著者
林田 尚子 八槇 博史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83, pp.277-284, 2001-09-06

モバイル環境において入手したい情報は,その時,その場所で得られてこそ意味のあるライブな情報であることが多い.しかしWeb上には,揮発性であるがゆえにライブな情報は蓄積されていかない.そこで,本研究では,モバイル環境に適した情報共有プラットフォームLiveInを提案してきた.これは,情報提供者,情報要求者がモバイル環境から手軽にサービスを利用でき,情報サービス設計者が簡易な手法でサービスを運用できるようなプラットフォームである.しかし一方で,そのようなプラットフォームの中では,人が情報提供を行うよう動機付けることが難しい.そこで,人が情報提供行動を起こす理由を明らかにしたいと考え,現在,いくつかの実験を計画している.本稿では,LiveInの特徴を概観し,LiveInに不足している情報提供のサポートについて議論し,現在計画中の情報提供行動に関する実験について説明する.Information needed by mobile users is often live, in that it is meaningful when it is given at the time and at the place. Since, live information is volatile in its nature, we cannot expect its accumulation of such information as seen in web. We have proposed LiveIn, an information-sharing platform, to deal with it, where the providers and the requesters of live information can handle it easily, and information site can be built at low cost. In such an environment, motivating information provider is crucial. We plan several experiments to clarify the factors that effect the motivation. In this paper, we first present LiveIn, and discuss features and needed in LiveIn. Then, the plan of experiments is explained.
著者
上村 務
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.p238-247, 1989-03-15
著者
森藤 元 川崎 明彦 森田 豊久 宝木 和夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.70, pp.467-471, 2005-07-22
被引用文献数
1

個人情報保護法が2005年4月に前面施行され、プライバシ保護に対するニーズがかつてなく高まっている。本稿では、実名、偽名、匿名を渡り歩く技術の一実現手段を検討している。ここでは、受信者の権限に応じて匿名から偽名、実名を復元できるレベルを決めることができ、さらに送信者の意思により実名、偽名、匿名を選択できるアイデンティティ制御方法を考案した。With the complete introduction of the law for protecting personal information in April 2005, the needs concerning protection of privacy have become ever more demanding. Accordingly, in this paper, the authors propose an "identity control" method that can (I) set the disclosure level for revealing the real name and pseudonym from the antonym according to the receiver's authority and (ii) select the real name, pseudonym or antonym according to the will of the sender.
著者
吉野 孝 宗森 純 湯ノ口 万友 泉 裕 上原 哲太郎 吉本 富士市
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.9, pp.2382-2393, 2000-09-15
被引用文献数
19

携帯情報端末(PDA)上で動作し,発想一貫支援グループウェア郡元のデータ収集部分を担当するGMemoを開発した.GMemoは,思いついたときに,いつでも,どこでも,また,入力もれなく使用できるよう開発したソフトウェアである.GMemoの特徴は,手書きデータを郡元で利用可能な情報として直接利用していることである.PDAを用いたデータ収集の実例として,和歌山大学システム情報学センター教職員にPDAを携帯してもらい,思いついたときに,自由にメモやアイディアを記入する実験を行った.約5カ月間にわたって収集されたメモやアイディアは大きく分けて,センター業務の改善に関するものと,利用したGMemoの改善についてであった.収集された手書き入力のアイディアを直接利用して,郡元を用いてKJ法を実施した.それらの結果から,PDAによるデータ収集は有効であることを示す.We have developed data collecting software, called GMemo (GUNGEN Memo), running on a Personal Digital Assistant (PDA). GMemo is a piece of input equipment for GUNGEN. GUNGEN is a groupware for a new idea generation consistent support system. Users can collect data for the KJ method using GMemo easily with no omission, and input ideas in free handwriting. We thought that such sudden ideas need to be stored in anytime and anywhere. The feature of GMemo is using handwriting data as input data for GUNGEN directly. We requested members of the Wakayama University Information Science Center to use GMemo regularly. They have used GMemo for about five months. The kinds of collected data were about the improvement of centers works and the improvement of GMemo.We carried out KJ method using handwritten data collected by GMemo. In this paper, we describe the result of the data collection using GMemo and the result of KJ method using handwritten data collected by GMemo. Furthermore, we show the effectiveness of the data collection using PDA.
著者
西村 竜一 西原 洋平 鶴身玲典 李晃伸 猿渡 洋 鹿野 清宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.14, pp.35-40, 2003-02-07
被引用文献数
6

生駒市北コミュニティセンターの音声情報案内システム「たけまるくん」を開発した.本システムでは,大語彙連続音声認識を利用した一問一答形式の音声対話により,同センターや生駒市に関する案内を行うことが可能である.実用化を目指した本システムは,2002年11月6日からセンター内に常設され,開館時は誰でも自由に愛嬌のあるエージェントとのコミュニケーションを楽しむことができる.また,システムの改良に必要な対話記録を実際の運用を通じて収集し,発話内容の書き起こし等のデータの整備もすすめている.本稿では,主に本システムの構成および発話音声データ収集の状況について報告する.また,成人による比較的クリーンな発話をテストセットにした本システムの評価実験を行い,84%の単語正解率と70%の応答正解率を確認した.We implemented a practical speech guidance system for public use. It is called ``Takemaru-kun'', and located daily at the entrance hall of Ikoma Community Center to inform visitors about the center and around Ikoma city via speech human-machine interface and funny animating agent of Takemaru. This system aims to promote a field test for robust speech recognition in practical environment, and to collect actual utterance data in the framework of human-machine speech dialogue. The system has been running everyday since November 6, and a large number of user utterances have been collected. Classification and transcription of the data is also undertaken. This paper reports the outline of this system and current status of the data collection. In a recognition experiment with extracted samples of adult voices, word accuracy of 84% and answer rate of 70% was obtained.
著者
青木 秀一 青木 輝勝 安田 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.121, pp.7-12, 2001-12-13
被引用文献数
1

近年、マルチメディアコンテンツの普及により画像検索の重要性が高まっている。筆者らは,特に目標とする人物を固有名詞で検索し,その後さらに絞り込む場合には自動でタグ付けが可能なメタデータを用いた略画による検索が適当であると考えている。しかし,従来の略画による画像検索では精度の高い検索のためには略画を丁寧に描く必要があるなどの問題があった。そこで人物シーンの検索クエリーとして容易に描ける人物を表す略画を画像検索のクエリーとして用いることを検討した。本稿では,メタデータとしてMPEG-7で規定されている記述子のうち自動タグ付け可能な記述子を採用することを前提に,クエリー略画とデータベース中の画像とを適切にマッチングするための略画処理アルゴリズムを提案し,評価実験によりその有効性を示す。The importance of picture retrieval is increasing by reason of spread of multimedia content, these days. Picture retrieval with rough sketch that take automatically tagged metadata, is one of efficient methods, when we retrieve target picture of some person furthermore after retrieving with proper name. Picture retrieval with rough sketch, though, had such problems as its efficiency of retrieval dependent on quality of user's sketch. We propose we take symbolic rough sketch as query for picture retrieval. In this paper, on the assumption that we use some automatically tagged descriptors of MPEG-7, we propose transformating algorithm for matching query rough sketch appropriately. Additionally we give proof of its effectiveness.
著者
勝丸徳浩 秋田 祐哉 森 信介 河原 達也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.68, pp.25-30, 2008-07-11
被引用文献数
5

我々は,大学の講義におけるノートテイク支援を目標とした音声認識システムの研究開発を行っている.本研究では,専門性の高い講義に対して,言語モデルを効率的に適応する方法を検討する.大学の講義では,同一の講師が同一科目を一定期間担当することが通例であるので,以前の講義のデータを活用することを考える.ノートテイクが音声認識結果を評価・選別する応用場面を想定して,認識結果を教師ありで言語モデル適応に用いる方法と,音声認識結果の信頼度に基づいて教師なしで適応する方法を検討する.さらに,講義スライドを用いて, PLSA や Web テキスト収集に基づいて適応する手法との統合も行い,効果を確認した.We are developing an automatic speech recognition (ASR) system to assist note-taking in the classroom. In this work, we focus on an efficient method to adapt the language model (LM) for ASR to university lectures, in which a number of technical terms are used. We assume that one lecturer teaches a specific course subject through a certain period (a semester), and exploit the data of the lectures previously given by the same lecturer. Specifically, we propose an LM adaptation scheme supervised by the note-takers, who verify the ASR results and filter the well-recognized hypotheses. We also investigate an unsupervised adaptation method based on the confidence score of ASR. The methods are combined with other LM adaptation methods based on PLSA and Web text collection using the lecture slides.
著者
西山 正紘 北原 鉄朗 駒谷 和範 尾形 哲也 奥乃 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. MUS,[音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.31-36, 2007-02-23
参考文献数
13
被引用文献数
8

本稿では,アクセント構造およびムードの一致に基づいて,音楽と映像の調和の度合い(調和度)を計算する枠組を提案する.一般に,音楽と映像の調和要因としては,時間的なアクセントの一致による時間的調和と,ムードの一致による意味的調和の2つが存在する.従来の研究では,それぞれの要因のみしか扱っておらず,両要因を統一的に扱った事例は存在しない.そこで本稿では,音楽と映像の調和度を,アクセント構造の一致に基づいて定量化した調和度とムードの一致に基づいて定量化した調和度の重み付き線形和で表現する.アクセント構造の一致は音楽と映像それぞれの特徴量系列間の相関に基づいて,ムードの一致はそれぞれの特徴部分空間内における相互の特徴量の連想に基づいて定量化する.実映像作品を対象とし,本手法の有効性を実験により評価した.
著者
桑野 秀豪 山田 智一 川添 雄彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.25, pp.455-460, 2006-03-17
被引用文献数
5

ダイジェスト映像配信サービス向けのメタデータの自動生成システムとモバイル端末向けのメタデータアプリケーションを紹介する。開発したメタデータ生成システムは映像・音声などの複数のメディア認識結果にルールを適用することで、番組中の重要なシーンを自動抽出し、抽出したシーンを予め決められた時間長のダイジェスト映像として自動編集する。また、モバイル端末上にパラパラ漫画モードなど番組ダイジェストを速覧できるアプリケーションソフトを実装した。開発システムを用いて、野球、サッカーなどのライブスポーツ番組に対し、ダイジェスト映像を自動編集した後、モバイル端末への即時配信を実現し、システムの有効性を確認した。This paper proposes a automatic metadata generation system for digest video distribution service. The system extracts significant scenes by applying heuristic rules to the results of media analyses. The system can also automatically produce digest videos of the desired duration. We also developed the novel application of digest viewing for mobile TV service. The application provides multiple viewing modes such as text mode, video comic mode, and digest video mode. We implemented the application on a mobile phone and can demonstrate the sports digest distribution service.
著者
西岡 秀一 高田 智規 山本 隆二 阿部 剛仁 川村 春美 大村 弘之 有澤 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.63, pp.33-40, 1989-07-20
被引用文献数
3

本稿では特定の構造化を行っていない意味データベースから構造化されたオブジェクトを作り出すためのオペレータを定義する。このオペレータによりデータベースから利用者の求める構造化されたデータを取り出せるだけでなく、新たにデータを導出することができる。This paper proposes a framework of AIS semantic data model. The model is based on entity concept and "association", which maps an entity to a stream of entities in another set. The new operators listed here can generate structural "objects" from "flat" database.
著者
杉村 大輔 小林 貴訓 佐藤洋一 杉本 晃宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.115, pp.171-178, 2006-11-10
被引用文献数
2

パーティクルフィルタを用いた人物追跡技術は,これまでに様々な手法が提案され その有用性が報告されている.一方で,追跡の安定化に有効な 画像以外の手がかりとして,環境属性情報がある.環境属性情報とは,対象シーン内の人物の存在可能性を意味し,これを追跡に利用することで人物が存在しにくい箇所への仮説の生成を抑制することができる. したがって環境属性情報は 効率的な仮説の生成に役立つと考えられる.この指標には,障害物の配置などの物理的な制約に依るもの,人物の行動履歴に依るものがある.本研究で提案する手法では,特に後者に焦点を当て,環境属性情報の獲得と追跡の枠組みへの統合を行う.具体的には,環境属性情報を混合正規分布で表現し,オンラインEMアルゴリズムにより人物行動履歴を逐次的に学習することで獲得する.さらに,ICONDENSATION の考えに基づき,追跡の枠組みに統合する. 実環境における実験により 本手法の有効性を確認した.Various tracking techniques based on particle filters have been proposed. To enhance the robustness of tracking, it is very significant to consider environmental attributes which represent an existing probability of people in a scene. They can be used for an effective hypothesis generation by considering the area where people are likely to exist. The environmental attributes can be considered in two aspects: the one is based on the physical configuration of objects in a scene and the other is based on the history of people activities. In this paper, we establish the history based environmental attributes that are updated by people tracking result everyframe using the online EM algorithm. Furthermore, we incorporate them into our tracking algorithm by using the ICONDENSATION framework. Our experimental results demonstrate the effectiveness of our method.
著者
木俣 孝一 若間俊旭 岡田 至弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.3, pp.49-54, 2008-01-17

本研究では、複数対象の手と顔の位置関係を重回帰分析によってモデル化する手法を提案する。これにより、Mean ShiftやCAMSHIFTを用いた追跡アルゴリズムの課題である類似した色の対象の重なりや一時的な遮蔽による追跡失敗を回復・修正できることを示す。また、手のジェスチャを用いたインタフェースの例として、手の動きに合わせて表示された画像の操作が可能なバーチャルウォールへ実装について述べる。This paper describes the way that the position of the hand and the face is modeled by Multiple Regression Analysis. Mean Shift Algorithm and CAMSHIFT Algorithm can't track the object that occluded by the other objects. But, this way modify tracking point that loses sight of the object. In addition, we implemented the Virtual Wall as a example of interface. It operates a image by user's gestures.
著者
宮城 玲子 日浦 慎作 佐藤宏介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.40, pp.93-100, 2004-05-06

侵入者の追跡など一般の日常シーンにおける画像処理では様々な未知の対象を即座に取り扱う必要があるため,対象のモデルをオンライン的に構築する必要がある.そこで我々は複数のステレオカメラを用いて対象の全周形状モデルを得ることを目的として研究を行った.対象物体が計測に適した位置に移動したことを知るため,また対象を背景から切り出すために視差に基づく背景差分法とテンプレートマッチングにより対象の位置を求めた.テクスチャが乏しい面や鏡面反射を持つ面などについては視差が安定に求められないことがあるため,背景の視差の変動を調べ利用することで安定化した.また基準物体を用いて2台のカメラ同士の位置関係を求め距離画像の位置あわせを行った.In this paper, we propose a measurement system of human body with multiple stereo cameras. This system focuses to an application of surveillance and monitoring in daily life. Prior to the measurement, the region of the object is extracted using background subtraction of disparity value, and then the position of the object is tracked using two-stage template matching. To remove the noise of background subtraction caused by specular reflection or lack of texture, statistical model of background is used. Calibration of two cameras is achieved using reference object and the shape and texture model of human face is correctly aligned as shown in experimental result.
著者
齊藤慎也 佐治 斉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.91, pp.33-39, 2004-09-10

人物全体をテンプレートとしたマッチングによる人物の動作追跡では,テンプレート内に含まれる背景領域や人物の姿勢変化などにより誤追跡となりやすい.そこで本研究では,人物全体を囲む領域をテンプレートとして抽出した後,人物の形状に合わせてテンプレート領域を分割・統合してマッチングを行う動作追跡システムを提案する.まず,背景差分を利用して人物領域を抽出し,その領域を囲むようなテンプレートを作成する.そして,テンプレート内に背景領域と人物領域が混在している場合は,テンプレートを4つのブロックに分割し,逆に背景領域または人物領域のみの場合は分割しない.この処理を繰り返す.次に,分割されたブロックのうち,背景のみの領域を含むものを削除し,人物の中心に近いものは統合する.実画像上で抽出されたテンプレートに対してマッチングを行った結果,正しい追跡結果が得られた.Human motion is often tracked by matching a template whose area surrounds the human region. However, this method causes mismatching because of the background region and the human form change. We propose a new tracking method using the template matching. In our method, a template is divided and integrated fitting to the human form. First, we extract a template around a human region by computing the difference between the background image and the current image frame. Next, if the template area includes both the background region and the human region, we divide the template into four blocks. If the template area includes only the background region or only the human region, we do not divide the template. We repeat this process. Finally, we delete the blocks including the background area only and integrate the blocks near the human center. We obtain the correct matching result by using the template extracted on the real image.
著者
伊藤 雅人 福添 孝明 水戸 大輔 渡邊 睦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.88, pp.145-152, 2005-09-06
被引用文献数
1

人物追跡中の複数テンプレートの挙動を解析することにより,現在の状態(安定追跡中,環境物体による遮蔽,人物同士のすれ違い,立ち止まり静止,着席)を推定し,この結果に基づいて安定な追跡を実現する手法について述べる.個々のテンプレートにはカルマンフィルタによる線形予測機能を付与し,また探索範囲などを相互に制約するように設計した.本提案方式をPC上のソフトウェアとして実装し,アクティブカメラを用いて屋内における特定人物追跡の実験を行い,有効性を確認した.The authors propose a new tracking method based on the estimation of current status,such as,"stable tracking" "occlusion by environmental object" "passing each other" "stopping" "seating" by analysing multi-template trajectories.The alignment prediction function by the Kalman filter is given to each template, and search ranges of each template are mutually restricted. This proposed method was implemented as software on PC. Experimental results of specific person tracking in indoor by using an active camera have shown the effectiveness of the proposed method.
著者
高橋 由紀子 中平 勝子 三上 喜貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.123, pp.65-72, 2007-12-08

現在の日本語学習Webサイトは文法の学習に特化したものが多いが,本研究ではひらがな・カタカナの文字学習を目的とした外国人学習者向けの支援ツールを作成した.本ツールは文字の形・ストローク順・発音などに関するマルチメディアデータベースを有し,外国人学習者が陥りやすい間違いを意識させる工夫を織り込んだ.Though many web-based learning system for Japanese language are focusing on study of grammars, authors have developed the one focused on Hiragana and Katakana learning. The developed system, consisting of multimedia database containing shapes, strokes and pronunciation of each characters, can assist learners through its mechanism of reminding users of common-mistakes characteristic to foreign learners.
著者
阿部 倫之 加久間 勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.1003-1011, 1989-08-15

本論文は リスト構造化したプログラムを処理する構造コピー方式に基づくPLOLOG処理系において コピー量の削減と実行時間の短縮を図った新しい構造コピー方式の提案を行ったものである.この新しい構造コピー方式では リスト構造を動的に切り分ける方法とCDRコーディングによりりスト構造を圧縮する方法を導入しているそこでは リスト構造の静的分類による切り分けの効率化とCDRコーデイングのための最適処理についての提案も行っているまた その効果を確認するために インタプリタ型の処理系を試作して定量的な評価を行っている.その結果 次のことが得られた.(1)構造の切り分けと最適化CDRコーデイングを融合させることにより コピー2の大幅な削減が可能である特に 構造の切り分けにより動的CDRコーディングの可能性を増カロできる.(2)構造の切り分けにより生じるオーバヘッドは 構造を静的に分類することにより抑制できる.(3)CDRコーディングにより生じるオーバヘッドは 構造の切り分けを行うことにより吸収することが可能であるまた 削減されるコピー量が多いほど実行時間の短縮効果が期待できる.
著者
原 正巳 中島 浩之 木谷強
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.27, pp.1-6, 1995-03-09
被引用文献数
14

本方式は、記述項目と内容が定められている定型フォーマットのテキストを対象に、単語の共起情報や語の部分一致などの情報を利用して、内容把握のためのキーワードを抽出する手法である。提案する方式では、まず、キーワード抽出の対象とする項目をテキストから抜粋し、字種の接続関係を利用して、複合語の分割を極力避けなからわかち書きを行なう。次に、わかち書き結果から不要語を削除して得たキーワード候補に対して、出現頻度および他の語との共起情報、語の部分一致などの情報を利用して重要度の順位づけを行なう。本検討では、記述項目が統一されている特許明細書を処理対象として、プロトタイプを試作し評価を実施した。評価の結果、本手法により特に出現頻度の低い語に高い重要度を付与できることが明らかになった。また、十分高速なキーワード抽出が期待できることがわかった。This paper describes a method for extracting keywords from Japanese text in which fields of content and the text structure are predefined. The proposed method uses information about word co-occurrences and partial word matching to extract keywords which are used to help users quickly understand the text. The method first identifies fields to be processed in the text. Second, it divides the sentences into words referring to a table which defines whether or not a word boundary must be inserted between adjacent characters. The word separation is based on the transition of character kinds, which works to keep compound words unseparated often comprising of a few Kanji characters. Third, possible keywords are selected by removing ones inappropriate as keywords. Finally, they are ranked in the likely order based on the information about word frequency, word co-occurrences, and partial word matching obtained from the text. A prototype system is developed and evaluated to process patents whose fields of content and the structure are predefined. According to the evaluation results, this method is proved to be effective particularly in giving a high priority to important words appearing infrequently in the text. The results also prove that the system is expected to extract keywords fast enough to be used as a practical system.
著者
川島 英之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.37, pp.25-28, 2009-03-27

本稿ではDEIM'09 BoF セッション 「e-Science に関する 30 の質問」 の様子を簡単に報告する.同セッションでは国内から気鋭の若手研究者ならびに学生らを招き,e-Science という新しい分野について忌憚のない議論を交わすことでその本質を明らかにしようと試みた.議論の結果,e-Sciece がエキサイティングであり幅広い分野の既存科学と結びついている反面,いまだその核となる技術が不明確であるため今後深く考えられる必要があろう,という結論が得られた.This paper reports the result of discussion in the BoF session "30 questions about e-Science" which was held on DEIM'09. In that session, brilliant young researchers and students were invited, and they discussed about a new research field e-Science. The result of discussion acquired the following clear conclusions. (1) The e-Science is an exciting research field, and it is related to wide range of conventional scientific fields. (2) Unfortunately core academic topics are still unclear, and should be deeply considered.