著者
立石 健二 宮崎 林太郎 長田 誠也 増山 毅司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.211, pp.53-57, 2014-09-11

本稿では、「結婚」「子育て」等のライフイベントに関するユーザ属性をYahoo!知恵袋の書込みとYahoo! Japan上の行動ログを用いて推定する方法を提案する。ユーザ属性は詳細に得られる程、ピンポイントなパーソナライズが可能になる一方、取得方法が課題となる。提案方式は2ステップで構成され、まずYahoo!知恵袋の「3歳の子供がいる」といった書き込みから「子育て」といった特定のライフイベント属性を持つ質問者をパターンマッチングにより抽出する。次に、得られた質問者を学習データとして、質問者のYahoo! Japan上の行動ログ(例.クエリ、閲覧ページ)を元に、知恵袋に投稿しないユーザがライフイベント属性を持つかを推定する。評価実験により、1ステップ目が、2ステップ目で正例として用いるに十分な数の質問者を高精度に抽出できることを確認した。
著者
高橋 弘志 大町 美歩 松葉 育雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.614, pp.1-6, 2002-01-22

経済時系列の分布は一般的にガウス分布ではなくレヴィ分布に従うことが知られている.しかし, 実際にその分布がレヴィ分布に起因するような原理は発見されていない.ただ, 経済時系列の特徴である長期記憶性によってレヴィ分布が発生することは知られている.そこで一般化エントロピーの最大化原理を用いることで, レヴィ分布のスケーリング指数μとTsallisのq-エントロピーのパラメータであるqとの関係を導き出すことができると考える.その関係性を実データとして1991年から2000年までの日次日経平均株価を用いることでその妥当性について検証した.
著者
二藤 宏美 林 安紀子 南 曜子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.240, pp.47-52, 2000-07-21
参考文献数
3

乳児が日常において養育者から聴いている音楽への選好をどのように形成していくか、童謡を用いて検討した。選好振り向き法を用い、5〜14ヵ月児に対し、長調の童謡6曲とそれらの短調への変型6曲の旋律を聴かせ、聴取反応を測定した。その結果、5、8、11ヵ月児群においては月齢内で一貫した聴取反応は認められなかったのに対し、14ヵ月齢群において、原型への有意な選好が認められた。また、8、11ヵ月児群において、聴取経験と選好との相関が認められた。以上より、乳児は0歳後期から徐々に音楽の聴取経験の影響を受け、1歳前期にはこれらの原型への選好が形成される可能性が示唆された。
著者
島 貴宏 寺沢 憲吾 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.418, pp.57-62, 2010-02-11
参考文献数
7

割注の含まれた活字文書資料画像における文字切り出しの手法を提案する.市販OCRソフトウェアでは割注を検出することができないため,電子化の妨げとなっている.本研究では,割注の特性に注目して射影のモデルを立てることにより,割注を含んだ文書画像から文字の切り出しを行う.
著者
豊川 修平 田村 英一 仕幸 英治 新庄 輝也 安藤 裕一郎 ラザロフ ヴラド 廣畑 貴文 白石 誠司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.416, pp.29-32, 2013-01-18

C_<60>-Coグラニュラー薄膜はC_<60>マトリクス中に単磁区構造を持つCo微粒子が分散した構造をした超常磁性体である。これまで、C_<60>-Coグラニュラー薄膜の電気伝導特性や磁気輸送特性について、Co微粒子やC_<60>/Co界面に関する様々な研究がされてきた。それぞれのCo粒子は粒子の小ささ故に大きな帯電エネルギーを有しており、それよりエネルギーが低い電子の伝導を阻害する。これをクーロンブロッケード(CB)効果と呼ぶ。我々は、C_<60>-Coグラニュラー薄膜においてCBの外部磁場による閾値電圧のシフトとヒステリシスを観測し、低温で100万%を超える磁気抵抗効果を得た。この現象を反強磁性結合した二粒子ボトルネックモデルにより説明し、モデルの妥当性について磁化曲線の面から検証した。
著者
王 彩華 棚橋 英樹 平湯 秀和 丹羽 義典 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.58, pp.77-83, 2001-05-11
参考文献数
13

本研究では, ノイズのあるレンジデータから局所平面を安定的かつ, 効率的に当てはめるために, タイムフライレーザーレンジファインダーで得られたレンジデータのノイズモデルに基づいて, 局所平面の最適当てはめの幾つかの近似的な推定手法を導出する. また, シミュレーションレンジデータとGround Truthの分かる実測レンジデータを用いて, 提案手法に対して, 最小二乗法や固有値法, 最尤推定法など一般的な平面当てはめ手法, 及びノイズモデルに最適な当てはめ手法であるくりこみ法を比較し, これらの手法の性能と安定性を評価し, 提案手法の有効性を示す.
著者
有澤 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.117, pp.29-34, 2005-06-10
参考文献数
10
被引用文献数
4

現在医学界では、全身PET(Positron Emission Tomography陽電子放射断層撮像)画像診断が、非常に有効なガン診断法として新たに注目されている。このPET診断を集団検診で用いたいというニーズも発生しているが、医師の負担が大きい、専門医の不足などの問題がある。これらの問題を解決するために情報科学的な手法を駆使した精度の高いPET自動診断システムが求められている。本研究では、そのひとつの解として医師の診断を模倣したPET自動診断システムを提案し、その実用性について検証を行う。
著者
中司 弘樹 河野 靖美 松田 沙織 夏目 季代久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.437, pp.39-45, 2015-01-22

本研究は心音の脳波に対する影響を調べた.実験は、被験者白身の心音、彼らの母親の心音、他人の心音、雑音をランダムに提示し、その音源を聴取している時の脳波を測定した.またそれぞれの音源聴取後、アンケートを取り、その音源が、どれくらい心地良いか、眠気を誘導するか評価して貰った.測定した脳波との比較に用いた,脳波は、各音源聴取期間後半で高速フーリエ変換を行い、δ、θ、α、β、γの周波数帯域毎に平均周波数スペクトルパワー値及び各脳波測定電極間でコヒーレンスを計算した.その結果、パワー値に関しては脳波θ波が主に眠さ得点と相関がある事が明らかになった.一方、心音聴取時、聴覚野部位を含む脳波電極間のコヒーレンス変化が生じる事、その空間パターンは心音音源により異なる事が明らかになった.以上の結果は、私達は心音を区別出来、誘導する脳内情報処理が異なる事を示唆している.
著者
山岡 沙織 力丸 裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.471, pp.55-59, 2012-03-01
参考文献数
5

先行研究によってSpatial-Musical Association of Response Codes (SMARC)効果が報告されている。これは、ピッチ比較課題において高音と右、低音と左の結びつきの場合は、その逆で高音と左、低音と右の結びつきの場合よりもより反応時間が短く、またより正確であるという現象である。しかし、この現象が先天的現象なのか後天的現象なのか、またそのしくみについても明らかになっていない。そこで、まず行動実験によりSMARC効果を実証し、SMARC効果が音楽経験に依存するのかを調べた。被験者は学生25人(音楽経験者16人、音楽非経験者9人)である。被験者は2種類のトーンバースト(参照音:523Hz,プローブ音:330, 370, 415, 466, 587, 659, 739, 831Hz)のピッチ比較をし、プローブ音の方が高い場合は右もしくは上を低い場合は左もしくは下のボタンを押す課題と、またその逆で高い場合に左もしくは下を低い場合に対して右もしくは上のボタンを押す課題が与えられた。プローブ音を聞いてからボタンを押すまでの反応時間を測定した結果、SMARC効果の強さには個人差が見られたが現象は確認された。しかし、音楽経験とSMARC効果の間には強い相関は得られず、SMARC効果が音楽経験に依存するとは言えないことが分かった。さらに、高さの異なる2種類のトーンバースト聴取時の脳活動をfMRIで撮像した結果、被験者14人に共通して活動が見られた前帯状皮質と行動実験において計測したSMARC効果の強さに負の相関が見られた。
著者
武村 康弘 板倉 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.282, pp.171-174, 2008-10-31

ジェンガゲームにおける手の動作に注目し,肘着き有無の姿勢の違いによる人差指と親指の震えを解析した.実験では,被験者5名に対し,3軸加速度センサを用いて指の震えを測定し,同時に,呼吸センサ,脈波計,発汗計を用いて他の生理的指標も測定した.その結果,手の静止状態では,肘着き有りは無しより震えが小さく,また,手の静止状態だけで比較すれば,肘着き有りにおいて,ブロックを取る直前の静止状態で,両指の震えに増大傾向があることが分かった.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.158, pp.41-46, 2006-07-07

筆者らは,多人数から特定個人に向けてのコミュニケーション(N-to-1コミュニケーション)をサポートするタンジブルメディアの一例として「寄せ書き」に着目し,タブレットコンピュータを用いた電子寄せ書きツールを開発している.N-to-1コミュニケーションでは,遠慮等の書き手同士の社会心理がメッセージに影響する.本稿では,電子寄せ書きツール評価実験における被験者の事前主観評価と事後主観評価の比較から,N-to-1コミュニケーションツールのデザイン要件と,電子メディアを用いたN-to-1コミュニケーションの可能性を分析する.描かれる文字の大きさ,メッセージ領域の大きさ,位置の観点から,書き手同士のコミュニケーション心理を分析する.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.95, pp.1-6, 2006-06-08
参考文献数
18
被引用文献数
2

筆者らは,多人数から特定個人に向けてのコミュニケーション(N-to-1 コミュニケーション)をサポートするタンジブルメディアの一例として「寄せ書き」に着目し,タブレットコンピュータを用いた電子寄せ書きツールを開発している.本稿では,電子寄せ書きツール評価実験における被験者の事前主観評価と事後主観評価の比較から,N-to-1 コミュニケーションツールのデザイン要件と,電子メディアを用いたN-to-1 コミュニケーションの可能性を分析する.メッセージの分量と書く際の所要時間,および,後でメッセージを書く人への配慮に関して,電子的に寄せ書きを行う場合の意識調査を実施した結果,年齢や性別によって傾向が異なることが確認された.
著者
石橋 拓也 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.25, pp.59-64, 2012-05-07
参考文献数
4

混雑中の公共交通機関において,立ち続けることは疲労と退屈さを感じさせる.しかし,通勤・通学時には時間や路線の制約から常に座席に座ることは難しく,無理に座ろうとするとマナーの問題が発生する.筆者らは以前,積極的に立ち続ける動機を与える手法として,加速度センサを用いてユーザの立ち座りを判別し,立ち続けることに対する報酬として育成ゲーム上のキャラクタを成長させるエンタテインメントシステムを提案・実装した.本稿では,実際の通学環境におけるシステムの有効性評価実験を行った.その結果,座席がほぼ埋まっている程度の混雑時において,ユーザを積極的に立ち続けさせる効果があることがわかった.
著者
古川 久夫 宮口 庄司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.222, pp.167-172, 2007-09-13
被引用文献数
5

OBNは流通EDIなどを支援する企業専用IP網として1999年9月から商用提供されており、IP-VPN網構造の、情報安全性を重視する管理IP網である。OBNが使われている電子マネー決済、クレジッドカード決済、ASPサービスの通信枠組み例を報告する。
著者
木村 大助 鈴木 陽一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.251, pp.57-64, 2001-08-03
被引用文献数
5

人間が自然な状態で音を聴取する際には, 無意識のうちに頭部を動かしている場合が多い.この点に着目し, 頭部運動と音像定位の関係についての研究が進められているが, 聴覚ディスプレイシステムに代表されるような仮想音源による音像定位システムにおける頭部運動の影響について詳細に検討した研究はほとんどみられない.そこで我々は, 実音源と仮想音源を用いた音像定位実験により, 頭部運動の有無が前後誤判断及び定位精度に与える影響を分析するとともに, 音像提示時における頭部運動のパターンについて考察した.その結果, 実音源, 仮想音源に関わらず, 頭部運動により前後誤判断, 定位誤差が減少した.これらの結果は, 仮想音源を用いた音像定位システムにおいて, 頭部の動きに追従して音像を移動させることが重要であることを示している.
著者
菅野 沙也 伊藤 貴之 高村 大也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.52, pp.71-74, 2014-05-17

本研究では文書の印象や感情に基づいて楽曲生成を行う.前処理としてコードとリズム進行のデータを作成しておき,さらにユーザーごとの感性データを取得しておく.これは一人ひとりによって異なる音楽的感性を考慮し,ユーザーそれぞれに対応した楽曲を提供するためである.文書を入力するとまず形態素解析と感情極性を用いた文書解析をすることで印象値を取得し,次にこの印象値から場面ごとのコードとリズムの進行を決定する.これらを合成することで生成された楽曲がユーザーごとに提供されることとなる.入力文書の印象や感情を楽曲を用いて表現することでさらなる印象理解を促すことを目的とした.
著者
中野 浩嗣 オラリウ ステファン
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.481, pp.25-32, 2000-11-27

本論文では、シングルホップの1つのチャネルをもつ無線ネットワーク上にn台のステーションが存在する場合に、リーダ選択を行う省電力確率プロトコルを提案する.提案するプロトコルは、全てのステーションが台数nを知っている場合に、任意のf(f&ge;1)に対して確率1-1/fで、O(log f)時間でリーダ選択を行い、また、どのステーションも高々O(log log f+log f/log n)回の送受信を行う.どのステーションもnを知らない場合、提案するプロトコルは、平均O(log n)時間でリーダ選択を行い、また、確率1-1/fで、O(min((log n)^2+(log f)^2, f^<3/5>olg n))時間動作し、どのステーションも高々O(log n+log f)回の送受信を行う.
著者
川島 永嗣 片山 順一 諸冨 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.612, pp.23-30, 2001-01-26

表情に注意を向けていない場合の表情処理の特性を検討するためにBruce & Young(1986)の顔認識モデルにおけるいくつかの段階に課題を設定し, 12名の被験者からERPを記録した.既知性判断課題, 及び男女判断課題ではERP上に表情による差は見られなかったが, 物・顔判断課題では表情による差が見られ, その差は快-不快次元に沿った形で生じた.よって, 全く表情に注意を向けていない場合にも, 快-不快次元に沿った形で自動的, 前注意的に表情の処理がなされており, 既知性判断や男女判断といった高次な認知処理段階ではなく初期知覚の段階に情動が関与することが示唆された.
著者
堀 貴明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.153, pp.35-40, 2011-07-14

本稿では,音声認識アルゴリズムの最近の進展について概説する.音声認識に関連するアルゴリズムは数多く存在するが,本稿では入力音声に対して最も尤もらし単語列を探索するデコーダ技術に着目する.近年の大語彙連続音声認識のデコーダは時間同期Viterbiビーム探索がベースとなっており,多くの場合,音響モデルには隠れマルコフモデル,言語モデルには単語Nグラムが用いられる.そして,このデコーダを動作させる現在最も有力なアプローチは重み付き有限状態トランスデューサ(Weighted Finite-State Transducer: WFST)による音声認識である.本稿ではWFSTを中心に近年のデコーダ技術を紹介すると共に,コンセンサスデコーディング,並列化,探索最適化,テンプレートベース音声認識といったWFST以外の話題にも触れ,今後のデコーダ技術の展望について述べる.