著者
渡邉 彰
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
1990

名古屋大学博士学位論文 学位の種類:農学博士 (課程) 学位授与年月日:平成2年9月29日
著者
速水 敏彦 木野 和代 高木 邦子
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要. 心理発達科学 (ISSN:13461729)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.1-8, 2004-12-27
被引用文献数
1

A new construct "Assumed-Competence based on undervaluing others (AC is short for the construct)" was proposed to explain adolescents' behaviors in these days. AC was defined as the habitual feeling of competence that would be followed by one's criticizing or undervaluing others regardless of how much he/she had directly positive or negative experiences. To measure the individual differences of AC, the assumed-competence scale (ACS is short for the scale) consisting of 11 items was constructed. The purpose of this study was to examine the construct validity of ACS by showing the relations with several psychological constructs which have logical associations with AC. In the meanwhile, self-esteem (SE is short for it) mean true competence based on really positive and negative experiences. That is, SE could be clearly discriminated from AC. Thus, to make clear discriminating validity of ACS, SE was measured as well as AC when the relations with other psychologicl constructs were investigated. Seven psychological constructs we used here as criteria of validity were (1)locus of control, (2)public and private self-awareness, (3)loneliness, (4)sympathy, (5)emotion of anger. (6)pleasure and displeasure experiences (during lately three months) and (7)life satisfaction. Participants were 124 junior college students, 258 university students and 11 graduate students. Correlation coefficients between AC,SE and seven psychological constructs were calculated. The results were interpreted by focusing only significant correlations. Concerning self, although SE was related positively to internal control, AC was not, whereas positive relation between ACS and private self-awareness was shown. Next, regarding with interpersonal relationship, AS had positive relations to loneliness, that is, the persons whose AS are high thought that human could not understand each other and they were strongly aware of individuality. Also negative correlation was presented between AC and sympathy. In the meantime, SE had no relation to the variables of interpersonal relationships. In tern, emotion as a criterion of validity was examined. AC was related positively with trait-anger, expression of anger and displeasure experiences in academic and friendship situations. Furthermore, AC had negative relation to life satisfaction. On the contrary, SE was correlated positively with pleasure experiences and life satisfaction. Based on the results mentioned above, we judged ACS to have construct validity to some extent. Finally we suggested the possibility of classification of AC in the relation with SE.国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
早坂 直人 徳田 功 吉岡 芳親 西郷 和真 竹森 洋 篠田 晃
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

Salt-inducible kinase 3 (Sik3) は、エネルギーセンサーとして知られるAMP kinase familyに属し、代謝や骨形成などに重要な役割を果たすことが知られている。本研究で我々は、SIK3が新たに概日リズム制御に必要不可欠であることを示した。ノックアウトマウスでは、活動リズムの有意な延長、周期の不安定化等の異常がまた、ノックアウトマウスから採取した培養細胞系や脳培養スライスでは、概日リズム周期の不安定化や細胞間同期の乱れが見出された。この原因を探る中で、時計タンパク質のひとつであるPER2タンパク質がSIK3のリン酸化によって不安定化することが示唆された。
著者
林 良嗣 谷口 守 土井 健司 佐々木 葉 杉原 健一 冨田 安夫
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

人口減少・少子高齢化が早く進む地方都市において,郊外からの計画的撤退と中心市街地の再構築が必要であることを示し,さらにその具体的な方法論を明らかにするために,愛知県豊田市をスタディエリアとして,以下の検討を行った.1.将来状況予測:人口予測に基づき,市内各地点の居住環境質,インフラ維持コスト,環境負荷を計測し,郊外部での悪化傾向を示し,人口減少・少子高齢化が進行する地方都市では双対型都市戦略(郊外からの撤退・中心市街地の再構築)の必要性を示した.さらに,今後の都市域縮小策による社会基盤整備コスト削減効果を世代会計の手法を用いて評価した.2.政策目標運成度指標:QoLインディケータを適用した欧米の事例調査に基づき,わが国の都市構造検討に適用可能なQoL・市街地維持コスト・環境負荷の面からなる多元的評価手法を開発した.さらに,QoL向上を可能とする都市構造として分散集中型構造の提案を行った.3.市街地デザイン:街区デザイン検討のための3次元都市モデル自動生成システムの開発を行った.,これを用いて,複数のシナリオにもとづく将来の建物の更新結果の景観を予測評価し,現状の容積率の引き下げ(ダウンゾーニング)の案などを提示した.一方,中心市街地再構築に必要不可欠な自動車依存脱却策の1つとして,自動車共同利用に着目し,国内の事業化事例を対象とした分析を行った結果,自動車保有台数削減等の環境改善効果が観測された.4.事業化検討:日本の密集市街地整備事業の現状と課題を整理し,民間非営利組織による密集市街地整備事業の先進的な事例分析に基づいて,民間非営利組織の役割および特徴について明らかにした.また,TDR制度導入による郊外田園の開発抑制と,都市空間の広域的管理手法としての開発権取引の導入効果について検討した.
著者
伊藤 一雄
出版者
名古屋大学
雑誌
職業と技術の教育学 (ISSN:13442627)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.19-31, 2001-03-30

The purpose of this study is to clarify some factors connected with careers and works of technical high school teachers. What is made clear are as follows. 1) We investigated how many careers had technical high school teachers experienced. Technical course teachers have experience in many works than general course teachers. Also most of them graduated technical high schools. 2) We defined a concept of technical high school teacher from a viewpoint of teacher's career. 3) We analyzed some subjects which are tought at technical high schools. What is important is how technical high school teachers teach practical exercise to their students. From mentioned above, we proposed improvements of technical teacher's training.国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
永井 美之 実吉 峯郎 吉田 松年 斉藤 英彦
出版者
名古屋大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1989

HIVに対する抗ウイルス剤開発にあたっての標的のひとつはちウイルスゲノムの逆転写の過程である。これまでに用いられたアジドチミジン(AZT)、ジデオキシシジン(DDC)には、相当な選択性が認められるものの、骨髄抑制などの副作用が重大問題となっている。骨髄抑制は、株化リンパ球とそこでのウイルス増殖の抑制から得られたin vitro治療指数からは予知できなかった。本研究では血液幹細胞のin vitro分化増殖系に対する薬剤の毒性が生体レべルでの骨髄毒性を反映するか否かを調べることを主要目的とした。ボランティアから得た骨髄細胞からエリスロポエチンと顆粒球コロニー刺戟因子により赤芽球系コロニー(CFUーE)及び顆粒球系コロニー(CFUーG)を形成させる過程に各種薬剤を加え、発育抑制の程度を算定すること、血小板系については株化された巨核芽球(MEGー01)の分裂増殖ならびにフォルボールエステルによる巨核球へ分化の際の薬剤の影響を調べた。その結果、AZTは臨床使用時の血中濃度に相当する濃度又はそれ以上で、CFUーEとCFUーGを共に抑制したが血小板系への毒性はみられなかった。一方DDCはCFUーEやCFUーGは抑制せずMEGー01細胞の分裂増殖を抑制した。巨核球への分化はDDCでも抑制されなかった。以上の結果は、AZTが貧血や顆粒球減少を招きやすく、DDCは血小板減少を招きやすいという実際の副作用とよく一致した。したがって、本システムは、抗エイズヌクレオシドアナログの骨髄毒性評価に有用であると考えられた。本システムにより新設計と既知のヌクレオシドアナログの毒性も検討したが、結果として、AZT又はDDCより優れた薬剤は見出せなかった。尚本研究の過程で、ヌードマウス、SCIDマウスを含む調べたすべての系統のマウス血清中に抗HIVー1活性の存在することを見出した。現在阻止物質の単離精製を進めている。
著者
中村 和彦
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大學教育學部紀要. 教育心理学科 (ISSN:03874796)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.183-202, 1993

Recent studies in attitude structure are discussed in relation to the two areas of attitude strength and cognitive/affective divergency of attitude. With regard to attitude strength, two series of studies on attitude formed by elaboration and on attitude accessibility are discussed. Issues pertaining to attitude strength are pointed out, such as the one-component attitude perspective, implications of response latency, and necessity of a theoritical viewpoint on how to relate one attitude strength's index with the other. In the area of cognitive/affective divergency of attitude, studies which have examined the independency between cognition and affect toward the attitude object, and those which have indicated the difference between affectively-based attitudes and cognitively-based attitudes, are reviewed. Following the review of attitude base, problems in this area are discussed. Specifically, definitions of cognitively/affectively-based attitudes are divided into three types, and the difference between them are discussed.国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
山川 真透
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
1969

博士論文
著者
福田 真希
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2013

名古屋大学博士学位論文 学位の種類 : 博士(法学)(課程) 学位授与年月日:平成25年3月25日
著者
打樋 利英子
出版者
名古屋大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1993

近年のPCR法の開発により、毛髪からのDNAを利用した各種遺伝マーカーの判定が可能となり、私はこれまでにHLAクラスII遺伝子型の判定を毛髪に応用し、抜去毛の毛根部からの型判定、及び毛髪中のメラニンによるPCR反応の阻害を報告した。HLAクラスII遺伝子は多型性に富んだ遺伝マーカーであり、毛髪特に毛幹部に応用できるならば、毛髪資料が個人識別に大きく寄与することは確実である。しかしながら、毛幹部に含まれるDNAは微量であるため、本研究では、効率的なDNAの抽出法の検討や、高感度PCR法の応用を行なった。毛髪特に毛幹部に含まれるDNA量は極めて微量であり、さらに抽出段階で混入するメラニンによるPCR反応の阻害が無視できないことから、充分量かつ高純度のDNAを効率よく回収する抽出法の検討を行なったところ、フィルター付遠心チューブを用いることにより、従来のフェノール抽出法に比べメラニンをかなり除去することができた。この方法は短時間にかつ簡便に行なうことができるので、有効な抽出精製法と考えられる。こうして抽出したDNAから、HLA-DQA1遺伝子の第二エクソン部分をPCR法により選択的に増幅した。毛幹部より抽出したDNAは微量であるため、通常のPCR法よりも格段に増幅感度の高いsemi-nested PCR法を採用したところ、毛幹部から充分量の増幅産物が得られ、型判定も可能となった。このPCR法は他のHLAクラスII遺伝子にも応用が可能であり、他の法医資料や考古学的資料からのDNAタイピングに有用である。
著者
寺澤 幸枝 大島 英揮 成田 裕司 諫田 泰成 藤本 和朗 緒方 藍歌
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

広範囲心筋梗塞では、壊死心筋による激しい炎症の後、線維組織に置換され、時間とともにリモデリングが進行し、心腔拡大や収縮障害、最終的に重症心不全を引き起こす。近年、移植片対宿主病(GvHD)の臨床治験において、RNA や蛋白を含む50-200nm の細胞外微小胞「エクソソーム」の抗炎症作用による治療の有効性が報告されている。申請者らは、これまでに大動脈瘤に対して間葉系幹細胞(MSC)から産生されるエクソソーム投与療法を行い、瘤縮小効果が得られたことを明らかにしてきた。MSCや心筋塊前駆細胞由来のエクソソームによる心筋梗塞治療の有効性はすでに報告されているが、エクソソームの性質(膜表面タンパクや包括するmiRNA, mRNA, prtotein など)はホスト細胞に依存するため、細胞の種類によって治療効果が異なることが予想される。平成29年度では、すでに治療効果が明らかとなっているMSC に着目し、MSC由来エクソソームに含まれるタンパクとmiRNAを、各アレイを用いて網羅的解析を行った。タンパクアレイでは286種のタンパクが同定され、全体のうちサイトカイン20.3%、成長因子21%、ケモカイン14%が占めていた。miRNAアレイでは、526種のmiRNAの存在を確認し、In Silicoにて血管新生因子や炎症抑制に働くmiR-17, miR-24, miR-92, miR-126, miR-210などが同定された。In vivo検討に進むため、心筋梗塞モデル作成に着手した。