著者
佐藤 興平 根建 心具 コバレンコ S. V. リャザンツェバ M. コレンバウム S. V. ハンチュク A. I. ゴネフチュク V. G. 円城寺 守 ブルブレフスキー A. A. ベルニコフ N. ロディオーノフ N. P. ロマノフスキー N. P.
出版者
日本地質学会
雑誌
日本地質学会学術大会講演要旨
巻号頁・発行日
vol.106, 1999-10-05

ロシア極東のシホテアリン地域と日本列島は,日本海の拡大前にはひと続きの地帯として東アジア大陸の活動的東縁部に位置していた.日本海をはさむ両地域の地史と鉱床生成史につぎ総合的な理解を深めるため,これまで実態の分かりにくかったシホテアリン地域に焦点を絞って,日露両国の鉱床研究者による共同研究を始めた.ロシア国内の複雑な情勢などにより,めざましい進展は期し難いが,地道な交流を積み重ねている段階である.近年各種規制がさらに強化されつつあるなか,2年近くに及ぶ折衝のすえ,岩石試料の日本への輸送が一部実現し,放射年代や化学組成の検討に着手できた.ここでは,既存の資料も参照しながら(佐藤ほか,1993a,1996,1998など),シホテアリン地域のメタロジェニーの概略を報告する.
著者
Katrina Paz D. Calimag Czarina Catherine H. Arbis Therese Marie A. Collantes Jussiaea V. Bariuan Mary Jasmin C. Ang Cleofas A. Cervancia Mark Joseph M. Desamero Maria Amelita C. Estacio
出版者
Japanese Association for Laboratory Animal Science
雑誌
Experimental Animals (ISSN:13411357)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.185-193, 2021 (Released:2021-05-13)
参考文献数
85
被引用文献数
9

Despite decades-long existence of the Philippine stingless bee industry, the biological activity of propolis from this native bee species (Tetragonula biroi Friese) remains poorly understood and sparingly investigated. Herein, we examined the potential anti-inflammatory efficacy of Philippine stingless bee propolis using the lambda (λ)-carrageenan-induced mice model of hind paw edema. Thirty (30), six-week-old, male ICR mice were randomly assigned into three treatment groups (n=10/group) as follows: distilled water group, diclofenac sodium group (10 mg/kg), and propolis group (100 mg/kg). All treatment were administered an hour prior to the injection of the phlogistic agent. As observed at 3 h post-injection, λ-carrageenan remarkably evoked the classical signs of hind paw edema exemplified grossly by swelling and hyperemia. The ameliorative effect of propolis became apparent at the onset of 6 h post-injection with a statistically significant finding evident at the 24-h period. This gross attenuation histologically correlated to a considerable and specific reduction of the dermal edema, which mirrored those of the diclofenac sodium group. Furthermore, both propolis and diclofenac sodium significantly attenuated the λ-carrageenan-induced increase in the protein expression levels of the pro-inflammatory cytokine tumor necrosis factor-α (TNF-α) depicting more than two-fold decrement relative to the distilled water group. Altogether, these suggest that Philippine stingless bee propolis also exhibited a promising in vivo anti-inflammatory property, which can be partly mediated through the inhibition of TNF-α.
著者
バーミンガム ジョージ・A 八幡 雅彦
出版者
別府大学短期大学部
雑誌
別府大学短期大学部紀要 = Bulletin of Beppu University Junior College (ISSN:02864991)
巻号頁・発行日
no.36, pp.123-130, 2017-02

近年、第一次世界大戦とアイルランドの係りに関する研究が盛んで、この戦争を描いたアイルランド文学作品が見直されつつある。北アイルランド出身の小説家ジョージ・A・バーミンガム(George A. Birmingham,1865-1950、本名ジェイムズ・オウエン・ハネイJames Owen Hannay)は、第一次世界大戦で従軍司祭として志願し、フランスで戦うイギリス陸軍に随行した。その時の体験は回想録『フランスの従軍司祭』(A Padre in France ,1918)にまとめられている。また第一次大戦とアイルランド独立戦争を題材とした短篇小説集『我々の犠牲者』(Our Casualty and Other Stories ,1919)を出版した。両作品とも兵士たちの人間性、死と向き合う心理を映し出した知られざる戦争文学の名作であると言えよう。短編小説「意中の娘」("His Girl")は『我々の犠牲者』に収められた1篇で、第一次世界大戦を題材としたユーモア、悲哀、人間性に富んだ作品である。バーミンガムの本質を示す作品として、また後世に伝えられるべき名作としてここに翻訳紹介する。
著者
A.B. ABOL-MUNAFI 楳田 晋
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.135-144, 1994-03-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
17

生簀網で飼育したキチヌの生殖巣の発育周期について調べた。体長14.0~33.0cmの機能的雄はすべて雌雄同体で, 全体の魚の39%であった。雌の体長は23.0~38.0cmであった。 GSIは10月に増大し始め, 11月に最高値を示した。産卵は10月末から11月末に生じた。総抱卵数は, 26.4cmの魚で629×104粒, 35cmの魚で1445×104粒であった。

1 0 0 0 南洋

著者
A.R.ワレース著 内田嘉吉訳
出版者
柳生南洋記念財団
巻号頁・発行日
1931
著者
Ulvog A. David あるふれっどでいびっどゆるヴぁーぐ アルフレッドデイビッドユルヴァーグ 沖縄キリスト教学院大学人文学部英語コミュニケーション学科准教授法学
出版者
沖縄キリスト教学院大学
雑誌
沖縄キリスト教学院大学論集 = Okinawa Christian University review (ISSN:13498479)
巻号頁・発行日
no.14, pp.25-36, 2017-10

Japan's current constitutionally-guaranteed right to petition as well as laws and regulations detailing the procedures for exercising this right have emerged as part of a centuries old process through which people have sought to have their voice heard in state affairs. This paper looks at the development of the right to petition in Japan's modern constitutions, relevant laws and regulations, legal theories and judicial decisions, and shows how the right to petition has evolved into a quasi-political right, supplementing and enhancing representative democratic systems and administrative organs.日本憲法で保障された現在の請願権、そしてこの権利を行使するまでの手順を具体化した法規制は、国民が自らの意思を政治に反映させようと努力してきた長年の過程の中で生まれた。本稿では、日本の近代憲法下での請願権の発展と、関連法規制、法理論や判例に焦点を当て、請願権が如何にして民主的代議制や行政機関を補完、強化する準政治的権利に変化したのかを明らかにする。
著者
石原 舜三 ゴネフチュク V. G. ゴネフチュク G. A. コロステレフ P. G. サイダイン G. R. セメンジャク B. I. ラトキン V. V.
出版者
資源地質学会
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.255-261, 1997-10-31
参考文献数
8
被引用文献数
2

表記地域には古生代,中生代初期と後期の花崗岩.類が重複して産出し,特にグライゼン型錫およびゼノサーマル型多金属鉱化で特徴ずけられる多数の鉱床を伴う.しかし,それら鉱化作用がどの花崗岩に関連するかは,必ずしも明確ではなかった.今回,7錫鉱床と3金鉱床からの22試料について主に変質および鉱脈鉱物のK-Ar年代を求め,次の鉱化年代を得た.Sn:Khinganskoe 91.8 Ma,Merekskoe 85.9Ma,Solnechnoe 86.2Ma,Pravourmiskoe 91.8Ma,Vostochnoe 90.3Ma,Chalba 84.4Ma,Tigrinoe 79.4Ma;Au:Krinichoe 79.4Ma(鉱化前岩脈),76.2Ma(鉱化後岩脈),Askold 83.2 Ma,Maiskoe 57.1Ma.以上の様に白亜紀中期以前の古い花崗岩類に相当する年代は得られず、錫鉱化作用は白亜紀後期の花崗岩活動に伴うものであり,その年代と鉱床の性格は日本の山陽帯のそれぞれと類似する.一方,金鉱床も白亜紀後期,一部で古第三紀の年代を示し,中国地方東部一近畿地方西部の同種鉱床の年代に近い.
著者
Isam A. Mohamed Ahmed Fahad AL-Juhaimi Nurhan Uslu Mehmet Musa Özcan Elfadıl E. Babiker Kashif Ghafoor Magdi A. Osman Hesham A. A. Salih
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
Journal of Oleo Science (ISSN:13458957)
巻号頁・発行日
pp.ess21058, (Released:2021-06-11)
被引用文献数
2

In this study, the combined effect of different packaging materials (transparent PET, transparent glass, glass-PET bottle and tin), some aromatic herbs (thyme, rosemary, sage and olive leaf) and also their essential oils (thyme, rosemary and sage) on fatty acid composition of virgin olive oil was investigated during storage period. The initial amounts of the main fatty acids as oleic, palmitic and linoleic acids were determined as 72.89%, 11.89% and 8.96%, respectively. The addition of aromatic plants and essential oils did not effect the fatty acid profile. Also, packaging materials had a minor influence on fatty acids. In the 6th month of storage, the oleic acid contents of olive oils showed the increase in all of samples. The highest increase was observed in olive oil stored in glass-PET (74.30-75.01%), followed by stored in glass bottle (73.41-74.82%). Generally, during the storage, the differences of fatty acid contents were in minor level. The fatty acid composition of olive oils stored under different essential oil and extract concentrations showed partial differences depending on the extract type and concentration.
著者
浅川 満彦 中村 茂 ブラジル マークA
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.200-221, 2002-10-25 (Released:2008-11-10)
参考文献数
98
被引用文献数
14 16

本総説では,まず緒論で感染症と非感染症の性質の違いについて述べ病原生物は人工的な中毒物質とは異なり,自然界で増殖することが可能なため,根本的な解決がより難しいことを指摘した。また,アヒルペスト,ニューカッスル病,鳥コレラなどが北米で発生し,非常に多数の野生のガン•カモ類やハクチョウ,ウを死滅させたが,その遠因として環境の人為的改変であることも指摘した。日本の自然環境は,明治維新以降,著しい改変が進行しており,飛来する水鳥類や野鳥の個体数は急減したが,最近,増加傾向に転じている。しかし,同時に,日本の飛来地において多数個体の一極集中化,高密度化を引き起こしている。これは,感染症の発生という点からみると,非常に危険な状態にある。東アジアを主分布域にしているガンカモ類やツル類では,その個体群の大部分が日本で越冬する種も少なくないことから,種の保全活動において,日本での対策が希求される。よって,日本およびその周辺地域で報告されている,あるいは発生するであろう野生鳥類の感染症と寄生虫症の発生状況把握と病原体の生態などは保護活動において重要な知見である。そこでこの総説では,これまでに日本で発生した,あるいは将来,発生が懸念される鳥類の感染症あるいは寄生虫症について,病原生物(ウイルス,細菌,真菌,原虫,蠕虫および節足動物)別に分け,概要を述べることにした。第2節では,日本産鳥類相の変化について概略を紹介した。ここ半世紀ほどで,約50種の鳥類が,新たな日本における分布種として追加されたが,今後,同様に東アジア,太平洋地域,北米などからの種の流入が予想される。また,地球温暖化現象やアジア地域における急激な経済活動活性化に伴う人為的な環境改変などが作用して,個々の種の地理的分布なども変化していくことも考えられる。このような鳥類相の変化は新たな病原生物の日本への侵入も引き起こすことも考えられるので,警戒が必要である。第3節以降では,病原生物の分類群ごとに総説を展開した。まずウイルスは,DNAウイルスとRNAウイルスとに大別され,前者にはガンカモ類に病原性の高いヘルペスウイルス科のアヒルペストウイルスが知られる。日本では未報告であるが,北米,アジア,ヨーロッパなどのカモ類(家禽含む)からの感染が懸念される。このほかのヘルペスウイルス科としては,マレック病ウイルスやツル類の封入体病ウイルスなどが含まれ,いずれも日本での発生が知られる。特に,前者は養鶏業に多大な被害を与える感染症として知られるが,その感染により腫瘍を形成し死亡したマガンが2001年10月,北海道宮島沼で発見された。日本でもある種の病原体が野鳥から検出されることは稀ではないが,その死亡例が確認されることは少なく,貴重な症例となった。RNAウイルスでは,ニューカッスル病ウイルスとインフルエンザAウイルス(鳥ペストウイルス)が重要である。特に前者により北米では,1990年代,数万のオーダーの水鳥類が死滅した。日本では,野鳥の大規模な死亡例はないが,動物園飼育種や野外のドバトなどで散見されている。この他のウイルスについては,Appendix 1に分類群ごとに列挙した。なお,最近,北米を中心に問題となっている西ナイルウイルス(Flaviviridae: Appendix 1の「RNA virus(3)ssRNA+virus参照」)の我が国における疫学調査は,空港における蚊の調査を厚生労働省が,またカラスなどの鳥類の調査を国立感染症研究所や東京都が主体となり実施中である。細菌性疾患としては,まず,2000年10月に韓国で発生した鳥コレラ(あるいは家禽コレラ)によるトモエガモ11,000羽以上の死亡例が注目される。この種は絶滅が危惧される種の一つであり,今後の個体数の回復が懸念されるが,日本との地理的近接性を考慮した場合,無視できない事例であった。ボツリヌス菌による中毒死亡例は,東京や埼玉などのカモ類で知られているものの,多くは野鳥が何らかの細菌の媒介者であることを前提に調査される例が多い(Appendix 2)。中には,人で問題となるオウム病クラミジアやサルモネラ菌などが不顕性感染しているので注意が必要である。最近,我が国で悪性水腫菌の一種Clostridium感染と考えられる急性出血性腸炎によるカラスの複数の死亡例が報告されている。真菌性疾患としては,アスペルギルス症が良く知られるが,ほかの属としてはCandida, Cryptococcus, Microsporum, Trichophyton, Fusarium, Ochroconis, Absidiaなどが鳥類に疾患を起こすものとして報告されている。原虫性疾患としては,鞭毛虫やアメーバのグループ(肉質鞭毛虫門)であるTrypanosoma, Hexamita, Histomonas, Parahistomonas, Monocercomonas, Trychomonas, Tetratrichomonas, Chilomastix, Entamoeba, Endolimaxの各属が知られ,日本では(家禽•ペットを除けば)飼育下のライチョウでヒストモナス症やトリコモナス症による死亡例が知られる。
著者
BLEECK A. W. G.
雑誌
Records of the Geological Survey of India
巻号頁・発行日
vol.36, pp.254-285, 1908
被引用文献数
1
著者
齋藤 晃 Rosas Lauro Claudia Mumford Jeremy Ravi ウィンキー スティーヴン・A スロアガ・ラダ マリナ スポールディング カレン Akira Saito Claudia Rosas Lauro Jeremy Ravi Mumford Steven A. Wernke Marina Zuloaga Rada Karen Spalding
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.123-167, 2014

集住化とは広範囲に分散する小規模な集落を計画的に造られた大きな町に統合する政策であり,スペイン統治下のアメリカ全土で実施された。そのおもな目的は先住民のキリスト教化を促進し,租税の徴収と賦役労働者の徴発を容易にすることだが,それに加えて,人間は都市的環境でのみその本性を発揮する,という考え方が背景にあった。第5代ペルー副王フランシスコ・デ・トレドが1570年代にアンデスで実施した政策は,約140万の人びとを800以上の町に集住させる大規模なものであり,在来の居住形態,社会組織,権力関係,アイデンティティを大きく変えたといわれている。 本論文は,2013年10月24日にリマの教皇庁立ペルーカトリカ大学で開催された国際公開セミナーの成果であり,副王トレドの集住化について近年刊行された以下の3冊の研究書の学術的意義を論じている。従来の研究では,トレドの政策はアンデスの生活様式を全面的に否定し,それをヨーロッパのもので置き換える根本的改革とみなされてきた。しかし近年,歴史学,人類学,考古学の分野において従来の見解の見直しが進んでいる。植民地事業が内包する矛盾や両義性,支配/抵抗という二項対立に還元できない植民者と被植民者の錯綜した交渉,先住民による再解釈や選択的受容など,従来見落とされてきた側面の解明が進み,集住化のイメージが刷新されつつある。この動向は,コロニアル/ポスト・コロニアル研究全体の動向とも連動している。・ジェレミー・ラヴィ・マンフォード『垂直の帝国―植民地期アンデスにおける先住民の総集住化』デューク大学出版会,2012年。・スティーヴン・A・ウィンキー『交渉される居住地―インカとスペインの植民地統治下におけるアンデスの共同体と景観』フロリダ大学出版会,2013年。・マリナ・スロアガ・ラダ『交渉される征服―1532年から1610年までのペルーのワイラスにおけるワランガ,地方権力,帝国』ペルー問題研究所/フランス・アンデス研究所,2012年。
著者
KLUS H. BEGUTTER H. NOWAK A. PINTERITS G. ULTSCH I. WIHLIDAL H.
出版者
東海大学
雑誌
Tokai journal of experimental and clinical medicine (ISSN:03850005)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.331-340, 1984-01-26

A short review exploring the generation and composition of tobacco smoke is given. Experimental arrangements used to record sidestream smoke are critically discussed. Data from own experiments in a tobacco smoke polluted office room were presented and discussed. These data include nicotine, ammonia, formaldehyde, acetaldehyde, hydrogen cyanide, CO, NO and NO_2. First results about the diameter of the particles in the smoke polluted room were also given. By the aid of the RINGOLD's equation the COHB content on basis of the CO-values of exhaled breath of active and passive smokers were determined. Data about the nitrosamine content in the air of the room during the smoke tests were also given and discussed.
著者
SATO YOUICHI SHINKA TOSHIKATSU EWIS ASHRAF A. YAMAUCHI AIKO IWAMOTO TERUAKI NAKAHORI YUTAKA
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (ISSN:09187960)
巻号頁・発行日
vol.122, no.3, pp.131-136, 2014
被引用文献数
14

Japanese people are widely believed to be the descendants of the Jomon and Yayoi people. The dual-structure model, which attempts to explain the formation of the Japanese population, hypothesizes that the indigenous Jomon people migrated from the northern island of Hokkaido and the Ryukyu Islands to the other islands of Japan, where they resided before the Yayoi started to arrive in Kyushu (the westernmost main island of the Japanese archipelago) from the Korean peninsula. Regarding Y chromosome DNA polymorphisms, it is assumed that Jomon males frequently belong to haplogroups C or D, while Yayoi males frequently belong to haplogroup O. These findings suggest that the frequencies of haplogroup C, D, and O might differ between Hokkaido and northern Kyushu males and exhibit geographical gradients in Japan. However, the data of Y chromosome haplogroup frequencies in modern Japanese males is still limited. Here, we investigated whether the frequency of Y chromosome haplogroups differs between males from different regions of Japan. We recruited 2390 males from nine populations in seven cities in mainland Japan and typed their Y chromosome haplogroups. We did not detect any marked variability in the frequencies of these haplogroups among Japanese males, except for a difference between Nagasaki and Kawasaki students. In conclusion, modern Japanese males appear to be genetically homogenized in mainland Japan because of genetic drift and recent frequent gene flow.
著者
M. A. ELZEIR T. HIBINO
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.827-832, 1999-02-10 (Released:2010-08-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

The Suez Canal is an important water-transport route all over the world. Two hydrodynamic issues related to the flow within the canal are worthy of consideration: sedimentation in the northern section of the canal and high velocity current in the southern section of the canal. To address the sedimentation issue, a large program of dredging works is being undertaken. A numerical model is presently being developed to simulate flow in the canal with a special attention paid to the south part. This model is the focus of the present study. The model is a two-dimensional depth averaged finite element model utilizing independent open boundaries at the north and south ends of the canal. The radiation and modified long wave boundary conditions are compared. Due to its accuracy and flexibility to suit different forcing conditions, the radiation boundary condition shows superiority over the modified long-wave formulation. The simulation results reflect most of the physical phenomena observed in the canal.