著者
一條 佑介 野崎 淳夫 成田 泰章
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.137-140, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究では、JEM1467により吸着方式と活性種・イオン放出方式を組み合わせた併用方式の空気清浄機の耐久性を明らかにした。 結果として、イオン発生によりアンモニアでは135本、アセトアルデヒドでは114本、酢酸では98本分の耐久性能が向上した。 アンモニア、酢酸、アセトアルデヒドを対象とした実用耐久本数は、イオン発生により約60%増大した。
著者
堤 あかね 李 時桓 岡村 晃 近藤 志樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2021 (Released:2022-11-02)

コロナ禍の中,室内空間における感染リスクを低減するためには,適正換気量を確保することが有効であると言われている。室内温度差がある場合,窓開放による漏気によって室内換気量を増加させることは可能である。そこで本研究では,窓開放による換気量増加がどの程度室内温熱環境に影響を及ぼすのか実測により明らかにした。結果として,夏季において高さ2mの窓を0.02m開けることで30m3/hの換気量を確保できた。また,窓の開口幅を増やすと換気量は増加するが温熱環境は悪化した。
著者
長岡 洋和 金田一 清香 西名 大作
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.25-28, 2021 (Released:2022-11-02)

ダクトレス全館暖房における換気手法の違いによる温熱環境および空気環境をCFD解析により評価した。個別方式から集中方式とすることで、高負荷時では、個別方式の局所的な温熱不快箇所の改善が確認できた。一方、低負荷時では、集中方式での空気環境の悪化がみられた。以上より、ダクトレス全館暖房では、負荷率により変動する吹出風量を踏まえた上で、温熱環境および空気環境の両面において適切な換気手法とすることが重要であることが示された。
著者
岡部 実 大澤 元毅 桑沢 保夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成18年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.511-514, 2006-09-05 (Released:2017-08-31)

Floor heating system is widly used in Japan. Japanese building code about indoor air quality was based on 28 degree temperature and 50% humidity in summer. Floor heating system have made of plywood, MDF and other woodbased material included folmaldehyde and when running floor heating in winter, temperature inside the floor heating system become above 28 degree. When floor heating system running in winter, it is required to measure the indoor air quality in the full size house. Hot-water system and electric heater system was constructed for interior finish of the house and indoor chemical substance concentration was measured. Folmaldehyde concentration showed below the 100ug/m^3 for running floor heating system in winter.
著者
岡村 晃 李 時桓
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.145-148, 2021 (Released:2022-11-02)

屋根からの日射熱取得は夏季の冷房負荷増大の要因となる。高日射反射率塗料などにより屋根面の高反射化を行うことで冷房負荷を軽減できるが,屋根の高反射化は暖房負荷増大に寄与するため,適切な日射制御が必要となる。本研究では,屋根面の高反射化が冷暖房負荷に及ぼす影響を地域,断熱性能別に検討を行った。その結果、6~7地域では高反射によって年間負荷が減少し,最大で0.26 GJ削減された。一方で、1~5地域では年間負荷が増加し,最大で0.18 GJ増大した。
著者
清水 則夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.129-132, 2016 (Released:2017-10-31)

住宅の断熱化には、外壁と比較して極端に性能が劣る窓の性能向上が重要となる。住宅では夜間帰宅してから暖房することが多いので、採光を考慮しなくてよい夜間に使用するカーテン等の性能を良くすると窓周りの性能が向上する。本研究では、次の3項目について検証し、窓周りの断熱性能を外壁の性能に近づける可能性を検討した。①サッシの断熱性能、②実住宅でのブラインドなどの窓廻りの付属物による省エネ効果、③断熱性能向上にための付属物の仕様と製品性能
著者
野﨑 淳夫 成田 泰章 一條 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2018 (Released:2019-10-30)
被引用文献数
1

本研究では、従来の紙巻きタバコと非燃焼加熱式タバコの主流煙、副流煙及び呼出煙中の微粒子について、実験的に明らかにした。 主流煙について、個数濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は275 %、電子タバコ(B)では288 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が多い。重量濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は18.5 %、電子タバコ(B)では66.8 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が少ない。
著者
田辺 勇太朗 坂上 恭助 上村 直純 柴田 信次 高橋 眞美子 佐藤 和紀
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.169-172, 2014 (Released:2017-11-15)

近年、住宅内で最も使用水量の多い大便器を環境配慮の観点より、節水型便器へ切り替る検討が行われている。 しかし、瞬時最大排水流量の大きい節水型便器は、同一排水管に接続されている異種衛生器具の排水トラップを破封させる問題が希に報告されている。 そこで、本研究では、洗い落し式便器の器具排水特性を検討することを目的として、3種類の配管タイプを用いて、汚物排出・搬送実験を行った。そして、汚物量、配管構成、洗浄水量が器具排水特性に及ぼす影響を評価した。
著者
宮本 明子 佐古 かおり 古川 瑠美 村山 蘭
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第10巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.125-128, 2019 (Released:2020-10-31)

Micro plastics pollution is becoming a global issue and many data of that have been measured in foreign countries. In Japan some data on the micro plastics pollution of rivers or sea water have been reported, however, there are few data on the PET bottle or tap water. In order to clarify the present situation of the pollution on the tap water in Japan, we measured the number of micro plastics containing in the tap water collected at multiple places in the metropolitan area.
著者
山口 一 冨岡 一之 竹内 啓五
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2015 (Released:2017-11-15)

室内アレルギーの問題が顕著化している。既に我々は、室内アレルギ-の主な原因であるダニの制御を目的に、画像処理技術を応用したダニ活動度を工学的に評価できるシステムを開発し、防ダニ性能を有する建材・薬剤の選定や室内のダニ生息評価について報告した。本報では本システムを改良し、温湿度域や化学物質によるダニへの影響について検討した結果を報告する。
著者
丹野 博 坊垣 和明 江見 和明 吉田 元紀
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第10 巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.197-200, 2015 (Released:2017-11-15)

本研究では住宅冷房負荷低減の可能性評価を目的として、太陽熱集熱器を使用した夜間放射冷却システムの基礎実験を行った。実験期間での有効日数154日間のうち放射パネル冷却効果のある日でシステム冷却効果のある日は35日間(23%)であった。また、実測データを分析した結果、放射パネル冷却効果に与える要因には放熱時の外気温度と基準水平面温度との差ΔT1と冷媒往き戻り平均温度との差ΔT2があり、特にΔT2の影響が大きいことを確認した。
著者
堤 仁美 田辺 新一 Lei FANG David P. WYON P. Ole FANGER
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.945-948, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

In order to investigate the effects of extremely low humidity on human health, comfort and performance, subjective experiments were carried out at Technical University of Denmark. Sixty subjects were exposed in climate chambers for 5 hours, performing simulated office work. Four humidity conditions in clean air at 22℃ and 4 conditions in polluted air, 3 of which at constant absolute humidity, were imposed. It was found that 5 hours ofexposure to 15%RH or below in clean air or high air temperature in polluted air is sufficient for the mucous layer of the tear film to become measurably worse. Subjective reports of dry discomfort increased as humidity levels were reduced, although the level of discomfort was never more than mild even at 5%RH. A negative effect of low humidity was found on the performance. The observed increase in blink rate at lower levels of relative humidity may have progressively reduced the rate of visual data acquisition and lead the decreased performance of subjects.
著者
松本 実紗 伊香賀 俊治 山川 義徳 内田 泰史 村上 周三 安藤 真太朗 満倉 靖恵 中島 侑江
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.137-140, 2018 (Released:2019-10-30)

寒冷暴露が脳機能に悪影響を及ぼすと仮定し、高知県梼原町在住の90名について、2016年度及び2017年度の冬季に住宅の温熱環境測定、対象者の血圧及び活動量測定、MRI 装置による脳機能検査、アンケート調査を実施した。多変量解析の結果、個人属性、生活習慣、血圧及び活動量を考慮した上でも、居間の床上1.1mの冬季室温が寒冷な居住者は全脳領域神経線維拡散度の得点が有意に低いことを確認した。