著者
石丸 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.267, pp.39-41, 2009-10-30

海外の3DCG市場の近年の動向を弊社オリジナル企画海外営業の実績を交えて報告します
著者
中村 秩祥子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.442, pp.67-72, 2013-02-15

まず,英語俳句と日本語俳句についての相違点及び英語俳句の日本語俳句を踏襲している点を述べる.次に1982年から1992年の間に公表された北アメリカ英語俳句(North American English-language haiku)から佳作を選択して編集されたHaiki Momentの中の作品を対象に,作者が何らかの感銘を受けた風景をどのように言語表現し,それを解釈する読み手はどのように,その言語を解釈して共感を得るのかをSperber&Wilson(1995)による言語理論に基づいて分析していく.最後に,分析結果から英語俳句作品の特徴的な点をまとめる.
著者
西内 悠祐 上田 哲史 川上 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.186, pp.41-46, 2003-07-08
参考文献数
3
被引用文献数
1

トーラス(準周期解)はリミットサイクル(周期解)のネイマルク・サッカー分岐によって起こり,このネイマルク・サッカー分岐は3次元以上のシステムで存在する.しかし,3次元自律系システムでトーラスを実現することは非常に難しい.我々は変形BVP発振器という3次元自律系発振器でこのトーラスを発見した.本報告では,この発振器でみられたトーラスと分岐現象について説明している.
著者
小川 一美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.410, pp.37-42, 2003-10-31
被引用文献数
3

会話はダイナミックな相互作用であるため,二人の会話者によって作り出される相互作用そのものに注目する必要があると考え,Burgoon et al. (1995)による相互作用パターンの1つである返報性の観点から,二者の発話量の均衡が相手の会話者や会話に対する印象に及ぼす効果について検討することを目的とした.小川(2003)は,観察者という視点から,発話量の均衡が印象に及ぼす効果について検討しているが,会話場面における目標の違いなどから,観察者と会話者では異なる会話行動によって影響を受けることが考えられる.そこで,本研究では小川(2003)の結果と比較しながら,発話量の均衡が印象形成に及ぼす効果についてより詳細な検討を行った.
著者
片田 房
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.440, pp.7-12, 2015-01-23

コンピュータや情報通信環境のユビキタスによって進行するグローバル化の時代は,コミュニケーション推進主義と表裏一体の時代でもある.殊に理工系技術者がコミュニケーション能力を有することの重要性が認識され,非英語圏においては英語によるコミュニケーション能力の育成を緊急課題とする提言も多い.しかし,社会性やコミュニケーション能力の脆弱性の目立つ人口が急増しつつあるといわれる昨今の状況と,整合性のある提言であるかどうかは議論の余地がある.本稿では,コミュニケーション推進主義とコミュニケーションの脆弱性との間の乖離を巡る現象を考察する.更に,理工系学生の気質的傾向に関する実態調査に基づき,効果的な英語教育の方法とコミュニケーション能力開発との接点を探る.
著者
松尾 真人 久保田 稔 板生 知子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.131, pp.31-36, 1997-06-23
被引用文献数
1

ユーザのネットワーク利用を積極的に支援する, 気が利くネットワークを提案する. 気が利くネットワークは, ネットワーク内の情報を活用し, ネットワーク側からユーザに積極的に働き掛けることにより, ユーザの目的・状況に応じて, 最高の条件で, ユーザが求めるものを提供する. これにより, ユーザは, ネットワークのオープン化や多様化に伴う選択肢の増大に悩まされることなく, 要求に応じたネットワークサービスが利用できるようになる. また気が利くネットワークの実現例として, 適応型ネットワーキングサービス環境DANSEを提案する. DANSEは, 個々のユーザにポータブルなユーザ環境を提供すると共に, プロバイダ〜ユーザ間のリソースの流通を活性化する.
著者
藤村 明子 小林 鉄太郎 森田 光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FACE, 情報文化と倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.720, pp.7-12, 2002-03-08

刑事事件の真相を解明していくには、市民から寄せられた情報が大きく役立つ場合がある。ところが現在は、情報提供した市民のプライバシが十分に保たれていないため、情報を提供することに躊躇する市民が増加し、捜査機関は十分な情報等が得られず、犯罪事実の解明が困難になっている。本稿では、市民が自らの匿名性を確保したまま捜査機関に対して情報を提供し、必要な場合を除いては、その個人情報が開示されることがない仕組みを提案する。
著者
小林 靖之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.306, pp.17-24, 2014-11-10

標本マハラノビス距離(標本MD)を標本共分散行列の固有値・固有ベクトルで展開する際の主成分要素やその部分和の従う分布はF分布に従うとされるが,小さい学習サンプル数では成立しない.そこで標本MDの主成分要素やその部分和の分布について,数理統計学の手法であるデルタ法を用いてX^2分布やガンマ分布による近似モデルを提案し,数値実験で妥当性を検証しF分布よりも良好な結果を得た.
著者
沢田 篤史 多鹿 陽介 山崎 達也 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.242, pp.19-24, 2004-07-26
被引用文献数
4

本稿では,ホームネットワークにつながれた家電,センサ,ロボットなどが協調して生活支援サービスを提供するためのプラットフォーム「ゆかりコア」について紹介する.各種アプライアンスを単機能に分解し,機能を単位に接続・協調させ,家庭全体で最適なサービスの提供を可能とする点がゆかりコアの大きな特長である.本稿では,このゆかりコアの設計と実装について報告するとともに,ゆかりコアを家電サービス構築基盤としてより高機能なものとするために今後取り組まなければならない課題について概観する.
著者
池川 隆司 高橋 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.660, pp.11-16, 2004-02-12

ビット誤り率が極めて高い無線ネットワーク環境では、TCP、HDLCのような誤り回復機能を有する通信プロトコル(ここでは、信頼転送型ウインドウプロトコル:RWPと呼ぶ)によって、ビット誤りもしくは順序誤りにより廃棄されたフレーム(リンクレベルのデータ)の再送は頻繁に発生する。本論文では、Bernoulli無線リンクにより接続されたネットワーク環境において、RWPによるフレーム再送を考慮した平均フレーム長の解析手法を提案する。その解析手法を使って、実測値に基づきメッセージ長の分布を離散分布と一般化Erlang分布で近似した場合のビット誤り率に対する平均フレーム長の増加率を考察する。この数値例では、選択再送もしくはウインドウサイズが小さいgo-back-N再送において、ビット誤り率が高い場合、再送による平均フレーム長の増加率は無視できないことを示す。
著者
齊藤 壮馬 岩村 惠市
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.23, pp.83-90, 2013-05-02

ワイヤレスセンサネットワークを構成するセンサノードは小さい電池容量であり、リソースも少ないため効率的な利用が求められてくる.LEACH(Low Energy Adaptive Clustering Hierarchy)はクラスタヘッドを周期的に選択することで、各ノードの消費電力を平均化するプロトコルである.このプロトコルに対するセキュリティ対策はいくつか提案されているが、電力消費が大きく、クラスタヘッドと通信できない孤立ノードを発生される可能性がある.そこで、階層型鍵共有方式を適用することで消費電力が小さく孤立ノードが発生しない方式を提案し、消費電力などをシミュレーションにより評価する.
著者
青木 佑紀 前田 新一 石井 信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.480, pp.57-62, 2009-03-04
参考文献数
11

高次元データから特徴抽出を行って低次元データや二値化するなどコンパクトな表現に置き換えることがしばしば行われる。コンパクトな特徴表現は、データの圧縮や視覚化や学習を行う際の過学習の回避や、学習の高速化に有用である。HintonとSalakhutdinov[8]は、数百万のパラメータをもつ階層型restricted Boltzmann machine(RBM)の学習にcontrastive divergence(CD)に基づく初期学習を適用することで、主成分分析よりも優れた圧縮性能を実現する特徴抽出法を提案した。CDを用いた学習では、素早い学習を実現する一方、コスト関数が不明なため、パラメータ更新時に適当なステップサイズを使わざるを得ないという問題があり、改善の余地があると考えられる。本報告では、Helmholtz Machine(HM)に対して平均場近似を用いた学習アルゴリズムを導出し、コスト関数とそのパラメータ勾配の両方を評価可能な学習則を提案する。また、この学習則が特定の条件の下でRBMのCDによる学習則に一致することを示す。
著者
齋藤 瑞貴 井上 明也 土屋 洋平 岩下 基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.478, pp.67-72, 2015-02-23

現在,携帯電話市場は,モバイルインターネット・ユーザの増加やスマートフォン市場の急成長により活性化しているが,各キャリアが提供するサービスや端末に差がなくなり,携帯電話キャリア間でのシェア競争は激化している.本稿では,独自に実施した市場調査データに基づき,このような状況における携帯端末の購買行動や携帯電話キャリアの選択行動の分析結果を示す.また,これらの行動の変化を考慮した新たなキャリア選択行動をモデル化し,今後の市場の変化を考察する.
著者
佐藤 一輝 バルス バートルスレン 関根 優年
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.413, pp.19-24, 2009-01-22
被引用文献数
4

近年,FPGAをHPC用途に使用する例が増加しつつある.我々は,大規模FPGAを搭載し,三次元方向にI/Oを装備した小型カードを大量に集積したものをFPGAアレイとして提案している.このFPGAアレイは,規模を任意に増減できるスケーラブルな設計であり,さらにホストPCから容易に制御を可能としたものである.本稿では,ポアソン方程式を浮動小数点数で差分法によって演算する回路をこのFPGAアレイに実装し,演算性能と消費電力について評価を行った.また,演算回路を多数並列に実装して大規模並列演算を行い,演算性能が1[TFlops]を達成するために必要なFPGAアレイの規模を示した.
著者
横田 正恵 横田 康成
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.383, pp.61-66, 2009-01-12

視野周辺部に,その周辺とは異なる特性を持つ小領域を呈示すると,条件によっては,数秒の間に小領域が消滅し周辺テクスチャが充填されて知覚される現象がfilling-inである.Filling-in時間を計測する実験を行う際,被験者の固視を保つことは重要であり,眼球運動がfilling-inに影響することは知られているが,眼球運動とfilling-in時間との関係は,明らかにされていない.Filling-inの眼球運動への依存性を調べることは,filling-in発生過程の解明に不可欠であり,filling-inの各種特性を考察する上でも重要である.本研究では,filling-in時間を計測する実験を行い,そのときの眼球運動を記録した.その結果を解析したところ,眼球位置とfilling-in時間の間には,正の相関が認められた.また,眼球運動の低周波成分よりも高周波成分が,filling-in時間に強く影響することが分かり,filling-inの発生には眼球運動固視微動が大きく関与する能性が示唆された.
著者
濱野 貴文 鈴木 亮一 池川 隆司 市川 弘幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.689, pp.179-182, 2004-02-26

リソース消費型DOS/DDOS攻撃やワーム攻撃発生時,ネットワーク事業者は,通信品質低下を防ぐため,攻撃パケットを廃棄する必要がある.大規模網での攻撃防御では,攻撃破疑パケットを固定拠点にトラヒック集約して一元対処する方式が,攻撃防御機能をエッジ/ボーダルータに分散配備する従来方式よりも,必要な攻撃防御装置数が少ないため,運用面で優れる.本報告では,大規模網への適用の観点でトラヒック集約技術の比較を行う.イングレスエッジ/ボーダル一夕と集約型攻撃防御装置間にトンネルを設定し,該ルータヘのポリシールーチング設定により,攻撃対処時のみ攻撃ターゲット宛てパケットを集約型攻撃防御装置にリルーチングさせる方式を提.案する.提案方式が大規模網への適用に有効であることを示す.
著者
村井 信彰 加藤 聰彦 伊藤 秀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.195, pp.33-36, 2005-07-14
被引用文献数
1

モバイルネットワークの普及に伴い, Mobile IPがその基本プロトコルとして注目されている.IETFでは, IPv6アドレスに対応するとともに, 経路最適化やイングレスフィルタリングを行うバックボーンルータへの対処などを考慮したMobile IPv6を標準化している.しかしMobile IPv6には経路最適化を行う際の制御メッセージ転送のオーバヘッドが大きいなどの問題点がある.そこで本論文ではこのような問題を解決するために, 移動した際に入手する気付アドレスをホームアドレスとして用いて発信し, 通信中にさらに移動した場合は, 気付アドレスを割り当てたアクセスルータにHA機能を実現することにより, そのアクセスルータ経由でIPパケットをフォワーディングするMobile IPv6方式について, 詳細設計を行った結果を述べる.