著者
藤田 幸一 遠藤 環 岡本 郁子 中西 嘉宏 山田 美和
出版者
京都大学東南アジア研究所
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.157-210, 2013-01-31

The Thai economy is supported by a large number of unskilled migrant workers from the neighbouringcountries, especially Myanmar, since the late 1980s. However, the Thai government's system of receivingmigrants has been largely defective, due to internal inconsistencies and conflicts among the differentagencies of the government. Based on recent household-level surveys on Myanmar migrants in Ranong,southern Thailand, we delineate their work and living conditions-how they work hard for wages lowerthan the minimum wage that leave them with no surplus for remitting to their home country yet a largeamount of debt, as well as the harassment and abuse they suffer in the hands of Thai government officials,etc. We also show the actual situation of Myanmar sex workers, including the serious problem of humantrafficking they face. By interviewing various government agencies (including the police, labour department,hospitals, etc.), business associations, and NGOs, we show how the "structure" in which the Myanmarmigrants are situated has emerged and is maintained.
著者
遠藤 織枝
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-23, 2006-10-01

戦時中の雑誌の用語研究の一環として、天皇関連の敬語使用の実態を報告する。戦時中の皇室に関する敬語には特殊なものが多くあり、また、その使用については厳しい強制があった。戦後まもなくの敬語の見直しで、それらの特殊性が浮き彫りにされた。しかし、その使用された当時の実態に関する報告は少ない。今回の戦時中15年間の雑誌のグラビアの文章を通して明らかになったのは、尊敬にも謙譲にも二重三重の敬語が使われ、過剰・誇張と思われるほどの敬語使用が日常であったという事実である。
著者
小西 啓之 遠藤 辰雄
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.103-129, 1997-03

南極昭和基地で行ったレーダーやマイクロ波放射計を使った1989年の総合的な「雲と降水」の観測を基に, 昭和基地付近の降水量及び降水をもたらす雲について解析し, 降水量, 降水をもたらす低気圧に伴う雲の構造, 降水の季節変化の特徴について調べた。1) レーダーの連続観測から, 1989年の昭和基地の年降水量は204mmと推定した。夏を除く季節に降水があり, 秋, 冬, 春に降水量の大きな差は現れなかった。2) 昭和基地付近の降水に大きく寄与する雲は, 南極沿岸部で最盛期を迎える温帯低気圧に伴う渦状の雲であることがわかった。この渦状の雲の外側は, 南極沿岸を西向きに周回する低温かつ水蒸気の少ない気団の上に低緯度側からの暖気が入り, 温暖前線状の層状の構造を持つことが分かった。また, その内側は良く発達した渦に一回りした寒気が入り込み, 寒冷前線性の対流性の雲を形成していた。3) 雲や低気圧の季節変化から, 秋は数多く沿岸に近づく低気圧によって降水がもたらされるのに対し, 春は数少ない低気圧から降水がもたらされていることがわかった。低気圧に伴う雲は春, 秋に多く, また, 沿岸部で発達する雲水量の多い背の高い雲は秋に多いことから, 南極沿岸に降水の寄与が大きい季節は秋であると考えられる。降雪の頻度が多い秋に比べ降雪の頻度が少ない春の降雪の有無がその年の降雪量の特徴を決めていると推定された。
著者
王伯敏著 遠藤光一訳
出版者
雄山閣出版
巻号頁・発行日
1996
著者
金井 成行 谷口 典正 川本 正純 遠藤 宏
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.241-244, 2001-03-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
6

A pathohysiological study of frozen shoulders was carried out by assessing thermography and deep body thermometry results together with the patients' subjective and objective symptoms. Active and dummy magnets were randomly assigned to patients (18 males and 20 females) in a double-blind study. All patients were magnets for three weeks, and subjective and objective symptoms were observed to be improved significantly 1 week after the application of the active magnets. The skin and deep body temperatures in the painful portion significantly increased with exposure to the active magnets at 2 weeks and 3 weeks after the application.These findings suggest that the static magnetic fields might gradually increase blood circulation.
著者
遠藤 良輔
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科生物・環境工学専攻
巻号頁・発行日
2005-03-24

報告番号: 甲20188 ; 学位授与年月日: 2005-03-24 ; 学位の種別: 課程博士 ; 学位の種類: 博士(農学) ; 学位記番号: 博農第2871号 ; 研究科・専攻: 農学生命科学研究科生物・環境工学専攻
著者
岩崎 大輔 関川 宗久 稲葉 直彦 遠藤 哲郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.498, pp.17-22, 2012-03-20
参考文献数
15
被引用文献数
1

本研究では4LC発振器のリアプノフ解析を行う.関川らはヒステリシス素子で結合される3つの線形LC発振器のリアプノフ解析を行い2-トーラスアーノルドタングと呼ばれる極めて興味深い分岐現象を発見した.まず,本研究で対象とする4LC発振器に発生しうる卜ーラスの分岐について考察を行う.2-トーラスから3-トーラス,3-トーラスから4-トーラスの分岐は不動点の分岐ではないが明らかな分岐現象であると著者らは確信する.2-トーラスから3-トーラス,3-トーラスから4-トーラスの分岐には,主にネイマルク・サッカー分岐とサドル・ノート分岐が関与すると考えられる.後者の分岐では2-トーラスアーノルドタングが発生することがある.本研究では「3-トーラスアーノルドタング」と呼ばれる分岐現象が存在するか否かについて議論する.そして将来4LC発振器の解析を行い,このシナリオを検討する.
著者
遠藤 知巳
出版者
新書館
雑誌
大航海
巻号頁・発行日
no.68, pp.158-165, 2008
著者
高桑 徹也 広井 悟 井上 義博 佐々木 盛光 中永 士師明 遠藤 重厚 星 秀逸
出版者
日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.350-353, 1993-08-15 (Released:2009-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

We report a case of myasthenia caused by a Mamushi (snake)[Agkistrodon halys Blomhoffi] bite. Electromyography revealed a marked increase in the amplitude of action potentials (waxing phenomenon) with fast rates of motor nerve stimulation and the response to tensilon was negative. This case indicates that Mamushi venoms contain a neurotoxin preventing the release of acetylcholine quanta from nerve terminals.