著者
服部 峻 手塚 太郎 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.149, pp.131-136, 2006-07-06
被引用文献数
4

実空間を移動する行為は,我々にとって日常的な活動の一つである.これまで,この空間移動を支援するための様々な道案内システムが開発されて来た.しかし,従来の簡略地図上にプロットされる経路や道案内文中に現れるランドマークは,その名称だけを用いて特定されている場合が多い.地物の名称だけでは,現在いる地点から次に向かうべきランドマークを視認できない場合があるため,地物の色や高さ,形状といった視覚的な外観情報も与えることが非常に有効である.そこで,本稿では,異種の検索エンジンのメタデータである検索件数および要約文を活用して,地物の外観情報や可視地域といった知識をWebマイニングする手法を提案する.
著者
難本 明代 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.71, pp.183-190, 2004-07-13
被引用文献数
2

これまで我々は,Webページを「容易に」「楽しく」「片手間に」取得することを目的とし,平叙文でかかれているWebページから対話文を生成し,漫才メタファを用いてテレビ番組のような放送型コンテンツを生成する手法を提案してきた.本論文では,この放送型コンテンツへの変換技法の更なる提案を行い,よりわかりやすく親しみのある放送型コンテンツへ変換する変換機構の提案を行う.この漫才メタファを用いた放送型コンテンツを漫才型コンテンツと呼ぶ.実際には,コンテンツの再利用を考え,台本部分と演出部分に分けて漫才を体系化し漫才型コンテンツを生成する.台本の生成は変換元となるWebページの話題の構造を示す主題語と内容語からなるTopic Structureに注目し,長い文の分割,2人の掛け合いによる質問応答の生成,親しみのあるコンテンツへの言い換えの手法を検討し,対話文の生成技法の提案を行う.演出部は,実際の漫才に基づきキャラクタの振る舞いとカメラワークの提案を行う.We have proposed a new way of automatic transformation from a web page to a broadcast type content by using Manzai-metapha. The system transform a declarative web content into a dialog-base a broadcast type content. We call the broadcast type content by using Manzai-metapha "Manzai-type content". In this paper, we propose a new metod of transforming more familiar Manzai-type content. We systematize the Manzai-type content the scenario-part and the direction-part for reuse the content. In the scenario-part, we describe how to divide a sentence, how to generate a question and answer, and how to generate paraphrase based on topic structure. Furthermore, we describe the behavior of CG characters and camerawork in the direction-part.
著者
河合 由起子 官上 大輔 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.14-25, 2005-06-15
被引用文献数
8

近年,RSS リーダにみられるように複数のWeb サイトにまたがって存在している同じテーマのコンテンツをまとめて閲覧できるシステムが求められている.しかし,既存のWeb の情報統合法では,収集した大量の情報をシステムの持つ固定の分類体系を基にカテゴライズするため,そのシステムの分類体系を把握していない利用者にとっては,欲しい情報を速やかに獲得することが困難である.本研究では,利用者がすでに分類体系を把握しているWeb サイトのポータルページのレイアウトを通して,収集・分類し統合した情報を提示できるMy Portal Viewer(MPV)を提案する.また,MPVは収集した情報を利用者の閲覧履歴に基づき動的に分類するという特徴を持つ.これにより,利用者は興味に基づき分類された情報を使い慣れているポータルページを通して閲覧でき,大量の情報を効率的にブラウジングできる.本稿では,ニュースサイトを具体例としてあげ,使い慣れているニュースサイトのポータルページを指定することで,既知の分類体系を通して興味に基づき分類され統合された記事をまとめて提示できるMPV のプロトタイプを構築し,検証する.We propose a novel web information integration system "My Portal Viewer" (MPV) to realize more efficient news articles browsing. Although a variety of systems such as RSS readers have been developed to provide integrated content from multiple web sites, the existing systems present another difficulty to the users, i.e., they still have to search the integrated content pages for the information they want because they are often unfamiliar with the page layout and the content categorization rules implemented in the systems. To solve this problem, MPV provides integrated content to a user with the appearance of the user's favorite web site. Because the user has enough knowledge about the content layout, it is easier for the user to obtain information from the integrated content page. Furthermore, MPV categorizes web content dynamically based on the user's access history which reflects the user's interest. In this paper, we describe the basic algorithms used in MPV and a prototype implementation specialized for news content.
著者
大島 裕明 小山 聡 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.72, pp.345-351, 2004-07-14
被引用文献数
2

個人のコンピュータには,その個人がどのような知識を持っているか,どのような考え方をしているか,ということが分かる情報が含まれている.しかし,それらはコンピュータに利用できるような状態にはなっていない.現在,さまざまな分野でシソーラスのような一般的な概念体系が用いられているが,個人のコンピュータに存在するコンテンツから個人的な概念体系が作成されれば,さまざまな分野におけるパーソナライザーションが可能になる.本稿では,個人コンピュータに存在する文書とその分類の方法から,個人的な概念体系を作成する手法について提案を行い,作成された個人的な概念体系を用いてウェブ情報検索におけるパーソナライゼーションを行う手法について提案を行う.A personal computer has a lot of documents. Those include much information that shows what the user is interested in, knows, and so on. However, the computer just has the information and it can not be used automatically. Now, common concept classification like thesaurus is used in many fields, so if the personal concept classification is created automatically based on the personal contents in the personal computer, it will be possible to be personalized in many fields. In this paper, we propose the way to create the personal concept classification from the personal contents and the method of the Web search personalization.
著者
田中 由紀子
出版者
京都女子大学・京都女子大学短期大学部
雑誌
京都女子大学生活福祉学科紀要 (ISSN:13495984)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.51-55, 2005-01-10

本稿の目的は,現在の訪問介護(ホームヘルプサービス)施策における「生活援助」のサービス提供内容を明らかにし,今後のあり方について示唆を得ることにある。ホームヘルプサービスの援助内容は援助対象を異にしてはいたが,1956年長野県上田市で開始以来,「家事援助」「身体介護」「相談助言」の3区分のいずれかを担ってきた。 2000年の介護保険制度の創設,サービスの開始に至って介護支援専門員(ケアマネージャー)が,訪問介議員の提供する介護サービスについて「相談助言」を行い,アプランを作成することになり,訪問介護の内容は「家事型」「介護型」と両方が混在した「複合型」の3区分で進められるようになった。 2003年の介護報酬の見直しにあたり訪問介護の適正なアセスメントを図る観点から,「複合型」を廃止,「家事援助」は,自立支援,在宅生活支援の観点から「生活援助」に名称を改めることになった。介護保険制度は個人を対象としており,サービスは時間と内容により細分化され報酬は単位化されている。「家事援助」も調理,掃除,洗濯等行為を算定基準としている。本稿では生活の主体者の基本的欲求を充足し生活を活性化する自立支援の実現を図るための「生活援助」のあり方について考察する。
著者
田中 翔 加藤 有己 関 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.25, pp.37-40, 2009-02-26

シュードノットを含むRNAの2次構造予測に対するアプローチとして,文脈自由文法(CFG)より表現能力の高い形式文法(MCFQTAG等)の構文解析アルゴリズムに基づく手法が提案されている。また,汎用性と精度の向上を目指し,複数の1次構造同士の比較解析に基づく2次構造予測法もいくつか提案されている。本稿では,比較解析ができるようにMCFを拡張したペア確率多重文脈自由文法(Pair-SMCFG)を新たに定義し,これに基づくRNAの2次構造予測法を提案する。長さ70程度のRNA配列に対して2次構造予測を行ったところ,RNAの特定のファミリーに対する文法の特化を全く行わないという条件下であっても,適合率63.2%,再現率62.0%という結果を得た。Several methods for the prediction of RNA secondary structure including pseudoknots have been proposed based on parsing algorithms for formal grammars such as MCFG and TAG, of which generative power is greater than CFG. Also, comparative sequence analysis, which compares several RNAs and predicts their secondary structures, is a promissing approach. In this paper, we define pair-stochastic multiple context-free grammar (Pair-SMCFG) and propose a prediction method based on Pair-SMCFG. Pair-SMCFG is an extension of MCFG for comparative sequence analysis. Experimential results show that for RNA which have about 70 bases, the precision and recall of our algorithm are 63.2% and 62.0% respectively.
著者
斎藤 寛 田中 順 尾堂 順一 田中 善正
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.385-389, 1980-06-05
被引用文献数
3

従来,アルミニウムの定量のみに用いられていたAl^<3+>-クロムアズロールS-界面活性剤系と類似の三成分系を高級脂肪族アミンの定量に利用することを試みた.その結果,三成分系の沈殿をエタノールを用いて可溶化すれば,試薬空試験液を対照に極大吸収波長640nmにおいて測定することによって,感度よく簡便にオクタデシルアミソなどの高級脂肪族アミンを定量できることが分かった.オクタデシルアミンの場合検量線は(2.5〜10)μg/mlまで原点を通る良好な直線となり,10回繰り返しによる変動係数は0.86%であった.本法は陰イオンの影響を比較的強く受けるが,酢酸酸性下高級脂肪族アミンを抽出すれば妨害を受けない.
著者
中村 亮一 平澤 貴宏 田中 昌也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.402, pp.19-24, 1999-10-28
被引用文献数
1

本稿では、近年のデータ系トラヒックの急増に応える、高処理能力のマルチプロセッサATM交換システムの呼処理分散方式について述べる。具体的には、マルチプロセッサ上の「入出分離型呼処理モデル」と「交換OS/上位APL分離型呼処理モデル」の2種類の分散方式について、性能や保守性など様々な面から比較・評価を行う。分散方法の優劣は、適用先のネットワークの特性に依存し、性能や品質に優れている前者は安定期のネットワークに適しており、需用(トラヒック量)の変動やソフトウェア処理量増に耐久性の高い後者は、発展期のネットワークに適している。
著者
田中 克幸 滝口 哲也 有木康雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.6, pp.59-66, 2007-01-25

情報網・Web2.0の発展や放送のデジタル化により、情報整理が困難なメディア、映像、画像、音などの普及が情報の無秩序な肥大化を促進し情報氾濫を招いている。情報量の爆発とプラットフォームの多様化により、ユーザーが欲しい情報が入手できない状況にあり、効率的にユーザーが欲しい情報だけを入手できる環境が必要とされてきている。そこで、本稿では、NetNewsとTV映像のクロスプラットフォームの動画インデキシングと音声インタフェイスによる、検索システムを構築し、ユーザーが快適に動画観覧でき、疑問解決をできるNetTvシステムを構築し、情報の統合によるユーザーの検索軽減を目指した。The advancement of information technology, which includes such developments as Web2.0, on digital TV and Broadband, enables anyone and everyone to access and participate to access any form of media, like documents, movies, images etc via the internet very easily. However, due to information growth and the decentralization of platforms, users are faced with increasing difficulty in finding the information that they really are interested in. Our research enables the searching of news on the internet (NetNews) and TV by speech interface, thereby offering users a better search of cross-platform videos.
著者
田中 克幸 滝口 哲也 有木康雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.6, pp.59-66, 2007-01-25

情報網・Web2.0の発展や放送のデジタル化により、情報整理が困難なメディア、映像、画像、音などの普及が情報の無秩序な肥大化を促進し情報氾濫を招いている。情報量の爆発とプラットフォームの多様化により、ユーザーが欲しい情報が入手できない状況にあり、効率的にユーザーが欲しい情報だけを入手できる環境が必要とされてきている。そこで、本稿では、NetNewsとTV映像のクロスプラットフォームの動画インデキシングと音声インタフェイスによる、検索システムを構築し、ユーザーが快適に動画観覧でき、疑問解決をできるNetTvシステムを構築し、情報の統合によるユーザーの検索軽減を目指した。The advancement of information technology, which includes such developments as Web2.0, on digital TV and Broadband, enables anyone and everyone to access and participate to access any form of media, like documents, movies, images etc via the internet very easily. However, due to information growth and the decentralization of platforms, users are faced with increasing difficulty in finding the information that they really are interested in. Our research enables the searching of news on the internet (NetNews) and TV by speech interface, thereby offering users a better search of cross-platform videos.
著者
古坂 孝史 井田 昌之 田中 啓介
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.116-117, 1990-09-04

Lispで構築されたYYonXのクライアントであるYY-clientでの入出力の応答時間は、利用者にとって重要な要素である。この応答時間を調べ、実行モデルに対して最適な機能分担を検討する必要がある。この検討データを得るためYYonX version1.0(YY-client version1.0、YY-sever version1.0、YY-protocol 1.1で動作している)を利用して実験を行なった。実験では、[1]で述べられているPage実行モデルと、Viewport実行モデルに対して、全ての処理をYY-clientで行った場合の処理時間を測定した。また、比較のためにYY-serverでの出力実験を行なった。
著者
井田 畠之 古坂 孝史 田中 啓介
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.114-115, 1990-09-04

YYonxは、Common Lisp用ボータブルウインドウツールキットYYonX-window上の実現である。その概要は[1][2]などに発表した。YYonxは、YY-Protocolにより会話する二つのプロセスYY-sever,YY-clientにより実現されている。ここでは、このサーバ/クライアントによる実現とその上での実行モデル、機能分散について述ぺる。