著者
久米 真 米沢 圭 東 久弥 森 茂 米山 哲司 二村 学 山本 秀和 白子 隆志 岡本 亮爾 横尾 直樹
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.2181-2185, 1994-09-01
被引用文献数
4

小腸ポリープ107個中2個に悪性化を認めた Peutz-Jeghers 症候群 (以下, PJ 症候群) の1例を経験したので報告する. 症例は25歳の男性. 7歳時, 口唇指趾の色素沈着と直腸ポリープを認め PJ 症候群と診断された. 1990年7月4日腸重積発作を起こし, 緊急開腹術を施行し小腸のほぼ全長にわたるポリープの存在を確認した. 1991年2月19日開腹下内視鏡的ポリープ切除術を施行した. 小腸の2箇所より内視鏡を挿入し径約 5 mm 以上のポリープ107個すべてを摘出した (このうち1個のみ小腸切開下に摘出). 組織学的にその大部分は Peutz-Jeghers Polyp の典型像を呈していたが, 内2個 (径26mm, 7mm) の表層に一部癌化を認めた. PJ 症候群は悪性化の危険性を有する. 自験例からポリープの径にかかわらず予防的にすべてのポリープを摘出すべきであることが示唆された. 摘出には開腹下内視鏡的ポリープ切除術が有用であった.
著者
米沢 富美子
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.926-928, 1998-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
3
著者
沢村 正義 下田 満哉 米沢 崇夫 筬島 豊
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.7-13, 1977 (Released:2008-11-21)
参考文献数
13
被引用文献数
7 5

温州ミカン果汁の加熱臭成分である硫化水素およびDMSの同定ならびに定量を行った.両物質は,果汁の加熱によって顕著に増加し,100°C,8時間でそれぞれ約300 ppb,約560 ppbに達した.硫化水素は,定性釣に8種の全カンキツ果汁に検出されたが,一方DMSは温州ミカン果汁とバレソシア果汁のみに検出され,他のカンキツ果汁には検出されなかった.バレンシアの場合,生成した量は温州ミカンに比べてきわめてわずかであった.温州ミカン果汁のDMS発生因子としてpH,加熱温度およびカチオン画分の影響を検討した.その結果,pH増大とともに発生量は増加し,pH 7で最高値に達し,それ以上はほぼ一定となった.また,加熱温度80°C以下では発生量は少なかったが,90°C以上で急激に増加した.カチオン画分を除いた温州ミカン果汁では,加熱によってもDMSオミまったく発生しなかった.しかし,カチオン画分のみを加熱するとDMSが発生したことから,DMS前駆体がカチオン画分に存在すると推察した.果汁のアミノ酸分析では,各果汁を通してプロンが主要アミノ酸であった.含硫アミノ酸は,温州ミカンでは加熱前後にほとんど変化が認められなかった.
著者
米沢 美冴
出版者
跡見学園女子大学附属心理教育相談所
雑誌
跡見学園女子大学附属心理教育相談所紀要 (ISSN:21867291)
巻号頁・発行日
no.15, pp.207-219, 2019-03

近年,10代,20代のインターネット利用率,中でも,ソーシャルメディアのひとつであるLINEの利用率が上昇している。LINEには便利な機能が備わっている一方で,「既読無視」や「未読無視」によるLINEいじめや不登校などの問題が生じている。そこで本研究ではLINEの既読無視や未読無視に対してどのような気分状態が生じるかについて,また受け手の愛着形成や送り手に対する好意との関連についても検討することを目的に,関東圏内の女子大学1年~2年生189名を対象に,フェイスシート,POMS2成人用短縮版,内的作業モデル尺度,日本語版Love-Liking尺度からなる質問紙調査を行い,記述統計,相関分析,一要因の分散分析を行った。その結果,LINE既読無視,未読無視をされた際に感じる感情と愛着とは関連がみられないこと。「どちらも不快に思わない」と答えた回答者より,「既読無視をされた方が不快」または「未読無視をされた方が不快」と答えた回答者のほうがPOMS2のネガティブな感情5因子「怒り・敵意」「混乱・当惑」「抑うつ・落込み」「疲労・無気力」「緊張・不安」を感じやすいことが明らかとなった。
著者
新原 立子 米沢 大造
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.28, no.10, pp.522-527, 1981-10-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
7
被引用文献数
3 2

1. 脂肪酸とモノグリセリドは小麦デンプン糊化時の膨潤を抑制したが,高温(95℃)に加熱すると膨潤抑制効果は消失した。卵黄レシチンは膨潤をいくぶん促進し,綿実油は添加効果がほとんど認められなかった。2. 小麦粉にオレイン酸を添加すると,小麦デンプンの場合と異なり,高温糊化時の膨潤が抑制された。この現象は食塩の存在でさらに顕著に認められた。3. 脱脂小麦粉の稀食塩水抽出液中でオレイン酸を含む小麦デンプンを糊化させると,高温においても膨潤抑制効果が認められた。4. 小麦粉稀食塩水可溶物質のひとつとして,タンパク質の寄与を調べるために,牛血清アルブミン,同α-グロブリン,小麦グルテンを小麦デンプン・脂肪酸系に添加して高温糊化時の膨潤性を調べたところ,食塩水中でのグルテンの添加を除き,いずれも添加効果が認められた。とくに食塩共存下の牛血清α-グロブリンの寄与は大きく,微量の存在で効果が認められた。5. このような,脂肪酸存在下でおこる小麦デンプンの膨潤抑制に対するタンパク質の寄与は単なるpH調節作用とは考えられない。以上より,小麦粉は脂肪酸と食塩の共存により高温糊化時もデンプンの膨潤はおさえられるが,それは小麦粉中のタンパク質の寄与によるものであることを結論した。そして脂肪酸,タンパク質,食塩の存在によるデンプンの膨潤性の低下が,厄後の手延素麺におけるゆで麺の膨潤性の低下の一因であることを指摘した。
著者
佐古 和恵 米沢 祥子 古川 潤
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.410-416, 2006-04-15

セキュリティのために本人確認がいたるところで行われているが,これは誰がどこで何をしていたかという情報が管理されてしまうことになり,プライバシの問題を引き起こしかねない.そこで,本稿では,セキュリティとプライバシの両立を考慮した匿名認証技術について,グループ署名と呼ばれる暗号プロトコルを中心に紹介する.
著者
辛 重基 米沢 養躬
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.1181-1192, 1983-12-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
89
被引用文献数
3 3

Recently, much attention has been focused on the syntesis of dehydrooligopeptides (DHP), containing one or more α-dehydroamino acid (DHA) residues, and the correlation between the structure and the bioactivity of DHP. The synthetic studies on DHP were reviwed according to the following articles : 1. Introduction.2. Synthesis of dehydrodipeptides.2.1. Synthesis of DHA as carboxy and amine components. 2.2. Stepwise elongation. 2.3. β-Elimination of dipeptide. 2.4. Synthesis of geometric isomer. 2.5. The other elimination methods. 2.6. The other new synthetic methods.3. Synthesis of Dehydrooligopeptides.3. 1. Fragment condensation. 3.2. Synthesis and reactivity of N-carboxy α-dehydroamino acid anhydride (Δ NCA). 3.3 Δ NCA as synthon.3.4. Application of Δ NCA method.4. Conclusion.
著者
米沢嘉博著
出版者
青林工藝舎
巻号頁・発行日
2010
著者
渡辺 美穂 釜井 隆男 増田 聡雅 古谷 信隆 米沢 智子 中西 公司 神原 常仁 辻井 俊彦 吉田 謙一郎
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.505-509, 2004-07

32歳男性.患者は約2年前に右精巣腫瘍(病理検査ではセミノーマと診断)により高位精巣摘除術を施行した病歴があり, 今回, 左側背部痛が出現したために受診となった.所見では左第10肋骨部背側に超鶏卵大, 弾性硬の腫瘤が触知され, CTでは左第10肋骨起始部に腫瘤を認めた.更にMRIのT1強調像では同肋骨は軟部腫瘍に置き換わるように断裂し, T2強調像では高信号の腫大した軟部組織を横突起間近まで認めた.これらより吸引細胞診でセミノーマと診断し, セミノーマの肋骨への血行性転移と考え, BEP療法を行い62.5%の腫瘍縮小率を得た.しかし残存を疑い, 末梢血幹細胞移植併用の大量化学療法を加え, 左第10肋骨広範切除術を行なった結果, 現在も再発は認められていない
著者
渡辺 美穂 釜井 隆男 増田 聡雅 古谷 信隆 米沢 智子 中西 公司 神原 常仁 辻井 俊彦 吉田 謙一郎
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.505-509, 2004-07

32歳男性.患者は約2年前に右精巣腫瘍(病理検査ではセミノーマと診断)により高位精巣摘除術を施行した病歴があり, 今回, 左側背部痛が出現したために受診となった.所見では左第10肋骨部背側に超鶏卵大, 弾性硬の腫瘤が触知され, CTでは左第10肋骨起始部に腫瘤を認めた.更にMRIのT1強調像では同肋骨は軟部腫瘍に置き換わるように断裂し, T2強調像では高信号の腫大した軟部組織を横突起間近まで認めた.これらより吸引細胞診でセミノーマと診断し, セミノーマの肋骨への血行性転移と考え, BEP療法を行い62.5%の腫瘍縮小率を得た.しかし残存を疑い, 末梢血幹細胞移植併用の大量化学療法を加え, 左第10肋骨広範切除術を行なった結果, 現在も再発は認められていない
著者
米沢嘉博著
出版者
新評社
巻号頁・発行日
1980