著者
三村 凌央 近本 智行
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.169-172, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究では、室内二酸化炭素濃度が定常になった状況を想定し、執務者の作業量と生理心理量を同時に測定する実験室実験を行った。その結果から二酸化炭素濃度が作業性と生理心理量に及ぼす影響を検証することを目的としている。さらに、室内の二酸化炭素濃度が人の呼気によって比較的短時間で上昇するため、非定常状態の検証も必要と考えた。濃度が短時間で変化する状況を想定し、非定常状態の濃度環境における作業性と生理心理量を同時に測定する実験室実験も行った。
著者
奥邨 大輔 塩崎 一紀 三田 村隆 菅野 幸雄 嶋倉 一實 横山 真太郎
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成19年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1375-1378, 2007-08-24 (Released:2017-08-31)

The present study describes control methods for influenza virus. We verified the effect of slightly acidic electrolyzed water on influenza virus in both fluid condition and aerosol condition. By the hemagglutination test and the TCID50 test, it was confirmed that virus lost its viral activity drastically. In addition, we introduced the new system adopted electrolyzed water into school facilities. Experimental results showed the effect of keeping adequate relative humidity and decreasing airborne common bacteria and fungi.
著者
塩崎 一紀 籏谷 広司 嶋倉 一實 横山 真太郎
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1633-1636, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

The present study describes improvement methods for indoor microbial contamination in urban public facilities. We investigated the effects of low concentration of hypochlorous acid water on influenza virus with the tissue culture infectious dose 50 (TCID-50) assay using Caco-II cells and hemagglutination test. And experiment of applying system reducing airborne microbe to a primary school is introduced. Experimental results showed the validity on improvement of both relative humidity and airborne bacteria and fungi. In addition bactericidal effects of low concentration of hypochlorous acid water against Legionella bacteria in hot spring water as well as in distilled water are demonstrated.
著者
尾方 壮行 井上 莉沙 竹内 悠香 秋山 雄一 都築 和代 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.89-92, 2018 (Released:2019-10-30)

Field surveys were conducted in bedrooms to investigate the relationship between the environment and sleep quality. Sleep efficiency was relatively low when the average CO2 gas concentration at sleep was low which may be due to the high noise level. The percentage of wake-after-sleep-onset was the lowest under thermally neutral.
著者
福積 慶大 安藤 真太朗 伊香賀 俊治 中川 朝陽
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和2年度大会(オンライン)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.225-228, 2020 (Released:2021-10-28)

In November 2019, 980 subjects (670 effective samples) in a rural village (Yusuhara Town, Kochi Prefecture) completed a measurement of indoor environment, and questionnaire that included information about life habits and various health status. Analysis of the results indicates that house without insulation, elderly, obesity, living alone, long home time, heating system causes at risk of being below 18℃.
著者
武藤 祐太 李 時桓 近藤 志樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.93-96, 2021 (Released:2022-11-02)

COVID-19 の世界的な感染拡大により,マスクの着用が一般的となり,それに伴い長期間のマスク着用による健康被害が問題化しつつある。この研究の目的はマスク着用有無が呼吸性状や単純作業効率に及ぼす影響の解明である。本研究ではマスク着用時,分時CO2摂取量は安静時は3.4 倍,運動時は2.2 倍増加することや,作業意欲や集中度の低い成績下位のグループはマスクの着用により作業効率が約 7.2%低下するという結果を得た。
著者
雨宮 多佳子 伊香賀 俊治
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.197-200, 2014 (Released:2017-11-15)

近年、学校施設の老朽化、夏期における気温の上昇等により、冷房設備の導入が進んでいる。学校施設の温熱環境は、学習効率や空間の満足度に影響を与えると既往研究により明らかにされているが、夏期と冬期、複数の空間、学校間で、温熱環境を把握し、児童生徒に与える影響を検証した事例は少ない。そこで、本研究では、学校施設の温熱環境が児童生徒の学習効率、満足度に与える影響の検証を目的に、神奈川県の公立小中学校16校を対象に、実測調査とアンケート調査を実施した。
著者
伊藤 隆 堀 賢 諫早 俊樹 堤 仁美 平須 賀信洋 竹内 瞳 岩瀬 基彦 篠田 文彦 森本 正一 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.1255-1258, 2010

The objects of this study are to observe the detailed distribution of air velocity and CO_2 (carbon dioxide) concentration which is used as tracer gas of coughed air and to calculate advance conditions concerning droplet dispersion counting on relative humidity and pressure. The full scale chamber where the experiment was conducted was modeled and then the experimental conditions were input. The elaborative mock was achieved. The results of CFD illustrated the high CO_2 concentration area and many tiny droplets were observed near the medical doctor. Hence the infection risk was still high when the medical doctor moves.
著者
島岡 萌 金 政一 倉渕 隆
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.101-104, 2021 (Released:2022-11-02)

新型コロナウイルスの感染拡大により学校では集団感染リスクへの対応が必要になっている。そのため、換気設備の設備容量が十分でない実際の教室を用いて、夏期における自然換気量の調査・CFDによるモデル解析を行うことにより、中間期・夏期の具体的な感染症対策に求められる窓・扉等による換気方法に関する知見を得る。
著者
荻野 登司 峰野 悟 三浦 尚志 小椋 大輔
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.253-256, 2016 (Released:2017-10-31)

ルームエアコンディショナーで冷房運転や除湿運転をすると、居室空気の水蒸気が結露して室内機の熱交換器に付着する。その水分が室内機内部に最大1kg程度保水される実験室実験結果を報告したが、実使用環境下での再現性やエアコン停止時の挙動などの課題が残った。そこで、実使用状況下にて除湿による室内機内部に生じる水分について、エアコンの運転時だけでなく停止時を含めた除湿放湿特性を把握する事を目的にフィールド模擬実験を行った結果について報告する。
著者
金 勲 柳 宇 鍵 直樹 東 賢一 長谷川 兼一 林 基哉 大澤 元毅 志摩 輝治
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2018 (Released:2019-10-30)

普及が急速に進んでいる家庭用超音波式加湿器による室内空気の微生物汚染が懸念されることから、微生物汚染の経時変化を実験を通じて調べた。 加湿空気と加湿水中ET濃度は3日目までは緩やかな上昇を示すが、4〜5日目から指数関数的に急増し、急速な汚染が進行することが観察された。加湿器の洗浄や加湿水交換を毎日行っても細菌濃度が上昇することがあり、これはET及び浮遊細菌の測定結果から確認できた。
著者
竹村 明久
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.89-92, 2018 (Released:2019-10-30)

近年普及の著しい加熱式たばこについて、発生する化学物質の調査は徐々に進み始めているが、臭気評価に関してはほぼ皆無である。今後の喫煙可能な空間では、必要換気量算定におけるCO や粉塵の寄与が従来の燃焼式たばこより大幅に減少すると推測される。一方、有害物質のみを基準として少量の必要換気量が設定されることが今後生じれば、データが不十分な臭気環境が劣悪になる可能性が想定されたことから、本研究では濃度をパラメータとした加熱式たばこの臭気評価傾向を把握することを目的として臭気濃度測定と主観評価実験を行った。
著者
笹原 海里 井上 隆 射場本 忠彦 百田 真史 長浜 勉 赤池 亮
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.501-504, 2013 (Released:2017-11-18)

自動制御ブラインド内蔵のエアフロー型窓を積極的に導入した東京電機大学における詳細な実測を通して、実使用状況下の室内光環境を評価する。また、本建物に導入を進めている再帰反射フィルムによる、屋外放射環境の改善効果及び窓面の熱性能向上効果の検討を行った。
著者
安斎 雄貴 小峯 裕己 若林 斉
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.261-264, 2016 (Released:2017-10-31)

発汗等の顕著な体温調節応答が見られる暑熱環境下において、ペパーミントの香り曝露による温冷感・体温調節応答に与える影響を被験者実験に基づいて検討した。設定温度は32℃とし、香り無・香り有条件それぞれ実験を行った。 その結果、心理量では香り有時に体感温度が低下し、被験者が自覚している発汗量も低下した。また、生理量では額部の皮膚温が上昇したが、発汗量は低下傾向となった。 このことから、ペパーミントの香りを付加することにより、心理的な効果に加えて、発汗反応が抑制される傾向が認められた。
著者
小坂 信二
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.49-52, 2021 (Released:2022-11-02)

懸案のトリチウムが残った処理水を海洋放流する方針となった。WHO基準濃度、飲料水基準濃度より海水を利用して大幅に希釈して今後30~40年にわたって放流する。現在日本の社会活動、企業活動はSDGsを基本理念に活動が行われようとしてきている。グローバルな視点で、処理水と日本の豊富な水資源を活用し、30~40年かけて砂漠に森林を創生し、世界の多くの水不足の国々や、地球環境に少しでも貢献できるような構想を検討する必要があると考え提案する。
著者
櫻井 柚夏 廣瀬 文郁 松前 和則 村上 礼雄 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.125-128, 2014 (Released:2017-11-15)

本研究では、冬季暖房時の室内温熱環境が皮膚水分量と熱的快適性に及ぼす影響を把握することを目的として被験者実験を行った。実験では、人工気候室内の床暖房室とエアコン暖房室において、空気温度と相対湿度を各3条件設定し、皮膚水分量、皮脂量、皮膚温の測定および心理量の申告を行った。実験の結果、皮膚水分量は相対湿度、絶対湿度および空気温度が高くなるほど増加するが、エアコン暖房では熱的中立を超えた範囲で皮膚水分量が減少に転じることが分かった。
著者
野部 達夫 鵜飼 真成
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2016 (Released:2017-10-31)

次世代空調システム実現に向けた「8つのトライ」では、従来固定的に捉えられていた建築の主人公である「ヒト」を、様々な環境に適応する動的な存在として捉えることで、ヒューマンファクターを「空調への活用可能な人間の特性及び潜在的能力」と定義した。本報では、ヒューマンファクターの要素や実際の空調への適用事例について報告する。
著者
森田 健太郎 橋本 果歩 尾方 壮行 堤 仁美 田辺 新一 堀 賢
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.53-56, 2018 (Released:2019-10-30)

主な感染経路の1つである接触感染に関して、公共空間では不特定多数の人々が多くの環境表面を共用するため、手指の顔面接触による感染経路を調査することは有用である。本研究では、模擬電車内における顔面接触頻度を計測し、顔面接触行動に影響を与える要素を分析した。統計解析の結果、女性と比較して男性の顔面接触頻度および粘膜面接触頻度が有意に高かった。また、電車利用後に手指衛生を実施しないと回答した人ほど粘膜面接触頻度が高い傾向がみられた。