著者
相馬 浩之 田中 博樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.15, pp.7-12, 1999-04-19
参考文献数
7

インクーネットの急速な発展やパーソナルコンピュータの高機能化に伴い、ニュース配信、音楽配信などの情報配信サービスが注目されている。これらのサービスの利用時に、思想、嗜好、心身に関わることなどのサービス利用者 (以下、利用者) のプライベートな情報を他者に知られないようにすることは重要であり、また、利用者はこの情報を他者に対して隠蔽できるサービスをより好んで利用すると考えられる。本稿では、利用者の嗜好を反映するために利用者が配送コンテンツの希望投票を行うサービスにおいて、開票者に対して利用者の投票内容を隠蔽することで利用者のプライバシー保護を実現する機構を明らかにする。
著者
相馬 浩之 田中 博樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.11, pp.7-12, 1999-04-19
参考文献数
7

インクーネットの急速な発展やパーソナルコンピュータの高機能化に伴い、ニュース配信、音楽配信などの情報配信サービスが注目されている。これらのサービスの利用時に、思想、嗜好、心身に関わることなどのサービス利用者 (以下、利用者) のプライベートな情報を他者に知られないようにすることは重要であり、また、利用者はこの情報を他者に対して隠蔽できるサービスをより好んで利用すると考えられる。本稿では、利用者の嗜好を反映するために利用者が配送コンテンツの希望投票を行うサービスにおいて、開票者に対して利用者の投票内容を隠蔽することで利用者のプライバシー保護を実現する機構を明らかにする。
著者
佐藤 庄衛 世木 寛之 尾上 和穂 今井 亨 田中 秀樹 安藤 彰男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.136, pp.9-15, 2000-06-15
被引用文献数
4

ニュース番組に対する自動字幕放送の字幕付与率向上を目的とした適応音響モデル作成法を提案する.提案手法では, 大規模学習音声データベースから適応データを選択する方法として, GMMを用いた2段階クラスタリングを行い, クラスタごとに適応音響モデルを作成する.本手法を用いて, 4つのニュース番組1日分の認識実験を行った結果, クラスタ数を12としたときに最大の効果が得られ, 本手法を用いないベースラインに比べ, 33%のWER削減率, 25%のデコード所要時間削減率が得られた.また, 音響モデルの決定に使用する入力音声を文頭の0.4秒に制限してもモデル選択精度が変わらなかった.この場合, 認識に使用する音響モデルの決定に必要となる時間を考慮した全体の所要時間でも18%の削減率が得られた.
著者
永井 克幸 北形 元 菅沼 拓夫 白鳥 則郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.275, pp.113-117, 2004-08-27

災害時において,携帯電話やインターネットを用いて知人の安否確認を行うシステムが提案されている.しかし,大規模災害時には有線インフラを用いた通信に結核などの支障が生じ,これらのシステムを用いて知人の安否確認をすることが困難になる.本稿では,被災地で被災者が無線アドホックネットワーク(MANET)を構築することによって有線インフラを使用せず,迅速に知人の安否確認を行うシステムを提案する.
著者
加来 俊彦 栗田 多喜夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.423, pp.33-38, 2001-11-08
参考文献数
8

一般写真からの顔抽出では画像中の大部分を占める顔以外の領域での誤抽出を削減する必要がある。テンプレートマッチング等のように顔の各点において均等な重みで識別器を構成すると、頬やおでこなどの面積の広い部分は影響が大きく、目や鼻などの小領域の影響は小さくなり、誤抽出が起こる。そこで本論文では、顔の各点で"顔らしさ"を求め、顔の抽出に有効な特徴点を選択し、それらを統合して誤抽出を抑制する方法を提案する。切り出した画像の各点での"顔らしさ"は、各点の周辺領域の輝度値から線形判別分析により構成した特徴量に基づいて定義した。
著者
守谷 誠太郎 永長 知孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.556, pp.59-64, 2008-03-19
参考文献数
9

本稿では,緊急地震速報を利用した車両向け早期地震警告システムの検討が行われている.まず,電文情報に現在位置の座標と地盤情報を付加したシミュレーションが行われている.その結果,緊急地震速報に位置情報と地盤情報を追加することで各地域の車両向けのより詳細な警告が出来ることが示されている.次に,システムの提案と配信方法の検討が行われている.配信方法は,タイムラグは考慮する必要があるが,品質が高く移動体にも利用可能な地上デジタルテレビ放送の利用が有効であると示されている.また,DSRCを組み合わせることで,単体より高い信頼性を確保することが可能になると考えられる.最後に,車載アプリケーションのプロトタイプが試作されていて,模擬警報の動作確認が行われている.
著者
伴 浩美 伴 太牧
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.244, pp.27-30, 2008-10-10
参考文献数
3
被引用文献数
1

2006年のOECDによるPISA(Programme for International Student Assessment)調査の結果から,日本の教育システムが読解力や記述式問題に弱いということがわかり,2008年3月告示の学習指導要領の改訂にも影響を及ぼした.本研究では,2008年1月17日「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」(中央教育審議会答申),2008年3月「中学校学習指導要領」,2008年4月18日「教育振興基本計画について」(中央教育審議会答申)に関し,「言語活動」「活用」と「情報モラル」といった重要語句の出現頻度の調査を行い,新学習指導要領の特徴分析を試みた.
著者
秋山 励 高田 英裕 山中 唯生 大熊 晴之 末次 康江 金岡 敏弘 熊木 哲 石原 和哉 花見 充雄 松村 哲哉 渡邊 哲哉 味岡 佳英 松田 吉雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FTS, フォールトトレラントシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.476, pp.31-36, 2001-11-22

64MビットDRAM内蔵オンチップMPEG-2エンコーダLSIを開発した.大規模・高速なLSIをインプリメントするために, マルチクロックの階層的スキュー管理, クロストークノイズを考慮したタイミング検証, デカップリングキャパシタによる電源のIRドロップ対策を実施した.その結果, 162MHz動作ブロックにおいて, クロストークノイズを考慮した検証で目標性能の263MHz@1.5Vを満足させると共に, IRドロップを166mVに抑えることを可能とした.
著者
森 稔 澤木 美奈子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.713, pp.25-40, 2002-03-08
被引用文献数
4

本稿では,変形や画質劣化が生じた低品質な文字に対する認識手法及びその応用について紹介する.また,性能評価に用いられるデータベース及び評価手法についても述べる.
著者
中島 純 稲垣 潤 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.296, pp.37-42, 2002-08-28
被引用文献数
1

配電系統事故復旧問題は,停電区間を最小にするだけでなく,復旧に要する操作時間を最短にする等,複数の最適化対象を持つ多目的最適化問題である.本稿では,遺伝的アルゴリズム(GA)の特徴に基づき,配電系統事故復旧問題のパレート最適解を集合として求める手法を提案する.本手法を用いることにより,多数の解候補から比較,検討し最適解を選ぶことができるため,ユーザの希望を正確に反映した最適解を得ることが可能となる.このような応用は,従来法を用いた場合には実現が困難であり,提案手法が有効である.
著者
伊藤 清繁 大倉 浩嗣 田坂 修二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.313, pp.37-42, 2004-09-09

本報告では,IEEE 802.11gによる音声・ビデオ伝送時にBluetooth干渉がメディア同期品質に及ぼす影響を実験により評価している.実験では,Bluetoothによる送信がIEEE 802.11gのアクセスポイント及びメディア受信端末に干渉可能な擬似電波伝播環境を構築する.そして,アクセスポイント及びメディア受信端末に送信するBluetooth干渉の電波強度を変化させた場合,音声・ビデオのメディア同期品質にどのような影響を及ぼすかを測定する.その結果,Bluetooth干渉が大きいほど再送パケットやCRC誤りパケットが増加することにより,メディア同期品質が低下することを示す.また,メディア同期制御を適用することにより,メディア同期品質を改善できる.
著者
桃井 昭好 佐藤 茂雄 中島 康治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.474, pp.37-42, 2004-11-20

ストカスティックロジックを用いた1000ニューロンハードウェアシステムの構築を行った。ストカスティックロジックは確率密度変調された1bitのデジタルパルス列を用いて演算を行う。そのため、バイナリロジックに比べて回路面積を小さく実現でき、さらにアナログ回路に比べて外部ノイズ耐性が高い回路を実現できる。また、確率的な動作に起因するノイズを利用することでネットワークの性能を向上させることができる。今回、我々は1000ニューロンシステムの詳細、及びシステムの測定結果についての報告を行う。
著者
五十嵐 広宣 末永 章一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.302, pp.59-65, 2003-09-05
被引用文献数
4

太陽光発電システムは、太陽電池で発電された直流電力をパワーコンディショナによって一般配電線と同様の交流電カヘ変換し連系するシンプルなシステムである。発電に際しての排気ガスやCoの発生もなく、地球エネルギー起源の二酸化炭素抑制策の一つとして期待されおり、2010年における導入目標は、482万kwと2001年度末の実績との比較では約10倍となっている。太陽光発電システムの中枢であるパワーコンディショナは、直流を交流に変換する機能のほか、一般電気事業者の配電線と連系するために必要な電気安全上の保護機能及び一般家庭内に取り付けられて使用されるため一般電気製品と同等の電気安全性を備えたものである。
著者
渥美 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.547, pp.65-70, 2002-01-09

負荷平準化用の電力貯蔵電池として開発したNAS電池の概要と用途展開を紹介した。NAS電池は、活物質として負極にナトリウムを、正極には硫黄を用い、電解質にはナトリウムイオン導電性の固体電解質、ベータアルミナを使用する。運転温度は300℃程度の高温である。NAS電池はエネルギー密度と耐久性が高い。単電池試験では、6500サイクルを超過する耐久性を示している。安全性についても各種の試験検証を行ってきた。また、NAS電池は高温の運転温度を維持する必要があるが、充放電を繰り返している場合には保温電力をあまり必要としない。応用面では、負荷平準化を基本として、非常電源や無停電電源との兼用、風力・太陽光発電の出力変動吸収など、多様な用途が考えられる。
著者
金子 尚史 植田 哲郎 野村 眞吾 杉山 敬三 竹内 和則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.395, pp.153-158, 2006-11-22
被引用文献数
7

大規模災害発生時の問題の一つとして,通信インフラ障害による被災地との通信の断絶がある.被災者の安否確認や救援作業を迅速・的確に行うために,通信インフラを早急に確立することは重要である.通信インフラを早急に確立する有力な手段として,コグニティブ無線を用いた可搬型の基地局による自律的なネットワーク構築が検討されている[1][2].コグニティブ無線では,周辺の無線環境を認識し最適な無線メディア(無線リソース)を選択することから,無線環境を正しく認識することが重要であり,現在の無線環境のみならず無線環境を予測することが出来れば,さらなる周波数利用効率の向上やスループット向上等が期待できる.本稿では,コグニティブ無線基地局の無線メディアの有力な候補のひとつであるIEEE802.11(無線LAN)における無線環境認識・予測について検討を行った.無線環境情報が送信される周期が比較的長い場合を想定し,実環境での無線LANキャプチャデータから実測値と予測値との比較を行った.その結果,回帰直線による予測値は,良くても平均値を用いた場合と同程度であった.
著者
大山 将城 名野 響 近藤 信行 清水 尚彦 星野 民夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.477, pp.49-53, 2004-11-24

昨今のSoC開発においてハードウェア,ソフトウェアの協調エミュレーションは盛んに行われている.しかし,エミュレーション環境はベンダツールへの依存度が高いケースが多く標準的といえるものはまだ無い.したがって,構築したエミュレーショシ環境が使用しているベンダツールに縛られているのが現状である.これに対しaccellera[1]は2003年に標準協調エミュレーションモデリングインターフェースSCE-MIを策定した.SCE-MIは披試験デバイス(以下DUT)に対するテストベンチの設計/使用を容易にすることを目的にハードウェア/ソフトウェア間のインターフェース(以下IF)仕様を定義するものである.IFのソフトウェア側はC++のAPIとして,ハードウェア側はTransactorと呼ばれるモジュールとして定義される,ただし,これらの実装仕様については定められておらず実装者に任されている.そこで標準的エミュレーション環境の実装試行として,SCE-MI仕様にのっとったIF開発とFPGAボードへの実装を行った.
著者
稲村 浩之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.343, pp.9-12, 2007-11-14
被引用文献数
1

アドホック無線ネットワークは、無線リンクによって接続された複数の端末によって自動的に構成されるメッシュ型のネットワークである。有線通信網を要することなく容易にネットワークを構築できることから、災害地域における非常時通信網としての用途が期待されている。このような被災地域における救援・支援スタッフの組織的な連絡網のためには、グループ間での同報通話機能が必要となる。本稿では、プッシュ・ツー・トークとして知られる音声の一斉同報通話システムについて述べ、アドホックネットワークに適した同報通話システムの実現方法について考察する。
著者
今井 哲郎 荒木 壮一郎 菅原 智義 藤田 範人 末村 則彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.691, pp.199-202, 2004-02-26

大規模停電などの地域全体に累が及ぶような災害が発生した際にも,データセンタで行われている真に重要な業務は,それを引き続き継続させる必要がある.本報告では,セッションマイグレーション方式による障害回避方式の提案およびその動作実証を行った.セッションマイグレーション方式は,プロセスマイグレーション技術と,ユーザ収容VLAN切換技術と,GMPLSなどの動的帯域確保技術とを連携制御して,ユーザとのセッションを維持したまま,遠距離でのサブネット越しプロセスマイグレーションを行う技術である.この技術により,災害発生時にもサービスを停止することなく遠隔地のデータセンタヘ業務を移行させることができる.
著者
今井 哲郎 荒木 壮一郎 菅原 智義 藤田 範人 末村 則彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.689, pp.199-202, 2004-02-26
被引用文献数
3

大規模停電などの地域全体に累が及ぶような災害が発生した際にも,データセンタで行われている真に重要な業務は,それを引き続き継続させる必要がある.本報告では,セッションマイグレーション方式による障害回避方式の提案およびその動作実証を行った.セッションマイグレーション方式は,プロセスマイグレーション技術と,ユーザ収容VLAN切換技術と,GMPLSなどの動的帯域確保技術とを連携制御して,ユーザとのセッションを維持したまま,遠距離でのサブネット越しプロセスマイグレーションを行う技術である.この技術により,災害発生時にもサービスを停止することなく遠隔地のデータセンタヘ業務を移行させることができる.