著者
大類 正洋 北原 博幸
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.281-284, 2015 (Released:2017-11-15)

エアコン暖房の設置位置や運転条件によっては,吹き出された暖気が部屋全体に行き渡らずに,部分的に寒気が床面へ溜まり上下の温度差が発生するケースが存在する。これに対する簡易な改善手段として,サーキュレーターを用いた室内空気の混合攪拌がある。しかしながらサーキュレーターの適正な設置位置について室温分布や運転性能等から評価した例が少ないことから,本稿では,実験により上述の問題に対するサーキュレーターの効果を検証した。
著者
楊 暁芃 高村 秀紀 真鍋 空 青山 純也
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成29年度大会(高知)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.261-264, 2017 (Released:2018-10-20)

断熱・気密性能は、断熱・気密部材の経年劣化により初期性能が保たれていないことが想定される。しかし、竣工10年以上経過した高断熱・高気密住宅の現状把握に関する報告事例は少ないため、竣工10年以上の高断熱・高気密の実態を把握する必要がある。本研究では、これまで事例の少ない竣工10年以上の高断熱・高気密住宅において室内温熱環境、換気風量および気密性能を計測し、高断熱・高気密住宅の経年変化による実態把握を目的としている。
著者
横田 賢祐 近藤 靖史 佐藤 誠 芹川 真緒 秋元 孝之 長井 達夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.17-20, 2016 (Released:2017-10-31)

「ヒートショック」とは急激な温度変化により血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす現象のことである。特に、冬期に暖房で暖められたリビングから気温の低い脱衣所や浴室へ移動し、肌を露出した際にリスクが高く、住宅内の温度差を小さくすることがリスク緩和として有効であると考えられる。本研究では、戸建て住宅モデルを数値流体解析により検討し、断熱改修等により断熱性能を向上した場合の冬期の入浴時におけるヒートショック緩和について検討を行う。
著者
橋本 翔 塩見 真衣
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.25-28, 2018 (Released:2019-10-30)

クリーン環境への入室前に行う除塵対策として、エアシャワー、粘着ローラーが広く使用されている。これらの対策について、静電気により無塵衣に付着している粉じんの除塵効果について実験した。また、イオンによる除電との併用による除塵効果についても実験した。 結果として、エアシャワー、粘着ローラーはそれぞれ44.6%、67.5%の除去率であったが、これらの対策の前にイオンによる除電を行うことで、トータルで70~80%近くまで除去効果があがることが確認できた。
著者
新村 浩一 大塚 雅之 松尾 隆史 杉浦 佑紀
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成29年度大会(高知)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.73-76, 2017 (Released:2018-10-20)

限られた敷地でZEBを目指すためには、太陽光発電の効率を向上させることが有効である。一般的な太陽光パネルは、日射熱によるモジュールの温度上昇が、発電効率を低下させる。そこに、天然の蒸留水である雨水を散水し、冷却することが考えられる。本報では、そのシステム概要を提示し、長期間の実測評価を行った。
著者
鳴海 大典 米澤 正晴
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第9巻 エネルギー管理 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.77-80, 2016 (Released:2017-10-31)

本研究では微霧を活用する新たな水噴霧装置を開発し、空冷式ビル用マルチエアコンを対象として実機稼働状態での期間計測を行なった。空調消費電力は条件により異なるが最大で30%程度削減することが示された。また、特に高負荷条件における断続運転では空調システムの挙動に悪影響を及ぼす場合があり、連続散布や空調機との連携が必要になることが示唆された。地面に流下する無効水の削減や除去しやすいスケールの付着特性からも、微霧方式の優位性が示された。
著者
村上 栄造 小峯 裕己
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2018 (Released:2019-10-30)

電解水を近飽和空気として室内供給する消臭システムを検討した。弱アルカリ性電解水又はオゾン電解水(オゾン水1.8mg/l)を約0.003ppmのメチルメルカプタンが漂う試験チャンバに供給した。弱アルカリ性電解水供給は、揮発する微かな塩素酸臭の変調効果で換気を上回る臭気濃度低減であったが、脱着臭抑制には更に高濃度化が必要である。オゾン電解水供給はオゾン臭により臭気濃度が上昇したが、メチルメルカブタン分解により脱着臭を抑制し臭質改善が図れた。
著者
古橋 拓也 竹内 史朗 柳 宇 鍵 直樹 打田 昌樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成19年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1335-1338, 2007-08-24 (Released:2017-08-31)

This study aimed at investigating the behavior of airborne bacteria and aerosol when using a hand-dryer. The airborne bacteria and aerosol were measured at upper and side of the hand-dryer, and the settled bacteria were measured on the floor near the hand-dryer. The results showed that using the hand-dryer generated water droplets from the hands. Airborne bacteria upper the hand-dryer and settled bacteria on the floor mainly derived from indoor airborne bacteria, not from hands.
著者
村上 雄飛 井上 隆 前 真之 岩本 靜男 倉渕 隆 大塚 雅之 佐藤 誠
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2014 (Released:2017-11-15)

既報に引き続き、節湯型シャワーヘッドの更なる流量削減の可能性を把握するため、シャワーヘッドの本数を増やしたり、散水板に加工を施し穴数や穴の分布を変えたりすることで、既報と本報の実験結果を総合的に分析することを目的とした。結果、最適流量時の全吐水力は0.5〜0.7N程度であり、最適流量は全吐水力により推測できること、また最適流量時のボリューム感が低いほど、また勢い感が高いほど、中央部の吐水の抜けが大きい場合も不満足となることを示した。
著者
張 江 高塚 威 清水 一功
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2015 (Released:2017-11-15)

ニオイセンサを用い、厨房における調理臭の拡散状況の実状調査を実施した。その結果とニオイ拡散のCFD解析結果と比較を行った。各サンプリングポイントにおける解析結果はニオイセンサによる実測結果と一致した。CFD解析では実際の拡散状況を再現し、ニオイをCFD解析によって見える化できる事例を蓄積した。また、ニオイセンサを用いたVAV 制御システムの可能性を確認した。
著者
井上 莉沙 都築 和代 竹内 悠香 秋山 雄一 尾方 壮行 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.93-96, 2018 (Released:2019-10-30)

寝室内環境が睡眠に及ぼす影響の調査のため、窓の開閉条件を設定した自宅寝室における睡眠実測調査を行った。睡眠の評価は脳波計を用い、睡眠前後のアンケート調査も行った。結果として、窓開け条件で睡眠の質が向上し、良い寝室内空気質が睡眠を改善する可能性が示された。さらに、音環境、温熱環境、空気質が睡眠に与える複合影響を調査するため、マルチレベル分析を行った。
著者
町田 圭吾 近藤 武士 岩本 静男 倉渕 隆 遠藤 智行 飯野 由香利
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成18年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.611-614, 2006-09-05 (Released:2017-08-31)

The experiment to grasp the indoor thermal environment when air supplied from air supply opening was carried out. The difference of the indoor thermal environment by height of air supply opening was compared. The air temperature distribution, the velocity of the wind distribution, CDP, and EHT were used as evaluation indexes. The fluctuation between upper and lower temperature in front of the air supply opening was decreased by raising the height of the installation.
著者
千葉 友樹 高橋 幹雄 黒木 友裕 和田 一樹 天野 健太郎 桑山 絹子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2019 (Released:2020-10-31)

暑熱環境下で頸部を冷却する実験での生理量測定結果と、頸部を冷却しない実験での生理量測定結果とを比較し、更に人体モデルを用いた解析による検討を行った。実験では、頸部を冷却しない条件に対し、頸部を冷却した条件において、皮膚温度が相対的に低くなり、発汗量が少ない傾向が表れ、血圧が有意に高くなった。更に、人体熱モデルと循環系モデルにより計算を行った結果、上記のような傾向を定性的に再現することができた。
著者
三浦 尚志 小椋 大輔 荻野 登司 巽 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.213-216, 2014 (Released:2017-11-15)

ルームエアコンディショナーの除湿特性及び制御を明らかにするために、人工気候室2室に室内機と室外機を設置し、エアコンが処理した顕熱・潜熱能力や室内機吹き出し風量、冷媒温度等を計測した。除湿方式の異なる2機種(再熱除湿方式及び弱冷房除湿方式)において、冷房運転と除湿運転を測定し、様々な稼働状況を再現するために室内機設置室内の温湿度を変えて実験した。本報告では主に室内機の吸込・吹出気流及び熱交換器表面温度から、室内機内気流の温湿度変化について考察した。
著者
湯澤 秀樹 奥宮 正哉 時田 繁 田中 英紀 小澤 浩
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和2年度大会(オンライン)学術講演論文集 第10巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.301-304, 2020 (Released:2021-10-28)

「Withコロナ」における換気に関する国内外の提言などの知見について整理を行い、感染予防の要点を整理した上で、「Afterコロナ」における換気を含む空調設備の考え方や検討課題について整理を行った。
著者
庫元 瑠美 戸田 浩之 佐古 かおり 西出 久美
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.9-12, 2015 (Released:2017-11-15)

ソルベントクラックは、エンジニアプラスチックといわれる硬い樹脂に有機溶媒が作用することでクラックが生じる現象である。あるホテルで、室内ユニットのドレンアップホースに破損が生じた。この破損は、ソルベントクラックが生じた為と推察された。樹脂に含まれる可塑剤の移行性について分析する公定法はない。そこで、シリコンウエハに樹脂を圧着し、シリコンウエハに移行した成分をFT-IRで検出する方法を試みた。
著者
生方 萌佳 伊香賀 俊治 平田 潤一郎 林 侑江
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.217-220, 2016 (Released:2017-10-31)

Recently, children's physical strength is decreased.This study aimed to examine the relationships between physical activity and indoor thermal environment among Japanese preschool children. Research was conducted in winter as actual measurements at 5 kindergartens. As a result, cold air temperature near the floor and difference of temperature between nursing room and restroom were significantly associated with reduction of children’s physical activity.