著者
村田 裕志 髙草 智 熊谷 雅彦 西川 雅弥 染谷 博行 大曲 康仁
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.345-348, 2015

<p>新宿西口駅本屋ビル(小田急百貨店)では、東京都環境確保条例の削減義務を達成するためにGHG(温室効果ガス:greenhouse gas)削減を目標に掲げ、省エネルギー改修事業を実施した。 改修に伴い熱源システムの最適台数制御を導入した。パラメータチューニングによる効果試算のために、熱源システムシミュレータを構築した。改修後1年が経過し、運転データに基づくモデル同定が可能となった。構築したシミュレータによる省エネルギー検証結果を報告する。</p>
著者
鄭 炳表 菅 智茂 薄田 一 川崎 和義 髙橋 卓 豊嶋 守生
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.226-232, 2021-07-05 (Released:2021-07-05)
参考文献数
9

地震等,大規模災害の発生に伴った通信途絶の回避や早期復旧に活用するため,情報通信研究機構(NICT)では災害に強い衛星通信ネットワークを研究開発している.東日本大震災の際の災害派遣の教訓から,走行中でも通信ができるWINDSの小型車載局等を開発した.また,災害対応に役立つ小型車載局の付加機能の開発を行うと同時に,地方自治体,消防等の緊急対応組織の協力を得ながら,災害対策実験を重ねてきた.さらに,2016年熊本地震が発生した時には,WINDS用の大型車載局,小型車載局やメッシュネットワークとともに職員を熊本県高盛町に派遣し,応急ネットワークを構築した後,鹿島宇宙技術センター経由でインターネット衛星回線を災害対策本部や住民に提供した.本稿では東日本大震災以降,NICTが開発したWINDS用の地球局やその付加機能,またこれらを用いた災害対策実験の内容に加え,2016年熊本地震時の応急対応について紹介する.
著者
髙泉 佳苗
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.113-125, 2021-06-01 (Released:2021-07-09)
参考文献数
29
被引用文献数
1

【目的】食生活リテラシー尺度と食環境の認知および主食・主菜・副菜がそろう食事の頻度との関連を検討し,食生活リテラシーが主食・主菜・副菜がそろう食事に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。【方法】社会調査会社のモニターである30~39歳の9,356人を対象にウェブ調査を実施した。解析対象は2,000人(男性1,018人,女性982人)であった。食生活リテラシー尺度と主食・主菜・副菜がそろう食事の関連は,外食・持ち帰り弁当・惣菜の利用頻度と食環境(食物へのアクセス,情報へのアクセス)の認知を調整したロジスティック回帰分析を行い,その結果から食生活リテラシー尺度,食環境の認知,主食・主菜・副菜がそろう食事の因果モデルを作成し,パス解析を行った。【結果】男性は,食生活リテラシー尺度から「食物へのアクセス」と「情報へのアクセス」の認知に有意なパスが確認された。さらに,「食物へのアクセス」の認知から,主食・主菜・副菜がそろう食事の頻度に影響していた(GFI=0.999,AGFI=0.997,CFI=1.000,RMSEA=0.000,χ2 値=1.2)。女性は,食生活リテラシー尺度から「食物へのアクセス」と「情報へのアクセス」の認知に有意なパスが認められ,その認知から主食・主菜・副菜がそろう食事の頻度に影響していた(GFI=0.999,AGFI=0.986,CFI=0.998,RMSEA=0.041,χ2 値=2.7)。【結論】食生活リテラシーは食環境の認知を通じて,主食・主菜・副菜がそろう食事の頻度に影響を及ぼしている可能性が示された。
著者
髙倉 大匡
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.552-556, 2015-12-31 (Released:2016-02-01)
参考文献数
36
被引用文献数
4 5
著者
中村 友香 藤澤 憲 中西 裕子 西林 佳人 守谷 安津蓉 小河 理恵子 髙橋 真一郎 亀井 有美 高橋 眞琴 Yuka NAKAMURA Ken FUJISAWA Yuko NAKANISHI Yoshito NISHIBAYASHI Atsuyo MORIYA Rieko OGAWA Shinichiro TAKAHASHI Yumi KAMEI Makoto TAKAHASHI
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 = Bulletin of Center for Collaboration in Community Naruto University of Education (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
no.35, pp.29-38, 2021-02

新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の対応に際して,緊急事態宣言発出後,筆者らが関与する教育関係,福祉関係,医療関係の最前線での実践現場においては,これまでの実践内容にない対応を求められた。本論文では,筆者らが関与している教育関係,福祉関係,医療関係の最前線での実践現場についての現状と課題を把握していくことを目的とした。現状として,実践現場での感染症予防対策以外にも教材作成や労務上の対応が求められており,課題として,児童・生徒,利用者の心のケアや実践者自身のバーンアウトへの対応必要性も示唆された。
著者
髙田 毅
巻号頁・発行日
2009-03-24

授与大学:弘前大学; 学位種類:修士(人文社会科学) ; 授与年月日:平成21年3月24日; 学位記番号:人社修126号
著者
升田 貴仁 椎名 愛優 三階 貴史 長嶋 健 藤本 浩司 髙田 護 池田 純一郎 大塚 将之
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1060-1066, 2019 (Released:2019-12-30)
参考文献数
30

若年者の乳腺葉状腫瘍はまれであり,線維腺腫,特に若年性線維腺腫との鑑別は困難である.これまでは線維腺腫であれば腫瘤摘出術,葉状腫瘍であればマージンをつけた切除が必要とされてきたが,近年,葉状腫瘍に対する手術においても断端陰性であればマージンは不要であるという報告が増加している.症例は11歳,女児.左乳房に7cm大の腫瘤を自覚し受診.画像検査および針生検では若年性線維腺腫もしくは良性葉状腫瘍が疑われ,腫瘤摘出術を施行した.病理結果は良性葉状腫瘍で断端は陰性であった.自験例では良性葉状腫瘍であったことと,腫瘤摘出術によって断端陰性が得られたことより,追加切除は施行せず,術後6年6カ月無再発で経過している.若年者の葉状腫瘍に対する治療において,根治性とともに整容性や機能温存へ十分配慮した上での方針決定が望まれる.
著者
高橋 礼奈 榎本 愛久美 織田 祐太朗 内山 沙紀 盧山 晨 金森 ゆうな 明橋 冴 田上 温子 髙橋 彬文 則武 加奈子 佐藤 隆明 田上 順次
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.220-226, 2021 (Released:2021-06-30)
参考文献数
19

目的 : 近年, コンポジットレジン修復において, さまざまな被接着体に対して同一のボンディング材が使用できるユニバーサルタイプの接着システムが開発され, 臨床でも多用されるようになってきている. 本研究では, 術者の臨床経験と接着システムが象牙質接着性能に及ぼす影響について評価した. 材料と方法 : 2ステップボンディングシステムであるクリアフィルメガボンド2 (MB2) および1ボトルユニバーサルタイプのボンディングシステムであるクリアフィルユニバーサルボンドクイック (UBQ) の, 2種類の接着システムを使用した. ウシ抜去下顎永久切歯の唇面象牙質平坦面を流水下にて露出させ, #600の耐水研磨紙で研削した. 基礎実習中の歯学部学生 (undergraduates) 5名と臨床経験5年以上 (平均7.4年) の歯科医師 (professionals) 5名が, MB2またはUBQを業者指示どおりに象牙質表面に接着操作を行った後, コンポジットレジンを2mm築盛し, 光照射を20秒行った. 試料を24時間37°Cの水中に保管した後, クロスヘッドスピード1mm/分にて微小引張試験を行った. 得られた値は, 二元配置分散分析とt検定により統計処理を行った (p=0.05). さらに, Weibull分析により解析した. 結果 : MB2-undergraduates, MB2-professionals, UBQ-undergraduates, UBQ-professionalsの平均値±標準偏差 (MPa) は, 33.7±10.1, 36.7±10.1, 26.0±10.7, 28.1±11.1, Weibull係数は3.6, 4.2, 2.0, 2.6であった. 二元配置分散分析により, “臨床経験” は微小引張接着強さに影響せず (p>0.05), “接着システム” は微小引張接着強さに影響した (p<0.05). Weibull係数は, 大きい値からMB2-professionals, MB2-undergraduates, UBQ-professionals, UBQ-undergraduatesの順であった. 傾きの差の検定では, すべての群のmの間に有意差を認めた (p<0.05). 結論 : MB2はUBQより高い象牙質接着強さを示し, 信頼性も高い接着システムであった. 臨床経験の違いは象牙質接着強さに影響を及ぼさなかったが, 信頼性に関してはMB2, UBQともに臨床経験5年以上の歯科医師のほうが歯学部学生に比べて高かった.
著者
若林 佑 髙田 健次 木下 一之 坂井 豊彦 小坂 信之 木村 浩彦
出版者
一般社団法人日本インターベンショナルラジオロジー学会
雑誌
日本インターベンショナルラジオロジー学会雑誌 (ISSN:13404520)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.355-358, 2021 (Released:2021-06-22)
参考文献数
10

We report a case of large pancreatic duodenal artery aneurysm with fistula formation to superior mesenteric vein (SMV), which was successfully treated by coil embolization. This patient had a history of surgery for pancreatic pseudocyst approximately 30 years earlier, that might have been related to the arteriovenous fistula formation. Coil embolization was successfully per-formed for the aneurysm with the arteriovenous fistula to SMV. After the embolization, SMV thrombosis was temporarily observed but disappeared one month later on enhanced CT.
著者
髙橋 広行
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.44-61, 2016
被引用文献数
1

<p>本稿は,消費者の視点で食品スーパーのイノベーションについて議論するものである。消費者は買い物の仕方や店舗内でのふるまい方を行動パターンにもとづく認知要素(スクリプト)で把握しており,そのスクリプトは買い物行動,店舗内行動,売り場行動などの階層構造で捉え直すことができる。そこで本稿では,小売の価値に関する先行研究をレビューしながら,上記の階層構造ごとに革新性を整理する。その後,それぞれの革新性を具体的に実践している小売企業の先端事例(まいばすけっと,阪急オアシス,北野エース)を取り上げることで,実務的なインプリケーションを導出していく。</p>