著者
伊藤 彰則 王 欽悦 鈴木 基之 牧野 正三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.50, pp.41-46, 2005-05-26
参考文献数
9

自然な対話の映像の中から笑いを検出するための手法について述べる。笑いは対話中の表情としてもっとも多く見られるものであり、これを検出することはユーザの心的状態の推定にとって有用であると考えられる。また、笑い声を高精度に検出できれば、対話音声の認識誤り削減に有効である。本稿では、カメラで撮影したユーザの顔から表情を認識する手法と、マイクで収録したユーザの音声から笑い声を検出する手法を組み合わせることで、笑いの検出精度を向上させる方法を検討する。顔画像による表情認識では、顔の特徴点検出に基づく特徴量を用い、特定話者の場合で再現率・適合率とも80%以上の精度で自然な対話映像から笑いの表情を認識することが可能になった。また、GMMによる音声の識別と画像情報を組み合わせた笑い声の検出手法を提案した。実験結果より、音声と画像の統合により適合率が向上することが示され、最終的には再現率・適合率とも70%以上の値が得られた。This paper describes a method to detect smiles and laughters from the video of natural dialogue. A smile is the most common facial expression observed in a dialogue. Detecting a user's smiles and laughters can be useful for estimating the mental state of the user of a spoken-dialogue-based user interface. In addition, detecting laughter sound can be utilized to prevent the speech recognizer from wrongly recognizing the laughter sound as meaningful words. In this paper, a method to detect smile facial expression and laughter sound robustly by combining a image-based facial expression recognition method and an audio-based laughter sound recognition method. The image-based method uses a feature vector based on feature point detection from face images. The method could detect smile faces by more than 80% recall and precision rate. A method to combine a GMM-based laughter sound recognizer and the image-based method could improve the accuracy of detection of laghter sounds compared with methods that use image or s und only. As a result, more than 70% recall and precision rate of laughter sound detection was obtained from the natural conversation videos.
著者
王 書瑋 WANG Shuwei オウ ショイ
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-12, 2009-03-20

日本近代文学館発行の『芥川龍之介文庫目録』を見ると、和漢書四六五点一八二二冊のうち、五十七点の漢籍は、一九一二(民国元)年から一九二六(民国十五)年の間に出版されたものである。これらの近代中国書を分類してみると、詩に関する蔵書は十六点の七十六冊があり、近代書の約四分の一を占めていることが分かる。小説・物語集に関する蔵書は、十六点の一五八冊もあって、その数が『芥川龍之介文庫目録』にある近代蔵書の中で、もっとも多い。書道に関する本が十二点ある。それから以上の種類以外の本であり、全部で十三点がある。周知の事実であるが、芥川は種本を使って創作する作家であるため、芥川文学を理解するために、彼の読書経歴を明らかにすることは必要な作業である。本論文は、近代以後に出版された蔵書を対象とし、芥川の一九二一年の中国旅行と、近代に対する彼の態度を読み取りたい。
著者
明仁親王
雑誌
魚類学雑誌
巻号頁・発行日
vol.14, pp.167-182, 1967
被引用文献数
1
著者
王玉馨 清水 伸幸 吉田 稔 中川 裕志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.46, pp.7-14, 2008-05-15
被引用文献数
3

コーパスから同義語の対を抽出するための一般的な方法では、通常二つ単語間の類似度 (例えば、cosine 類似度) が必要である。類似度を使用することで、特定のクエリ単語に対しての類似語ランキングが可能になり、同義語候補リストから正しい同義語が認定できる。この論文では、それに加えて、単語類似度ネットワークを分析する新しい方法を提案する。単語類似度ネットワークでは閾値以上の類似度をアークとして、単語をノードとして定義する。提案する自動同義語候補選択ためのランク閾値(Rank Threshold for synonym candidate Selection RTS) によって類似度の順位が閾値以内のアークが構成される単語類似度ネットワークはスケールフリーグラフである。 この性質に基づいて、我々は新しい同義語候補のリランキング手法を提案する。これを相互リランキング法 (Mutual Re-ranking Method MRM) と呼ぶ。同義語獲得における提案手法の有効性を示すために MRM 方法を Reuters-21578 に適用した。 実験結果によって、RTS と MRM が同義語抽出の品質の向上させることが示された。Popular methods for acquiring synonymous word pairs from a corpus usually require a similarity metric between two words, such as cosine similarity. This metric enables us to retrieve words similar to a query word, and we identify true synonyms from the list of synonym candidates. Instead of stopping at this point, we propose to go further by analyzing word similarity network that are induced by the similarity metric for the edges with the similarities that are ranked as top threshold number. By introducing the rank threshold for synonym candidate selection method (RTS), our analysis shows that the network exhibits a scale-free property. This insight obtained from the network leads us to a method for re-ranking the synonym candidates -a mutual re-ranking method (MRM). We apply our methods to Reuters-21578 to show the generality of the methods on synonym acquisition. The results show that RTS and MRM boosts the quality of acquired synonyms.
著者
清水 早苗 山本 和彦 王 彩華 佐藤 雄隆 棚橋 英樹 丹羽 義典
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.6, pp.1288-1295, 2004 (Released:2004-09-01)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

Moving object detection with a mobile image sensor is an important task in robotics and computer vision, when considering the practical use of robots in human environments. In this paper, we propose a robust method that detects moving objects in the environment using the omni-directional depth information obtained by a mobile Stereo Omni-directional System (SOS). In order to detect only the moving objects within the depth image that are obtained by a sensor in motion, we first estimate the ego-motion of the sensor, and generate a predicted depth image for the current time from the depth obtained at the previous time by only considering the ego-motion of the sensor. Then the predicted depth image is compared with the actual one obtained at the current time, and the inconsistent regions are detected as moving objects. When the senor moves, occlusions will occur in the scene and they will cause false detections. However, these false detections can be suppressed by estimating the occlusion regions using the ego-motion parameters of the sensor and the jump edges in the depth image. The effectiveness of the method is shown with the experiment results on a real environment.
著者
王戦 堀 良彰 櫻井 幸一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.43, pp.45-50, 2006-05-12
被引用文献数
4

迷惑メールに対する,ベイズ確率を用いた統計的なフィルタリング(いわゆるベイジアンフィルタ)の研究は以前から行われていたが,2002年に発表されたP.Grahamの論文"A plan for spam"[1]は人々の注目を集め ベイジアンフィルタを実装したソフトウェアが多数開発されるようになった.ベイジアンフィルタリング[4][5][8]に対する研究は,日本語と英語の電子メールについては盛んである.しかし,中国語闇の電子メールに対しては今まで学術的な解析が行われていなかった.そこで本論文では,中国語の電子メールを処理する際のベイジアンフィルタリングのパラメータと迷惑メール判定精度の関係について分析し,パラメータの最適値について考察した.A statistical filtering based on Bayes theory, so-called bayesian filtering, has been researched for anti-spam through it before. From Graham`s thesis in 2002,a lot of spam mail filters based on the Bayesian filtering have been developed and widely applied to the real system in recent years.The implementation of the statistical filtering corresponding to the e-mail written in English and Japanese has already been developed. On the other hand,the implementation of the statistical filtering corresponding to e-mail written in Ohinese is still few. In this thesis、we adopted a statistical filtering called as Bsfilter and modified it to filter out e-mails written in Chinese. When we targeted e-mails written in Chinese for experiment,we analyzed the relation between the parameter and the spam mail judgment accuracy of the filtering, and also considered the optimal value of the parameter.
著者
上馬塲 和夫 仲井 培雄 許 鳳浩 王 紅平 大野 智 林 浩孝 新井 隆成 鈴木 信孝
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.119-126, 2007 (Released:2007-10-19)
参考文献数
14
被引用文献数
1

西洋ではすでに広く家庭で活用され安全性と有効性がわかっている,特に不眠に用いられるバレリアンやレモンバームなどを含むハーブティーの睡眠への効果と安全性の検証を試みた.不眠で悩む病院職員志願者女性 14 名(年齢 21–62 歳:35±11 歳,BMI 21±3 kg/m2)を対象として,文書による同意を取得し,オープン試験によって 1 週間の対照観察期間の後 1 週間,ハーブティーを夕方 2 回摂取させた.睡眠の質の変化を,OSA 睡眠調査表とVAS (Visual Analogue Scale) で評価した結果,摂取開始の翌日の夜において,対照期間より入眠と睡眠維持について睡眠の質が向上する傾向を認めた.また睡眠の質の悪い群で効果が高く,眠気や胃腸症状を認める例も 19%程度は認めたが継続しても全例自然消失したことから,安全性には問題がないと思われた.
著者
舘下 八州志 王 俊利 長野 香 平野 智之 宮波 勇樹 生田 哲也 片岡 豊隆 菊池 善明 山口 晋平 安藤 崇志 田井 香織 松本 良輔 藤田 繁 山根 千種 山本 亮 神田 さおり 釘宮 克尚 木村 忠之 大地 朋和 山本 雄一 長濱 嘉彦 萩本 賢哉 若林 整 田川 幸雄 塚本 雅則 岩元 勇人 齋藤 正樹 門村 新吾 長島 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.504, pp.5-8, 2007-01-19

ダマシンゲート構造を有するMetal/High-kゲートスタックとeSiGe S/Dを用いた歪みSiチャネルを組み合わせたMOSFETの試作にはじめて成功した。ゲート電極材料には、nFET用にHfSix、pFET用にTiNを採用した。その結果、Vd=1 V, Ioff=100nA/um, Tinv=1.6nmで、nFET: 1050uA/um、pFET: 710uA/umの特性が(100)基板上で得られた。さらに(110)基板上のpFETのインテグレーションにも成功し、830uA/umの特性が得られた。これらの特性は0.03A/cm^2以下の低ゲートリークの条件下で実現した。
著者
垰田 高広 原 康 増田 弘行 根津 欣典 山王 なほ子 寺本 明 竹腰 進 長村 義之 多川 政弘
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.1-7, 2006-01-25

正常ビーグル犬における下垂体切除後の飲水量と尿量の顕著な増大を主徴とする尿崩症様症状は, 術後2週間以内に自然消退することが報告されているが, その機序についての詳細は明らかにされていない.そこで, 健常犬に対して下垂体切除を行い, 下垂体切除が高張食塩水負荷による血清ナトリウム濃度, 血清浸透圧の上昇に対するアルギニンバソプレッシン(AVP)分泌動態に及ぼす影響について調査した.さらに下垂体切除後の間脳視床下部組織における室傍核および視索上核のAVP産生および分泌細胞である大細胞性ニューロンの細胞数を計測することにより, 下垂体切除がAVP産生能に及ぼす影響についても検討した.高張食塩水負荷試験の結果では, 下垂体切除後においても血漿AVP濃度は食塩水負荷に反応してわずかな上昇を示したが, その割合は対照群と比較して大きく低下しており, 1ヶ月および3ヶ月間の観察期間内では臨床的に尿崩症様症状を抑制するものの, 急激な食塩水負荷に反応できるほど回復していないものと考えられた.間脳視床下部の室傍核と視索上核の免疫組織化学的調査では, 下垂体切除によってAVP陽性細胞数が減少する傾向が示された.これらの結果から, 下垂体切除により大細胞性ニューロンの機能的, 数的減少が認められたこととなり, 術後におけるAVP分泌能の回復は臨床的な術後尿崩症様症状の改善と関連していないことが示唆された.
著者
王 智新
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1-21, 2003-03-20

孔子(Congzi, B.C.55-B.C.479)は中国春秋戦国時代の思想家,教育家であり,儒家の創始者でもある。中国文化の傑出した代表者として,孔子ほど広く知られている者はないと同時に,彼ほど誤解されている者もない。グローバリゼーション・情報化・IT社会と言われる一方,「テロ」・公害・経済不況・学力低下などという面も大きくクローズアップされ,ますます混沌とした世相が深まっている今日のような時代に,孔子の思想と実践は果たして意味を持ちうるかどうか。もし,持ちうるとすれば,どんな意味合いにおいてなのか,本文は今日までの中国と日本学者の研究成果を踏まえ,できるだけ詳細な資料を使用して,孔子の本来の姿を再現し,今日における孔子の思想とその実践の意味をもう一度問い直そうとする。