著者
伊沢 亮一 班 涛 井上 大介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.315, pp.19-24, 2012-11-15

パッカ特定にはPEiDと呼ばれるシグネチャベースのツールが利用されることが多い.対象のファイルにシグネチャが含まれるかを完全一致で検査するため,シグネチャに1バイトでも誤りがあるとパッカを特定することができない.これに起因して,誤りが含まれないようにするために長いシグネチャを作成することが難しく,偽陽性率(False Positive率)が高いことが問題となっている.本稿では,PEiDの課題を改善するという立場で,String-Kernel-Based SVMを用いたパッカ特定手法を提案する.学習データにはPEiDのシグネチャと同様にパックされたファイルのバイト列を用いるが,SVMには完全一致のような制約がないため,より長いバイト列をパッカの特定に利用できる.評価実験では,5クラス問題においてAccuracyが99.84%でパッカの特定が可能であることを示す.提案手法はマルウェアに施されているパッカの特定に利用し,マルウェアの解析に役立てることを目的としている.
著者
津田 侑 遠峰 隆史 井上 大介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.502, pp.77-82, 2014-03-20

個人情報やプライバシーに係る情報がユーザ自身により書き込まれるSNSでは,攻撃者にそれらの情報を窃取される恐れがある.実際に,情報窃取用の不正なアカウントを作成しユーザと友達関係を構築することで,公開されたプロフィール情報以外に友達のみに限定公開されたものまでも窃取する方法が存在する.本研究ではSNSの特性を活かし, SNS上のユーザらが協力して不正アカウントを報告し合うシステムを提案する.本システムでは,友達申請を受けた時点でそのアカウントが不正なものかどうかの判定基準をユーザに示し,不正アカウントの報告を促す.報告された不正アカウントは他のユーザにも共有され,ユーザ同士で注意喚起することを可能とする.本研究の最後では,実際に7人のFacebookユーザが本システムを用いて収集した不正アカウントを分析し,それらのプロフィール情報の特徴やそれらが行う友達申請行為に着目した考察を述べる.
著者
曽我 仁 相馬 洋平 Kum ken-chee 歸山 智治 内山 尚志 福本 一朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.253, pp.57-60, 2006-09-18
被引用文献数
2

近年,良質な睡眠を得るための睡眠環境に関する研究が多く報告されている.しかしながら,起床環境に関する研究はあまり報告されていない.本研究は快適な起床環境の構築を目的とし,前段階として被験者6人に対して起床音圧の差異(60dB or 80dB)が起床状態に与える影響を調査した.生体に対する影響について覚醒度:AAC,交感神経活動:LF/HF唾液中クロモグラニンA,活動性と気分の状態:GVA作業能率:作業能率課題解答率を用いて評価した.結果は低音圧(60dB)において覚醒度,括動度が高く交感神経活動が優位であり,高音圧(80dB)では気分が良い傾向が示された.
著者
中村 俊輔 太田 耕平 加藤 寧 根元 義章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.208, pp.55-60, 2000-07-17
被引用文献数
2

近年, インターネット上において, ビデオやIP電話等の低遅延, 低ジッタが要求される実時間通信のトラヒックが急増している.そのため, アプリケーション等の単位でトラヒックを集約して制御するCoS(Class of Service)が注目されている.CoSを実現する有力なキュー制御法の一つであるCBQ(Class Based Queueing)は高効率の帯域制御を動的に行うことが可能である.しかし, その帯域制御は実時間通信には必ずしも有効に働かない.本文ではCBQの動的制御が実時間通信に及ぼす影響を実験を通じて明らかにし, CBQの帯域割り当て自体に優先制御の概念を導入することにより不必要な制御のオーバーヘッドを回避し, 低遅延, 低ジッタの通信が可能となることを示す.また, 実システムを用いて有効性を示す.
著者
末村 剛彦 西岡 到 柳生 智彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PS, 光スイッチング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.1, pp.25-30, 2002-04-03
被引用文献数
3

GMPLSを用いたメッシュ障害回復方式の中で、基幹系光ネットワークにおいて特に重要と考えられるプリプランド・パス障害回復方式の課題と、それらの課題を解決するためのルーティングおよびシグナリング・プロトコルの拡張について述べる。プリプランド・パス障害回復には1+1,1:1,Sharedの3つのタイプがあり、これらにUnprotected、予備リソースを用いるExtra Trafficを加えた5つの障害回復タイプがある。それぞれによって得られるサービスクラスとリソース利用効率の間にはトレードオフがあり、要求されたサービスクラスに応じて最適な障害回復タイプを選択できることが望ましい。本稿では、これら複数の障害回復タイプをサポートし、Extra Trafficへの意図しない接続等の付随的な課題を解決するためのプロトコル拡張を述べる。また、複数レイヤに階層化されたパスに対する障害回復において、レイヤ間の競合等の課題を解決するための2つの方式、Subnetwork障害回復とEnd-to-end障害回復を提案する。
著者
松本 好太 橋本 修 藤原 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.296, pp.33-38, 2004-09-07

本研究では,電子レンジのドア全周構造のシールド効果およびその性能向上を目的とした改善法について,並列FDTD法を用いることにより検討を行った.具体的には,まず,市販の電子レンジに使用されるドア全周構造を詳細にモデル化し,漏洩波に対するシールド効果について解析を行い,次にシールド性能の改善法として,チョーク構造の周期スリットに着目し,スリット幅および高さに対するシールド効果の変化について検討した.この結果,市販モデルにおいて実用上の技術基準を満たすシールド効果がドア上下左右において得られること,またスリットの寸法に対するシールド効果の変化を定量的に確認し,電子レンジドア構造のシールド性能向上に向けた基礎的な資料を提供することができた.
著者
重本 博充 原田 和郎 石原 好之 戸高 敏之 上田 清 中村 秀司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.176, pp.1-8, 1999-07-16
被引用文献数
1

電気自動車に搭載されるバッテリの車載型充電器用として, 補助スイッチを用いたZVS昇圧形コンバータに関する検討を行った. 回路の諸特性及び主スイッチのソフトスイッチング動作について, 解析及び試作機を用いた実験により検討を行い, ZVS条件並びにスイッチに発生する電圧及び電流ストレスを明らかにした. 特に, 転流用付加回路の接続位置が異なる2態様のコンバータに関して, これらの動作解析による諸特性の比較を行った. 試作機を用いた実験において, コンバータは最大電力4.4kW, 最大効率95%を得た.
著者
大村 政博 角所 考 岡留 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.105, pp.17-22, 2013-06-15
被引用文献数
1

実世界での動向を「リアルタイム」に捉えることを目的として,感情表現に関係した形容詞を含むtweetsを時間単位で区切り,それを1つの文書とみなして,Latent Dirichlet Allocation (LDA)により,社会的感情を分析する手法を提案する.その手法では,常識的な社会的感情のほか,直感的には意味が不明確な「感情」も取り出される.ただし,抽出された社会的感情の日々の変動に対する感度が低い.この低感度性を回避すべく,多数の形容詞を代表的少数の形容詞に縮約し,それ以外の語を除いて縮約された形容詞を残して「文書」としLDAを適用する手法を提案する.その手法により抽出される社会的感情の時間的変動に対する感度は縮約なしの分析により抽出される感情よりも高く,社会的感情を入力とする入力つきARモデルによるDJIA(ダウ平均株価)の予測は,通常のARIMAモデルによる予測よりも平均予測誤差が小さい.
著者
中村 大樹 佐藤 俊治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.514, pp.151-156, 2015-03-09

視覚数理モデルはヒトの視覚系を記述し,その入出力が予測できて始めて意味を成す.本研究ではまず,網膜像の動きを符号化するMT細胞の数理モデルで,回転するdrift illusionの背景輝度依存性が再現できるかどうかを調査する.さらに,MTモデルの入力として8^8=16,777,216種の画像を作成した.数値シミュレーションにより16,777,216種のモデル出力を得て,ヒトの回転錯視量を推定した.数理モデルの妥当性を評価するために,モデルが予測した錯視画像をヒトに提示し,実際にヒトが錯視を引き起こすかどうかを検証した.その結果,背景輝度依存性が説明でき,8^8種のパターンに対するモデル出力とヒトの錯視量が定性的に一致することを確認した.
著者
渡辺 裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.3, pp.71-76, 2009-04-09

MPEGはMoving Picture Experts Groupの略称であり,ISO/IEC JTC1におけるオーディオビジュアル符号化標準の開発機関及び規格の両者を意味する.MPEGビデオ規格の代表的なものにMPEG-1,MPEG-2,MPEG-4,MPEG-4 AVCがある.このうち,MPEG-2はDVDとHDTVに,MPEG-4 AVCは携帯端末用ワンセグ放送,BD用映像符号化,YouTubeなどで用いられている.本稿では,ネットワーク帯域の消費量が大きいと考えられるMPEG-2のビデオ符号化方式を中心に,圧縮されたビットストリームの生成及び転送の仕組みについて解説する.
著者
陳 鶴 井上 純一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.326, pp.79-84, 2014-11-14

多数の非一様なエージェントのミクロな振る舞いから,システムのマクロな現象を説明する試みは,脳神経系の問題だけではなく,多くの自然科学や社会科学においてさえも有効なアプローチである.そこで,我々は大卒労働市場において,各就活生に彼ら固有の「特徴ベクトル」を割り振り,企業の持つ「選別ベクトル」との内積(近さ)に応じて企業側が内定を出す確率モデルを考え,そのジョブ・マッチングプロセスを数値的に評価する.単純な一元的「成績」によるマッチングと比べ,多様な「モノサシ」を用いて企業が人材確保する場合には「内定数格差」に違いが得られるはずである.我々は昨今,財界で求められている「人材/組織の多様性」,すなわち,学生の多様性,企業の多様性が結果としてどの程度,社会的格差を改善するのかに関し,簡単な計算機実験を行ったので,その結果を報告する.
著者
井浦 陽一郎 田中 琢真 中村 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.480, pp.37-42, 2013-03-06

人は自らの楽しみ・興味や達成感などに基づき行動する.先行研究はこのような行動を内発的動機づけと呼んで,様々な条件や環境が内発的動機づけに影響を与えることを明らかにした.本研究では被験者が目標を自身で決める「自己決定条件」と他者から決められる「他者決定条件」に分け,さらにそれらそれぞれを褒められる条件と既される条件に分け,4条件とした.これらに目標設定をしない条件を加えた5つの条件で内発的動機付けの変化を調べる実験を行った.ストップウォッチ課題を繰り返し行ったあとの待ち時間に自らその課題に何回取り組んだかを指標とし,内発的動機づけを定量的に測定した.その結果,自己決定一褒め条件は他の条件とは待ち時間の課題の取り組み方が有意に異なり,継続して自発的に課題に取り組むことが分かった.
著者
杉山 周平 大竹 孝平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.305, pp.77-82, 2008-11-12
参考文献数
8
被引用文献数
1

ブロック拡散CDMA(BS/CDMA)通信方式は,マルチパス環境下においても原理的にマルチユーザ干渉(MUI)を生じない有効な方式である.しかし,MUIのかわりに自局データブロック内での干渉,すなわち符号間干渉が生じるため,それを抑圧するMMSE検出器が報告されている.本論文では,このMMSE検出法より性能の向上を目標に,BS/CDMA信号の検出にEMアルゴリズム(EMA)を導入するときの能率的な方法を提案している.具体的には,本来符号間干渉を受けた観測受信データに対し,EMAでの完全データとして,受信データの各シンボル成分が分解されて得られるものとする.これにより,Mステップでの更新処理がシンボル毎独立に行うことができ,計算処理が軽減できる.シミュレーションの結果から提案法が従来のMMSE検出法よりBER性能について優れていることを示している.
著者
大西 真晶 森野 博章 実藤 亨 井上 真杉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.380, pp.93-98, 2010-01-14
被引用文献数
11

現在のデジタルサイネージは地域性に応じた電子広告を街頭において提示するものが主流である。配信される広告の効果を客観的に計測することは効果的な広告配信を行う上で重要であるが,その効果測定手段は提供されていない.そこで本研究では,地域ネットワークを利用して配信広告を見た人々の持つ端末情報をリアルタイムに追跡し,広告による購買効果を広告主が分析可能なデジタルサイネージシステムを提案する.具体的には,携帯端末から嗜好情報と位置情報を地域ネットワークにより自動収集し,最初の広告配信時,店舗サーバ接続時,来店時のそれぞれについて実際の効果を統計的に把握する.本提案システムにより地域の小規模店舗でも地域環境やユーザ特性に応じた広告の効果的な配信が可能となり,地域産業創生と地域活性化への寄与が期待できる.
著者
曽根 秀昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.240, pp.19-24, 2011-10-11
被引用文献数
1

東日本大震災は,インターネット基盤に依存する社会に対して災害時ディジタルディバイドを出現させ,長時間,広域にわたって情報流通を困難にした。早期に復旧できた地域では,知人の安否や被災・復旧状況を把握し,生活物資の供給情報を得られた。放送や新聞は広域な被災地の詳細情報を扱いにくく,ネット上の多様な情報から個別に検索できる効果は大きかった。その反面で,ディジタルディバイドによる生活の質の格差が現れた。平時からのディジタルディバイド解消が,災害時に生命・安全を保つ減災対策,あるいは復旧・復興の重要な鍵になる。筆者の体験に基づく大学と地域の情報通信基盤の被災の報告に併せて,この問題について述べる。
著者
堀 洋平 片下 敏宏 坂根 広史 佐藤 証 戸田 賢二 今井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.300, pp.87-92, 2008-11-10
被引用文献数
1

近年,暗号モジュールの電力波形や電磁波などから内部の情報を暴露する新たな物理攻撃であるサイドチャネル攻撃が登場しており,その対策方法や評価基準の策定が急務となっている.我々は,統一された実験環境の構築により国際標準規格の策定へ貢献する目的に,サイドチャネル攻撃に対する標準評価ボードSide-Channel Attack Evaluation Standard BOard(SASEBO)を開発し,標準実験環境として国内外の研究機関へ配布を行っている.また,実験に必要となる暗号モジュールや制御IPマクロ,およびそれらのドキュメントも配布している.本論文では,標準評価ボードによる環境を紹介し,現在開発を行っている安全性を検証するソフトウェアについて述べる.
著者
幸田 新平 宮城 洋之 荒川 豊 岡本 聡 山中 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.546, pp.17-20, 2007-02-27

近年,光ネットワーク技術の発展によりグリッドシステム内のネットワークに光ネットワークを用いた光グリッドに関する研究が盛んに行なわれている.光グリッドでは,光ネットワークを制御するGMPLS技術を用いることで,計算機リソース,実行時間などに加えてネットワークリソースの自動的な事前予約が可能である.従来のジョブスケジューリング方式では,新たに発生したジョブ(新ジョブ)がすでに割り当てられてるジョブ(既存ジョブ)の影響によって,要求通りにリソースを割り当てることができない場合,スケジューラは既存ジョブと新ジョブの優先度を比較し,既存ジョブの優先度が低い場合には,たとえジョブの実行がまもなく終了する場合でも既存ジョブを中断させ新ジョブを割り当てる.中断により,ネットワークリソースの資源確保といったオーバーヘッドが増加する.そこで本論文では,優先度に加え既存ジョブのジョブ終了時間を考慮したジョブスケジューリング方式を提案する.計算機シミュレーションによる特性評価を行い,従来のジョブスケジューリング方式と比較して,グリッドシステム内の平均遅延時間を約20%改善できることを示す.また既存ジョブの中断回数を減少できることを示す.
著者
東本 崇仁 赤倉 貴子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.121, pp.23-26, 2014-06-28

プログラミング言語の学習においては,要求(問題文等)を実現するアルゴリズムの理解と,アルゴリズムをコードに変換するための言語知識の理解の2面が存在することは既知であり,個別に学習支援を行う研究は多くなされている.一方,プログラミングスキルの向上のためには,プログラムを読み,理解することも重要であることは経験上明らかである.そこで,本研究ではプログラムを読むことによる学習に着目し,プログラムを読むプロセスとして,コードからアルゴリズムを理解する「読解」とアルゴリズムから元の要求を理解する「意味理解」の2ステップを提案する.また,「アルゴリズム」「コーディング」「読解」「意味理解」の4ステップによる統括的なプログラミング学習を提案し,その支援システムについて検討する.
著者
町田 史門 小山 貴之 宋 洋 高田 さとみ 嶋田 茂 越前 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMM, マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.226, pp.5-10, 2012-09-27

カメラ付きモバイルデバイスの普及により,SNSへの写真投稿が容易になっているが,その写真投稿に起因したプライバシー侵害の問題が次第に増加しつつある.この問題の多くは,被写体ユーザの了解を得ることなく写真を投稿する行為にあるが,そのプライバシー侵害と感じる要因を,アンケート調査と過去のSNS記事アーカイブを用いたマイニングにより解析し類型化を行なった.更にそれを用いたプライバシー保護サービスの策定を行なった.