著者
田中 亮 戸梶 亜紀彦
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.157-163, 2010 (Released:2010-05-27)
参考文献数
32
被引用文献数
3 3

〔目的〕本研究の目的は,運動療法に取り組む外来患者の顧客満足と運動に対する動機づけの関連性を明らかにすることである。〔対象〕対象は,運動療法に取り組んでいる外来患者189名とした。〔方法〕顧客満足の測定には,Customer Satisfaction Scale based on Need Satisfaction(CSSNS)を使用した。運動に対する動機づけの測定には,Behavioral Regulation in Exercise Questionnaire-2(BREQ-2)を使用した。〔結果〕相関係数の算出およびカテゴリカル回帰分析の結果,顧客満足全体や顧客満足の下位概念は,運動に対する自己決定的な動機づけと有意に関連することが認められた。〔結語〕運動療法に取り組む外来患者の顧客満足は,運動に対する自己決定的な動機づけと関連するといえる。
著者
鵜澤 吉宏 金子 教宏 田代 尚範 宮川 哲夫 田中 一正 押味 由香
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.67-70, 2007-04-27 (Released:2017-04-20)
参考文献数
11

3学会合同呼吸療法認定士が,資格取得後どのように呼吸療法へかかわっているかについて全国規模のアンケート調査を実施した.回答者の意見として資格の取得を通じた学習で知識の向上は得られたと感じているが,業務への反映が不十分であること,呼吸療法業務に従事していない者が多くみられた.本制度への今後の希望は資格制度の発展への期待が最も多く,続いて職場環境の充実,教育体制の確立などの意見もみられた.
著者
田中 成省
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.309, pp.50-54, 2002-01

日常生活に役立つ裏技や工夫を紹介するテレビ番組「伊東家の食卓」や主婦向け雑誌「すてきな奥さん」が人気だ。こんな時代、コストを掛けずにできる工夫は飲食店でも是非採り入れたい。そこで、「日経レストラン メニューグランプリ」の本選出場者達の厨房に押し掛け、彼らが実践している小さな工夫を無理矢理聞いてきた。
著者
指尾 稔 矢野 健一郎 角岡 正弘 田中 誠
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.793-796, 1987

酢酸ビニル-酢酸イソプロベニル共重合体の<I>p</I>-ベンゾキノンによる光橋かけ反応について検討した. 共重合体は光崩壊性でないため, 光橋かけ反応は容易に進行した. しかし, 水酸基を導入すると橋かけ効率は非常に悪くなった. ランダムに導入したポリマーの橋かけ効率はブロック的に導入したポリマーに比べ悪かった, 橋かけ反応による不溶化には, キノンタイプからヒドロキノンタイプに変化する反応の関与が推定された. また, 不溶化ポリマーはアルカリ水溶液中での加熱により可溶化することから, 橋かけ反応にはポリマーの主鎖間の反応ではなく, 側鎖のアセチル基が関与していることが推定された.
著者
多田 明夫 田中丸 治哉 畑 武志
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.244, pp.599-608, 2006

本論文では, 面積12.82haの山林小流域において, 10分値の流量・水質データを用い, 約7.7ヶ月の期間中の流域からの総流出負荷量の推定値とその95%信頼区間について議論を行った. 負荷量算出には直線型LQ式, べき乗型LQ式, 非線形LQ式の三種類の算定方法を用いた. 対象とした水質項目は溶存イオンのCl<SUP>-</SUP>, K<SUP>+</SUP>, Na<SUP>+</SUP>, およカリウム水質時系列より生成した, 非線形性を強めた仮想水質項目である. 具体的には, 等間隔サンプリングにより全データ集団から抽出されたデータセットより算出される95%推定区間内に, 総流出負荷量の真値が期待される確率通り含まれるかについて検討を行った. この結果・直線型LQ式を負荷量算定に用いた場合, 適切な信頼区間を与えることのできるLQ式を決定するために必要なデータ数は, 本調査流域においては, 237個~947個 (6時間~1日間隔サンプリングに相当) と非常に多量であること, 特定期間にわたる総流出負荷量を算定する目的からはべき乗型LQ式を用いてはならず, 直線型LQ式を用いるべきであることが明らかとなった. また, 限られた観測データから期間中の総流出負荷量の期待値と信頼区間を提示するためのLQ式に必要とされる条件として, L-Q (流量-負荷量) プロット上での非線形なデータ分布を表現し, かつ総流出負荷量の計算値がより真値に近い式が望まれるが, 一般に利用される直線型LQ式, べき乗型LQ式ともにこの点では短所を有していることを指摘した.
著者
佐藤真之介 菱沼利彰 藤井昭宏 田中輝雄
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.215-216, 2014-03-11

大規模な疎行列を扱う数値計算において,疎行列のデータ格納形式の一つとして圧縮行格納形式(CRS)が用いられている.疎行列の形状によっては,CRSのデータ構造をブロック化して保持するブロック圧縮行格納形式(BCRS)に変換し扱うことにより,行列計算を高速化することができる.本研究では,標準ベンチマークであるフロリダコレクションの有用なすべての疎行列に対して,AVXを用いてBCRSの疎行列ベクトル積の計測を行い,性能を決定するパラメタについて分析を行うことにより,AVXで行うBCRSの効果を示した.また,AVXを用いたBCRSの疎行列ベクトル積の性能は,CRSの疎行列ベクトル積の性能と比較して,全体で70%高速化でき,高速化したときの倍率は平均1.1倍であった.
著者
井川 杏奈 中神 朋子 田中 祐希 内潟 安子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.87, no.Extra2, pp.E246-E253, 2017-11-30 (Released:2018-02-15)
参考文献数
7

Objective: This study aimed to assess the relationship between personality and obesity in patients with type 2 diabetes.Research Design and Methods: Patients with type 2 diabetes (n=62) completed the Maudsley's Personality Inventory (MPI) questionnaire to assess their tendency for extraversion (E) and neuroticism (N) and their tendency to lie (L). Patients were categorized into three groups per measure and their clinical characteristics were compared.Results: Half of the patients demonstrated a combination of high E scores and low N scores. An inverse correlation between body mass index (BMI) and E and N scores was observed, but was not significant. Patients in the highest BMI quartile (BMI ≥34.3 kg/m2) had the highest N scores compared to those in the lowest BMI quartile (BMI ≤22.7 kg/m2) (p<0.05). The same correlation was observed for leptin levels and N scores, which was significant. There were no differences in E, N and L scores across the adiponectin or alanine transaminase quartiles.Conclusion: Obese Japanese patients with type 2 diabetes may be more introverted and neurotic than those with lower BMIs. Greater attention should be paid to treatment individualization for these diabetic patients.
著者
田中 美郷
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.489-504, 1973

The detailed development of speech and language in a young girl with very severe hearing losses of 100dB was described. She begun to wear a hearing aid as soon as the diagnosis was made at the age of two years and four months. Language education was conducted mainly by her mother who participated in our home training program. The girl entered a school for the deaf at the age of four years and eleven months. The data were mainly collected through the mother's diary specially kept for describing the development of human relation and language comprehension as well as verbal or nonverbal expression in her deaf girl. The results obtained were summarized as follows:<br>1) A marked growthh of a vocabulary as well as the development of syntax was noted after the age of three years and three months when she found that all things have their own names.<br>2) The pattern of the development of speech in the girl was essentially not different from that observed in normal children.<br>3) A residual hearing was indispensable for her acquisition of speech and language even though the hearing losses were as severe as 100dB.
著者
大野 ヨシ 小野 晃 田中 充
出版者
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology
雑誌
Synthesiology (ISSN:18826229)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.170-175, 2009

米国立標準技術研究所(NIST)で測光標準の研究をされているヨシ大野さんが2008年12月に産総研を訪問された機会に、シンセシオロジー編集委員会の小野委員長と田中委員がインタビューしました。照明分野で今後大きな省エネルギー政策を実行していこうとする米国政府の意欲的な計画と、それに応えていく標準研究者の意気込みが伝わるお話が聞けました。またNISTでの大野さんの研究と産総研の本格研究との間に多くの共通点があることが印象的でした。