著者
森田 勝治
出版者
広島修道大学
雑誌
広島修大論集. 人文編 (ISSN:03875873)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.51-72, 2003-02-28

Anderson's most ambitious experiment in his frequent use of religious mode is the four-story sequence of "Godliness." Despite his efforts, the longest story is frequently criticized unfavorably or generally unheeded of all Winesburg stories. Following closely through the history of the Bentley family who "had been in Northern Ohio for several generations," however, the story reveals, without Anderson's intention perhaps, some humorously gloomy phase of human experience inherent in the materialistic age. During the summer of 1917 Anderson described his protagonist as a "delightful old man" named Joseph Bentley, "full of old Bible thoughts and impulses." Jarvis Thurston surmised that "Godliness" was the matrix of a novel Anderson recast to form part of Winesburg. The change of name, however, came about before he change a "delightful old man" to a "man of god." It is the known fact in Clyde that the first settler or "squatter" was a man named Jesse Benton. He built a crude cabin by the side of a spring adjacent to the house where Sherwood Anderson used to live. Anderson supposedly hit upon the name and the story unfolds differently. The story of Jesse's family tree might be happily associated with Biblical Jesse tree but Anderson made it an apple tree with full of twisted apples. The burlesque give Winesburg a significance which transcends its attachment to a specific time and place.
著者
浜口 博之 西村 太志 林 信太郎 KAVOTHA K.S. MIFUNDU Wafu NDONTONI Zan 森田 裕一 笠原 稔 田中 和夫 WAFULA Mifundu ZANA Ndontoni WAFULA Mifun ZANA Ndonton KAVOTA K.S.
出版者
東北大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1990

この研究は,(1)ホットスポット火山の多いアフリカ大陸の深部構造の解明,並びに(2)ニアムラギラ火山のマグマ活動調査の2項目に大きく分けられる.1990年度の現地調査は予定通り実施され,当初の目的は達成された.1991年度は,現地調査の最中の9月23日にザイ-ルの首都キンシャサを中心に政情不安に端を発した暴動が起こり,日本大使館の退避観告に基づき調査を途中で中断し,隣国に緊急避難しそのまま帰国する結果となった.このため,この年度の調査事項の実施については,不完全なものにならざるを得なかった.以下,2年間の研究実績を項目別に分けて簡潔に示す.1.広帯域地震観測.0.05秒〜370秒に渡って一様な感度を持つCMGー3型とパソコンを用いた地震波収録装置を,1990年度はザイ-ル東部のルイロ地震観測所(LWI)に設置した.1991年度は,キンシャサ効外のビンザ気象局の地下地震計室(BNZ)に設置したが,最後の調整の直前に暴動が起こり,一部未完な状態のまま今日まで観測は続けられている.従って,地震計の再調整を含む良好なデ-タの取得は今後の課題として残された.この観測と並行して実施してきたアフリカ大陸下の深部構造については,(イ)アフリカ直下でコア・マントル境界(CMB)が盛り上がっていること,(ロ)マントル最下部のD"領域ではS波速度が3〜5%遅いこと,逆に,アフリカ大陸の外では数%速いこと,並びに,(ハ)コア表面の温度は,アフリカ大陸を含むA半球がその反対側の太平洋を含むP半球より数10mケルビン高温であること,などが明かとなった.これらの結果はアフリカ大陸に於いてホットスポット火山の密度が高い理由の解釈に重要な手がかりとなる.2.火山性地震・微動観測.1990年度は,CRSN(ザイ-ル自然科学研究所)の定常観測点(4点)の他に,8月13日〜11月29日まで火山地域内で8点の臨時地震観測を実施した.11月20日にこの地域では過去最大のM4の地震がニイラゴンゴ火山南方10kmに起きた.観測結果はこの地震により火山性地震やマグマ活動は励起されず,逆に地溝帯中軸の地震が活発化した事が明らかにされた.また,ニアムラギラの側噴火(キタツングルワ)のストロンポリ式噴火に伴う地震は火口直下0.2〜0.5kmの深さに集中し,その発震機構はマグマの噴出時に働くほぼ鉛直下方のSingle Fo
著者
森田 眞理子
巻号頁・発行日
2012

Thesis (Ph. D. in Medical Sciences)--University of Tsukuba, (A), no. 5961, 2012.1.31
著者
森田 利仁
出版者
千葉県立中央博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

海棲巻貝サザエ約300個体について、殻の成長方向に障害物(シリコンゴム)を付着させる実験を行った結果、殻の成長に、次のような迂回反応が認められた。1.障害物が成長ルートの上部(殻頂側)に存在するとき、殻口は障害物に衝突する直前に下方(反殻頂)側に向き、障害物を下から迂回し、迂回後に再び上方に向かって成長する。2.障害物が成長ルートの下部(反殻頂側)に存在するとき、殻口は障害物に衝突後、一時前方への成長を停止し、その間殻口が外側に膨張する。その後、下方迂回をしつつ障害物を乗り越える。この二つの迂回パタンはともに、殻成長の方向を決定するのに、頭足塊が殻口の外に伸びる方向が強く関与していることを示唆している。このことを証明するために、あらかじめ内在的に決定されている付加殻の成長形が、頭足塊の伸び方向によって変形されるという、単純な数値計算上のモデルを立て、殻成長と障害物への反応をシミュレーションした。その結果、1.付加殻の成長形がたとえ巻き成長にあらかじめ決定されていなくても、頭足塊による変形によって、巻貝類が一般的に有する規則的な密巻き螺旋成長を生成できることが示された。2.この頭足塊による変形のみで生成された殻成長パタンは、障害物に対する下方迂回パタンを示すことも示された。以上の実験とシミュレーションの結果から、巻貝類の殻の巻き方には、殻口(直接的には殻を作り出す外套膜組織)に対する頭足塊の力学的な押し付け効果が、重要な影響を与えていることが明らかとなった。このことから、頭足塊と殻口との接触が避けられない生息姿勢で殻を成長させる巻貝類が、螺管どうしが重なる、密巻き型の巻き方しか有さないという形態進化のパタンを、古典的な適応進化の結果とする解釈ではなく、むしろ巻き方進化における発生上の制約として解釈することができる。
著者
喜多 知子 森田 秀芳 梅野 真由美 喜多 青三 下村 滋
出版者
日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.547-552, 1989
被引用文献数
3

ICP-AESを用いて,血清中の9元素(Mg,Ca,Fe,Cu,Zn,P,Si,Na,K)を同時測定するための前処理法として除タンパク法を検討した.除タンパク試薬としては,血清と混合後の終濃度が,硝酸は0.28M,トリクロロ酢酸は5.0%になるような混液が適当であることが分かった.本法による前処理は,血清0.5mlに精製水1.5mlを加えて混合し,これに除タンパク試薬4.0mlを加えてかき混ぜ,放置後遠心分離し,その上清をICP-AESの検液とする.前処理法として,よく使用されているテフロン密閉容器を用いた分解法との比較,又,自動化学分析機における測定値との比較を行い,本法は,ICP-AESで測定する血清試料の前処理法として有用な方法であることが分かった.本法を用いて,健常者や透析患者血清の前処理を行い,満足すべき結果を得た.
著者
森田 宏樹
出版者
法曹会
雑誌
法曹時報 (ISSN:00239453)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.1579-1627, 2002-06
著者
高安 克已 小林 巖雄 森田 浩史
出版者
島根大学
雑誌
Laguna : 汽水域研究 (ISSN:13403834)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.103-110, 1996-03
被引用文献数
2

A vital marking experiment was carried out to examine the process of micro-growth striations of Corbicula japonica Prime from Lake Shinji. Samples were cultured in aquarium and in Lake Shinji for about one month. During culturing they were marked two to three times by tetracycline hydrochloride solution. The fluorescent lines showing the time of marking are observed remarkably well, especially in the samples marked during day time. In addition to these lines, strong stress bands are observed in whole samples in concurrence with the markings. This fact suggests that the process of marking experiment itself arrested the growth of shell. The pattern of micro-growth striations in between the marked lines of each sample show neither cyclicity nor regularity. 13; On the other hand, the micro-growth striations in the samples cultured in Lake Shinji show tendency of higher frequency per day than those in aquarium. From these results, the formation of micro-growth striations is assumed to be influenced by complex changes in the brackish-water environments as well as by their physiological rhythm and its individual variation. 13;
著者
森田 真司 山澤 一誠 寺沢 征彦 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.5, pp.864-875, 2005-05-01
被引用文献数
36

カメラを使った遠隔監視においては, 環境を常に広範囲に撮影し, かつ注目対象の実時間での検出・追跡が求められる.環境を常に広範囲に撮影するために回転カメラを用いる方法や全方位画像センサを用いる方法が提案されている.前者では見回しに機械的な時間遅延が生じる.これに対し後者では観測者の視線変化からその方向の画像提示までの時間遅延が少ないが, 取得した全方位画像を直接, 計算機に伝送しており, ネットワークを介した実装には至っていなく, ビル全体など多くのセンサを必要とする環境には適用できない.本論文ではネットワークを介して複数の全方位画像を伝送する遠隔監視システムについて述べる.本システムは監視環境側をサーバ, 監視者側をクライアントとしたサーバ/クライアントモデルであり, サーバ側において移動物体の検出, クライアント側において移動物体の位置推定及び物体方向の画像提示による追跡を行う.また, ネットワークを利用した画像及び物体の検出情報の伝送を行うことで, クライアント側での一極集中型遠隔監視を実現する.
著者
森田 麻登
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.305-316, 2012-03-15

本研究は、日本の精神科医療において、伝統的な診断分類と操作的な診断基準の両者が並列的に存在している現状を明らかにした。精神医学領域の各分野からの報告をもとに、伝統的な診断分類と操作的な診断分類の有用性と限界についてまとめた。操作的な診断基準は客観的であり有用な道具であるものの、使い方によっては弊害とも成り得る。一方、伝統的な診断分類は、精神科患者の主観的な体験を理解する手がかりを提供するため、臨床場面で有用である。そこで、操作的な診断名に伝統的な診断分類からの記述を加えることは、患者や家族が精神障害の原因や経過についての理解を容易にする可能性が示唆された。操作的な診断基準は科学性を持ち、伝統的な診断分類は有益性を持っているため、両者をうまく活用することで治療者は多面的に患者を捉えることができ、全人的な医療を進められる。つまり、伝統的な診断分類と操作的診断基準を相対するものとして捉えるのではなく、臨床場面で有益な精神病理学的と研究において有益なDSM 診断と認識し、両者を相補的に用いることが必要である。
著者
森田 直子
出版者
日本フランス語フランス文学会
雑誌
フランス語フランス文学研究 (ISSN:04254929)
巻号頁・発行日
no.97, pp.149-161, 2010-08-30

De nos jours, on parle le plus souvent de Rodolphe Topffer (1799-1846) comme l'inventeur de la bande dessinee avant la lettre, mais de son vivant, ses albums comiques ou <<histoires en estampes>> selon l'appellation courante, n'etaient pas plus apprecies que ses oeuvres romanesques et ses traites des arts. Cet article a pour objet de montrer le contexte socioculturel de la publication de ces histoires et la strategie rhetorique que le Genevois a adoptee dans ses ecrits theoriques afin de promouvoir la <<litterature en estampes>>. Pedagogue de metier, professeur a l'Academie de Geneve, auteur et dessinateur, il n'a d'abord dessine ces histoires que pour ses proches, avant de prendre le parti, plus tard, de les legitimer en tant que <<litterature en estampes>> dans la lignee de la gravure hogarthienne. Il met en valeur les specificites de celleci par rapport a la litterature proprement dite, notamment dans son testament litteraire Essai de physiognomonie (1845). Les fondements esthetiques de ses dessins au trait et du mode particulier de leur reproduction, l'autographie, ainsi que sa conception moralisatrice de la litterature, n'etaient pas compatibles avec la logique du monde editorial parisien en plein essor industriel, au sein duquel il a essaye de se faire connaitre. Toutefois, son innovation narrative sera suivie par des artistes europeens au lendemain de sa mort. La defense de la <<litterature en estampes>> de Topffer temoigne de son interet qui ne se limitait finalement pas a la litterature mais qui s'etendait aux arts limitation et de narration en general.
著者
森田 直子
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、1970年代に入るまでは低級文化と見なされていたコミックスの文化的認知について、芸術、教育、文化的機構などとの関係から考察するものである。まずコミック作家が経験した文化的闘争の最古の一例として、19世紀スイスの作家ロドルフ・テプフェールの経歴をとりあげた。かれの理論的テクスト等の分析から当時におけるコミックスの文化的認知の困難さとその背景を明らかにした。また、現代の日本とフランスについて、コミックスと諸芸術の関係、子ども観、教育制度などの違いをふまえ、文化的認知度をはかるための有効な方法論を吟味するとともに、今後の国際的なコミックス研究のありかたについて提言も行った。
著者
森田 岩男 国本 克俊 津田 正己 但田 信一 黄瀬 正博 木村 喜代史
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical & pharmaceutical bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.4144-4154, 1987-10-25

A series of 1,4-dihydropyridine-5-cyclic phosphonate derivatives, designed as analogues of 1,4-dihydropyridine-3,5-dicarboxylate calcium antagonists, was synthesized and examined for antihypertensive activity. Several compounds were proved to have activities superior or comparable to that of nifedipine in lowering blood pressure in normotensive and spontaneously hypertensive rats (SHR). Among these compounds, methyl 2,6-dimethyl-5-(2-oxo-1,3,2-dioxaphosphorinan-2-yl)-4(2-nitrophenyl)-1,4-dihydropyridine-3-carboxylate (31, DHP-218) was approximately 7 times more active than nifedipine in SHR and was selected for further development and clinical evaluation. The structure-activity relationships are discussed.
著者
森田 岩男 津田 正己 黄瀬 正博 杉山 信
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical & pharmaceutical bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.1139-1142, 1988-03-25

Attempts were made to improve the synthesis of methyl 2,6-dimethyl-4-(2-nitrophenyl)-5-(2-oxo-1,3,2-dioxaphosphorinan-2-yl)-1,4-dihydropyridine-3-carboxylate (DHP-218), a new calcium antagonist. 2-Acetonyl-2-oxo-1,3,2-dioxaphosphosphorinane (5a), the key intermediate, was prepared from the allenylphosphonate (2) via the enaminophosphonate (4) in a good yield. Subsequently, the Knoevenagel condensation using 5a and the imine (6a) gave the benzylideneacetonylphosphonate (7a) in a good yield without the use of the Horner-Emons reaction. This condensation also gave good results for other acetonylphopshonates. The final step gave DHP-218 in a good yield through a modified Hantzsch synthesis with the use of a dehydrating agent. The overall yield was increased from 1.7% to 22%.
著者
岡田 壽太郎 森田 修之
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.100, no.5, pp.524-529, 1980-05-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
1

To deal with missing data in clinical tests, three methods (A, B, and E) were considered. Drug efficacy was estimated by (A) using only actual data, (B) using a previous value for a missing datum, and (E) using the value estimated by the equation (1) for a missing datum. [numerical formula] where S is the symptomatic severity (S0 is at the beginning), b is the recovery rate constant, θ is the number of days after the initiation of medical treatment, and subscript i means the i-th judgment. Based on theoretical calculations and analyses of nine sets of real data in ophthalmology, orthopedics and dermatology, (i) drug efficacy estimated by B was always smaller than by E, (ii) the difference in estimated drug efficacy between A and E was very small.