著者
森田 一弘 涌井 伸二
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.579-584, 2017

This paper proposes an eccentricity computation algorithm using the complete elliptic integral of the second kind for a pre-aligner. A CD-SEM is an inspection tool of the semiconductor device using the electron beam. Highly precision CD-SEM is required by the high integration of the semiconductor device progressing. Also, high throughput CD-SEM is required by the increased production of semiconductor devices which are smaller and thinner, because they are required by growing of smartphones and tablet PCs. A pre-aligner which is installed to improve throughput is a part of CD-SEM. The pre-aligner computes eccentricity of a Si wafer, and transfers it to inside the CD-SEM precisely. It is a non-contact type which can prevent contamination using a line image sensor to compute eccentricity. However, it is difficult for a conventional method to be highly precise, because it depends on an approximation and an experience even though it computes eccentricity using derivative and statistics calculation. At first, this paper shows that a wave pattern of the line image sensor is proportional to the complete eccentric integral of the second kind based on geometry analysis. Then, it proposes highly precise eccentricity calculation algorithm based on an analytical result. Finally it shows high precision pre-aligner by an experimental result.
著者
宮川 俊夫 白井 靖男 森田 一朗 森田 峰子 北村 二朗 遠藤 正治
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.219-225, 1990-06-28 (Released:2011-08-11)
参考文献数
38

In the former paper, Miyagawa et al. reported on Kohsai Udagawa's writing on albumen-on-glass photography, entitled “Potokarahii”. Yokusai Ihnuma who lived in Mino was Kohsai Udagawa's real father, and was one of famous scientists in 19th Century. He and his followers tried photography. Among them, his nephew, Ryuh-a Kojima was a tallent photographic technician. He opened a photographic studio in Gifu-ken, which was the first one in this prefecture. In 1873, he made an interesting collage picture composed of his familie's and his own portraits. It could be the oldest one of such kind of pictures in Japan. Yoshihiro Kuze studied photography with Yokusai Ihnuma in the Chemical Institute of the Ohgaki Clan. Reiji Esaki opened his photographic studio in Tokyo. He studied, at first, wet-collodion process, subsequently, he tried to use imported dry plate to take picture of rapid moving objects. In addition to them, he developed collage picture making. He made a surprising one composed of 1700 babies' photographic portraits which were taken with dry plate, in 1893.
著者
中屋 宗雄 森田 一郎 奥野 秀次 武田 広誠 堀内 正敏
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科學會會報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.105, no.1, pp.22-28, 2002-01-20
参考文献数
30
被引用文献数
1 2

目的: ライフル射撃音による急性音響性難聴の聴力像と治療効果に対する臨床的検討を行った.<BR>対象と方法: ライフル射撃音による急性音響性難聴と診断され入院加療を行った53例, 74耳とした. 治療方法別 (ステロイド大量漸減療法群23耳とステロイド大量漸減療法+PGE<SUB>1</SUB>群51耳) と受傷から治療開始までの期間別 (受傷から治療開始まで7日以内の群42耳と8日以降の群32耳) に対する治療効果と聴力改善 (dB) についてretrospectiveに検討した. また, 各周波数別に治療前後の聴力改善 (dB) を比較検討した.<BR>結果: 全症例の治癒率19%, 回復率66%であった. ステロイド大量漸減療法群では治癒率17%, 回復率78%, ステロイド大量漸減療法+PGE<SUB>1</SUB>群では治癒率24%, 回復率63%であり, 両者の群で治療効果に有意差を認めなかった. 受傷から7日以内に治療を開始した群では治癒率21%, 回復率78%, 受傷から8日目以降に治療を開始した群では治癒率16%, 回復率50%であり, 受傷から7日以内に治療を開始した群の方が有意に治療効果は高かった. 入院時の聴力像はさまざまな型を示したが, 2kHz以上の周波数において聴力障害を認める高音障害群が50耳と多く, 中でも高音急墜型が20耳と最も多かった. また, 治療前後における各周波数別の聴力改善 (dB) において, 500Hz, 1kHzの聴力改善 (dB) は8kHzの聴力改善 (dB) よりも有意に大きかった.<BR>結論: 今回の検討で, 受傷後早期に治療を行った症例の治療効果が高かったことが示された. また, 高音部より中音部での聴力障害は回復しやすいと考えられた.
著者
我妻 敦 原田 将旗 森田 一 古宮 嘉那子 小谷 善行
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2014-GI-31, no.12, pp.1-3, 2014-03-10

麻雀において,捨てると相手に上がられてしまう牌を正しく推定し,捨てないことにより損しないことは重要である.本論文では現在局面での牌の情報の特徴により SVR を用いて,捨てないことを決めるための牌の危険度を求めるという手法を提案する.評価方法として,人間が選択した牌とシステムが推定した牌の一致率を調査した.結果は危険度が最大の牌についての一致率は平均で 13.4%,危険度が最小の牌についての一致率は平均で 43.3%となった.
著者
田淵 篤 正木 久男 稲田 洋 森田 一郎 石田 敦久 菊川 大樹 遠藤 浩一 村上 泰治 藤原 巍
出版者
The Japanese Society for Cardiovascular Surgery
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.260-263, 2000

症例は26歳, 男性. 3年前にアメリカンフットボールの競技中に左膝靱帯損傷をきたし, 保存的加療を受けた. 2カ月前から左足の冷感, 知覚障害を自覚し, 当科に入院した. 大腿動脈造影では左膝窩動脈の高度狭窄, 前脛骨および後脛骨動脈の閉塞が示された. CT, MRI検査では左膝窩動脈内腔に突出した腫瘤, 解離などが考えられた. 手術は後方到達法で施行, 左膝窩動脈外側からの圧排はなく, 切開を加えると狭窄部位は白色血栓であった. 血栓を摘除し, 膝窩動脈切開部は自家静脈にてパッチ閉鎖した. 狭窄性病変の病理組織学的所見は, フィブリンを主体とした器質化血栓および内膜からなり, 血栓および内膜内に肉芽組織の進入が観察された. 本症の成因として鈍的血管損傷後の治癒過程で壁肥厚, 血栓形成をきたし, 狭窄したと考えられた. 術後経過は順調であった.
著者
磯本 征雄 森田 一興
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.13, no.9, pp.593-598, 1972-09-15

Generally, it is very difficult to discuss about the reliability of library subprograms made for the scientific calculation. Almost all subprograms are written in the FORTRAN language. But, at present, many people use the library subprograms which were made by the other people. Therefore, it has got necessary to know about not only the efficiency, but also the accuracy and the reliability of the subprograms. In this paper, we show one of the methods to check the reliability of the subprogram for linear equations. Here, it is the main purpose to show the method to check the behavior of the subprogram around the ill-conditional problems. In this method, it is possible to check one of the reliability of the subprogram of linear equations in a certain norm, disregarding the details of the algorithm.
著者
佐野 信雄 森田 一樹
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

平成7年度は、既存の500W、2.45GHzの電子レンジでCaO,SiO_2,Al_2O_3,FeO,Fe_2,O_3等の各種酸化物の加熱挙動を予備実験として把握した後、1.6kWのマイクロ波加熱装置と温度測定系のセットアップを行い、模擬転炉スラグ(CaO-SiO_2-Fe_tO系)のマイクロ波照射による加熱挙動を調べ、スラグ自身が加熱されることと、加熱挙動が鉄の価数すなわち析出結晶相の種類に大きく依存することを明らかにした。スラグ中に析出する相の中で最も加熱の寄与が大きいのはCaFe_3O_5であり、誘電損失値も最大であった。平成8年度は同スラグからの鉄の回収やりんの除去を念頭において、炭素共存下でのマイクロ波による加熱挙動を調べると共に、スラグ中の鉄やりんの挙動について検討を行った。マイクロ波の照射により約4〜6分で試料は1700℃に加熱され、炭素の含有量に伴い加熱速度は増加した。また、加熱試験中にスラグ中のFe_tOがグラファイトにより還元され、Fe-C合金相がスラグ下部に生成した。試料中Fe_tOの還元に必要なC量に対するC添加量をC当量とすると、C当量の増加と共にスラグ中に残留するFe量は減少し、C当量が1.5以上ではスラグ中の残留Fe濃度は2mass%以下であり、金属Feの回収率も90%以上に達している。また、C当量1以上では50〜60%のりんがFe-C合金中に還元されて移行するが約20%は気相中に除去されたものと考えられる。従ってスラグ中には15〜20%程度のみのりんが残留した。以上の結果により、炭素共存下での模擬転炉スラグのマイクロ波による加熱が確認され、鉄源の回収およびスラグ中からのりんの除去の可能性が示され、転炉スラグ、ダストの再利用および鉄、りん資源回収システムが提案された。
著者
我妻 敦 原田 将旗 森田 一 古宮 嘉那子 小谷 善行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.12, pp.1-3, 2014-03-10

麻雀において,捨てると相手に上がられてしまう牌を正しく推定し,捨てないことにより損しないことは重要である.本論文では現在局面での牌の情報の特徴により SVR を用いて,捨てないことを決めるための牌の危険度を求めるという手法を提案する.評価方法として,人間が選択した牌とシステムが推定した牌の一致率を調査した.結果は危険度が最大の牌についての一致率は平均で 13.4%,危険度が最小の牌についての一致率は平均で 43.3%となった.It is important in Mahjong, to estimate correctly tiles which may be the part of complete opponent's hand and to reduce the loss without discarding it. In this paper, we propose a method to find the value of risk in tile discarding by using SVR based on the features of the information of tile in the current position. As the evaluation method, we investigated the rate of same selection of tiles selected by humans and by the system. As the result of the experiment, the rate of same selection of tiles of largest risk was 13.4% on average, and the rate of same selection of tiles of smallest risk was 43.4% on average.
著者
森田 一 奥村 学 東中 竜一郎 松尾 義博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.1-6, 2012-11-15

Twitter 上の対話はチャットのログ等とは異なり,発話にはリプライやリツイートといった明示的な形で他の発話と関連していることを示す情報が含まれる場合がある.そのため,これらの情報を積極的に利用することが Twitter 上の発話間の関係を同定する際には重要となる.関係の同定によく用いられている Markov Logic Network (MLN) 上で Twitter 特有の情報を利用し,発話間の関係の有無とその種類の同定を行うモデルを提案する.一方,発話系列には長さに制限がなく非常に長い対話となることもしばしば存在する.このような長い発話に MLN を適用する際に, MLN が大きな問題に対しては計算が困難であることが問題となる.本稿では MLN に対して SVM における動的素性に対応する動的述語を導入することにより,分割した系列に対して近似的に推論が行えるように MLN に対して拡張を行う.
著者
坪井 信二 森田 一三 中垣 晴男 内堀 典保 安田 淳 久米 弘 高田 勇夫 渡邊 正臣 小澤 晃
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.222-234, 2003 (Released:2004-09-10)
参考文献数
43
被引用文献数
1

歯 · 口腔の健康を介入維持によりライフスタイルや全身の健康, 精神的健康度が変わるかを知るために本研究を行った. 調査は1998年から3年間の追跡を行った. 対象はA製薬会社の従業員のうち本研究に同意した265名 (男性 : 201名, 女性 : 64名, 平均年齢±S.E. 35.6±0.7歳)で, 口腔状態, 2種類の質問票による質問調査 : The Social Adjustment Scale (以降SASと略す), The Medical Outcomes Study (以降MOSと略す)および栄養調査の3種類について調査を行った. その後層別抽出法により介入群と対照群の2群に分け, 介入群には年2回のスケーリング(歯石除去)および歯科保健指導を, 他方を対照群として3年間追跡した. そして開始年と3年後の状況について, MOS, SAS, 口腔状況, 精神的健康度および栄養状況の結果を比較した. その結果, 1) 歯の状態については, 介入群では, 未処置歯数の減少がみられ, 対照群では処置歯数の増加および未処置歯数の減少がみられた. 歯肉の状態 (CPI)においては, 介入群の方が対照群に比べて健全者の割合 (CPI=0)が高い傾向にあった (p < 0.10). 2) 栄養調査結果では対照群においてエネルギー充足率, 蛋白質充足率, 脂質充足率及び肉 · 魚類充足率の上昇 (p < 0.05)が, また糖質充足率, カリウム充足率, カルシウム充足率, 鉄分充足率も増加する傾向 (p < 0.10)にあったが, その他の栄養素食品群ならびに介入群の全ての充足率には有意な差が認められなかった. 3) MOS中の健康観については調査開始1年後に介入群の方が対照群よりも改善者の増加率が高い, もしくは減少率が低かった. 身体的機能は1年後では大差ない, もしくは介入群の方が若干よくない傾向にあったが, 3年後では介入群の方が対照群よりも改善者の増加率が高い, もしくは減少率が低かった. 身体の痛みについては1年後で介入群の方が減少率が低かった. 社会的尺度については1年後および3年後とも対照群の方が介入群よりも改善者の減少率が低かった. 精神的尺度についても1年後および3年後とも対照群の方が介入群よりも改善者の増加率が高い, もしくは減少率が低かったが, 神経質的な傾向があった. 4) SASについては仕事場での社会的健康度および家庭での社会的健康度とも介入調査1年後には介入群の方が対照群に比較して良好であった. 以上より産業従業員に対してスケーリングや歯科保健指導を行うことにより口腔内が改善され, それが個人のライフスタイルに影響し, 社会的役割達成指標は向上, 健康に対する価値観も向上し, 健康的な社会生活をおくることができるものと結論される.
著者
穴井 美恵 高橋 徹 森田 一三 丸山 智美
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.114-117, 2013-09-30 (Released:2013-11-02)
参考文献数
24

Background and objectives : To elucidate modulators of rapid eating behaviors, behaviors in elderly residents in a nursing home were observed using a video recording methods. Methods : Participants of 17 elderly residents were employed. Durations and numbers of chewing of diets with and without soup were measured. Subjects were divided into the fast-eating group and slow-eating group based on duration of chewing. Relationship between duration of chewing of diets with soup and duration of chewing of diets without soup was analyzed by linear regression. Results : Proportion of duration and numbers of chewing in diets with soup to those of diets without soup in the fast-eating group was lower than those of the slow-eating group. Both of duration and numbers of chewing of diets without soup depended on those of diets with soup (p=0.001) . Conclusions : Modulators of rapid eating behaviors in elderly residents might be lower duration and numbers of chewing of diets with soup.
著者
森田 一 高村 大也 奥村 学
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.119, pp.89-93, 2011-06-30

本研究はblog等のWeb上のテキストから.製品等についての評価表現を対象語,属性語,評価語の三つ組として抽出することを目的としている。この三つ組抽出を,文に対する系列タギング問題の一種として解くことで,一語に限らない多様な表現の抽出を行う。評価表現では対象語とその属性語が評価語と強く関連しているため.対象・属性語と評価語の結びつきの強さを含めて学習を行う枠組みを提案する。このため,本研究では構造学習の枠組みを用いて文に対するラベル系列を学習する.文とラベルに対して素性ベクトルを定義し,文とラベルをモデルで評価したスコアを最大化するように,Viterbiアルゴリズムを元にしたアルゴリズムでラベルを探索する.学習にはオンライン学習アルゴリズムのPassive Aggressive Algorithmを用い,正しいラベル系列が探索空間中でスコアが高くなるよう,モデルを更新することで行う.Web文書に対して評価表現の三つ組がタグ付けされたコーパスを用いて,提案手法の実験を行った結果を元に,手法の問題点とその解決策についての考察を行う.
著者
夏目 長門 酒井 映子 山中 克己 大塚 隆信 千田 彰 中垣 晴男 小島 卓 服部 正巳 前田 初彦 森田 一三 井上 誠 吉田 和加
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

モンゴル国において3年間に5回にわたり調査を行うとともにモンゴル人スタッフに通年依頼して調査を行った。その結果、(1)モンゴル人口唇口蓋裂発現率は、0.07%であった。(日本人口唇口蓋裂0.2%)(2) 961名の妊婦の母体環境調査を行った。(3)モンゴル人の口唇口蓋裂遺伝子レポジトリーでは、1, 999名の試料を入手できた。
著者
忠津 佐和代 木村 浩之 森田 一三 中垣 晴男
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.188-199, 2003-07-30
被引用文献数
4

8020達成に向けて,口腔・歯科の健康度・健康習慣をチェックする簡便な方法として,地域住民を対象に開発された「歯の健康づくり得点」質問票の職域への活用の有効性を検討する基礎資料とするため,某社従業員459名に「歯の健康づくり得点」と,全身の健康指標となる「森本の健康習慣」得点などのチェックを併せて行い,以下の結果を得た.1.「森本の健康習慣」得点を判定基準3段階でみると,不良なライフスタイルを示す「O〜4点]が77.8%と多かった.2.「歯の健康づくり得点」の判定基準3段階でみると,「良好」の16点以上の者は28.0%,「中間」11〜15点は46.5%,「よくない」10点以下は25.8%であった.3.同得点の合計得点で,労働属性を含む10属性別で有意差のみられたのは,「労働形態」別であった.4.同得点の項目ごとで2群間に有意差のみられた属性は,性別,年齢別,仕事の内容別,労働形態別,通勤手段別,持病の有無別であった.5.同得点と「森本の健康習慣得点(除喫煙)」との順位相関係数は0.361(p<0.001,N=444名)で,有意な相関性が認められた.6.同得点の各項目ごとに「はい」,「いいえ」別の「森本の健康習慣得点(除喫煙)」を求め検定を行った結果,全10項目のうち7項目の良好な回答群で,「森本の健康習慣得点(除喫煙)」が有意に高かった.以上の結果の考察から,「歯の健康づくり得点」は,事業場における口腔・歯科健康度・健康習慣チェック票として有用である可能性が示唆された.