著者
迫江 博昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.530, pp.43-48, 2002-12-13

私のDPマッチング研究の歴史を振り返ってみる.学生時代のDPとの出会い,1968年のDPマッチングの着想,連続単語認識への努力,実用機、DP-100開発での経験を述べる.あわせて最近の研究として,2次元、DPマッチングへの拡張,筆順・続け書きフリーフリーオンライン文字認識への適用等を紹介する.
著者
栃折 泰史 大谷 淳 江畑 勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.469, pp.1-6, 2010-03-08
参考文献数
2

本論文では,パン・ティルト・カメラから獲得された動画像における各フレームでのカメラの姿勢(回転パラメータ)を推定する手法を提案する.特に,撮像対象シーンに動物体を含む場合への対処法を検討する.まず検出・追跡した2つの特徴点を,カメラの光学中心を中心,焦点距離を半径とした仮想球体上に投影を行い,仮想球体上の特徴点2個と光軸と仮想球の交点が作る三角形の合同を利用して,回転パラメータを推定する.動物体を含む撮像シーンにおいてもロバストに推定するために,特徴点が物理空間上で静止物体・動物体のいずれかに対応しているかの識別を,特徴点2点間の距離がパン・ティルト後も等距離を保つかどうかを判断することにより行う.本論文では提案手法についてシミュレーションと実画像を対象とする実験を行い,その有効性を検証する.
著者
大濱 郁 喜田 拓也 有村 博紀 阿部 敏久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.476, pp.9-16, 2011-03-21

我々は,人間行動履歴の地理的クラスタリングについて議論する.本論文では,この問題を,二次元時系列データのセグメンテーション問題として定式化し,二つのクラスタリング手法,LS-linHMMとX-linHMMを提案する.前者のLS-linHMMは,線形制約付きHMMを用いたクラスタリングと情報量規準を用いたモデル選択を組み合わせ,クラスタ数の自動推定を行う.また,X-linHMMは,x-meansのアイデアを取り入れた2状態線形HMMによる階層的クラスタリングであり,LS-linHMMよりも高速なクラスタリングを実現している.今回,これらの手法を,GPSタグ付き写真コンテンツのクラスタリングに適用することを試みる.また,実データを用いた実験により,単純なx-meansよりも提案手法が効果的に動作することを確認した.
著者
成田 知宏 岩崎 知弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.401, pp.31-36, 2011-01-20

本稿では2チャネルの小規模マイクロホンアレーを用いた音声認識のための雑音除去手法について述べる。車載機器への適用を考えた場合、発話者である運転手の位置は予め想定可能である。また車室内で発生する騒音の多くは拡散性雑音である。そこで低演算量で安定して動作することを重視し、予め話者位置の変動を考慮し設計した固定ビームフォーマを採用した。またスペクトルサブトラクション法の後処理として、非フロアリング成分の密集度に基づくミュージカルノイズ削減処理、主副ビームフォーマの帯域制限パワー差に基づくスペクトル置き換え処理を適用することで音声認識性能の改善を行った。
著者
鈴木 賢一郎 坂野 鋭 大塚 作一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.740, pp.7-10, 2005-03-11

本報告において, 我々は日本語テロップの縁取りに着目した文字認識手法を提案する.日本語テロップには可読性の向上のために黒い縁取りがなされている.この縁取りと文字領域の輝度勾配は比較的安定していると考えられることから, このエッジをSobelフィルタで検出し, 加重方向ヒストグラム特徴と同様の方法でヒストグラム化する特徴抽出系を設計した.認識実験の結果, 位置, サイズが完全に正規化された人工データでは100%, また, 評価用映像データベースに現れるテロップでは約70%の認識率が得られ, 提案手法の有効性を確認した.
著者
表 祐介 黒木 太司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.361, pp.7-10, 2010-01-06

ミリ波フィルタの低廉化を目的とし、安価なFR-4基板を用いたBITラインフィルタを設計し、その特性を評価した。具体的には比帯域4%の0.1dBリップルチェビシェフ型3段帯域フィルタを30GHz帯で設計し、その伝送特性を数値計算したが、FR4基板の誘電損失、基板に蒸着された銅箔の表面及び裏面の実効導電率を考慮した結果、BITラインフィルタではFR-4基板を用いた場合でも通過域の挿入損失は0.42dB程度と低損失であることが明らかになった。
著者
吉永 直生 板谷 聡子 デイビス ピーター 田仲 理恵 小西 琢 土井 伸一 山田 敬嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.34, pp.1-6, 2010-05-06

近年、組織内のコミュニケーション解析・促進のため、ソーシャルネットワーク上でコンテンツの伝播特性を解析する研究が進んでいるが、コンテンツの種類に応じた特性変化への適応という観点では課題が残されている。実世界においては、ソーシャル0ネットワークは同一であっても、コンテンツの種類によって異なる伝播ネットワークが存在すると考えられる。そこで本研究では、コンテンツの種類に応じた戦略的な情報伝播手法を構築することを目的とし、コンテンツの解析と伝播特性の解析を融合した手法を提案する。具体的には、Enron社の電子メールを対象として解析を行い、コンテンツの六つのカテゴリと三種類の情報伝播特性との対応を明らかにした。
著者
金 大祐 高橋 裕樹 中嶋 正之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.57, pp.65-70, 2002-05-10

本報告では,デジタルカメラで撮影した画像中のハングル文字領域の抽出,認識を行う手法について検討を行う.ハングル文字の構造特徴を利用し,輪郭特徴と色特徴から段階的にハングルを構成する字素を抽出することによって,情景画像からハングル文字列を抽出する手法を提案する.輪郭画像からは,ハングルの字素の構造の単純さを利用して,テクスチャやノイズを多く含む領域を削除し,字素としての形状の簡単な条件を用いて字素輪郭候補の抽出を行う.次に,字素輪郭候補に対する外接矩形を探索領域とする局所的な画像情報を用いて,字素を構成する領域である字素領域候補の抽出を行った後,文字列が同一の色から構成されているという特徴を用いて,色空間でのクラスタリングとハングルの字素の配置パターンによって文字列領域の抽出を行う.さらに,ハングルの字素の構造特徴を用いて,対象パターンの端点,交点の数と位置から字素を認識する手法を提案する.任意の条件で撮影した画像100枚に対して,ハングル文字列を抽出した結果,85.97%の文字抽出率が得られた.また,ハングルを構成する字素が連結していない理想的なハングルを対象に.字素認識を行った結果,71.96%の認識率が得られた.
著者
村上 和人 成瀬 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.918-926, 2000-03-25
被引用文献数
11

本論文では, Hough変換を利用した高速な直線検出法について述べる.提案するアルゴリズムでは, 人の視覚の中心視特性を部分的に利用する.すなわち, まず, ある注目する局所的な窓領域内である程度の精度を保証する直線候補をHough変換によって抽出する.次いで, その候補線分を延伸して作られる線分候補存在領域内で, 検証処理を行って直線を検出する.そして, この局所的な窓領域を逐次的・適応的にシフトすることにより, 画像全体から直線検出を行う.これからの処理により, Hough変換の際に生起する量子化誤差の吸収を行うとともに, 従来型のHough変換による直線検出法が苦手とする短い線分抽出も可能にした.全体として, 従来型のHough変換の精度を保証した上で, 高速化(およそ数分の1から10分の1程度の計算コスト)を実現し, 並列処理によるいっそうの高速化の可能性を示した.
著者
入谷 忠光 井原 敬能 片岡 実 大家 隆弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.378, pp.37-40, 1998-10-30
被引用文献数
1

日本の交通事故による死亡者が年間1万人であり, このうち交差点での出会い頭の事故が40%で, そして0.5秒速くブレーキかけることができれば50%の, また1秒ならば90%の事故が防げると言われている.このようにブレーキ操作を速くかけることを目的とした新しい車車間通信を提案する.すなわち各車両は現在の位置, 速度, ブレーキなどの情報を周りの車に電波で知らせると同時に, 他の車両と信号機の状態を受信する.各車両は周波数が異なる放送局であり, 同時に他の車の電波を受信する方式なので, アドレスを割り付ける必要が無い.マルチパスに打ち勝つために周波数ダイバーシティを用いたFSK方式で, しかも同期が容易な方法を提案する.
著者
小野里 好邦 斉藤 美貴 照屋 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.438-443, 1995-10-25

ディジタル衛星通信時代における多元接続方式では,各ユーザのもつ多元性と衛星通信路全体としての統合を調和的に実現することが要求される.スロット付アロハ方式は基本的なランダムアクセス方式であり,時間軸をスロット化し,スロットに従って各地球局はランダムにパケットを送出する.本論文では,まずスロット付アロハ方式の安定条件より,その利用限界を示す.これは,ランダムアクセス方式の基本的な形態における利用可能範囲を与えている.つぎに,ユーザの多様な要求に適合した多元接続が可能なインスタンス競合割当て方式について概説する.これは,ユーザの多様な要求に応えながら同時に衛星通信路としての基本的な要求も満たすことができる方式である.
著者
宋 欣光 李 七雨 徐 剛 辻 三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1601-1609, 1994-08-25
被引用文献数
52

本論文では,顔器官の一部分を表す部分特徴テンプレートPFT(Partial Feature Template)を用いて顔器官部分特徴の抽出について述べる.PFTは顔器官のコーナー部分の特徴を一般化されたエッジ形状として再構成したものである.このモデルは器官の全体形状を特徴として扱うモデルより,エッジパターンの変形と照明条件の変動の影響を受けず,容易に顔の各器官を抽出することができる.PFTは局所的な特徴を取り出すのみに用い,全体の形状を推定するため,顔の各器官の間に成り立つ幾何学的制約を記述したGFM(Global FacialModel)を導入する.GFMは顔の回転と拡大縮小に対して不変性をもつため,PFTを用いたマッチングの結果から顔器官の部分特徴の正確な位置を定めることができる.顔器官の探索実験の結果,11人の50枚の顔画像に対して80%の成功率が得られた.また100フレームの連続動画像を用いた顔器官の探索実験では,99フレームの画像から正しい結果が得られた.
著者
イアン レーン 河原 達也 松井 知子 中村 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.518, pp.29-34, 2003-12-12

音声言語システムにおいては,バックエンドシステムが受理できない発話(ドメイン外発話)への対処が問題となる.本稿では,このようなドメイン外発話の検出法の枠組みを新たに提案する.本手法は,複数トピックの分類の信頼度を用いて,ドメイン内検証モデルをGPD(Generalized Probabilistic Descent)により学習する。この学習は,ドメイン内データの削除補間に基づいて行うため,ドメイン外の実データを必要とせず,移植性が高い.トピック分類手法として3つの手法(単語N-gram,LSA,SVM)を比較した結果,SVMが最も高い識別能力を得た.ドメイン外検出タスクにおいて,提案手法は,トピック分類結果の単純な組合せによるベースライン法と比較して,6.5ポイントも検出誤り率を改善した.さらに,実際のドメイン外データを用いて学習したシステムと比較しても,ドメイン外データを使用しない提案手法によりほぼ同等の性能が得られることがわかった.
著者
熊木 慶介 南角 吉彦 徳田 恵一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.97, pp.45-50, 2010-06-17

画像認識システムでは,認識対象の位置,大きさ,回転等の幾何学的な変動に対応する必要がある.これまでに,このような画像の変動に対する正規化が組み込まれた確率モデルとして分離型格子HMMが提案されている.分離型格子HMMでは,横方向,縦方向の2本の状態系列を保持することにより,認識対象の位置や大きさの変動に対応することが可能である.しかし,このモデルでは回転や歪みには対応することができない.そこで本稿では,画像の各行,各列毎に個別の状態系列を保持するモデルとして拡張分離型格子HMMを提案する.状態系列を増やすことにより,複雑な状態アライメントが可能となるため認識対象の回転や歪みに対応できることが期待される.さらに,変分EMアルゴリズムに基づく学習アルゴリズムを導出し,顔画像認識実験により提案法の有効性を示す.
著者
渡邊 栄治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.160, pp.105-110, 2009-07-23

e-Learningなどにおいて,受講者に対し,表現力が豊かなコンテンツが提示されることが多い.しかなしながら,提示されるコンテンツの評価と受講者の知識獲得の比較については,十分に検討されていない.本報告では,提示されるコンテンツと受講者の手書きノートの照合を行うことにより,e-learningコンテンツと受講者間の情報伝達の度合いについて検討する.
著者
森本 容介 辻 靖彦 山田 恒夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.42, pp.13-17, 2010-05-13

学習資源の流通・共有化を推進するため,学習オブジェクトのメタデータデータベースを構築し,運用している.メタデータ数の増加に伴い,対象者や利用場面ごとに,検索対象レコードや検索インタフエースを用意する必要がある.このとき,複数の検索システムを効率よく実装するため,汎用的なメタデータ検索エンジンを開発した.本検索エンジンは, Movable Typeのプラグインとして実装した.開発した検索エンジンと,構築した検索システムの例として,OCWコースを検索できるシステムを報告する.
著者
高崎 俊之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = THE JOURNAL OF THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFOMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.194-198, 2006-03-01
参考文献数
7
被引用文献数
3

世界の子供のための「つながり」を育むIT国際理解環境(Universal Playground)の構築を目指す研究開発型NPO活動を背景とし,絵文字を使って言語の違いを乗り越え,互いの文化を受容し合える国際コミュニケーションシステム「PictNet」が開発されている.これは,精密で最適な情報変換を目指した「多言語翻訳」ではなく,「Picton」と呼ばれる絵文字を用いた文化的独自性及び情報の冗長性を許容・促進する「互いの差異と類似の共有」というアプローチによるコミュニケーション支援手法である.
著者
浜本 義彦 金岡 泰保 富田 真吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.76-83, 1994-01-25
参考文献数
21
被引用文献数
5

パターン認識における特徴抽出系の代表的な設計法の一つに判別分析がある.これは,フィッシャー評価関数を最大にする特徴軸を抽出するものである.しかし,判別分析は,mクラス問題ではm-1個の特徴軸しか得られない,という問題を含んでいる.パターン分布によっては,認識性能向上のために,追加特徴軸を必要とする場合があるが,判別分析ではこれに対処することができない.この特徴軸数の制約問題を解決する一手法として,正規直交判別ベクトル法が提案された.正規直交判別ベクトル法は判別分析より識別能力の高い特徴軸を抽出することが,計算機シミュレーションを通して実験的に示されている.しかしながら,これまで理論的な立場から正規直交判別ベクトル法と判別分析との比較は十分になされていない.本論文では,特徴軸の直交性という観点から判別分析との比較を通して,正規直交判別ベクトル法について理論的に検討する.
著者
間邊 哲也 長谷川 孝明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.82, pp.47-51, 2006-05-22
被引用文献数
11

本稿では,M-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーション環境の実現に向けて,建物内におけるM-CubITSを用いたWYSIWYASな歩行者ナビゲーションシステムの提案と埼玉大学工学部内の建物における実験システムの構築ならびに動作確認を行っている.既存のM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムを建物内に適用するために,本稿では,データベースの構築と建物内におけるナビゲーション方法の検討を行い,現在地特定用と経路探索用の2つからなるデータベースを構築し,現在地から目的地までの経路探索には最短経路問題の解法アルゴリズムとして一般的なDijkstra法を用いている.さらに,実験を通してシステムの動作確認を行っている.
著者
是成 貴弘 坪井 眞三 松寺 久雄 田上 勝通
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録
巻号頁・発行日
vol.94, no.30, pp.31-36, 1994-05-13
被引用文献数
11

長手記録媒体における記録ノイズは主に磁化遷移領域のジグザグ形状のゆらぎに由来していると考えられる。我々は磁化遷移領域の形状及び形状のゆらぎが再生波形に反映されることに注目し、再生波形の解析をすることにより磁化遷移の形状のゆらぎを評価した。その結果、長手記録媒体において高記録密度で記録ノイズの大小の違いの要因は、主に磁化遷移形状のゆらぎであることがわかった。一方、垂直記録媒体においては磁化遷移のゆらぎがほとんどなく高記録密度で非常にノイズが小さいことと対応している。