著者
藤本 昭
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.307-310, 1968-07-01 (Released:2011-10-11)
参考文献数
31

人魚体とは, 下肢が癒合して単脚となつた下肢癒着奇形を云い, 本邦では極めて稀な奇形とされている.私は偶々妊娠8ヵ月で自然早産した児に本症の一例を経験し, 外観上, レ線写真所見により, FörsterのいわゆるSympus Monopusに属するものと思われる.
著者
吉川 敏子 吉川 真司 小山田 宏一 鷺森 浩幸 田中 俊明 坂井 秀弥 藤本 悠
出版者
奈良大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

2019年度は3年間の補助事業の2年目として、昨年度の成果を踏まえ、概ね4つの方面での成果を得た。まず1つめは、当初より予定していた朝鮮半島の牧の故地を巡見し、韓国の研究者と交流したことである。韓国における古代牧の研究自体がまだ始まったばかりであり、今後、国際的な視野を広げつつ本研究課題を継続的に行っていく上での課題を得た。2つめは、平安時代の勅旨牧設置4カ国のうち、信濃国と上野国の古代牧推定地を巡見し、昨年度巡見した甲斐国との比較検討ができたことである。上野の場合は、榛名山噴火の火山灰降下により、通常は遺らない古墳時代の地表面の人為的痕跡が調査されてきたが、現地に立ち、地形を実見しながら牧の景観復元について学べたことは、これを畿内の古代牧に置き換えて検討する際に、両地域の相違点も含めて大いに参考となるとの手応えを得た。また、信濃国望月牧では実際に土塁の痕跡を地表にとどめており、具体的に畿内牧の故地を検討する際には、地中に埋もれたものも含め、留意すべき遺構であることを注意喚起された。3つめは、昨年度に続き、個別具体的な畿内の古代牧についての検討を進められたことである。年度中に、研究代表者による河内国辛嶋牧、研究協力者である山中章による大和国広瀬牧・伊賀国薦生牧についての研究論文を発表し、本年度の研究会において報告と検討を行った摂津国鳥養牧、同垂水牧、河内国楠葉についても、近年中に成果を公表できると考えている。4つめは、本年度より、古代の馬を研究する考古学のグループとの情報交換を積極的に行える関係を築いたことである。本科研補助事業の研究は、現在のところ文献史学と地理学に比重がかかっているが、考古学を基軸とする研究会との研究協力により、古代の牧と馬の双方向から、古代社会における馬の生産と利用の具体相の解明を加速させられると考える。
著者
中原 健志 藤本 孝
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2011, pp._107-1_-_107-8_, 2011

An energy regenerative active vibration control method using piezoelectric actuators, class D drivers, output filters and sliding mode controllers is proposed by the authors. DC voltage sources are used as power sources in the previous study and capacitors which can store regenerated energy also can be used as power sources. Class D drivers and output filters consist of switches and passive electric elements. Therefore, systems using capacitors as power sources can be considered as semi-active systems. Voltages of capacitors used as power sources are not constant because the capacitors are charged and discharged in control processes. An advantage of the proposed method is that characteristics of closed-loop systems are independent from voltages of power sources when systems are in sliding mode conditions. The advantage is suitable for systems using capacitors as power sources. The validity of the semi-active control method based on the proposed method is shown by numerical simulations of a SDOF model.
著者
澤 敬子 手嶋 昭子 藤本 亮 TEJIMA Akiko 藤本 亮 FUJIMOTO Akira 南野 佳代 MINAMINO Kayo 三輪 敦子 MIWA Atsuko
出版者
京都女子大学現代社会学部
雑誌
現代社会研究 (ISSN:18842623)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.131-150, 2004-11

本稿は、科学研究費補助金基盤研究(C)( 1 )「ジェンダー法学のアカウンタビリティー ―アメリカの先駆者たちに見るその軌跡―」の2003年度の成果の一部であり、現実の法実施状況のなかで、ジェンダーをめぐる理念、法理論、問題設定などが持ちうる具体的な射程、可能性、問題性について、法社会学研究者を中心とした研究者らが各人の研究領域に引き寄せて検討し確認するための予備的研究である。第Ⅰ章は、女性の地位の向上やジェンダー平等に向けた取り組みのなかで、条約が大きな役割を果たしている状況を概観する。第Ⅱ章は、日本における強姦罪の問題点のうち、被害者の「抵抗」の問題を取り上げ、日米を比較しつつ検討する。第Ⅲ章は、労働規制法が暗黙に想定する労働者像を明らかにしたうえで、「人たるに値する生活」の現代的意義の考察の基礎づけを行う。第Ⅳ章は、アファーマティヴ・アクションが持つ一側面を米国大学スポーツのあり方を手がかりに検討する。
著者
藤本 大介
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.142-150, 2019-10-01 (Released:2019-10-01)
参考文献数
40

近年,外界の情報を取得し,自身の制御を行う自動運転車などの開発・普及が進んでいる.このような機器においては,外界の情報を取得するセンサを用いる.その際,機器はセンサからの情報を信頼し動作するため,攻撃者によりセンサの情報が改ざんや妨害されるとその動作を不正に制御される可能性がある.このように外界の情報を取得し制御するような機器においてはセンサからのデータのセキュリティを考える必要がある.本稿ではセンサが外界から情報を取得する過程におけるセキュリティについて概観する.
著者
藤本 由美子 大桑 麻由美 酒井 透江 浦井 珠恵 青木 未来 定塚 佳子 丸谷 晃子 松本 勝
出版者
看護理工学会
雑誌
看護理工学会誌 (ISSN:21884323)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.109-117, 2016-07-25 (Released:2018-02-28)
参考文献数
22

非侵襲的陽圧換気療法(non-invasive positive pressure ventilation:NPPV)のマスクによる圧迫創傷の関連要因を導くことを目的に健康成人に非換気でNPPVマスク装着の条件を整えて繰り返し装着し,皮膚の変化を詳細に観察し分類した.方法は9名の対象者に対して2種類のマスクを2回以上装着した.研究者1名がマスク固定の絞め方を統一しすべての調査内容の観察を行った.皮膚変化が2回同じようにみられた場合をマスクによる皮膚変化とし,顔の形状および対象者の主観との関係を分析した.その結果,頬や額はマスクの形状に一致した定形の皮膚変化がみられたが,鼻はマスクの形状と一致しない特徴的な不定形な形状がみられた.また鼻はマスクのずれ感を伴い,マスクサイズの不一致やマスク自体の変形が皮膚変化の形状に影響していることが考えられた.NPPVマスクの圧迫創傷の要因はケア要因のみではなくデバイスの評価や適性使用のアセスメントも重要であることが示唆された.
著者
藤本 一美
出版者
専修大学法学会
雑誌
専修法学論集 (ISSN:03865800)
巻号頁・発行日
vol.107, pp.123-161, 2009-12-20
著者
藤本 雅子
出版者
日本語学会
雑誌
国語学 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.2-15, 2004-01
被引用文献数
3

日本語の母音の無声化は東京方言では多く近畿方言では少ないとされる。それは東京方言では子音が,近畿方言では母音が丁寧に発音されるためであるという説がある。本稿では東京方言話者と大阪方言話者の発話資料を用い,1)典型的無声化環境での無声化の頻度,2)非典型的無声化環境での母音長の2点を検討した。その結果,1)については,アクセント条件を揃えると東京方言話者と同程度に無声化する大阪方言話者が多いこと,一方でアクセント条件を揃えても有意に無声化が少ない大阪方言話者がいることが明らかになった。2)については,母音が無声化しない大阪方言話者の母音は東京方言話者より有意に長いこと,無声化する大阪方言話者は東京方言話者と同程度(/e/)か東京方言話者より短くなる場合がある(/i/)ことが明らかになった。さらに,東京方言話者の/i/は発話速度に関わらず一定して短いが/e/ではその特徴が見られないことから,東京方言話者は無声化しやすい母音では特殊な制御をしている可能性があると思われる。
著者
藤本 幸雄 山元 正継
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.127-144, 2010
参考文献数
93
被引用文献数
1

白神山地には七つ滝,大沢川南部・北部,菱喰山,白神岳複合の白亜紀花崗閃緑岩体が分布し,花崗岩・トーナル岩を伴う.白神岳東部岩体はドーム,中央部岩体は南東開きベーズン,西部岩体は北開きベーズン構造で,西部・中央部岩体間に左横ずれマイロナイト帯が位置する.白神山地ではRb-Sr全岩アイソクロン年代が110Ma,鉱物K-Ar年代が89Maのマグマ活動(白神岳東部,西部,大沢川南部,七つ滝)と,白神岳東部岩体と同源の磁鉄鉱系トーナル岩質マグマが,深部で地殻物質を同化して生じたと考えられる菱喰山花崗閃緑岩質マグマ活動が,Rb-Sr全岩アイソクロン年代86Ma,黒雲母K-Ar年代71Maにあった.また66Ma頃に300℃程度に冷却する花崗岩質マグマ活動が続き,西部では左横ずれせん断帯の活動と白神岳西部岩体の上昇運動も重複して西部岩体を変形させた.既報の放射年代値から,北上帯花崗岩類はRb-Sr全岩アイソクロン・角閃石と黒雲母K-Ar法とも135-105Maで比較的急冷を,阿武隈帯は125-100Ma,120-95Ma,115-85Maと閉鎖温度の低下とともに若く徐冷を示す.朝日・八溝・筑波山地は110Ma以降複数回の花崗岩活動があった.SrI値の年代変化は北部北上がII帯からIV帯に漸増,南部北上は0.7045以下で漸増,阿武隈帯は0.7047-0.7052で漸増,朝日・八溝・筑波山地は0.7048以上で急増する.放射年代とSrI,NdI値から,白神・太平山地の花崗岩類は阿武隈花崗岩類に対比される.
著者
藤本 煕
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.80-87, 1967-03-30 (Released:2009-09-04)
参考文献数
17

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著者
藤本 隆志
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.31-42, 1986-11-20 (Released:2009-05-29)