著者
末宗 洋 田中 直樹 酒井 浄
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.3155-3157, 1990-11-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
6
被引用文献数
6 6

Diastereoselective acetalization of methyl pyruvate and methyl phenylformate with (R)-1, 3-butanediol afforded predominantly (2R, 4R)-2-methoxycarbonyl-2, 4-dimethyl (or 4-methyl-2-phenyl)-1, 3-dioxanes (1a, 4a) under thermodynamically controlled conditions. The (2S, 4R)-isomer (1b) was obtained as the major product under kinetically controlled conditions.
著者
加藤 良治 田中 一晶 中西 英之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

人と人とのインタラクションでは相手の気配を感じることができる.そのような人の気配を人工的に生み出すことが本研究の目的である.我々は,人が隣に座った際の座面の振動を再現するベンチと,遠隔地にいる対話相手の姿をユーザの隣に合成して提示する鏡面映像とを組み合わせた遠隔対話システムを開発した.このシステムを用いて,対話相手の身体動作による物理的な作用の再現が気配として感じられる可能性があることを確認した.
著者
坪根 由香里 田中 真理
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.111-127, 2015

本稿の目的は,第二言語としての日本語小論文の「内容」「構成」の評価が,評価者によって異なるのか,もしそうならどのように異なるのかを検討し,その上で「いい内容」「いい構成」がどのようなものかを探ることである.調査では,「比較・対照」と「論証」が主要モードの,上級レベルの書き手による6編の小論文を日本語教師10名に評価してもらった.その結果を統計的手法を用いて分析したところ,「内容」「構成」ともに,異なる評価傾向を持つ評価者グループのあることが分かった.そこで,上位4編の評価時のプロトコルから「内容」「構成」に関する部分を抜き出し,それを実際の小論文と照合しながら,各評価者グループの評価観の共通点・相違点について分析した.その結果から,「いい内容」の要因は,1)主張の明確さ,2)説得力のある根拠を分かりやすく示すこと,3)全体理解の助けになる書き出し,4)一般論への反論であることが分かった.視点の面白さと例示に関しては評価が分かれた.「いい構成」は,1)メタ言語の使用,2)適切な段落分けをし,段落内の内容が完結していること,3)反対の立場のメリットを挙げた上で反論するという展開,4)支持する立場,支持しない立場に関する記述量のバランスが要因として認められた.本研究で得られた知見は,第二言語としての日本語に限らず,第一言語としての日本語小論文の評価にも共有できるであろう.
著者
坪根 由香里 田中 真理
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.111-127, 2015-09-30

本稿の目的は,第二言語としての日本語小論文の「内容」「構成」の評価が,評価者によって異なるのか,もしそうならどのように異なるのかを検討し,その上で「いい内容」「いい構成」がどのようなものかを探ることである.調査では,「比較・対照」と「論証」が主要モードの,上級レベルの書き手による6編の小論文を日本語教師10名に評価してもらった.その結果を統計的手法を用いて分析したところ,「内容」「構成」ともに,異なる評価傾向を持つ評価者グループのあることが分かった.そこで,上位4編の評価時のプロトコルから「内容」「構成」に関する部分を抜き出し,それを実際の小論文と照合しながら,各評価者グループの評価観の共通点・相違点について分析した.その結果から,「いい内容」の要因は,1)主張の明確さ,2)説得力のある根拠を分かりやすく示すこと,3)全体理解の助けになる書き出し,4)一般論への反論であることが分かった.視点の面白さと例示に関しては評価が分かれた.「いい構成」は,1)メタ言語の使用,2)適切な段落分けをし,段落内の内容が完結していること,3)反対の立場のメリットを挙げた上で反論するという展開,4)支持する立場,支持しない立場に関する記述量のバランスが要因として認められた.本研究で得られた知見は,第二言語としての日本語に限らず,第一言語としての日本語小論文の評価にも共有できるであろう.
著者
土居 加奈子 足立 啓 田中 千歳
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.65-72, 2007-07-31

本研究は、認知症高齢者グループホームの一般型と言われるリビングを中心に居室がとり囲む「ホール型」平面構成と、共用空間の選択肢が多い「非ホール型」平面構成の違いに着目し、行動観察調査やPEAP評価などを通じた、比較・評価を行った。「ホール型」では、家具などを配置しているが、居場所の選択肢は限定的で、偏りがみられた。また空間内に間仕切りがないため、職員は入居者を見守り易い反面、直接の目線を嫌う入居者への配慮は十分とはいえない傾向がみられた。一方、「非ホール型」では、見え隠れするような平面計画の場合は多様な居場所を提供することができるため、入居者のプライバシーや落ち着きが保たれ、より個別的な対応が可能であった。また、居場所の選択肢が増加するに伴い、そこでの生活行為も多岐にわたることが伺えた。一般に見守りが困難と考えがちな「非ホール型」であっても、見え隠れするような空間づくりをすることによって、個別的空間を提供し、入居者により良いケア環境を提供できる空間デザインの可能性が示唆された。
著者
星野 准一 田中 彰人 濱名克季
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.2539-2548, 2008-07-15

格闘ゲームのような対戦型のアクションゲームにおいて,コンピュータが操作するキャラクタ(以下COM)の行動は変化に乏しく,プレイヤは繰り返しプレイすることによってCOMの行動パターンを憶えてしまい,ゲームに飽きてしまうという問題がある.そこで,本稿ではプレイヤを模倣学習する手法を用いて,COMの行動パターンを拡張する手法を提案する.本手法では,プレイログを記録し,対戦相手であるプレイヤの行動パターンを分析し,そのプレイヤの行動パターンの一部を模倣することでCOMの行動パターンを拡張する.本手法を用いることで,試合ごとに行動パターンを拡張し,成長していけるCOMを生成することが可能となる.
著者
田中 邦明
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.42, pp.37-42, 1994-07-21
被引用文献数
1

1994SID間際シンポジウム(SID'94)にて発表されたLCD関連の講演のうち、AM-LCDドライバーとバックライトに関するものをまとめて報告する。各々の件数はAM-LCDドライバーが4件(23.1〜4)、バックライト関連が9件(19.1〜4,A1.1〜4,P28)あった。AM-LCDドライバーには6ビット、8ビット等の多階調ディジタルドライバの発表が目立ち、バックライト関連では高効率、高輝度を実現した方式に関する発表が多かった。
著者
田中 穂積
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.289-316, 1991-01-31

日本から得られたかActosa (ミズコモリグモ)属に含まれる10種の再記載を行なった。それらの種は以下のとおりである。Arctosa cinerea (タイリクミズコモリグモ), A. daisetsuzana (ダイセツコモリグモ), A. fujiii (フジイコモリグモ), A. hikosanesis(ヒコサンコモリグモ), A. depectinata (カガリビコモリグモ), A. laminala (ネッタイコモリグモ), A. kawabe (カワベコモリグモ), A. subamylacea (クロココモリグモ),A.ebicha(エビチャコモリグモ). A. niccensis (ニッコウコモリグモ).これら10種のうち,1種(A. niccensis)を除く9種について検索表をつけた。
著者
田中 浩也 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.71, pp.407-412, 2003-07-16

デジタルスチルカメラや携帯電話内蔵型カメラの普及に伴い,多くのユーザが写真画像を大量に撮影するようになった.そのため蓄積された写真画像を高度利用するためのさまざまシステムが検討されている.筆者らは,近い位置で撮影した写真画像をリンクで互いに繋ぎ合わせる方法に基づく「ハイパーフォト空間」の提案を行ってきた.ハイパーフォト空間は,写真を空間的にリンクで結びつけるだけの比較的簡易な機構であるが,ユーザが短時間で擬似3次元空間を制作できる点が特徴である.ハイパーフォト空間はまた,個々のユーザが「写真」と「リンク」を用いて現実のある空間を再構造化した結果と見なすことができる.そのため制作されたハイパーフォト空間を分析することで,ユーザの主観的な解釈を経た現実空間の状態を把握し,建築や都市分析に応用することが可能と考えられる.そこで本稿では,幾何構造に基づいてハイパーフォト空間の特徴を抽出する方法をまとめ,それらの手法を用いたハイパーフォト空間分析の基礎的な実験結果を示す.We have proposed the concept of "HyperPhotoSpace", one of pseudo-3D virtual spaces composed of photographs and spatial-hyperlinks. By using our prototype system STAMP/PhotoWalker, a user can create HyperPhotoSpace easily and present their own spatial experiences. In this paper, we discuss several basic methods for feature extraction of HyperPhotoSpace. Moreover, we also introduce one sample analysis of HyperPhotoSpace. To analyze HyperPhotoSpace, it is possible that we figure out both the structures of the real place and users' personal interests in the space.
著者
田中 一広 前原 博樹 當銘 保則 上原 史成 金谷 文則
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.328-330, 2016-03-25 (Released:2016-05-16)
参考文献数
5

初回術後多発肺転移と複数回局所再発を来し治療に難渋した右肘頭骨巨細胞腫にdenosumabが著効した1例を報告する.【症例】18歳,女性.右肘頭骨腫瘍にて当科紹介され,単純X線像,切開生検にて骨巨細胞腫の診断に至った.骨腫瘍掻爬,アルコール処理,自家腸骨移植施行後4ヵ月で肺転移を認め化学療法施行,zoledronateを投与した.術後9ヵ月で局所再発し再手術施行するも,計3度再発を来した.転移性肺腫瘍は徐々に増加,増大し初回手術後4年2ヵ月より肺炎,血胸を来すようになりdenosumabを投与開始した所,転移性病変は縮小し症状改善した.10ヵ月投与後に一旦休薬したが,再度転移性病変が増大したため投与を再開した.以降転移性病変は縮小傾向であり,現在術後6年2ヵ月経過している.
著者
端 和夫 児玉 南海雄 福内 靖男 田中 隆一 齋藤 勇 吉峰 俊樹 小林 祥泰 永廣 信治 佐渡島 省三 峰松 一夫 山口 武典 篠原 幸人
出版者
The Japan Stroke Society
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-11, 2010-01-25
被引用文献数
4 7

我が国における脳梗塞rt-PA静注療法の保険適用承認には,承認への要望の段階から日本脳卒中学会の医療向上委員会が緊密に関与してきた.適正使用講習会を実施することを前提として承認された後も,欧米諸国にも前例のない全国的な都道府県レベルでの適正使用講習会を実施し,rt-PA静注療法の実施担当者等を指導してきた.承認後3年間で講習会は189回,受講者は1万人を超え,結果として,約1万5千例の使用例のうち,非適応例への使用頻度は6% 程度に抑えられている.承認と講習会開催の過程と,3年を経過した時点での普及の現状を記載した.
著者
山崎 圭 柳 圭一郎 泉谷 瞬 鈴木 励一 中村 一生 上田 裕司 上園 敏郎 田代 真一 田中 学
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会全国大会講演概要
巻号頁・発行日
vol.90, pp.90-91, 2012-03-15
被引用文献数
2

亜鉛めっき鋼板の重ねすみ肉溶接を対象としたガスシールドアーク溶接において、気孔発生量に及ぼす溶接姿勢、電流、電圧等の影響を報告する。また、気孔発生メカニズムについて、アーク直下におけるガス放出に着目し、観察結果から考察する。
著者
大嶋 悠司 田中 一晶 中西 英之 石黒 浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では,遠隔対話用ロボットの動きから,対話相手が人であると信じられる度合いを測る方法として,モーションチューリングテストを提案する.これは,操作者の身体動作を再現するロボットを通して対話を行い,そのロボットの動きが操作者のものか自動的な作り物であるかを判断する方法である.このモーションチューリングテストを用いて,ロボットの頷きが人の動きであると信じさせる要因を明らかにする実験を行った.