著者
川井 大陸 山本 一公 中川 聖一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.1-6, 2014-12-08

歌声の自動歌詞認識の第一段階として,本稿では伴奏なし日本語歌唱の自動歌詞認識を行う.このために歌声に適応した言語モデル,音響モデル,発音辞書を使うことで伴奏なし独唱の自動歌詞認識を検討する.言語モデルには歌詞をうまく捉えるために歌詞コーパスで学習した単語 N グラム言語モデルを使用した.音響モデルの学習には,歌声データ不足を補うため少量の歌声データを用いて 2 種類の適応化をした.1 つ目は MAP 適応による音響モデルの適応学習である.MAP 適応では 40 名 40 曲の歌声データを使う方法と,1 曲の話者適応データを使う方法を試みた.2 つ目は朗読 MFCC と歌声 MFCC のペアを使って学習したニューラルネットワークによる特徴変換である.歌声で頻繁に表れる 「伸ばす音」 に対処するため,発音辞書のバリエーションを増やした.性能評価には,事前に伴奏音を除去した JPOP 男性 7 名 7 曲の楽曲を用いる.実験の結果,提案システムは音節認識精度 46.1% (音素認識精度 59.0%),単語認識精度 25.9% を示し,新聞言語モデルと話し声音響モデルに基づく従来のシステムより良い性能を示した.As a first step, we consider Japanese lyrics recognition in monophonic singing that contains no musical instruments. To express singing well, we attempt to use an n-gram language model using a lyrics corpus, singing-adapted GMM-HMM-based acoustic models and plural pronunciation lexicons for vowel-lengthening. We attempted to adapt the read-speech AMs to sung-speech AMs using two approaches. One is MAP adaptation and the other is neural network-based feature transformation. For adapting to singing, we use 40 pieces of music sung by 40 male singers. For adapting to speaker, we use a piece of music sung by a male singer who is the same speaker as a singer of a test data. To deal with the property of singing offten involving lengthening the duration of each vowel, we augment the pronunciation variations. Evaluation is performed on a test set that contains 7 pieces of commercial music sung by 7 male singers. As a result of experiments, our system showed syllable accuracy of 46.1% (phoneme accuracy of 59.0%) and word accuracy of 25.9% in male monophonic Japanese singing. This result showed higher accuracy than a conventional system based on the newspaper LM and the read-speech AM.
著者
藤田 翔平 村山 愛 林 豊彦 中村 康雄 小島 英敏 道見 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.80, pp.25-28, 2006-05-19

これまで我々は,嚥下機能を無侵襲かつ定量的に測定・評価するために,喉頭運動,嚥下音,舌骨上筋群筋電図を同時計測する嚥下機能評価システムSFN-1を開発し,本システムをビール飲み込み時の嚥下動態の定量評価にも応用してきた.本研究では,まず解析の効率化のために測定波形の自動解析システムを開発し,次にそのシステムを用いてビールの苦味の違いが嚥下動態に及ぼす影響について調べた.被検飲料は,苦味の程度が異なる2種類のビールとし,上記のシステムで連続的な飲み込み動作を測定した.実験から次の結果が得られた:1)自動解析システムにより筋電図波形から活動区間を自動抽出し,分析パラメータを得ることができた;2)比較的苦味の強いビール嚥下時には,筋活動量が多い;3)苦味の弱いピール嚥下時には,嚥下音が小さい傾向が認められた.
著者
海野 敏 曽我 麻佐子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.466, pp.19-22, 2010-03-05

Web3D技術とモーションデータを用いて,古典バレエのソロダンスを3次元CGアニメーションとして再生できるシステムを作成し,"Virtual Dance Theatre"と名付けた.モーションデータは,プロのバレエダンサーの実際の演技からモーションキャプチャシステムを用いて収録した.このシステムでは,利用者は3次元CGの環境でダンスアニメーションとそれを視聴する視点を対話的に制御することができる.このシステムは,(1)ダンスの記録・保存,(2)ダンスの学習・教育,(3)ダンスの研究・分析,(4)ダンスの鑑賞・娯楽の応用領域で有望である.そこでバレエ関係の専門家の協力を得て調査票による評価実験を行った結果,このシステムが通常のビデオ撮影よりも有用であることが明らかになった.
著者
沖 将且 小林 康秀 沖田 豪
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.41, pp.31-38, 1999-05-13

これまでに, ハマースタインシステムの同定は, 主として入出力の相関関数を用いたノンパラメトリックな同定法が提案されている. それらは, 線形部の次数および非線形部の多項式の次数を既知とし, 非線形部に連続関数を仮定しているため, リレー, 不感帯特性など非線形性の強いシステムには適用できない. ニューラルネットワークは, 広範な非線形特性を表現でき, 学習, 汎化能力に優れているため, ハマースタインシステムの非線形部をNNで表現し, 広範な非線形特性をもつシステムの同定法を提案する. システムの線形部はARXモデルで表現し, その次数は未知とし出力は観測雑音で汚されている. 非線形要素を表すニューラルネットワークの重み係数および線形部のシステムパラメータは, 観測値を教師信号として一括して学習を行う. また, ニューラルネットワークのユニット数および線形部の次数は, MDL 情報量基準により推定する. 最後に, 不連続など強い非線形性をもつシステムに対して, シミュレーションを行い, 本手法の理論的正当性を検証する.
著者
熊野 雅仁 天野 美紀 有木 康雄 上原 邦昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.369, pp.1-6, 2004-10-14
被引用文献数
5

本論文では,編集を意識した映像撮影を支援,教示することを目的として,映像文法を背景とするリアルタイムカメラワーク判定に基づいた撮影ナビゲーションシステムを提案する.カメラワークの解析法についてはいくつかの研究が行われているが,本システムでは,カメラワーク解析のリアルタイム性が要求されるため,処理速度が速く,また,手ぶれやカメラワークの安定性を十分に検証できる方法として投影法を用いた手法を採用した.カメラワーク解析により出力された結果からショット検出を行い,ショットを14通りの状態に分類し,編集には使用できない使用不能区間の表示,また,映像文法に従って編集に最も適した映像区間の表示を行う.これにより,撮影者は効率的に取り直しの作業を行うことができ,また,撮影した映像で編集に適した部分を瞬時に把握することが可能となる.
著者
森田 孝夫 藤本 眞一 城島 哲子 吉川 正英 石指 宏通 赤井 靖宏 青山 美智代 白嶋 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.268, pp.17-22, 2009-10-30

チーム基盤型学習(TBL)は個人学習、グループ学習、全体セッションの三つの過程からなるインタラクティブな授業方法である。「LENONシステム」((株)寺田電機製作所)はレスポンスアナライザーの一種で、クラスメンバーの意見を「face to face」で瞬時に把握できるため双方向対話型授業に有用であり、TBLにおいては全体セッションを効果的に運営するために用いられていた。今回、TBLの「グループ学習」で用いる「PCスクラッチカード」を新たに開発し「LENON」に追加したため、「LENON」はTBLのすべてのプロセスを支援できるツールとなった。「LENON」によるTBLの支援の概要について報告する。
著者
辻川 知伸 薮田 火峰 荒川 正泰 林 晃司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.130, pp.45-49, 2014-07-03

従来の制御弁式鉛蓄電池に代わる次世代の通信用バックアップ電池として、大容量リチウムイオン二次電池の開発を進めている。通信用バックアップ電源においては、満充電に近い電圧でフロート充電を行いながらスタンバイ状態を維待しなくてはならないため、長寿命および極めて高いレベルで安全性を担保する必要がある。また、データセンタ用バックアップ電源においては、短時間バックアップが要望されるため、極めて大電流で連続的に放電させる必要がある。本検討では、ホスファゼン系難燃剤を添加した電解液とマンガン元素の一部をマグネシウムに置換した正極材料を用いて100Ah級電池を構成した。フロート寿命試験を実施した結果、25℃の使用環境下では約7年の寿命を期待できることがわかった。また、放電試験を実施した結果、電流5CAで定格容量の95%を放電できることを確認した。さらに、安全性の確認のため過充電試験および釘刺し試験を行った。その結果、電池は破裂、発火することがなかった。
著者
辻川 知伸 薮田 火峰 松下 傑 松島 敏雄 荒川 正泰 林 晃司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.150, pp.61-64, 2008-07-17

マンガン系リチウムイオン二次電池が劣化する要因として,主に正極材料からのマンガン溶出が考えられている。一方,電解液にホスファゼン系物質を添加すると,電解液に難燃性を付加できることがわかっているが,マンガン溶出を促進させる副作用がある.そこで,本報告では電解質塩に着目し,これを変更することで,マンガン溶出量を低減できることを確認した.
著者
辻川 知伸 薮田 火峰 荒川 正泰 林 晃司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.396, pp.47-51, 2013-01-17

従来の制御弁式鉛蓄電池に代わる次世代の通信用バックアップ電池として、大容量リチウムイオン二次電池の開発を進めている。通信用バックアップ電源においては、満充電に近い電圧でフロート充電を行いながらスタンバイ状態を維持しなくてはならないため、長寿命および極めて高いレベルで安全性を担保する必要がある。本検討では,ホスファゼン系難燃剤を添加した電解液とマンガン元素の一部をマグネシウムに置換した正極材料を用いて200Ah級電池を構成した。フロート寿命試験を実施した結果, 25℃の使用環境下では約10年の寿命を期待できることがわかった。また、通信バックアップでの使用を想定した安全性試験を行った。その結果、電池は破裂,発火することがなかった。
著者
辻川 知伸 薮田 火峰 松下 傑 荒川 正泰 林 晃司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.151, pp.13-16, 2010-07-22
被引用文献数
4

通信用電源のバックアップ用途にリチウムイオン電池を使用するためには、コスト、寿命に加え、鉛蓄電池を使用している既存システムとの整合性のための放電電圧の平坦性や、安全性が重要な因子となる。我々は、放電電圧の平坦性や、過充電および内部短絡時における電池の熱安定性の観点から、マンガンスピネル系化合物を正極材料に用いたリチウムイオン電池にっいて研究を進めた。まず、リチウムイオン電池の電解液および正極に、ホスファゼン系難燃剤を添加することで、電池の安全性を向上させた。さらに、電池の長寿命化の目的で、正極マンガン元素の一部を他の金属元素に置換した材料を使用することで、電池を長寿命化できる見通しを得た。
著者
緒方 信 四倉 達夫 森島 繁生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.582, pp.53-58, 2000-01-21
被引用文献数
4

感情音声が合成可能となれば、人間と機会とのノンバーバルなコミュニケーションが実現できるのみならず、人間同士の対話も円滑化する新しいコミュニケーションシステムが実現可能となる。しかし自然音声に感情を付加する為には、原音声のクオリティ、発話内容、話者の情報を保ちつつ、韻律情報を制御しなくてはならない。本稿では、音声系列中の各母音を切り出してピッチ制御を行い、文節単位でイントネーションを変化させ、さらに発話速度や音の強弱の制御によって、感情表現付加が可能なシステムを開発した。本手法により無感情音声から原音声のクオリティを保ったまま合成感情音声の作成が可能となった。
著者
川上 大喜 大久保 寛 内田 直希 竹内 伸直 松澤 暢
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.474, pp.169-174, 2015-02-23

相似地震(微小繰り返し地震)とは,同一のアスペリティ(固着域)が原因となって発生する地震のことを指す.相似地震は発生時刻が異なってもほぼ同一な波形,つまり相似な波形を伴う性質を持つことがわかっている.この相似地震を解析する事によって,個々の地震の原因となるアスペリティの特性を抽出することや,プレート境界で生じるすべりの時空間発展をモニタリングする事が可能となる.本研究では相似地震の検出法としてフーリエ位相相関法とその手法に対して地震の主要周波数を考慮して帯域制限を施したフーリエ帯域制限型位相相関法,直交3成分地震波データに用いたコヒーレンス関数を適用し,その有効性について検討した.また近年,演算能力の高さから関心を集めているGPU(Graphics Processing Unit)を利用した汎用計算アーキテクチャであるGPGPU(General Purpo Secomputation on GPU)を応用した並列計算処理による高速化についても検討し,処理に要する計算時間を比較した.加えて,これらの一次元信号の対する相関処理演算に対してマルチGPUによるGPGPUを適用し,その有効性についても併せて検討した.
著者
兼城 千波 岸本 享太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.96, pp.61-64, 2013-06-14

本報告では,弾性を持ったマイクロスプリングアレイ(薄膜アレイ)をLSI配線技術として適用するために,スプリングプローブの作製におけるプローブの弾性を制御する方法について実験・検討した結果について述べる.成膜時におけるスパッタガス圧をコントロールすることにより,金属膜内の弾性応力に変化を持たせ,スプリングワイヤとすることができる.本報告では,スプリングプローブアレイを構成する膜の作製条件として,スパッタガス圧の変化条件および膜厚について検討した結果について述べる.スパッタ成膜時における膜中の応力分布は,スパッタガス圧と膜厚に依存している.スプリングプローブアレイを作製するためには,成膜時における内部応力差を上層部と下層部で大きくする必要がある.この応力差を利用することで,プローブの曲率を変えることができる.スプリングアレイの曲率を任意に調整できるようになれば,LSI実装用の配線技術として応用可能である.
著者
小吹 健太郎 辻 剛正 上田 博唯
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.31-36, 2011-02-28
被引用文献数
1

本稿では,複数の対話ロボットが配置されたスマートホームにおける,対話ロボットとユーザのより良いインタラクションのためのロボット視線制御方式を提案する.また,本方式の例として試作した,玄関に配置した対話ロボットが来客の対応を行う,「来客対応サービス」についても説明する.本方式は不可視マーカによるユーザ位置姿勢推定システムによって得られる情報とロボットに内蔵されたカメラによる顔認識結果を組み合わせたことによって,タスク実行に最も適切なロボットを選択することができ,更には,確実でスムーズな視線制御を実現することができた.
著者
萩野 裕幸 左文字 克哉 吉田 真治 瀧川 信一 森本 廉 瀧澤 俊幸 春日井 秀紀 山中 一彦 片山 琢磨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.331, pp.1-4, 2013-11-21

プロジェクタや車載照明などの固体光源への応用を想定し,ワット級の高い光出力が得られる青紫色半導体レーザアレイを開発した.発光領域を1mm以下に小さくしたレーザアレイの熱設計手法を独自に構築し,水冷を必要としない汎用タイプのパッケージを用いた場合でも,ケース温度25℃で光出力6.3Wの連続発振に成功した.さらに,高輝度白色光源への応用展開として光出力60Wの半導体レーザモジュールを作製し,新規に開発した高光密度励起用の蛍光体と組み合わせることで,光束約10,000ルーメンの白色光源を実現した.
著者
川口 真生 春日井 秀紀 左文字 克哉 萩野 裕幸 折田 賢児 山中 一彦 油利 正昭 瀧川 信一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.353, pp.59-62, 2010-12-10

GaN系材料を用いた高出力半導体レーザは、ディスプレイ、光記録、加工などの幅広いアプリケーションのキーデバイスとして期待されている。半導体レーザの高出力化には、光吸収に起因する端面破壊の抑制が特に重要であり、光出射端面の禁制帯を選択的にワイドギャップ化して光非吸収にする端面窓構造の有効性が知られている。我々は、この端面窓構造を有する青紫レーザを、段差溝を設けたGaN基板上にレーザ構造をエピタキシャル成長する新たな手法により世界で初めて実現した。段差溝により近傍の結晶面の傾きを制御することで、活性層のIn組成を減少させ、結晶成長面の一部を局所的にワイドバンドギャップ化させることができる。これを利用し、光出射端面をワイドバンドギャップ化した青紫レーザを試作し、端面破壊を抑制して2Wを超える高い光出力を得た。
著者
柳本 清 田中 千景 長谷川 隆明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.135, pp.67-72, 2007-07-05

Webアプリケーションシステムにおいて強固なセキュリティを確保するためには,ネットワーク通信及びデータベースに対する盗聴などに対して暗号化対策を実施することが不可欠である.本稿では,クライアントとWebアプリケーションサーバ間の通信及びデータベースに保存する情報に対して,クライアントで暗号化が必要な個人情報等に該当する項目に絞り込んで暗号処理を行うことにより,セキュリティレベルを維持しながら暗号処理パフォーマンスを向上させる方法を提案する.既存の暗号化方式と比較して暗号処理パフォーマンスが向上することを証明しその提案方式の有効性を示す.
著者
門間 義之 入江 一成 太田 紀久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.212, pp.1-6, 1998-07-24

筆者等は、地域の一般家庭あるいは中小ビジネスユーザに利便性の高いコンピュータ通信サービスを経済的に提供することを目的として、地域情報ネットワークシステムの開発を進めている。登録ユーザ間でPCを利用したコネクションレス通信を行えるグループ通信サービスを提案し、これまでに、大規模ユーザを効率的に収容可能とするための多重化ブルータ、宅内にLANと同じイーサネットインタフェースを提供するためのローエンドカード、並びにグループ管理サーバを開発し、実験システムによる基本特性確認を行った。今回、本システムを実際に地域に展開する場合を想定し、複数のセンタ(収容局)あるいは多重化ブルータを結ぶ加入者収容形態について検討を行った。実際の実験システムにより多重化ブルータを跨る場合のスループット特性を明らかにする。また、他地域との接続サービスについても述べる。