著者
榎本 雅夫 森田 裕司 齋藤 明美 安枝 浩
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.39-44, 2009

スギ花粉症の有病率は,日本の「国民病」といえる程に高い.一般的な治療には,マスクやメガネなどを使用したスギ花粉の回避によるセルフケアと第2世代抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬を用いたメディカルケアがある.しかし,医療機関を受診せず,いわゆる健康食品を利用した「セルフメディケーション」を行っている患者も多い.その1つに,スギ花粉をカプセルに詰めたものがある.2007年2月に,そのカプセル服用後に,アナフィラキシーショックを呈した49歳,女性を経験した.この症例の特異的IgE抗体やヒスタミン遊離試験はスギ花粉に対して陽性であった.内容物に含まれる主要抗原のCryj1量は少なかったが,この製品に含まれるスギ花粉以外にアナフィラキシーショックの原因は考えられず,服用後行ったテニスによる運動誘発アナフィラキシーショックと考えるのが妥当と結論した.
著者
榎本 雅夫 森田 裕司 齋藤 明美 安枝 浩
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.39-44, 2009-01-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
13
被引用文献数
1

スギ花粉症の有病率は,日本の「国民病」といえる程に高い.一般的な治療には,マスクやメガネなどを使用したスギ花粉の回避によるセルフケアと第2世代抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬を用いたメディカルケアがある.しかし,医療機関を受診せず,いわゆる健康食品を利用した「セルフメディケーション」を行っている患者も多い.その1つに,スギ花粉をカプセルに詰めたものがある.2007年2月に,そのカプセル服用後に,アナフィラキシーショックを呈した49歳,女性を経験した.この症例の特異的IgE抗体やヒスタミン遊離試験はスギ花粉に対して陽性であった.内容物に含まれる主要抗原のCryj1量は少なかったが,この製品に含まれるスギ花粉以外にアナフィラキシーショックの原因は考えられず,服用後行ったテニスによる運動誘発アナフィラキシーショックと考えるのが妥当と結論した.
著者
東西田 奈都子 齋藤 明良
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.14, no.11, pp.473-477, 2014 (Released:2017-02-01)
参考文献数
17

アルキルグルコシドは親水基ユニットとして糖骨格を有する天然原料由来の非イオン性界面活性剤である。一般的な非イオン性界面活性剤であるエチレンオキサイド付加型の界面活性剤に比べて,非常に高い起泡性を示し,これは相状態の観察や気液界面での表面圧測定の結果より,親水基である糖骨格構造に由来する分子の配向のしやすさが影響していると考えられる。また,アルキルグルコシドは蛋白質や肌に対してマイルドであり,水生環境に対しても適合性の高い基剤であることから,安全性や低環境負荷への要求が高まる現況において注目すべき基剤である。本稿では,アルキルグルコシドの物性および特徴的な性能ついてご紹介する。
著者
斎藤 功 岡田 恭司 若狭 正彦 齋藤 明 石澤 かおり
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ca0221-Ca0221, 2012

【はじめに、目的】 変形膝関節症(以下OA膝)は50歳以上の日本人の半数以上が罹患しているとされる一大疾患であり、総数は約700万人と推定されている。進行すると歩行に大きな影響があるため、歩行の改善を目的として種々の保存療法や手術が行われている。そのためOA膝の歩行分析は、より良好な治療効果をあげるため重要な位置を占めている。近年のOA膝の歩行分析では、関節モーメントや下肢の各部位の回旋角度等を検討している報告が多く見られる。しかしこれらから得られる指標は一般には理解しにくく、治療で応用するには問題点が多い。そこで視覚的に理解しやすく、比較的簡便で、測定場所も限定されない足圧分布測定に着目した。目的はOA膝における歩行の特徴を足底圧分布の解析から明らかにすることである。【方法】 人工膝関節全置換術の予定で入院となったOA膝患者さんのうち、杖なしで歩行が可能で手術側に進行したOAがあり、反対側には軽度までのOAがみられた片側性OA膝50例(以下OA群)(男性10例、女性40例、平均年齢75歳)を対象とした。全例歩行時痛があり、50例中12例はKellgren & Lawrence分類のグレード3で罹患側の膝関節の平均ROMは0~135度、20例はグレード4で平均ROMはー5~125度、18例はグレード5で平均ROMはー10~115度であった。対照として下肢に運動器疾患を有しない健常高齢者44例(以下高齢群)(男性8例、女性36例、平均年齢45歳)と、加齢による影響を除外する目的で健常若年者50例(以下若年群)(男性10例、女性40例、平均年齢28歳)を検討した。計測は足圧分布解析システムF-scanIIを装着し、快適速度で歩行時の足圧分布と足圧中心軌跡を3回計測し、その平均値を採用した。歩行路は10mとし前後に各3mの助走路を設けた。足圧は足底を踵部、足底中央部、中足骨部、拇趾部、足趾部に分類し、それぞれの部位で求め、体重に対する比を求めた(%BW)。また足圧中心軌跡長からの前後径の足長に対する比(以下%Long)と、足圧中心軌跡の前額面での移動距離の足幅に対する比(以下%Trans)を求めた。以上の指標をOA群、高齢群、若年群間で比較し、さらにOA群を伸展制限の程度によって細分類した3群間でも比較した。OA群、高齢群、若年群間の統計学的分析には分散分析とpost hoc testを、OA群の群内比較にはFriedman検定を行った。有意水準を5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は秋田大学倫理委員会の承認を得て、実施した。また、ヘルシンキ宣言に従い、被験者には事前に本研究の目的、方法について、十分な説明し、書面にて研究参加の同意を得た。【結果】 足圧では、踵部の%BWが高齢群(41.7±8.5%)と若年群(37.1±8.9%)に比べ、OA群(27.1±11.2%)で有意に小さかった(p<0.001)。一方、足底中央部では高齢群(16.5±13.8%)と若年群(18.3±7.5%)に比べ、OA群(33.1±11.2%)が有意に大きかった(p<0.001)。%Longは、高齢群(67.8±4.8%)と若年群(64.7±6.6%)に比べ、OA群(52.4±11.3%)では有意に小さかった(p<0.001)。%LongをOA群内で比較すると、膝伸展制限なしの群(62.9±10.9%)、伸展制限5度の群(56.6±6.6%)、伸展制限10度の群(33.1±7.0%)の順に有意に短くなっていた(p<0.01)。%Transは若年群(42.9±11.6%)、高齢群(64.7±6.6%)に比べ、OA(24.8±7.6%)の順に有意に狭かった(p<0.001)。【考察】 進行した片側性のOA膝では、踵部の足圧が小さい一方で足底中央部が健常者に比べ大きく、かつ足圧中心軌跡が前後方向、左右方向とも有意に短くなっており、OA膝では荷重が若年者やOAの軽い高齢者に比べ前方に偏っていることが示された。またOA群内の比較で、膝関節伸展制限の程度が足圧中心軌跡の短縮と関連していることも明らかとなった。以上から進行した片側性OA膝では、膝関節伸展制限があるため踵接地から立脚期に十分な踵部への荷重ができず、結果として荷重部位が前方に偏り、足圧中心軌跡も短縮したものと推定された。【理学療法学研究としての意義】 足圧解析による評価指標は多様であるが、分析方法を工夫することで一般にも分かりやすく説明することが可能である。OA膝の治療に足圧解析を用いることで病態の解明だけでなく、患者教育も容易となり、より効率的なリハビリテーションが実現できることが期待される。
著者
齋藤 明子 加治 志織 小林 忠彦 中込 秀樹
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会 (旧 社団法人 低温工学協会)
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.88-95, 2015-02-25 (Released:2015-04-06)
参考文献数
40
被引用文献数
1

The development of magnetic refrigerants and basic research on active magnetic regenerative (AMR) refrigeration at room temperature were performed. Temperature differences between the hot and cold ends of the AMR unit of more than 45 degrees, and achieving the lowest temperature of minus 10 degrees were obtained by operating the AMR cycle with a NdFeB Halbach-type permanent magnet and spherical-shaped GdY magnetic refrigerants. In the case of the La(Fe,Co,Si)13 compound, the temperature difference between the ends of the AMR unit reached only 21 degrees. This is mainly attributed to the fact that larger specific heat provides smaller temperature changes in the magnetocaloric effect even if the La(Fe,Co,Si)13 compound shows larger magnetic entropy change than Gd alloys. At the same time, large specific heat is effective for load characteristics. Model calculations indicated that multi-layered magnetic refrigerants whose magnetic transition temperatures are tailored to the temperature gradient in the AMR unit improve both temperature difference and load characteristics. Ideal design for achieving optimized heat flow and regeneration leads to the room-temperature application.
著者
齋藤 政則 篠山 浩文 齋藤 明広 篠山 浩文 安藤 昭一 シノヤマ ヒロフミ 齋藤 明広 Akihiro Saito サイトウ アキヒロ 知久 和寛 Kazuhiro Chiku チク カズヒロ 安藤 昭一 Akikazu Ando アンドウ アキカズ
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
食と緑の科学 (ISSN:18808824)
巻号頁・発行日
no.64, pp.35-41, 2010-03

市販されている各種糸状菌由来の糖質分解酵素剤に注目し、加水分解活性が弱く配糖化活性が強い酵素の有無を調べ、その精製を試みた。その結果、Trichoderma sp.由来の市販キシラン分解酵素剤に、キシランのみを基質とした場合、その加水分解活性がないにも関わらず、キシランとカテコール共存下ではキシランを分解しカテコールを配糖化する酵素が認められた。本酵素は分子量約73,000の単量体で機能するものであり、20残基のN末端アミノ酸配列は既知のキシラナーゼと相同性が認められなかった。これらの諸性質から本酵素は新規であることが示唆された。至適pHと至適温度はそれぞれ4.0と40℃であった。
著者
吉田 佳督 吉田 康子 元吉 忠寛 齋藤 充生 齋藤 明子 早瀬 隆司
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.126-137, 2013 (Released:2013-05-29)
参考文献数
11
被引用文献数
3 6

Objectives: The purpose of this study was to clarify the gaps in the recognition of medical terms mainly related to medicines between laypeople and medical practitioners in order to contribute to improving risk communication in the medical care field. Method: A total of 315 laypeople and 211 doctors were surveyed. To examine the gaps between them, we adopted 57 medical terms from the National Institute for Japanese Language and further added 33 medical terms. In total, 90 medical terms were used. Results: For the medical terms group into the “Expressed in other words of vernacular speech”, the recognition by the laypeople was low and that estimated by the practitioners was high. For the newly added medical terms groups into the clinical-trial-related terms and medical terms related to side effects, the recognition by the laypeople was lower than that estimated by the practitioners. Moreover, the recognition values for above two groups were smaller than the other groups. Conclusions: The gaps between the basic recognition of the medical terms by laypeople and that estimated by the practitioners suggest that the possibility that patients cannot recognize much more difficult terms should be considered.
著者
大澤 滋 齋藤 明子 石光 一磨
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.845-848, 2003-10-01

従来,点灯管では特に暗所での始動性を改善するために,放射性同位元素(Radio Isotope.以下RIと記す=放射性物質)を使用していた.この物質は,^<147>Pmや^<85>Krなどが知られており,例えば電極表面にめっき加工(^<147>Pm)したり,ガスとして封入(^<85>Kr)したりしている構造例がある.このRIは極微量のため,破損した場合においても人体,環境に与える影響はほとんどないが,昨今の世界的な環境問題への関心の高まりの中で廃止が求められてきた.このような背景から,弊社では点灯管に使用しているRI廃止の検討を行い,代替技術を確立して2002年8月にRIを全廃した点灯管を開発した.本資料では,RIフリー点灯管に採用した主な技術について,E形点灯管の例として100V仕様のFG-1Eを,P形点灯管の例として200V仕様のFG-4Pをもとに解説する.
著者
大竹 まり子 田代 久男 齋藤 明子
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要. 医学 : 山形医学 (ISSN:0288030X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.57-69, 2004-02-16
被引用文献数
2

背景:在院日数の短縮化が図られている社会情勢から、山形大学医学部附属病院に地域医療連携センターを設置する運びとなった。そこで、センターにおける退院支援部門の役割を明確にするため、センター開設前の当院における退院困難事例に注目して調査を行なったので、その結果を報告する。対象:山形大学医学部附属病院の病棟看護師、看護師長より提出された退院困難事例。 方法:山形大学医学部附属病院看護部に質問紙を配布し、過去及び現在の退院困難事例に関する記載を依頼。提出された111事例を退院困難事例として分析対象とした。退院困難事例の年齢、性別、家族構成、居住地、診療科、現在もしくは退院時に行っている医療処置、退院後の療養生活に影響する障害の有無、障害者手帳など福祉制度の利用の有無、ADL、痴呆の有無、退院支援で困っていることについて記載を求め、退院困難事例の特徴を分析した。結果:事例の年齢層は0歳から89歳の広範囲にわたったが、65歳以上の高齢者が47.7%を占めた。在宅療養に影響する障害および疾患は、運動機能障害が最も多く31事例(35.1 %)であり、次いで悪性疾患、精神疾患、難病であった。111事例中94事例(84.7 %)が何らかの医療処置を行っていた。ADL評価では自立の事例に次いで重度の事例が多く、ADL が5項目とも自立している事例は23事例(20.7 %)であった。痴呆評価では正常な事例が40.5%であった。 ADL が自立し、痴呆のない14事例の退院困難理由の背景は、医療処置があること、精神疾患、悪性疾患、一人暮らしであった。医療依存の高い患者、介護力に問題のある患者の退院後の生活環境を整えることがセンターにおける退院支援部門の役割であることが示唆された。
著者
齋藤 明紀 中西 通雄 安留誠吾 重弘 裕二 西田 知博 馬場 健一 阿部 広多 松浦 敏雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.71, pp.61-66, 1997-07-25
被引用文献数
6

教育用の計算機システムは、一般に利用者数、および、管理すべき計算機の台数の両方が多いために、システム管理の負荷が大きい。さらに、利用者のうち初心者の占める割合が高いこと、利用者が必ずしも善意の利用者ばかりでないことなどの理由から、不注意や故意によってシステム運用に支障を与えるようなことも起こりうる。本稿では、このような多人数が利用する、多数の計算機をネットワークで接続したシステムの維持・管理を省力化するための方法として、多数の計算機の初期設定や設定変更等を集中管理で行なうパッチシステム、異常検出と再起動の自動化など、いくつかの方法を示し、その有効性を明らかにする。As computer networks have come into wide use, distributed systems, in which many personal computers or workstations are connected via networks, become popular for campus wide education. However maintaining such systems imposes heavy workload to keep systems well-managed, such as initializing home directory, changing passwords, gethering and analizing statistical information, monitoring network status,...and so on. We have shown several methods for reducing such workload on system administration for campus wide educational systems.