著者
広瀬 正幸 伊藤 琢巳 松原 仁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.452-460, 1998-05-01 (Released:2020-09-29)

Several techniques have been developed to solve puzzle problems in conventional AI, but there are few attempts to compose problems automatically by computers. Tsume-Shogi, a mating problem of Japanese Chess, is a kind of puzzles that is created and solved according to specific rules. This paper presents a system to compose Tsume-Shogi problems by reverse method. The search space increases enormously when the reverse method is adopted, but we can reduce it by using some constraints. We conducted several experiments with our method to compose Tsume-Shogi problems and showed that our system could compose some good short Tsume-Shogi problems and some special Kyuku-Tsume problems.
著者
井口 健太 小島 有悟 小林 葉 髙井 智琉 平田 彩乃 矢木 陽 小橋 拓司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 97回 (2023/2) (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
pp.05-10, 2023-02-27 (Released:2023-02-27)

これまで研究が乏しかった拍手という事象に着目し,「集合的行為としての拍手」を研究対象として,多人数集団による拍手の更なる解明を目指して研究を行った。本校体育館で行われたイベントにおいて,生徒や保護者を含む200人規模の集団の拍手の記録,分析をした。検証の結果,イベント開始時に発生する拍手の開始,終了,またイベント終了時に発生する拍手の開始は,発表者の発話の開始,終了などの周囲からの影響を大きく受けた。その一方,イベント終了時に発生する拍手の終了には個人特有の傾向が強く現れた。
著者
坂井 明日香 丸橋 弘明 羽室 行信 笹嶋 宗彦 加藤 直樹 宇野 毅明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.WI2-I_1-12, 2021-01-01 (Released:2021-01-01)
参考文献数
12

Recently, data-driven sales management is widely recognized and sales at the real super-market is not the exception. For designing such strategies, first of all, we have to analyze consumers’ behavior. However, such an analysis is difficult, especially for the managers of the real shops, since they only have customers’ data of their own shops. Generally, the customers buy things not only from the managers’ shops but also other shops. The goal of this research is to develop a general method to transfer sales promotion strategy, derived from analysis on wide area, to local real shop. The authors analyzed such consumers’ characteristics who buy olive oils in Kansai region. For the analysis, we used QPR(Quick Purchase Report system, developed and managed by MACROMILL, Inc). Firstly, we divided the consumers on the QPR into five clusters, according to the simultaneous buying pattern. Then, we analyzed each of the clusters and found some emerging patterns of the purchasing behavior. Observing the patterns, we designed a marketing strategy for the real shop in Hyogo prefecture belonging Kansai district. Finally, we carried out an experiment at the shop to evaluate whether the strategy promotes the sales of the olive oil or not for six weeks. The result of the experiment showed that the marketing strategy is effective in one view. At the same time, we learned many lessons from the research, especially difficulty of the evaluation at the real shop.
著者
狩山 和亮 吉仲 亮 山本 章博
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第27回 (2013) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1F51, 2013 (Released:2018-07-30)

本論文では,大学入試センター試験の数学問題文を対象とした検索手法を提案する.文中で特定の役割を持つ記述を生成するパターンの発見によって,問題文を大問文と小問文からなる構造へ構造化する.さらに,Earth Mover's Distanceを用いて数式集合間の類似度を定義し,数式を含む小問文間の類似度を定義する.これらを用いた検索手法の有効性についてNTCIRで配布されるデータを用いて評価を行った.
著者
佐々木 明 大倉 俊平 小野 真吾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1H1GS1102, 2022 (Released:2022-07-11)

アプリ内で提示される記事を提示ロジックのパーソナライズの強さによって段階分けし、パーソナライズへの嗜好性と閲覧記事の多様性の関係を調査した。 その結果、閲覧記事の多様性が高いユーザほど長期的なエンゲージメントが高くなる一方で、よりパーソナライズが強く効いたロジックを好むユーザほど閲覧記事の多様性が低くなってしまうことがわかった。
著者
白松 俊 末永 彩羽 吉村 友希 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 97回 (2023/2) (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
pp.30-37, 2023-02-27 (Released:2023-02-27)

2022年にOpenAIが公開したChatGPTやGPT-3.5は、プログラミングに無縁な人々にも広く浸透し、「AIの民主化」とも呼ばれる社会現象になっている。これら大規模言語モデルが生成する返答には嘘やフェイク情報が高確率で含まれるという問題はあるにせよ、非常に幅広いドメインに関して論理的な応答生成が可能である。フェイクが含まれる可能性があることを踏まえて活用すれば、議論の発散フェーズにおける発想支援や、社会課題解決に関するアイデアワークショップ(アイデアソン)などで活用できる可能性がある。また、ファシリテーターが行うような問いかけを生成したり、議論を構造化するためにも、大規模言語モデルが活用できる可能性がある。本稿では、GPT-3を活用したプロトタイプの評価実験や、ChatGPT上での社会課題解決に関する対話例を紹介し、その活用可能性を検討する。
著者
磯谷 光毅 大沢 英一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第35回 (2021) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1I4GS4c03, 2021 (Released:2021-06-14)

近年SNSが広く利用されている中,誹謗中傷の様な攻撃的な投稿がなされる場合があり問題となっている.そこで誹謗中傷などの攻撃的な投稿についてその特性を理解した上で効果的な対策を考案することが必要である.本研究では意見が二分されるようなテーマについての誹謗中傷などの攻撃的な投稿の,発生や収束といったダイナミクスを的確に表現することができるモデルを構築しその特性について分析することを目的とする.モデルには各ユーザについて中立,賛成,賛成かつ攻撃的,反対,反対かつ攻撃的の5つの状態を定義し状態遷移に周辺ユーザの影響を考慮するよう設定した.DTWにより実際のTwitterにおける攻撃的状態にあるユーザとモデルでの攻撃的状態のユーザの推移についての時系列の距離を測った結果,提案モデルは賛成かつ攻撃的について4.493,反対かつ攻撃的について7.443であり各状態をランダムで遷移した場合の132.2,170.0と比較し類似度が高いモデルを構築することが可能であった.また攻撃的なユーザの,同意見周辺ユーザへの影響を抑えると攻撃的状態ユーザ総数の割合の累計が減少することが示された.
著者
平野 正徳 今城 健太郎 南 賢太郎 島田 拓弥
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.FIN-028, pp.27, 2022-03-12 (Released:2022-10-21)

Deep Hedging, which uses deep learning and price time-series simulations to optimize option hedging, has recently been in the spotlight because it enables more realistic hedging that can take into account frictions such as transaction fees (imperfect market). However, the situation of hedging an option by other options has never been addressed by deep hedging because of its simulation difficulties. In that situation, pricing for tradable options should also be performed via deep hedging in simulations for realizing imperfect market simulations, which has required unrealizable enormous computational resources because of the nested architecture of deep hedging. Thus, in this study, we proposed a new deep-hedging mechanism for learning hedging strategies under such a nested situation. As a result, we showed better hedging via proposed deep hedging with multiple tradable options.
著者
諏訪 正樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.4C3GS1304, 2020 (Released:2020-06-19)

「状況依存性」という概念は、人工知能/認知科学の基礎とも言える「情報処理モデル」へのアンチテーゼとして、1980年代中盤以降に登場した。「現場に入り込み渦中の人にならないと(もしくは実際に手を動かして実行してみるまでは)、どんな認知が生じるかが想定できない」ということを論じたものである。「現場に入ってみて(手を動かして実行してみて)初めてわかる(気づく)ことがある」ということである。さらに言えば「渦中の人になれば確実に何かに気づくのだけれど、それをあらかじめ予測すること(モデル化すること)が難しい」ということでもある。現場や実践はモデル化できるほど、単純ではない。当事者になってみないとわからないことで、満ちあふれている。 一方、フレーム問題は、人工知能が未だに越えられない高いハードルである。「認識フレーム」を臨機応変には変えられないという問題である。渦中の人になり、状況依存的に何かに気付くことが、認識フレームを変え、想定外の物事に対処するということであるという意味で、「フレーム問題」と「状況依存性」は表裏一体の関係にある。
著者
得丸 公明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 知識ベースシステム研究会 89回 (2010/3) (ISSN:24364592)
巻号頁・発行日
pp.10, 2010-03-29 (Released:2021-07-14)

ヒトの言語はデジタル通信である。そこでは、誤り訂正が行なわれて、情報源・通信路・伝送路の符号化が行なわれている。人間の知能は、(1a) 五官による記憶、(1b) コトバの記憶、(2) 大脳皮質上の神経結合による知覚記憶と言語記憶のネットワーク、(3) 概念体系を構築し、概念を操作する論理装置(回路)から成り立っている。\n
著者
藤原 健太 伊庭 斉志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.FIN-003, pp.11, 2009-09-12 (Released:2023-01-06)

In this paper, we proposed automated trading system using Genetic Algorithm(GA) and Genetic Programming(GP). There are many reports which focus on system trading. In recent years, these researches have attracted attention because of impact of finance crisis. Among them, we focus on two area, one is optimization of technical indicators, the other is optimization of technical indicators combination. There is not research which focuses on both parts. So we proposed automated trading system by optimizing indicators and combination of them. At first, their parameters are optimized by GA. Each indicator is fitted on movement of current market by this process. Then, using optimized indicators, combination of them is optimized by GP to generate buy-sell strategy. To verify effectiveness of proposal method, we simulated using real data given by Gaitame.com. Consequently, we got good result and verified effectiveness of proposal method.
著者
林 美衣 森 直樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第35回 (2021) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.3D1OS12a01, 2021 (Released:2021-06-14)

近年,ファッション分野への人工知能技術の適用が注目されている.本研究は複数の衣服やアクセサリーの画像で構成されたコーディネートを学習した深層学習モデルからコーディネートの出来栄え点を獲得し,それを用いてファッションコーディネートプランを最適化する手法を提案する. 提案手法ではまず学習済みの Bi-LSTM + VSE モデルに手持ちの服を組み合わせたコーディネートを入力し,出来栄え点を獲得する.その点数を元に熱力学的遺伝アルゴリズム (Thermodynamical Genetic Algorithm : TDGA) を用いて複数のコーディネートからなるリスト,つまり着まわしプランを作成した.期間中同じコーディネートを使用してはいけない,3 日以内に同じアイテムを使用してはいけない,期間中一度も使っていないアイテムがあってはならないという制約を課し,多様性を考慮しながら着まわしプランを作成可能とした. 数値実験により,提案手法がユーザが購入を検討しているアイテムが価値があるかを定量的に評価し,どのアイテムを買うべきか推薦するツールとしても活用できることを示す.