著者
王 柳蘭
出版者
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
雑誌
アジア・アフリカ地域研究 (ISSN:13462466)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.22-51, 2008-09-30 (Released:2018-12-05)
参考文献数
32

Along the border of northern Thailand, there exist Yunnanese Muslim migrants’ communities. In China, Yunnanese Muslims are referred to as Hui. Despite the heterogeneity of Yunnanese Muslim society, little attention has been paid to the variation of migratory patterns and the factors which pushed migrants to settle in northern Thailand. This paper will focus on the migratory history of the Yunnanese Muslims from the middle of the nineteenth century to the latter half of the twentieth century based on oral histories gathered through intensive fieldwork, in relation to their transformation of the trans-border trade between Yunnan province and northern Thailand. Before the middle of the twentieth century, only a small number of Yunnanese Muslims lived in northern Thailand, most of whom were engaged in trans-border trade. They normally went to Thailand in the dry season, carrying hand-woven cottons, felts, silks, medicines, and household goods from Yunnan and returning home with ivory and traditional medicines, such as pilose antlers and bear gall bladders. Enriched by the flourishing trade, the Yunnanese Muslims built two mosques in the city of Chiang Mai in the late nineteenth and early twentieth centuries: Ban Ho mosque and Chang Phuek mosque. However, in the interviews I found that the Yunnanese Muslims who had settled as traders before the middle of the twentieth century accounted for only small portion of the present population in this area. Rather, most of them settled there after the latter half of the twentieth century. The reasons for migration changed drastically due to the civil turmoil in China, KMT (Kuomintang) aggression and socio-political instability in Burma. These factors also influenced their way of living, especially trade.

1 0 0 0 OA 三才圖會 106卷

著者
(明) 王圻 纂集
巻号頁・発行日
vol.[5], 1609
著者
王 亜騰 アランニャ クラウス 狩野 均
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21888833)
巻号頁・発行日
vol.2016-MPS-111, no.26, pp.1-6, 2016-12-05

外国為替取引 (FX) 市場は世界最大級の金融市場である.現在では一般人でもネット証券で取引することが可能になった.しかし,為替相場は無数の要因で反動し,取引のタイミングを予測することが非常に困難である.そのため,一般人でもわかりやすく利用できる取引支援システムが求められている.本研究では取引率と正解率を目的関数とした多目的遺伝的アルゴリズムを用いて為替取引における有効な売買ルールを獲得した.本手法は非劣解集合による多数決で取引のタイミングを予測するものである.従来の手法より高い利益が得られることを過去のデータを用いた実験で確認した.
著者
王 一令 鷲尾 純一 Wang Yi-Ling Washio Junichi
出版者
筑波大学心身障害学系
雑誌
心身障害学研究 (ISSN:02851318)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.7-19, 2002-03
被引用文献数
1

本研究の目的は、日本語を母語とする聴覚障害児の韻律知覚能力を調べることである。そこで、2モーラ単語アクセントと2語文イントネーション(肯定/疑問)を用いて、弁別テストと識別テストを含む検査用バッテリを新たに開発した。これらの検査を東京都と千葉市にある小学校きこえの教室に通級する児童16名を対象に実施した。主な結果は、以下の通りである。1)アクセント、およびイントネーションの知覚能力と平均聴力レベルとの相関に関しては、中程度から高い負の相関(r=-0.494~-0.778)が認められた。平均聴力レベルが91dB以上(WHO の分類による最重度)であれば、アクセントとイントネーションの知覚は困難になることが示唆された。2)アクセント、およびイントネーションの知覚能力と語音明瞭度との相関に関しては、高い正の相関(r=0.694~0.966)が認められた。語音明瞭度が80%以上であれば、アクセントとイントネーションの知覚はより高いレベルになることが示唆された。
著者
王 文娟
出版者
広島大学マネジメント学会
雑誌
広島大学マネジメント研究 (ISSN:13464086)
巻号頁・発行日
no.16, pp.1-16, 2015-03

「ホスピタリティ」概念の受容と共に,「ホスピタリティ産業」の主張も見られ,既存の概念「接客業」を振り返ることが必要になった。本稿は文献調査をもとに,「接客業」という概念をめぐって,無償の「接客」行為が「接客業」まで発展してきた流れ,及び「接客業」という概念の外延と内包の変遷を考察してみた。元来礼儀作法・社交文化の一部とする「接客」が,経済発展や産業化の進行につれて,家庭内から社会へ広がってきたことを明らかにした。「接客業」は,一時的に,専門用語として取り上げられたが,戦後「サービス業」に置き換えられた。その理由は,言語外から考えれば,政治・経済などの社会状況及び産業構造の変化といった要因が挙げられ,言語内から考えれば,「接客業」に付加された「暗示的な意味」がその一因だと思われる。現在専門用語として扱われていないが,日常語としてまだ広く使われている。それは,「接客業」という概念が「接客」の定着と共に,すでに日本語に定着しており,また,「暗示的な意味」で敬遠されている時もあるが,逆に言うと,婉曲語のような便利さもあるからだと考えられる。
著者
王 志英 Wang Zhiying 沖縄大学人文学部
出版者
沖縄大学人文学部
雑誌
沖縄大学人文学部紀要 = Journal of the Faculty of Humanities and Social Sciences (ISSN:13458523)
巻号頁・発行日
no.15, pp.1-10, 2013-03-15

本稿は中国語の形容詞"漂亮"、"美丽"、"美"、"好看"という類義語の違いについて考察した。この四つの類義語はともに視覚を通して、人間、物事を描写することができる。 しかし、"美丽"、"美" の描写する対象は色彩がなくてならないのに対して、"漂亮"、 "好看"の描写する物事が色彩がなくても使える。"漂亮"、"美丽"、"美"は聴覚を通して、物事を描写することができるが、"好看"は物事を聴覚による描写ができない。 "美丽"、"美"で描写している物事が「美しい」だけでなく、人間に精神的な快感をもたらすことができる。本篇论文对汉语的4个形容词"漂亮"、"美丽"、"美"、"好看"之间的意思的区别进行了探讨。这4个同义词翻译成日语都表示「美しい」、「きれい」的意思,因此对学汉语的外国人来讲,要掌握和使用好这4个词,很不容易。"漂亮"、"美丽"、"美"、"好看"这4个同义词都可以通过人的视觉来对人、物进行描写。但是,"美丽"、"美"所描写的对象必须具有色彩,没有色彩的对象一般不用" 美丽"、"美"。" 漂亮"、"好看"描写的事物没有色彩也可以说。" 好看"不能用于听觉,用"美丽"、"美"时,不仅表示人或物的外观美,而且其事物还能给人带来精神上的快感。
著者
佐野 梓 末次 王卓 秦 晃二郎 柊迫 美咲 片山 美幸 田中 瑠美 田島 壮一郎 グリム 理恵子 辻 敏和 渡邊 裕之 金谷 朗子 増田 智先
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.229-235, 2018-05-10 (Released:2019-05-10)
参考文献数
16
被引用文献数
4

We have disclosed 14 standardized laboratory data on out-of-hospital prescriptions since June 2015. In this study, we analyzed questions on out-of-hospital prescriptions related to laboratory data over 2 years. There were 229 prescription questions related to laboratory data (3.4% of the total prescription questions), and 79.5% of these were related to renal function. Among renal function-associated laboratory data, serum creatinine was used in most cases. The rate of prescription change after prescription questions was 66.5% for laboratory data associated with renal function, which was significantly higher (P < 0.001) than the 25.5% for other types of data. Furthermore, the clear description of dose reduction requirements on a package insert was confirmed to be one of the common factors for renal excretory drugs. Therefore, it is important to provide renal function laboratory data to facilitate the appropriate adjustment of out-of-hospital prescription doses. In addition, to enable appropriate dose adjustments using laboratory data, the description on the drug package insert should make it easy for pharmacists who are auditing prescriptions to make appropriate judgments.
著者
王 海冬 宮崎 清 植田 憲
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.45-54, 2008-09-30 (Released:2017-07-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1

中国の少数民族のひとつであるオロチョン族は、狩猟を生業とした移住生活のなかで、きわめて特徴的な生活文化を形成してきた。なかでも、白樺の樹皮である「樺皮」を材料としたさまざまな生活用具には、彼らが長い歴史のなかで培ってきた生活の知恵が豊かに内包されている。本稿では、伝統的な樺皮活用品に関する資料の収集に基づき、機能による分類を行い、形状、材料、作り方、内容物の相互関係から、伝統的な「樺皮」を用いたものづくりの意匠特質を考察し、以下の特質を導出した。(1)白樺を不必要に伐採しないことや枯らさないための掟が遵守されており、樺皮活用品にはオロチョン族の自然と人間の「共存」「共生」を願う生活哲学・生活文化が表出している。(2)日常生活用の樺皮活用品は使い方と機能により「住」「行」「遊」「食」「衣」「業(狩猟)」「業(採集)」「神」の8つに分類される。共通する特徴は、「変形しない」「割れない」「防湿性が高い」「軽量である」「耐久性が高い」などである。(3)樺皮活用品は単に日常生活に必要で欠かせないものであるのみならず、それにはオロチョン族の人びとの審美意織や生活理念、信仰などの諸側面における象徴的意味が包含されている。
著者
久保山 敬介 王 鋒 松本 浩樹 中沢 信明
出版者
The Japan Society of Applied Electromagnetics and Mechanics
雑誌
日本AEM学会誌 (ISSN:09194452)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.140-145, 2013 (Released:2014-02-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This paper reports a novel system that real-timely detects the respiration and the heartbeat during sleep for the purpose of early diagnosis of Sleep Apnea Syndromes. Real-time discrimination of the signal components related to the respiration and the heartbeat was realized using the Independent Component Analysis from the observed signals of PVDF films, which are placed on the bed under the bed sheet. Body movement is taken into consideration in order to prevent the system from divergence and to improve the discrimination accuracy. Efficacy of the system is testified through experiments.