus on the effect of fairness perceptions on individual responses, c) the motives for justice which discuss why people are sensitive to fairness, and d) the concerns of justice that highlight the internal and/or external conditions driving people to fairness. The author reviews the vast amount of theoretical and empirical research that underlies each of the 4 approaches mentioned above. Important directions of future research are also discussed.
著者
木津 純子 巨勢 典子 小林 洋一
出版者
Japanese Society of Environmental Infections
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.44-50, 2005-03-15 (Released:2010-07-21)
参考文献数
16
被引用文献数
1

日局消毒用エタノールおよび香料添加消毒用エタノールをそれぞれ日局脱脂綿に含浸させた製剤を用い, 両薬剤の使用感と残存性を比較検討した.(1) 室温放置の質量測定で, 両製剤の残存性に差は認めなかった.(2) 医療器具 (ステンレスバット・プラスチックバット・輸液バック・ガラス輸液ボトル) の清拭について, 両薬剤を無作為に割付けた官能検査により, 外観への影響・べたつき感について清拭者, 直後の評価者, 60秒後の評価者とも両薬剤に有意差は認めなかった. 臭いの強さについては清拭者および60秒後の評価者においては差を認めなかったが, 直後の評価者における輸液バックとガラス輸液ボトル清拭直後の評価のみ, 香料添加消毒用エタノールの方が有意に強かった.(3) 皮膚消毒について, 両薬剤を無作為に割付けた官能検査により, 清拭者, 被清拭者とも清拭中の臭いの強さ, 10秒後の臭いの強さ, 臭いの好みにおいて差は認めなかった.(4) 手指消毒における使用感についてアンケート調査を実施した結果, 医療従事者は使用中の臭い, 10秒後の臭い, 臭いに関する好みに関して差を認めず, また職種による差も認めなかった. 学生では使用中および10秒後の臭いで香料添加消毒用エタノールの方に臭いを強く感じた者が多かったが, 臭いの好みには差を認めず, また性差も認めなかった.従って, 両薬剤の使用感・残存性について大きな差はなく, 香料添加消毒用エタノールは消毒用エタノールの代替として使用し得ることが示唆された.
著者
中川 陽之 小林 洋一 渡辺 則和 箕浦 慶乃 勝又 亮 河村 光晴 安達 太郎 小原 千明 宮田 彰 丹野 郁 馬場 隆男 片桐 敬
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.16-20, 2004

38歳の女性,主訴は意識消失発作である.既往歴として2回の失神歴を有した.平成12年1月頃より,起立時の立ちくらみが頻発し始めた.同年12月,起立位で上司との会話中,立ちくらみが出現した.息をこらえ我慢していたところ意識消失発作が出現したため救急車で某病院に搬送され,当院紹介受診となった.理学的所見,非観血的検査に異常は認められず,臨床経過よりneura11y mediatedsyncopeが疑われたためhead-up tilt test,頸動脈洞マッサージを施行したが,失神発作は誘発されなかった.Valsalva試験は第II相,第IV相における異常反応が認められ,valsalva ratioは低下しており,自律神経系異常パターンが認められた.このことより,再度80度受動起立下で息こらえをしたところ,開始直後より急激な血圧の低下をきたし,約6秒後に臨床症状と同様の失神発作が誘発された.以後,日常生活での息こらえを必要とする動作の禁止を指導し,外来経過観察中である.息こらえにより失神発作が誘発される症例は,我々が検索した限り,成人例においては2報告にすぎず,まれな症例と考えられ報告した.
著者
林 洋一 富田 新
出版者
いわき明星大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の結果から、メール相談が対面面接と異なる学生の相談ニーズに応え得る可能性を秘めていることが明らかになった。メール相談を、対面の学生相談とは異なる新しい相談チャンネル、もしくは新しい学生支援システムとして、キャンパス内に位置づけていくことは可能であると思われる。一方、メール相談の限界や問題点も明らかとなった。メールのみではクライエントに対する正確な見立てが難しいこと、書き言葉であるため支援者側に対面面接以上に労力が要求されること、緊急介入の難しさ、クライエント側からの中断が容易に生ずること、中断後のフォローが難しいこと、対面面接へのつなぎの難しさ等である。とりわけクライエントの文章読解力や文章作成能力により、メール相談の展開や支援効果に大きな違いが生じてきてしまう点は、メール相談で安定した支援効果を得にくくしている要因の1つであると思われた。
著者
橋本 岳 土屋 智 竹林 洋一
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

土砂災害は身近かつ大変危険な災害であり,土砂災害の予兆検知に関する技術の確立は緊急かつ不可欠である。しかし現状では計測精度・計測範囲・計測装置の複雑さ等から妥当な方法が存在しない。本研究期間中には,橋本が有する高精度計測技術を活用して,屋外遠距離にて,広範囲かつ高精度な計測方法を実現した。具体的には,カメラ基線長約1m,計測距離約90mで最大誤差10mm以下という画期的な計測システムの試作に成功し,それを高速道路の法面計測へ適用した。また,本計測方法の様々な応用へも積極的に取り組み,一例として建物や橋梁の振動計測実験を行った。これらは,建物の耐震判定やインフラ構造物の点検にも有効と考えられる。
著者
小林 洋一
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.71, no.6, pp.564-575, 2011-12-28 (Released:2012-08-03)
参考文献数
9
著者
芝崎 靖代 福井 美佳 竹林 洋一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.17-18, 1995-09-20
被引用文献数
1

電子メール、Net-News、電子掲示板(chat)など、ネットワークを介した言語情報によるコミュニケーションが活発になってきた。言語情報には情報の蓄積、加工、編集などの利点があるが、電話やface-to-faceの対話と異なり実時間やインタラクティヴ性に乏しく、音声のイントネーションや表情などを通じて相手の感情を推察できないという問題がある。感情に関する研究は心理学や認知科学の分野で行われているが、実システムの構築例は少ない。従来の研究には、物語の記述から登場人物の感情を認識する試みや、計算機との音声対話における非言語音声からユーザの感情を抽出する試みがあるが、キーボードを介した自然言語情報による対話からのユーザ感情の抽出はなされていない。本稿では、まず、chatにおけるキーボード対話の例を収集し感情表現を解析した結果について述べる。次に、解析結果から特定した感情を用いて構築したシステムについて述べる。
著者
藤城 卓己 西尾典洋 木村 英寛 高橋 由美子 坂根 裕 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.116, pp.63-69, 2004-11-17

身近に開催されるコンサートの活性化を狙い,市の開催するコンサートの中で遠隔地からコンサートへの出演を実現する.大規模な専用の機材ではなく,普及しているビデオカメラやネットワーク,コンピュータを利用し,既存のストリーミング技術を用いて双方向に動画配信を行うことで,問題点となる遅延や臨場感を会場の運営や演出を工夫することで解決した.これによりコンサート会場という,今までそこにいる出演者と観客で構成された閉ざされた空間を開き,ユビキタス社会におけるコンサートの可能性を示す.We realized the bi-directional video streaming with ordinary video cameras, network devices and computers instead of high-end equipments for professionals. Many kinds of our idea such as a hall layout or concert management realized that against quality loss or network delay irremissible in video streaming. The bi-directional streaming extended the ordinary concert environment available only for players and audiences on site, and indicated a potentiality of a new concert style in the ubiqitous society.
著者
西尾 典洋 内山 吉彦 深沢 佑樹 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本稿では、インターネット番組制作における少人数型のスタジオにおいて、 スイッチャーが1人でスイッチング業務を行いながら、 複数台のカメラを操作して番組収録を行えるマルチカメラ撮影支援システムを提案する。 本システムではプロのカメラマンが持つ安定した画角の知識や、 複数台のカメラによる協調撮影のノウハウをシステム化することで、 経験が浅いユーザでも本格的な撮影業務をおこなうことができる。
著者
中山 康子 真鍋 俊彦 竹林 洋一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.1186-1194, 1998-05-15
参考文献数
13
被引用文献数
18

個人や組織の知識や情報をストックし,オンデマンドで検索・利用できるようにする知識情報共有システム(Advice/Help on Demand)を,ストック情報の理解・活用の鍵となる知識ベース,マルチデータベース検索,対話インタフェース,メディア変換等の各種要素技術を統合して構築した.実際にストック情報のコンテンツを入れて1,000人規模の組織で実践し,有効性を検証している.システムは,オフィスの構成や業務手順のような体系化可能な知識を蓄積する知識ベースと,仕事のこつや事例など体系化されない個人のノウハウを蓄積するノウハウベースの2つのデータベースの連携で知識情報の管理検索を行う.これら2つのデータベースは相互に関連づけられており,ユーザからの自然言語の問合せを解釈し,意図に合った情報を検索して提示する.知識ベースはコンピュータの問題解決向きの構造であるのに対し,ノウハウベースは人間が可読な形式で蓄積し,自然言語で検索するための浅い構造を持たせた.ユーザがタイトルつきのテキストを入力するとキーワードを抽出し,構造情報を自動生成する.2つのデータベースの連携により,従来暗黙知のままとどまっていた個人のノウハウが蓄積しやすくなり,形式知化が促進された.We have developed a knowledge/information sharing system "Advice/Help on Demand" by fusing various technologies used in the accumulation/structurization of office knowledge and dialogue interfaces.The system has two databases.One is the "office knowledge base" that contains systematized information about office procedure,job flows,documentation,and the like.The other is the "knowhow base" that contains a wide variety of practical information,sucha as advice on dealing with everyday problems on the jobs.If a user enters a query in natural language,the system retrieve relevant information from these databases.Our experiments carried out in the real office show the feasibility of integrating organized office knowledge and flexible personal knowhow.
著者
白木 顕介 坂根 裕 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第18回 (2004)
巻号頁・発行日
pp.181, 2004 (Released:2006-02-11)

DJ(Disc Jockey)と観客の音楽コミュニケーションを活性化する新しいクラブ環境をデザインした.観客のノリをDJに伝え,DJが豊かな演奏表現でそれに答えられる音楽環境をデザインすることで,DJと観客のインタラクションを活性化する.
著者
堀内 裕晃 淺間 正通 桐山 伸也 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、英語のスピーチと会話の中から聴衆や聞き手を説得する際に用いられる表現・構文の語彙的・構文的特徴、韻律的特徴、身体言語的特徴、さらには、話し手、聞き手の属性、社会的身分・地位に伴う相対的上下関係、心的態度の特徴を抽出・蓄積し、知識データベース化を行った。これにより、話し手と聞き手の発話状況時における相対的身分・地位関係を基準とした表現の抽出が可能になり、身分・地位の異なる者同士あるいは対等な者同士が会話をする際にどのような状況でどのような心的態度である場合に、どのような表現を用いて相手を説得しているかを明示化することが可能になった。また、このマルチモーダル知識データベースを用いた英語説得術獲得のための学習支援システムの構築を行った。
著者
土井 美和子 福井 美佳 山口 浩司 竹林 洋一 岩井 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.9, pp.2042-2052, 1993-09-25
被引用文献数
9

文書の構造化作業の負担を軽減することを目的に,文書構造の抽出技術を開発した.技術文書では全国大会の予稿集12,000件,ビジネス文書では例文集,社内事務文書約500件を調査し,構造抽出規則を導き出した.開発した文書構造抽出技術は,技術文書であれば,章,節などの階層構造と,図表への参照構造を抽出する.ビジネス文書であれば,手紙文,記事文などの階層構造を抽出する.技術文書とビジネス文書の区別も文字列の解析により行う.誤り率は,規則化に用いたのと別の予稿集や社内文書で評価した結果,技術文書で10.0%,ビジネス文書で23.0%であった.また,参照構造の抽出誤り率は8%であった.文章中に埋め込まれた式や図表などを扱えるように改良を行った後のフィールドテスとでは,技術文書で5.4%,ビジネス文書で15.4%であった.また手作業よりかなり短い時間で構造化を行えることも事例により確認した.開発した文書構造抽出技術はレイアウト属性と結合することにより自動レイアウトシステムとして商品化した.本抽出技術はレイアウト以外にも,既存文書のハイパテキスト化などに今後非常に有効である.