著者
水野 節郎 三浦 淳 荒井 満浩
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.52-54, 2017

株式会社ERiは会社設立当初からBluetoothを活用した無線通信技術を一つの核として事業展開してきた。自社オリジナルのアイデアに基づき商品化に注力した結果、2012年に世界初のスマートフォン向けBluetoothビーコン発信機『BLUETUS(R)(ブルータス)』の商品化に成功した。また、現在は、BLUETUSの製品展開として屋内位置推定システム『BLEGONIO(ブレゴニオ)』」を研究開発中である。なお、研究開発では近隣大学と積極的に共同研究に取り組んでいる。本事例紹介ではこれら2商品の開発について紹介する。<br>*(R)は登録商標マークRの囲み文字を示す。
著者
熊谷 康太 岡田 哲明 モジャヒド アディル 岡田 崇 生田目 崇
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2015年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.323-326, 2015 (Released:2016-01-29)

小売店では、顧客の購買意欲を高め売上を拡大するために、クーポンを提供するケースが多くある。売上を拡大するためのクーポンの使われ方には、1人の客が買う商品数を増やす、店舗に足を運ぶ客数を増やすといったいくつかの方法が挙げられるが、本発表ではアップセルにより顧客単価を上げることで売上拡大をめざす。効率的・効果的なクーポン配布を行うためには、目的の商品のクーポンを、どの顧客に提供するかというターゲティング方法が重要な課題である。SVMによりアップセルする見込みのある顧客を選出するターゲティング手法を提案する。小売店における購買データ及びクーポンデータを用いて、提案手法の有効性を評価する。
著者
根来 龍之 足代 訓史
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.94-94, 2008

本稿は,因果連鎖の網の目構造論の立場(根来, 2008)から,意図せざる結果の類型化とそれへの対処について考えることを目的とする.意図せざる結果に関する議論は,基本的にはいかなる行為も,意図した結果のみならず,多かれ少なかれ意図せざる結果をも産むという問題認識に立っている.本稿では,行為者が自らの置かれている因果連鎖環境をどこまで読みきれているかどうかによって,意図せざる結果を5つのパターンに類型化する.類型化によって意図せざる結果の議論を網羅的に理解するとともに,避けることのできない宿命にある意図せざる結果への一定の対処方法として,因果連鎖の読みのパターンを広げることを提案する.
著者
渡邊 真治
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2017年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.155-158, 2017 (Released:2017-05-31)

日本は2015年10月よりマイナンバーカードの発行を開始した。しかし、カード発行時のシステム障害などによりマイナンバーカードの 普及が大幅に遅れている。エストニアのeIDの利活用の事例からわかるように、IDカードが普及しなければ、当初予定していた国民の利便性の向上は達成できない。 本研究では, キーとなる時点のつぶやきデータをテキストマイニングの手法を用いて分析する。 また、twitterを用いた政府広報に関する分析も合わせて行う。分析の結果、現段階では広報の効果は十分に浸透していないこと、負の感情が拡散していることが判明した。
著者
高橋 このか 渡邊 慶和 南野 謙一 後藤 裕介
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.163-166, 2017

あるコーヒーショップでは,店内スタッフ間の情報共有ツールとして『連絡ノート』を活用している. 今回『連絡ノート』の有用性を実証するため,スタッフ全員の情報共有の重要性についてモチベーションを関連付けた『共有表』を作成し,5週間の記入を実施した. 実施前後アンケートにより,スタッフの情報共有に対する意識の変化を分析した. 今後は『連絡ノート』の機能を満たしながら,更に情報共有を円滑にし,モチベーションを高めるための情報ツールを検討していく.
著者
王 平 江上 知就 林 岩 談 潔 佐原 寛二
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.19-19, 2009

ミクシィで代表されるSNSが日本で拡大して数年が経過した。最近になって同じような現象が中国でも発生している。我々の発表は日本のコンビニ等日本ビジネスが中国でどのように受け止められているかを、中国のSNSを利用して若者の意見を知ろうという試みである。文献調査とあわせて中国のマーケットの動向を知る。同時にネットコミュニティ発展の視点から中国のSNSと日本のSNSとの比較も行っていく。
著者
水野 誠
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2012年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.15-18, 2012 (Released:2013-01-30)

アフィリエイト広告はソーシャルメディア上の広告の一種で,広告の挿入が消費者に権限委譲される。すなわち,Consumer Generated Advertising Mediaと呼べる。われわれはアフィリエイトを含むブロガーとアフィリエイト広告からの購入経験者を含むブログ読者に対するウェブ調査を実施した。その分析結果から,アフィリエイト広告は読者がブロガーのプロファイルを知るほど効果的だが,アフィリエイトは他のブロガー以上に匿名性を求めるといった「逆説」が見いだされた。こうした知見に基づき,ソーシャルメディア上での広告の可能性について議論したい。
著者
赤尾 嘉治
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2015年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.13-16, 2015 (Released:2015-07-31)

昨今話題となっているサイバーセキュリティ等の問題に関して、情報漏えい事件の手口の巧妙さについても、アタック範囲が国内外とグローバルに拡大している。海外では、国家戦略の一環としての策定・体制強化を推進しており、日本を数年先行していると言われている。各企業の体制強化も進展しているが、我国の情報保護の対応能力はまだまだ不十分であると認識せざるを得ない。セキュリティ対応は①予防として、②監視・測定での、③インシデント発生時、それぞれに要求される。今回は、原点に戻り取り得る予防的対応策の構造を明らかにしながら確実にシステムを構築できる方法についての考察を試みたい
著者
赤尾 嘉治
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2016年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2016 (Released:2016-11-30)

企業の経営課題は、自社の業績に直結する「コスト削減」や「新規ビジネス開拓」に関するものが多い。震災以降の関心事をピックアップすると「事業継続、コスト削減、コンプライアンス対応、グローバル展開、新規ビジネス創出」などが上がる。近年これらの中にサイバー攻撃への対応が付け加えられた。経営情報が、「電子化された」とき、その脅威やリスクを的確に把握している経営者は少ない。サイバー攻撃を防御するための意思決定時の経営陣の行動様式に関する研究をする。
著者
稲葉 達也
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2012年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.76-79, 2012 (Released:2013-01-30)

近年のソーシャルネットワークサービス(SNS)の普及により、SNSをマーケティングに利用するための試みが数多くなされている。しかしながら、SNSのマーケティング効果については、十分に検証されている状況にない。このような背景を踏まえ、本研究では、社会システムの評価に用いられるマルチエージェントシミュレーションを用いて、SNSのマーケティング効果のうち、特に、口コミ効果の定量化をする方法を提案した。そして、その提案方法を用いて、口コミ効果をより向上させるために対策について評価した。
著者
相田 達哉 喜多村 正仁
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2017年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.155-158, 2017 (Released:2017-11-30)

本研究では、セグメント構造に着目した学術論文の包括的自動要約において、オントロジーを用いて要約の精度を向上させる新たな手法を検討する。形態素の表層的情報を中心とした解析を行う従来の自動要約手法では、語彙の意味や語彙間の意味的関係を把握できない。オントロジーを用いてそれらを把握すれば、より的確な重要文選択が可能になると期待できる。具体的には、各セグメントにオントロジー的特徴を付加し、セグメントに適した重要文選択精度の向上を図る。また、語彙間の意味的繋がりを考慮し、各セグメントから抽出する文を補正することで要約全体の質の向上を図る。
著者
竹邑 涼 大内 紀知
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2017年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.63-66, 2017 (Released:2017-11-30)

イノベーションの創出は企業にとって重要な課題である。これまでの研究では、特許データを用いた分析により、知の多様性がイノベーションの創出に影響を与えることなどが示されている。しかし、それらは、産業や企業レベルを対象とした研究であり、一つひとつの特許を生み出している発明者グループにおける知の特徴が特許の価値に与える影響は明らかにされていない。そこで、本研究では、どのような発明者グループが価値の高いイノベーションを創出できるのかを特許データから定量的に明らかにし、企業の技術経営戦略への新たな示唆を得る。
著者
八巻 直一 安田 洋佑
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.423-426, 2015

マーケットデザインは、主に経済学で得られた知見をいかして、現実の市場や制度の設計・修正を行う、新しい実践的な研究分野である。すでに、電波周波数帯の免許を割り当てる電波オークション、研修医を病院へと配属するマッチング、臓器移植を円滑化する交換プログラムなど、様々な形で応用が進められている。マーケットデザインの発想、とりわけ情報に関する取り扱いは、経営やビジネスの現場においても幅広い応用可能性を秘めているに違いない。本セッションでは、マーケットデザインを支える2つの柱であるマッチングとオークションについての解説、研究論文、および経営情報学会における今後の展望の、あわせて4本の発表を予定している。
著者
高島 幸成 荻林 成章
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.177-180, 2014

景気循環およびGDPに及ぼす減税の影響を再現するためのモデル条件について一連の計算機実験により検討した。その結果、景気循環を再現するための必要条件は投資に際しての信用創造がモデルに内包されていること、またGDPに及ぼす所得税減税効果再現のための必要条件は政府による非効率な支出がモデルに内包されていること、GDPに及ぼす法人税減税効果再現のための必要条件は政府による非効率な支出に加えて、減税による利益剰余金を支出するメカニズム(経営者報酬、設備投資における自己資金使用)が内包されていること、であることがわかった。このことは特定のマクロ現象を再現するために必要不可欠なモデル構造が存在することを示している。
著者
中村 人哉 比嘉 邦彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.45-45, 2010

従来の商品に関するコミュニケーションは、企業から消費者へマスメディアなどを通じて一方的に発信されてきた。しかし、インターネットの普及とともに、「口コミ」など消費者が発信した情報が流通され購買判断に影響をあたえるようになってきた。そのような情報は実際の購買者のみが知りえる情報であり、購買を検討している消費者だけでなく商品を供給している企業にも有用である。また消費者から企業への直接のコミュニケーションを確立することで、より深い情報を共有することが可能になる。本研究は、消費者から企業へのコミュニケーションの確立による消費者購買行動の変化を検証する研究プラットフォームの構築について述べる。
著者
中田 行彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.93-96, 2015

不特定多数のクラウド(群集)がイノベーションの中心者となる新しいイノベーションを、「クラウドイノベーション」と名づけて提案した。「クラウドファンディング」,「クラウドソーシング」等を活用することによりイノベーションを促進できる。今回は、世界最大のクラウドファンディング「キックスターター」の事例を分析した。キックスターターにおいて、2014年に22252プロジェクトが資金を得た。技術分野は、1124件と全体件数の5.0%であるが、125百万ドルと出資総額529百万ドルの23%を占める。技術分野は1件あたり11万ドルと1件あたり出資額が大きくイノベーション促進に寄与している。クラウドファンディングは、長所は多いが課題もある。
著者
平川 学
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.111-111, 2008

ブロードバンド環境の普及によりインターネット人口は爆発的に増加し、これに伴い大容量・高品質のデジタルコンテンツの利用が拡大している。デジタルコンテンツは複製を行っても品質が劣化せず、取り扱いが簡単等の特徴がある。一方で品質が劣化しないという特徴から、容易に不正複製されてしまうというリスクを背負っている。デジタル技術の進化に伴うコンテンツを取り巻く問題は、通信や新聞業界におけるデジタルコンテンツビジネスの事業化に際して障害の一つとなっており、著作権侵害等の被害が拡大している。これらの背景より、問題点を解決する為の手段を検証し、コンテンツビジネスの健全な発展を目的としたシステムソリューションを構築する必要がある。本研究では、コア要素に電子透かし技術を用いたシステムを構築し、著作権保護ソリューションによるその有効性を検証した。
著者
近藤 史人 古川 忠始 吉田 信人 川口 恭則 串戸 一浩 鈴木 常彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.36-36, 2002

1976年,R・ドーキンスによる「利己的な遺伝子」の発表以来,文化遺伝子,ミームの概念は,S・ブラックモア,R・ブロディ,佐倉統などにより掘り下げて論じられてきた.ここではミームの発生過程を伝統的ダーウィニズムの模倣-変異-淘汰による偶然の産物とするにとどめず,I・プリゴジン,S・カウフマンの自己組織化の論理をミームにも適用し,マルチエージェントが自己触媒となり,散逸構造を形成するプロセスと仮定して考察する.環境に対する全体最適の価値観を自己触媒のモメンタムと捉えることで,21世紀型のサステイナブルな創発型組織モデルを形成し得るミームマネージメントの可能性を考察する.
著者
内木 哲也 孟 雅?
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2013年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.294-297, 2013 (Released:2014-02-03)

個人が撮影した動画像データを保存し、公開する動画共有サイトが今日多用されている。多くの動画共有サイトでは、投稿映像に対する視聴者が評価やコメントを付与することができ、それらが投稿された動画像の再生回数と共に提示されている。これまでの研究では、利用者の文化的背景の差異によって投稿内容だけでなく、評価やコメントの発信量が異なることが明らかにされている。このことは、同じ映像内容に対する評価やコメントの発信量の相違から文化的な差異に言及できる可能性を示唆している。本研究では、日本と中国での同一映像に対するアクセス状況の比較分析から見出された人々の意識や社会的位置づけの妥当性について、現実との比較を通して考察する。
著者
大江 秋津 岩井 良和 岡田 幸彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.173-176, 2014

本研究は、新興企業成立プロセスにおける、財務担当役員であるCFOがビジネスプランの質の向上や組織パフォーマンスへ与える影響を明らかにした。データは、米国新興企業家858企業の6期に渡るパネルデータを利用した。分析の結果、新興企業は創業者チームにおけるCFOの貢献度が高いほど黒字化し、ビジネスプランの修正を行い、実務とその内容が一致することが明らかとなった。さらに、ビジネスプランの修正と、実務とその内容の一致は、新興企業の黒字化に強い正の影響を与えることから、ビジネスプランの質の向上を意味する可能性を示した。