- 著者
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小谷 一貴
竹本 篤郎
- 出版者
- 一般社団法人 経営情報学会
- 雑誌
- 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.2009, pp.43, 2009
ソフトウェア開発プロジェクトの失敗の原因は、不十分な要求定義のまま,プロジェクトが実行されているといわれている.そこで,本発表では, BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)の知識体系の概念を用いて,当初の要求定義と,プロジェクト開発実行時とのズレを明確にさせ,開発プロセスの修正ポイントを決定する手法を提案する.BABOKは要求を効率的に獲得し,体系化する知識体系である.そこでPMBOKには記載されていない要求定義の体系化を,BABOKの知識エリアである「要求の洗い出し」,「要求分析」の概念を用いた.モデル構築のプロセスとして,要求分析手法とBABOKを組み合わせて要求を引き出し,プロジェクトの基準を作成し要求を表出させ,データベースのスキーマの概念を利用して,要求をテキストマイニングで定量した後,プロジェクトの基準と定量化した要求を比較して,要求のズレを算出した.