著者
池上 俊一
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.1688-1732,1785-, 1982-11-20 (Released:2017-11-29)

Les ermites se multiplierent brusquement a la fin du X^e siecle en Occident. Depuis lors, beaucoup d'ermites faisaient tous leurs efforts pour se perfectionner dans les forets librement, jusqu'au debut du XII^e siecle, quand l'autorite ecclesiastique les forca de s'incorporer a l'ordre etabli. Pendant cette epoque, la spiritualite eremitique etait tres marquee de ses energies et sa richesse. Nous en avont choisi les dix elements -solitude, pauvrete evangelique, charite, predication itinerante, ascetisme, penitence, imitation de Christ, devotion a Saint Jean-Baptiste et Sainte Marie-Madeleine, vie contemplative, et enfin, attente de la fin du monde -et considere leurs significations dans l'histoire de la spiritualite. La spiritualite eremitique est bien en contraste avec celle qui prevalait dans l'Eglise, dont on peut trouver le meilleur type dans la spiritualite monastique (surtout clunisienne) ou canonicale. Certes, l'influence des ermites sur la societe et l'Eglise etait tres limitee. Mais si on la compare avec la spiritualite exprimee dans les divers mouvements religieux des laiques d'alors, il est evident que cette spiritualite etait, pour ainsi dire, le symbole de <<Zeitgeist>>.
著者
池上俊一著
出版者
河出書房新社
巻号頁・発行日
2012
著者
村松 真理子 池上 俊一 杉山 浩平 日向 太郎 芳賀 京子 松田 陽 奈良澤 由美 中川 亜希
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

南イタリア・ヴェスヴィオ山麓は紀元後1世紀の火山噴火で埋没したポンペイ等の古代都市が発見され、近代考古学・古代史研究の礎が築かれた「領域 (イタリア語 territorio)」である。本研究計画は(I)2002年以来東京大学が当地域で行うソンマ・ヴェスヴィアーナ古代ヴィラ遺跡調査を総括し、(II) 歴史学、美術史、パブリック・アーケオロジー、文献学、文化史の専門家である分担研究者が協働し、当該「領域」の「古代の記憶」に位置付ることで新たな知見を獲得し、(III)国際シンポジウム等を通して文化遺産の研究・保存活用をめぐる国際的議論において、広く統合的人文知の新たな展望と社会的役割を呈示する。
著者
池上 俊一
出版者
東京大学出版会
雑誌
UP (ISSN:09133291)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.22-28, 2015-03
著者
池上 俊一
出版者
ミネルヴァ書房
雑誌
究 : ミネルヴァ通信
巻号頁・発行日
no.19, pp.40-43, 2012-10
著者
池上 俊一
出版者
東京大学出版会
雑誌
UP (ISSN:09133291)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.15-22, 2016-09
著者
池上 俊一 加藤 玄 草生 久嗣 千葉 敏之 藤崎 衛 小澤 実 菊地 重仁 田付 秋子 橋爪 烈
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本共同研究によって得られた成果は以下の3点にまとめられる、第一に、初期中世からルネサンスに至るまで、教皇庁の制度は、内外のコミュニケーションを通じて、ヨーロッパ全体の変動に対応するかたちで展開していた。第二に、イベリア半島から北欧・東欧に至るまで、ラテン・カトリック世界における普遍君主としての教皇庁の影響が、君主から地方に至るあらゆるレベルで確認された。第三に、ビザンツ帝国、イスラム政体、モンゴル帝国といったラテン・カトリック世界の外部との交渉を通じ、教皇庁はヨーロッパの世界認識ならびに自己認識を変化させた。
著者
山中 由里子 池上 俊一 大沼 由布 杉田 英明 見市 雅俊 守川 知子 橋本 隆夫 金沢 百枝 亀谷 学 黒川 正剛 小宮 正安 菅瀬 晶子 鈴木 英明 武田 雅哉 二宮 文子 林 則仁 松田 隆美 宮下 遼 小倉 智史 小林 一枝 辻 明日香 家島 彦一
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

中世ヨーロッパでは、辺境・異界・太古の怪異な事物、生き物、あるいは現象はラテン語でミラビリアと呼ばれた。一方、中世イスラーム世界においては、未知の世界の摩訶不思議は、アラビア語・ペルシア語でアジャーイブと呼ばれ、旅行記や博物誌などに記録された。いずれも「驚異、驚異的なもの」を意味するミラビリアとアジャーイブは、似た語源を持つだけでなく、内容にも類似する点が多い。本研究では、古代世界から継承された自然科学・地理学・博物学の知識、ユーラシアに広く流布した物語群、一神教的世界観といった、双方が共有する基盤を明らかにし、複雑に絡み合うヨーロッパと中東の精神史を相対的かつ大局的に捉えた。