著者
王 俊義 藍 洲 表 昌佑 サム チンシャン ベイカス トンジュール 高 菁 ラハマン アジイズル 船田 龍平 児島 史秀 原田 博司 加藤 修三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.445, pp.437-442, 2009-02-25

本稿では広帯域ミリ波無線通信システムである60GHz WPAN(wireless personal area network)におけるビームフォーミングを実現するため,ビームコードブックの基礎設計と性能評価を行っている.提案コードブックは,広帯域通信システムにおいて異なる周波数の波長の違いに起因するビームの変移を軽減するために設計され,振幅を変化させず4種類のフェーズシフト(0,90,180,270度)のみで構成され,特に60GHz帯無線通信システムにおいて電力損失を最小化しながら高速,高性能のデータ通信を可能にする.また提案したコードブックはアンテナ構成と独立しているため,単一アンテナ素子,セクタアンテナ,スイッチドアンテナ,および1次元,2次元などの線形アンテナ配列に対応している.本稿では60GHz WPANのような広帯域無線通信システムに対応できるビームコードブックの設計方式を明らかにしている.
著者
福田 豊 鈴木 孝一 矢嶋 崇志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.656, pp.19-24, 2003-02-14

地域情報化基本計画策定の市民・自治体・大学による新協働方式について
著者
松原 裕之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.355, pp.75-78, 2013-12-07

福岡工業大学では学生が修得すべき就業力を4つの要素「試行する力」「協働する力」「解決する力」「実践する力」に分けて身につけていくカリキュラムを「就業力育成プログラム」として全学的に体系化した.本発表では「解決する力」の育成のための討論を取り入れた技術者倫理教育の試みを報告する.
著者
アルボレス メヒア 鍬塚 治彦 金子 俊光 上坂 勝己 小路 元 石川 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.356, pp.51-54, 2012-12-06

高出力、低位相雑音等の優れた特性を有する、単一ストライプ構造のフルバンド波長可変レーザであるCSG-DR-LDの注入同期特性について、評価した結果を報告する.1524nmから1566nmの広い波長範囲で、2.5GHzの注入同期幅が得られることが確認できた.注入同期を用いた新しいコヒーレント光源を実現する上で、CSG-DR-LDが有望であることが分かった.
著者
郡 武治 服部 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.240, pp.13-18, 2005-08-18
被引用文献数
2

アドホック無線ネットワークにおいて、事前に伝送ルートを確定することなく、情報を決められた方向に群的に伝達する新たなマルチホップ伝送を提案する。本方法を群伝送アドホック通信と定義する。提案方法では、1つのノードより発せられたパケット信号は、周辺の複数のノードで同時受信され、1つの方向にバケツリレーしながら伝送される。途中、中継ノードは同一情報を有するパケット信号を受信すると、合成が行われ、回線品質が改善される。このように、情報が群的に伝送されるため、中継ノードの故障、中継経路の急激な品質劣化により、特定パスの中継が完全に途絶えたとしても、周辺ノードによる迂回中継と合成により、復旧することができる。また、再送制御のないことから、伝送遅延は最小になる。提案方法を用いることにより、従来の1ルートによる中継では、6パスで7.8dB低下する伝送路において、同じ情報を群伝送すると、√<2>倍伝送距離が長いにも関わらず4.3dBの低下で伝送することが可能であることが分かった。本文では、提案する群伝送アドホック通信の動作原理を述べ、特徴と応用例を示す。次に実現するために必要な尤度関数の算出方法を理論的に明らかにし、計算機シミュレーションにより、その効果を検証する。
著者
草場 律 鵜澤 寛之 川村 智明 川合 健治 有川 勇輝 重松 智志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EST, エレクトロニクスシミュレーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.143, pp.39-44, 2013-07-11

本稿では通信処理SoCの消費電力推定手法を提案する.提案手法は次の3つのステップから構成される.第1は消費電力に影響するビットレート,フレームレートおよび機能モードのようなパワーパラメータの抽出である.第2はいくつかの点でシミュレーションで求めた消費電力からパワーパラメータと1フレームあたりのエネルギーの関係の近似式(電力モデル)を作成することである.第3は近似式を用いて1フレームごとにエネルギーを加算することで消費電力を計算する.抽出した各パワーパラメータが消費電力にどの程度影響するかを実測で確認した.本手法とフル論理シミュレーションによる従来手法と比較を行い誤差±5%以内で計算速度は26,000倍になることを確認した.
著者
西田 祐二 中尾 彰宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.463, pp.421-426, 2013-02-28

インターネット上で実施される従来のアドターゲティングには,(1)HTTPで送受信されるテキストデータの解析,(2)広告ネットワークに閉じたデータマイニング,(3)広告コンテンツのサイズが小さい,といった制限が問題として存在するため,我々は網内アドターゲティングによってそれらの問題を解決し,(1)プロトコルにとらわれないテキストデータの解析,(2)広告ネットワークを横断する統一的なデータマイニング,(3)精彩で魅力のある広告コンテンツの利用,といったことをWiFiアクセスポイントを用いることで実現可能にする.また,我々の提案方式では,WiFiアクセスポイントの仮想化により,複数のMVNOを同時に収容し,WiFiを対象としたあらゆるサービスや実験を同時に提供可能としている.本稿では,WiFiアクセスポイント上の計算資源が限られているため,推測処理プログラムを実環境や遠隔サーバで共有し,プロセス間通信を通して利用することで,消費リソースの軽減や計算時間の短縮を達成する手法を評価し,本提案による網内アドターゲティングが実用可能であることを示す.
著者
高橋 信 奥田 健太 杉本 直哉 狩川 大輔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.26, pp.143-148, 2008-05-05

This paper describes the two experimental studies on the cognitive issues concerning air traffic control (ATC). In the first experiment, the effectiveness of the communication style adopted in ATC has been confirmed through the communication experiments. In the second experiment, the possibility of controlling the cognitive control modes proposed by Hollnagel has been investigated based on the ATC simulation.
著者
今度 史昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.272, pp.55-61, 2001-08-24

超高速宇宙飛行物体の軌道推定の一手法を提案し, 研究を行った。この手法は3つの段階よりなる。第1段階は目標がロケットなどのようにエンジンを活動させて推進している段階で, この段階については目標に質点モデルを用いて, 拡張型カルマンフィルタにより推定を行う。第2段階は目標が宇宙空間に突入してしまっており, 基本的に観測できない場合で, この段階においてはやはり目標には質点モデルを用い, 共分散誤差伝播解析によりその存在する範囲の確率分布を計算する。目標が大気中に再突入した後は6自由度剛体モデルを用い, モンテカルロシミュレーションを用いてその軌道と誤差範囲を推定する。これら3つの段階を組み合わせることにより目標の軌道推定とその軌道からの分散の定量的推定, また目標の落下範囲に関する詳細な情報を得ることができる。
著者
岡崎 雅嗣 国本 利文 小林 隆夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.329, pp.41-46, 2003-09-22

本稿では,非定常なオーディオ信号に重畳した雑音の除去に関して述べる.スペクトル減算法(SS法)は定常的な信号である場合に効率よく機能するが,元信号がピアノのアタック部分のようにパルス性の音など非定常な成分を含んでいる場合は十分な性能を得るのが難しいという問題があった.本研究では,そのような非定常な元信号に対して,SS法の窓長を適切に選ぶことが重要であることを示し,窓長を適応しながら多段接続したSS法を提案する.また,窓長を長くしたとき問題となるプリエコーを回避する方法についても検討する.4段の多段SS法によって4種類のオーディオ信号の雑音除去を行い主観評価を行なった結果,多段SS法は単一の窓長を用いたSS法より品質が良いことがわかった.
著者
岡本 和也 宮崎 修一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.325, pp.45-51, 2010-11-26

座席予約問題では駅s_1から駅s_kまでのk駅に停まるn席の座席を持った列車を考える.各乗客は出発駅s_iから到着駅s_j(1≦i≦j≦k)までのチケットを要求する.オンラインアルゴリズムは,未来の要求を知らずに各乗客をn席の座席の1つに割り当てる必要がある.座席予約問題の目的はチケットの売上合計額を最大化することである.チケットの価格設定により,座席予約問題には2つのモデルがある.一つは単一価格問題であり,もう一つは比例価格問題である.我々は,両方のモデルにおいて,競合比の上下限を改良した.単一価格問題に関しては,上限を8/(k+5)から4/(k-2√<k-1>+4)に改良した.また,Worst-Fitアルゴリズムの上限も4/(k-1)から2/(k-2√<k-1>+2)に改良した.さらに,比例価格問題に関しては,上限を(4+2√<13>)/(k+3+2√<13>)((&sime;11.2/(k+10.2))から(3+√<13>)/(k-1+√<13>)((&sime;6.6/(k+2.6))に改良し,下限を1/(k-1)から2/(k-1)に改良した.
著者
森 政人 唐山 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.278, pp.1-3, 2014-10-18

本研究では、複数のイヌの事象関連電位計測システムの開発を行った。複数のヒトの事象関連電位を同時に計測するシステムはあるがへと応用し、複数のイヌの脳波を計測できるようにした。また、音声での刺激のタイミングを同期し、複数のイヌの感情を誘起するような刺激を与え、脳波を解析することによりイヌの感情について理解することを目指している。イヌの行動で感情を推定するのではなく、生体情報によりイヌの感情を推定し、イヌ用のBMIやBCIの開発につなげる。
著者
梅林 健太 Lehtomaki Janne J 鈴木 康夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.260, pp.133-138, 2011-10-19

プライマリユーザとセカンダリユーザ間のダイナミックス周波数共用におけるOR-ruleに基づく協調センシングのための効率的な情報収集法の検討を行う.OR-ruleに基づく協調センシングでは,FC (Fusion Center)は少なくとも1台の協調セカンダリーユーザが"1"と判断を下したかどうかを知れば良い.よって,情報収集のために直交チャネルを割り当てることは効率的とは言えない.本稿で提案する決定融合のアプローチでは,"1"と判断したセカンダリユーザは同一のタイムスロットで正弦波(continuous wave : CW)を送り,FCはそのクイムスロット内でCWを検出した場合に最終判断を"1"とする.この情報収集では,情報収集のチャネルのゲインが高いとしても,セカンダリユーザ間信号の打ち消し合いによる情報収集の通信品質が劣化するという問題がある.この問題に対して,本稿ではセカンダリユーザヘの送信電力割り当て法を提案する.これにより,打ち消し合いの影響を軽減することが可能となる.本提案方式は,非常にシンプルであるが効果的であり,ほぼエラーフリーの情報収集が高いチャネルゲインにおいて可能であることを示す.
著者
近藤 悟 小川 猛志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.493-498, 2009-02-24

近年、広帯域NWの普及に伴い、動画共有サイトを始めとするメディア系Webサービスの利用が拡大しており、ライフログやコンテクストアウェアサービスの分野においても映像、音声を用いたツールの研究が盛んに行われている。映像や音声などのメディアデータは非常に情報量の多いデータであるが、そのままでは単なる信号情報であるため、これまでに様々な意味情報を抽出する認識手法が提案されてきていた。しかし、これらの手法では教師付き学習が一般的に用いられており、そのための膨大な訓練データを人手で作成しなければならないことが問題であった。本稿では、上記の動画共有サイト上のメディアコンテンツとコメントを用いてメディアデータの特徴量を分類し、その分類毎にコメントの中に含まれる語との対応を取ることで、任意のメディアデータから適切にメタデータを抽出可能とする手法について提案する。
著者
太田 有三 辻 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.103, pp.33-38, 2008-06-20

本文では区分的線形リヤプノフ関数の一般化を提案する.従来の区分的線形リヤプノフ関数は,対象とする領域を細分化する超平面を用いて特徴付けられ,安定性のための条件は,超平面に対する重みを変数とする線形計画問題として記述される.この線形計画問題における制約式の数を減らすために分割の仕方を変え,区分的線形リヤプノフ関数の和として特徴付けられる新しいクラスの区分的線形リヤプノフ関数を提案する.
著者
並川 巌 結城 芳彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.339, pp.153-155, 2013-11-28

放送通信連携方式の標準規格Hybridcastを使用した番組連動コンテンツを試作した。
著者
河合 吉彦 馬場口 登 北橋 忠宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.566, pp.83-90, 2001-01-12
被引用文献数
8

要約映像とは, 元の映像における重要な部分を短く編集した映像と定義される.本稿では, スポーツTV映像を対象とし, 個人適応を指向した要約映像の生成法を提案する.提案手法ではまず, スポーツのハイライト部が記述されたゲームスタッツと映像ストリームとの対応付けによって重要イベントを抽出する.この対応付けは, 映像中に出現するオーバーレイに含まれるテキスト情報を認識することにより実現する.続いて, 抽出されたイベントの中から個人の嗜好や興味を考慮して要約映像に含めるべきショットを選択, 連結し要約映像を生成する.実際の包装映像に対する実験では, 約2.5時間の映像が個人適応されつつ数分に要約された.
著者
太田 勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.402, pp.13-18, 2006-12-01

踏切障害物検知やプラットホーム転落検知を、カメラなどの視覚センサを使って実現しようという動きがある。これは画像処理技術を使ってカメラで捉えた画像から対象とする事象を自動的に検知(画像検知)する安全監視システムである。画像検知は他のセンサ方式と比較した場合、広範囲なセンシングが可能であり、今後この技術を用いた安全監視システムが徐々に実用化されていくものと考えられる。しかしその評価指針はまだ存在しない。そこで関連指針の調査、および画像検知を鉄道安全監視システムに用いるための評価指針の検討を実施した。
著者
森 英雄 安部 圭祐 竹谷 哲也 依田 一朗 小谷 信司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.591, pp.1-6, 2004-01-16
被引用文献数
5

視覚障害者は通い慣れた駅のプラットホーム等でもしばしば勘違いから事故に遭う.本システムは帽子に着けたビデオカメラ・傾斜計,画像処理装置,位置検出装置,スピーカ,バイブレータ,バッテリから構成する.このシステムは駅プラットホームを認識し,視覚障害者にバイブレータでどの方向に歩けば良いかを伝え,スピーカから音声でランドマークや分岐点等のより複雑な情報を伝える.本システムは単なる道案内システムではなく,利用者を交通事故などから守るシステムである.本稿では4つのサブシステム,すなわち画像処理システム,位置推測システム,経路ベース誘導システム,ヒューマンインタフェースを開発し,駅プラットホームで実験した.
著者
高橋 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.466, pp.51-56, 2010-03-05

外国人観光客支援の携帯型情報システムとしてした多言語ガイドシステムとQ&Aシステムについて紹介する.また,2008年2月に東映太秦映画村で行った実証実験の結果について報告する.実証実験において英語話者,中国語話者,韓国語話者のそれぞれの被験者から好評価を得た.