著者
清水 大悟 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.28, pp.1-8, 2009-03-06
被引用文献数
3

胸部にディスプレイを用いて発話を視覚化することでコミュニケーションの新しいチャンネルとして利用できるウェアラブルインタフェース 「しゃべりカス」 を提案・試作し,2 つ評価実験をおこなった.評価 1 では,試作システムが生産的な思考を支援するのかを検証した.評価 2 では,発話内容の表示場所を入れ替えた 2 つの条件で,コミュニケーションがどのように変化するのかを検証した.We developed a new system called Chatting Chips which visualizes the utterance of users and uses them as a new channel for communication. Also we conducted two types of evaluation tests. In evaluation (1), we examined if the system supports users to create constructive ideas. In evaluation (2), we examined the transition of conversation when we change the place for displaying the utterance of users in a face-to-face communication.
著者
片山 裕一 笹尾 茂樹 菅田 一博 井須 尚紀 清水 忠昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.59-60, 1994-09-20

本研究の目的は,グラフ探索法としてA^*アルゴリズムを用い,ヒューリスティックな知識を利用したグラフ探索を行い,その結果からヒューリスティックな知識の質を向上させることである.グラフ探索とは,与えられた問題をグラフで表現し,問題を解くためにグラフを探索することである.グラフは節点と節点対を結ぶ枝から成り,枝にはコストが与えられている.出発節点から目標節点までの経路のうち,コストの総和が最小な経路(最適解)を見つけることが,グラフ探索の目的である.Aアルゴリズムは,任意の節点nから目標節点までのコストが推定でき,その推定値を取り入れることによって効率よく解を求める方法である.さらに,A^*アルゴリズムでは,目標までのコストの真値h(n)と推定値h^^(n)の間にh^^(n)≤h(n)の関係が成立しており,必ず最適解を見つけることができる.また,推定値h^^(n)が真値h(n)に近いほど,ヒューリスティックな知識の質が高いといい,グラフ探索の効率が高い.
著者
宮内 康行 桝田 道夫 清水 正亜 藤田 恵一 矢川 元基
出版者
日本シミュレーション学会
雑誌
シミュレーション (ISSN:02859947)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.105-113, 1983-07-15

Two advanced methods for 2-dimensional finite element analysis of natural convection were developed and explained in this paper. The one method, based on the stream function-vorticity formulation, could get rid of numerical errors and constraint of perpendicular mesh subdivision by excluding a finite difference approximation of vorticity on no-slip boundaries. The other method, besed on primitive variables and the penalty function method, could reduce the number of independent variables by excluding pressure terms from basic equations, and economize computer memories considerably. A strong stabilizing effect of upwinding was observed in both methods. These methods were successfully applied to problems of natural convection around a horizontal hot cylinder.
著者
清水 康敬 山本 朋弘 堀田 龍也 小泉 力一 吉井 亜沙
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.249-257, 2007
参考文献数
3

教育の情報化の推進に関するアンケート調査を全国の5,000校に発送し,3,869名の教員と2,019名の管理職からの回答を得て,推進のための要因と阻害要因等に関する学校種の違い,教員の経験年数,学校に対するコンピュータや電子メールアドレスの支給の有無,教員の性別の違い等について分析した,その結果,小学校から中学校,高等学校になるにしたがって学校に対するコンピュータ等の整備が進んでいるが,利用については逆に減少していること,男性教員の方が女性教員より利用度が高いこと,授業でのコンピュータ等の利用度は小学校の方が高いこと,教員の経験年数が10年以上20年未満の教員の利用度が高いこと,コンピュータが学校等から支給されている教員の利用が有意に高いことなどを明らかにした.
著者
清水 拓也 土方 嘉徳 西田 正吾
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J91-D, no.3, pp.538-550, 2008-03-01

現在,商用Webサイトで利用されている推薦システムの多くは,協調フィルタリングを用いている.従来の協調フィルタリングによる推薦方法は,推薦の精度を向上させることに重点を置いて開発されてきた.そのため,既に知っているアイテムが多く推薦されるという問題があった.この推薦は,好みのアイテムをリストアップしてもらうことだけを考えたときには良い推薦といえるが,ユーザの満足度を考えたときには発見性の欠如のために必ずしも良い推薦とはいえない.本研究では,ユーザがどのようなアイテムを知っているかという情報をユーザから獲得し,この情報を用いたいくつかのアルゴリズムを提案する.これらのアルゴリズムは,ユーザの知らない好みのアイテムがどれだけ推薦されるかを示す特性であるNoveltyを向上させることを目的としている.本研究では,ユーザがどのようなアイテムを知っているかという観点でのユーザ間,アイテム間の類似度を計算し,ユーザが知らないであろうアイテムを推測する.この方法と従来の嗜好に基づく協調フィルタリングを組み合わせることで,ユーザが知らない好みと思われるアイテムを推薦する.
著者
米田 祐司 永瀬 宏 千石 靖 堀 有行 黒田 尚宏 川上 雄貴 小清水 佑樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.433, pp.59-64, 2008-01-18

患者が受付をしてからお金を支払うまでの一連のステップをUMLを用いて記述し,医療機関内での患者の動きに合わせてアクセス権の変更を動的に行うシステムを提案する.電子カルテの処理ステートをチェックし,その状態と一般的な処理手順の順序情報を元に電子カルテの閲覧や書き込みのアクセス権の設定変更を行うことにより,その患者に関係しない医療従事者に対して,適切に個人情報を保護することができる.
著者
辻 智博 本間 潤一郎 清水 翔 荒川 豊 山中 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.667, pp.115-119, 2006-03-09

Webアクセス待ち時間を短縮する有効な技術に「プリフェッチ(先読み)」がある.本研究では,ダウンロードに膨大な時間を要するリッチコンテンツの転送にプリフェッチを適用し,体感ダウンロード時間を短縮する.また,複数のミラーサーバを持つリッチコンテンツの実ダウンロード時間短縮を目的とし,応答時間が最短のミラーサーバを自動的に選択する手法を提案する.さらに,最適なネットワークリソース選択やプロトコル変換を用いることで,光バースト転送によるダウンロードなどを実現し,実ダウンロード時間のさらなる向上を目指す.実装システムを用いて評価実験を行い,通常の人間によるミラー選択と比較して,提案方式のミラーサーバ選択時間,ダウンロード時間を約70%改善できることを示す.
著者
竹内 芳美 清水 弘幸 出村 健 渡辺 隆弘 伊藤 哲也
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.2063-2068, 1990-11-05
被引用文献数
3 7

The study deals with 5-axis control machining of workpieces with sculptured surface like impellers. The 5-axis control machining allows complex workpieces to be produced efficiently and accurately. Then, it is of importance to avoid the collision between tool and workpiece due to the arbitrariness of tool attitude. The system developed in the study generates the collision-free tool path for workpieces with sculptured surface, based on the CAD/CAM system employing the solid modeling techniques. As a result, the validity of the system is experimentally confirmed.
著者
清水 泰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.60, no.471, pp.131-139, 1995

Different arguments have been proposed from various institutes on post installed anchor pull-out strength calculation. There are many typical formulas to calculate pull-out strength of post installed anchor. In this paper, the calculation formula for the maximum pull-out strength of the metallic expansion post installed anchor has been derived from estimation of maximum resistance by gathering statistically influential factors based on many experimental data within a scope of expansion anchor failure exclusively limited to concrete failure, and from a safety factor on calculated values given by probability theory under a hypothesis with experimental values and calculated values ratio distribution pattern taken as normal distribution because of dispersion of the experimental values.
著者
王玉馨 清水 伸幸 吉田 稔 中川 裕志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.46, pp.7-14, 2008-05-15
被引用文献数
3

コーパスから同義語の対を抽出するための一般的な方法では、通常二つ単語間の類似度 (例えば、cosine 類似度) が必要である。類似度を使用することで、特定のクエリ単語に対しての類似語ランキングが可能になり、同義語候補リストから正しい同義語が認定できる。この論文では、それに加えて、単語類似度ネットワークを分析する新しい方法を提案する。単語類似度ネットワークでは閾値以上の類似度をアークとして、単語をノードとして定義する。提案する自動同義語候補選択ためのランク閾値(Rank Threshold for synonym candidate Selection RTS) によって類似度の順位が閾値以内のアークが構成される単語類似度ネットワークはスケールフリーグラフである。 この性質に基づいて、我々は新しい同義語候補のリランキング手法を提案する。これを相互リランキング法 (Mutual Re-ranking Method MRM) と呼ぶ。同義語獲得における提案手法の有効性を示すために MRM 方法を Reuters-21578 に適用した。 実験結果によって、RTS と MRM が同義語抽出の品質の向上させることが示された。Popular methods for acquiring synonymous word pairs from a corpus usually require a similarity metric between two words, such as cosine similarity. This metric enables us to retrieve words similar to a query word, and we identify true synonyms from the list of synonym candidates. Instead of stopping at this point, we propose to go further by analyzing word similarity network that are induced by the similarity metric for the edges with the similarities that are ranked as top threshold number. By introducing the rank threshold for synonym candidate selection method (RTS), our analysis shows that the network exhibits a scale-free property. This insight obtained from the network leads us to a method for re-ranking the synonym candidates -a mutual re-ranking method (MRM). We apply our methods to Reuters-21578 to show the generality of the methods on synonym acquisition. The results show that RTS and MRM boosts the quality of acquired synonyms.