著者
岡本 修一 大谷 朋広
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.465, pp.1-4, 2007-01-11

GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)技術は、光クロスコネクト(Optical Cross Connect:OXC)装置・伝送装置等をMPLSを拡張したコントロールプレーンにより統合制御する技術であり、大容量の波長パスを容易かつ即座に設定・提供できる特徴を持つ。今後のグリッド技術や高品質映像伝送などの即時系大容量パスサービスへの需要を考慮すると、国際・複数ドメイン間でもこのGMPLS波長パスをダイナミックに設定できることが重要である。そこで今回、日本のJGN IIのGMPLSネットワークと米国のテストベッドネットワークとのGMPLS相互接続実験を実施し、日米複数ドメイン間でのダイナミックなGMPLS波長パスの設定・削除に成功したので報告する。
著者
瀬川 典久 澤本 潤 矢澤 正人 美濃 英俊 花田 隆貴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ASN, 知的環境とセンサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.166, pp.185-188, 2014-07-23

低電力、長距離通信が可能な狭帯域スペクトラム拡散通信mad-ssを開発し、運用を行っている。狭帯域スペクトラム拡散通信MAD-SS技術を利用したセンサネットワーク用モジュールMAD-SSシールドを活用して、さまざまなセンサネットワークを構築している。本公演では、MAD-SSシールドの説明、実用システム、および成層圏気球に搭載した実験について報告する。
著者
能勢 進一 西山 道子 高見 一正 渡辺 一弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.577, pp.95-100, 2007-03-01

ユビキタス環境の進展に伴い,個人対応のWebサービス(パーソナルWebサービス)が期待されている.パーソナルWebサービスを構成するにあたって,ユーザに「管理・監視されている」といった心理的圧迫感を与えない個人識別技術が必要である.本稿では,光ファイバをめぐらした知的モニタリング空間において,バイオメトリクス分野でも未だに適用されていない「足裏」に着目したヘテロコア型光ファイバセンサによる個人識別法とその個人識別技術を用いたパーソナルW6bサービスを提案する.また,提案した2層型の足裏識別センサマット,個人識別アルゴリズムとテレビ番組における個人の趣味嗜好判定のアルゴリズムを試作し,評価を行なう.
著者
豊坂 祐樹 藤尾 光彦 廣瀬 英雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.306, pp.13-17, 2006-10-13
被引用文献数
1

21世紀人類が直面する恐れのあるパンデミックインフルエンザ,あるいはテロ行為による疫病感染拡散などに対してその社会的影響は極めて大きいことを考えると,リスク回避という面から様々な条件のもとでの疫病感染の拡散状況を事前に知っておくことが望ましい.ここでは,空気を媒体にして人から人へ伝染する疫病を想定した人と人とのネットワーク構造をモデル化した上で,初期感染者から未感染者へと疫病が伝染するシミュレーションを行い,最終的なパンデミック段階の感染者蔓延状況を予測することを行った.このことにより,新たな疫病のアウトブレイクやテロ行為による疫病蔓延に対するリスク回避への準備や対策を講じることが可能となる.
著者
原村 和裕 吉田 真紀 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.345, pp.23-30, 2007-11-14

映画のように公開日時が指定されたコンテンツの事前配信におけるセキュリティに関する要求を明らかにし,それらを満たす実現法を示す.要求として,コンテンツ配信における一般的な要求と事前配信特有の要求に分けて分析する.一般的な要求を満たす暗号プロトコルと事前配信特有の要求の一部を満たす暗号プロトコルは知られている.これらの暗号プロトコルを応用し,要求をすべて満たすための実現方針を三つ示し,比較検討する.そして,そのうちの一つに基づく方式を定義し,構成法を提案し,安全性と効率を評価する.
著者
Yagi Takeshi Chan Alberto Tanimoto Naoto HARIU Takeo ITOH Mitsutaka
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.116, pp.37-42, 2010-07-01

In recent years, web-based applications have gained popularity due to the emergence of the trends such as netbooks and cloud computing. This popularity, along with the emphasis on personalization, has lead to the development of many web applications developed by many people. Due to negligence in secure coding, many of these web applications contain vulnerabilities. This has attracted the attention of attackers who want to exploit these security vulnerabilities to hack the web applications. Malicious users who may illicitly use these web applications and the data contained in their databases pose a constant threat. Therefore, it is necessary to protect these web applications as well as the servers on which they run. In order to effectively protect the web applications, a method of monitoring and analyzing attack is necessary in addition to the conventional intrusion detection systems. Honeypots are highly versatile security tools with various applications to internet security. They are computing resources where their value lies in the information they capture while being probed, attacked, or compromised. In this paper, we will discuss the investigation and evaluation of two web honeypots-the High Interaction Honeypot Analysis Tool and the DShield Web Honeypot as well as our proposal for a hybrid honeypot based on the results.
著者
三浦 朝比古 武政 有彦 向谷 一郎 吉山 行男 福田 政寛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.537, pp.29-34, 2000-01-14

通信ネットワークシステムにおけるバックアップ用電源として、長寿命で新構造の据置シール鉛畜電池MST形を1997年に開発し、さらに大幅に質量を減らした軽量化据置シール鉛畜電池MST形を199年に開発した。電池特性は10時間率の定格容量と15年のトリクル寿命という通信用として十分な性能を有している。また、100 Ah, 1500Ah容量の単電池を直列あるいは並列接続して、1000〜6000Ah容量までの組電池に対応することができる。その上、単電池横置きのユニット構造であり、設置床面積を低減したコンパクトな組電池構造になっている。
著者
宇土沢 直哉 猪股 俊光 新井 義和 曽我 正和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.456, pp.5-8, 2005-12-02
被引用文献数
1

乳幼児のための予防接種に関する情報は, 主に母子健康手帳や行政の広報などにより提供されているが, 情報が散在していたり, 情報が個人に対応していないなどの課題がある. そこで本研究では, 予防接種に必要な情報を, 保護者が持つ携帯電話に提供する予防接種支援システムを開発した. 支援システムで実装した機能は, 個人毎の接種計画作成, 接種予定日前後における案内メール通知, 接種未実施時の対応通知などである.
著者
杉本 祐介 佐藤 太一 土井 千章 中川 智尋 太田 賢 稲村 浩 内藤 克浩 水野 忠則 菱田 隆彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ASN, 知的環境とセンサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.480, pp.263-268, 2015-02-23

近年,インターネット上では,FacebookやTwitterにおける日記やamazon.comや食べログにおけるレビューなど,ユーザからの投稿を利用したサービスが数多く普及している.これらのサービスに寄せられる投稿の中には,楽しい,きれいといった感情を示す感情語が数多く含まれており,先行研究では,そういった感情語を利用した観光地のレコメンド手法の提案を行った.その際,喜びや楽しみ,好みなどのポジティブな感情語が1つのカテゴリに集中してしまうという問題があり,詳細な分類を行うためにはこの問題を解決する必要があった.そこで本研究では,ポジティブな感情語が1つのカテゴリに固まってしまう問題を解決し,レコメンドに適した感情語の分類方法の提案を行う.
著者
小若女 優介 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.296, pp.37-42, 2011-11-10

近年のインターネットの普及にともない不正侵入やウイルスなどが社会問題となり,ユーザのセキュリティへの意識が高まり,様々な技術的な対策がとられてきた.しかし,そのような対策を活かすためにはユーザ認証に用いるパスワードに高い強度のものを設定し,運用する必要がある.1人の人間が扱うIDとパスワードの組み合わせはWebサービスの発展と共に増加しており,その全てにこれらの条件を満たすパスワードを設定,運用していくのは非常に難しい.そのためについ強度が低いパスワードを設定しがちである,この問題を解決するため,本論文では携帯電話に内蔵されている非接触ICの"FeliCa"を用いて,ユーザがパスワードを投入しなくても自動的にランダムな認証キーを発生させることで個人認証を行える方式を改良し,その効果を実験的に検討する.具体的な改良点としてはRSA暗号を導入することによる通信内容の保護,電子署名の導入による改竄防止の2点である.これにより改良された認証方式が有効であるか検証するためにプロトタイプを試作し生成される認証キーに偏りがないか,またネットワーク上を流れるパケットを盗聴して悪用できないようになっているか実験により確認を行った.以上の実験結果から本システムの安全性を検証することが出来た.
著者
野沢 健人 中岡 義貴 山本 修平 佐藤 哲司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.204, pp.41-46, 2014-09-03

近年,レシピ投稿検索サイトに大量の料理レシピが投稿されている.これらのレシピの中には,一部の食材を入れ替えた類似レシピが数多くある.本研究では,大量のレシピデータの中から,特定の食材に対する代替可能な食材を発見する手法を提案する.調理手順中に記述された食材と調理法を特徴に,ニューラルネットワークに基づく言語モデルとして知られるword2vecを用いて,特定の食材に対して他の食材の類似度を算出することにより,代替可能な食材を発見する.数十万件のレシピデータを用いて評価した結果,提案法の有効性を確認したので報告する.
著者
駒田 元希 山本 寛 中村 勝一 高橋 卓 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.417, pp.17-22, 2011-02-11

本研究では,超高速のインターネット衛星WINDSの通信特性を再現できるネットワークシミュレータ(NS2)のモジュールを開発することを目的とする.このために,WINDS上でTCPの基本的な通信特性の計測を行い,RTT,ジッタ,パケットロスの特性を明らかにした.これらの特性の中で,本研究ではTCPの通信性能に大きな影響を与えるパケットロスに着目した.評価結果より,パケットロスの原因である伝送路上のエラーがポアソン過程で発生することが分かった.また,WINDSの伝送フレームの構造に起因する,伝送路エラー発生時に同時にロスするパケット数は1または6となる頻度が高いことが分かった.そこで,このようなWINDSに特徴的なパケットロス特性をモデル化LNS2のモジュールとして開発した.
著者
杉山 浩平 大崎 博之 今瀬 眞
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.42, pp.85-90, 2006-05-11
被引用文献数
4

近年、現実に存在するさまざまな複雑ネットワークの構造への注目が高まっている。このようなネットワークの構造が持つ特性は、例えば情報検索・データマイニング等へ、さまざまな形で応用が可能であると考えられる。しかし、ネットワークの構造からどのようなことが分かるか、また、ネットワークの構造をどのように活用できるかについては、これまで十分な検討が行なわれていない。そこで本稿では、論文の参考文献一覧・著者情報をもとに、論文の引用関係ネットワークおよび論文の共著関係ネットワークを構築する。さらに、ソーシャルネットワークの分析に用いられている、ネットワーク分析手法を適用することにより、論文の引用・共著ネットワークがどのような構造になっているかを明らかにする。その結果、論文の引用関係ネットワークはグループ構造を持たないこと、ノードの入次数(論文の被引用数)の分布がべき乗則に従うことなどが分かった。また、論文の共著関係ネットワークはグループ構造を持つこと、スケールフリー構造を持つことなどが分かった。
著者
宇佐美 悠 豊田 健太郎 笹瀬 巌
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.289, pp.19-24, 2014-10-30

人が直接検査を行うことが困難な橋脚等の構造物モニタリングの実現に,太陽光や振動といった環境エネルギーを電力に変換するエナジーハーベスティング(EH: Energy Harvesting)技術が注目されている.しかしながら,環境から収集できる電力は少ないため,センサ端末は長期間パケットを受信できないスリープモードで動作し,パケット到着率が低下するという問題がある.そこで本論文では,各橋脚に複数のセンサ端末が存在し,シンクがデータを収集するモデルにおいて,橋脚内のセンサ端末が協調して充電期間を制御することで,高パケット到着率を達成する方式を提案する.提案方式では,各センサ端末は充電後に一定確率で同一橋脚内のセンサ端末に充電状態に遷移させるためのビーコン信号を送信する.これにより,各橋脚内に1つも受信可能なセンサ端末が存在しない時間を短くし,パケット到着率を向上させる.さらに,各センサ端末は,同一橋脚内のセンサ端末が送信したパケットをオーバーヒアした後,次の橋脚内のセンサ端末に送信する.これにより,各センサ端末はパケット送信機会が増え,パケット到着率が向上する.本方式の有効性を示すため,計算機シミュレーションを用いて,各橋脚に同数のセンサ端末を配置した通常橋に加え,橋梁の中央の橋脚に向かうにつれて端末が少なくなるアーチ橋をトポロジモデルとして,パケット到着率を評価する.提案方式は従来方式と比較して,パケット到着率を向上できることを示す.
著者
草場 律 鵜澤 寛之 川村 智明 川合 健治 有川 勇輝 重松 智志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.142, pp.39-44, 2013-07-11

本稿では通信処理SoCの消費電力推定手法を提案する.提案手法は次の3つのステップから構成される.第1は消費電力に影響するビットレート,フレームレートおよび機能モードのようなパワーパラメータの抽出である.第2はいくつかの点でシミュレーションで求めた消費電力からパワーパラメータと1フレームあたりのエネルギーの関係の近似式(電力モデル)を作成することである.第3は近似式を用いて1フレームごとにエネルギーを加算することで消費電力を計算する.抽出した各パワーパラメータが消費電力にどの程度影響するかを実測で確認した.本手法とフル論理シミュレーションによる従来手法と比較を行い誤差±5%以内で計算速度は26,000倍になることを確認した.
著者
松井 靖浩 石井 雅博 山下 和也 唐 政
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.332, pp.23-26, 2007-11-12

視覚からもたらされる情報は他の感覚からもたらされる情報に優先して働く.しかし,最近の研究において視覚優位が崩れることがあることが知られるようになってきた.空間的な課題の場合は確かに視覚優位であるが,時間的な課題の場合は聴覚が優位に働くというのである.このことから,空間的であり,また時間的でもある運動の課題を提示した場合はどちらが優先するかという疑問が生まれる.そこで,本研究ではフラッシュラグ効果を発生させる際に聴覚刺激を提示することによって錯視量に与える影響を調べた.
著者
奥田 透也 末松 伸朗 林 朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.539, pp.17-22, 2008-03-03

本稿では四分木表現を利用したグラフカットに基づく画像分割法を提案する.画像分割をグラフカット問題として表し,グラフカットの多項式時間アルゴリズムを利用して画像分割を行う方法が近年注目されている.しかし,その方法では画像の各画素をグラフの頂点とするため,高解像度の画像を分割するためには多くの計算コストがかかる.そこで本稿では四分木表現で表された各画像領域を頂点とすることでグラフの規模を縮小し,計算コストの低減を行う.また,提案手法はある程度広がりを持つ画像領域の情報に基づくグラフカットであるため,1画素を頂点とする手法よりも高い精度を達成できる.また本稿では,提案手法の精度および速度の面における有効性を実画像を用いた実験により示す.
著者
小嶋 秀樹 仲川 こころ 矢野 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.472, pp.25-29, 2002-11-14
被引用文献数
2

ヒューマン=コミュニケーションは,互いに「心」の存在を想定し,「心」の状態を推定しあうことによって,互いに行動を予測・制御し,調整しあう営みである.本発表では,乳児と養育者のインタラクション発達を手がかりに,「心」の存在を感じる・感じさせるメカニズムとして,身体動作のリズムや方向性にもとづいて注意や活動の時空間的な配分を相互調整することを考察する.
著者
中村 亮太 井上 亮文 岡田 謙一 市村 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.79, pp.73-77, 2007-05-25
参考文献数
7

今日,就職の面接やお見合いなどで用いられる個人写真はスピード写真機や写真屋で撮影されることが多い.しかしながら,撮り直しができないことや気に入らない写真が出力されてしまうことが多いという問題がある.従来,画像認識による客観的な評価によって写真を選別する技術は存在するが,ユーザの好みなどの主観的評価を反映することはできていない.ユーザの好みに合った写真を的確に選ぶためには,ユーザの好みを推定する新たな仕組みが必要である.そこで本稿では視線を用いた顔写真の自動選別システムを提案する.本システムでは写真閲覧時の視線の軌跡を用いて好みの写真を自動的に選択することが可能である.
著者
塩見 英久 岡村 康行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.432, pp.305-308, 2015-01-22

コンピュータプログラムの総合開発コストを低減するにはPythonに代表されるスクリプト言語を用いるとよい。これまで、スクリプト言語はアルゴリズムの試験実装や比較的簡潔な式の計算などに好んで利用される傾向にあったが、スクリプト言語によるプログラムを高速に実行する技術が進展しつつあり、計算コストにおいてもコンパイラ型の計算言語と遜色ない程度に実行することが可能となりつつある。ここでは、代表的なスクリプト言語Pythonによる数値解析とその高速化に関して調査した結果を述べる。Python言語の3次元FDTDをモデルとした計算式への適用を例題として、各種の高速化手法を実際に適用して比較検討した結果を報告する。