著者
Imai T. SAKAI Seiichi
出版者
東北大学
雑誌
Tohoku journal of agricultural research (ISSN:00408719)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.125-171, 1961-08-30
被引用文献数
4
著者
森口 茂樹 福永 浩司
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

申請者らは既存の認知症治療薬であるメマンチンの新しい作用機序として、KATPチャネル抑制作用を発見した。そこで申請者らはKATPチャネル発現細胞を用いて、メマンチンとは異なる構造を持つシーズ化合物(アダマンタン誘導体)をスクリーニングして、メマンチンに比べて強力にKir6.2チャネルを抑制する化合物(本剤)を含む化合物群を創製した。本剤は、マウスによる実験で強力なKir6.2チャネル抑制作用による認知機能改善効果(AD中核症状)に加えてKir6.1チャネル抑制作用によるうつ症状・不安症状・攻撃症状などのAD周辺症状(BPSD)を改善することが確認された。
著者
田中 英道 松尾 大 野家 啓一 吉田 忠 鈴木 善三 岩田 靖夫
出版者
東北大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1993

芸術の問題を狭い範囲でとりあつかわれるのを避け、広義な意味での「形象」という概念でとりあげ、そこで他のジヤンルの表現形態との関連をさぐってきた。Formという言葉は哲学、生理学、言語学などでも使われるが、19世紀末から精神科学の領域にも適用されている。それはデイルタイの形象学的解釈学であり、それは世界観に諸々の類型があり、その形成の合法則性を認識しなければならないとするものである。またゲシユタルト心理学においては、目に直接与えられた形象がそれ以上還応できない事実であるとする。さらにフッサールの現象学は、彼が「根本現象」と呼ぶ本質的な現象を把握を目指すものであった。カッシラ-の「象徴形式の哲学」では、カント的な「慣性」や「感性」と区別しその新たなる総合を目指したのであった。又「構造主義」においても、構造を形象学的にとらえている。この流れはプラトンのイデア論のようにまず「神」とか「イデア」といった背景の観念から発し、それが「形相」としてアリストテレスが述べるような4つの因果性(質料、形相、運動、目的)からなるものとする。伝統的な概念と対立するものである。あるいは近代的なプラトン批判の系列に属する。イデアだけが本来実在するものであるとするのに対し、形象だけが本来実在し、そこから観念、が生まれる、というものである。われわれの研究成果はこのように西洋のプラトンから発する観念的な立場と反対の、物象そのものを「形象」としてとらえる立場の中から、さらに実践的に芸術作品そものの分析を通してその実相を明らかにするものである。研究代表者は美術作品を通して、そこから解釈できるさまざまな思想-イデアを抽出した。とくにミケランジエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどの芸術作品はまさに「形象学」の対象として深い考察を行なった。又各分担者はそれぞれの分野から以上の方法論的な意識をもって考察を行なっている。
著者
洞口 正之 千田 浩一 山田 章吾 千田 浩一 山田 章吾 中村 正明 佐藤 匡也 加藤 守 稲葉 洋平 田浦 将明
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

放射線防護衣素材等の基礎検討結果から、散乱X線においては無鉛シートの防護効果比は管電圧60~120kVの条件でほぼ100%であった。つまり直接X線と異なり、管電圧100kVを超えても、無鉛シートの遮蔽率おとび防護効果は、鉛タイプと同等であることを明らかにした。IVR術者被曝の原因は、ほとんどが患者からの散乱X線であり、さらに無鉛タイプは軽量であるので、IVRの術者被曝防護に適している。また初期臨床的検討結果からも、IVR術者防護における無鉛タイプの放射線防護衣(プロテクター)の有用性が確認されつつある
著者
鈴木 光男
出版者
東北大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
永広 昌之
出版者
東北大学
雑誌
東北大學理學部地質學古生物學教室研究邦文報告 (ISSN:00824658)
巻号頁・発行日
vol.77, pp.1-37, 1977-03-25
被引用文献数
7

The present study is undertaken to elucidate the movement of the Hizume-Kesennuma fault extending from Hizume on the north to Kesennuma on the south which is one of the major faults traversing the Southern Kitakami Massif in a NNW-SSE trend (Fig. 1). Along the southern half of the Hizume-Kesennuma fault, highly deformed sedimentary rocks ranging their age from Carboniferous to Jurassic are distributed (Fig. 2). The stratigraphic succession of these formations is shown in Fig. 3 and the geologic structure in Fig. 11. The characteristics of the geologic structures in this area are as follows : On the western side of the Hizume-Kesennuma fault the Permian is folded with NNE-SSW trending axis which plunge southward. The folds are associated with longitudinal faults and traversed by left lateral strike-slip faults of a NNW-SSE trend. On the eastern side a thick sequence of the Carboniferous to Jurassic rocks forms a N-S trending large synclinorium with an axis plunging southward. The folds which constitute the synclinorium are associated with longitudinal faults and traversed by left lateral strike-slip faults of a NW-SE to NNW-SSE trend like on the western side. Furthermore, the folds are traversed by ENE-WSW trending faults in the southern area. Most of the folds in the studied area were formed during the Oshima orogeny (in Early Cretaceous) and the faults associated with these folds are formed during or shortly after the folding. The Hizume-Kesennuma fault, originated in Early Cretaceous Period, had been developed during the Oshima orogeny as well. The Hizume-Kesennuma fault is characterized by a steeply dipping fault plane, straight trace, many smaller associated faults trending in NW-SE to NNW-SSE direction in echelon arrangement and other parallel faults. En echelon faults have the left lateral strike-slip component like the faults of a NW-SE to NNW-SSE trend which developed on the both sides of the Hizume-Kesennuma fault. The latter are thought to be the second order faults associated with the main fault. The strain picture of the Hizume-Kesennuma faults is quite similar to those reported on a few precedents of strike-slip faults and model experiments. Considering this similarity, as well as the nature of second order faults associated with the Hizume-Kesennuma fault and the distribution pattern of the formations along the fault, it may be concluded that the Hizume-Kesennuma fault is a left lateral strike-slip fault. The strike-slip displacement of the fault is estimated at about 30 km from the following evidences : (1) strike separation indicated by the synclinal structure composed of Jurassic and Lower Cretaceous formations (Karakuwa belt) and (2) strike separation of the Permian Ubaishi Formation and its equivalent mainly consisting of tuff (Fig. 15). The dip-slip displacement is very little as compared with the strikeslip one and is estimated to be less than 1 km.
著者
板垣 完一
出版者
東北大学
雑誌
国際文化研究科論集 (ISSN:13410857)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.67-77, 1994-12-20

We limit our discussion to the type of NP in Englsih whose internal structure is Article+Noun+NP-complement where NP-complement works as the content clause of the preceeding Noun. We discuss three problems concerning the relation between the Article and NP-complement within that NP construction. First, we are concerned with the 'first-mention use' of the extensively discussed by Hawkins (1978) trying to make this concept clearer and argue that this use of the is not different from its basic use. Second, we discuss why the sentence Bill is amazed by a fact that there is so much life on earth is not acceptable while the sentence Bill is amazed by the fact that there is so much life on earth is good and present our speculation that this might be attributable to the uncountability of the head noun of the NP under discussion. Third we focus on the existential there-construction whose notional subject is the NP of the 'first-mention use' and argue that this type of sentence poses us an explanatory problem because we have another type of existential there-construction whose notinal subject is an indefinite NP.
著者
本間 経康 高井 良尋 吉澤 誠 成田 雄一郎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

放射線治療において,肺腫瘍などの位置・形状変動(動態)に応じた連続追尾照射により治療効果向上と副作用低減を汎用機を用いて短時間で実現するための必須要素技術である,腫瘍の3次元動態の画像計測法とその変動予測法の開発を行い,臨床上有用な性能を達成した。とくに,呼吸統制による呼吸変動予測性能を制御工学的に解析し,より患者負担が少なくかつ効果的な統制法に関する知見を得た。また,リアルタイム適応追尾照射法が実現された場合の効果について,治療計画システムを用いた線量解析を行った。その結果,従来の移動全領域照射法,同期(待伏せ)照射法などと比較し,提案追尾照射制御の有効性を明らかにした。
著者
西川 青季 上野 慶介 井関 裕靖
出版者
東北大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
2000

本研究の目的は,調和写像の無限遠境界値問題を一般の負曲率等質リーマン多様体に対して研究することである.このような空間の中で,カルノー群とよばれる巾零リー群の1次元可解拡大として得られる「カルノー空間」は,対称空間の一般化として重要なカテゴリーをなす.本研究の目標は,このカルノー空間のカテゴリーにおいて,理想境界として現れる巾零リー群上の幾何学・解析学と,内部領域として現れる可解リー群上の幾何学・解析学の相互関係を,「調和写像の無限遠境界値問題」を通して調べることであり,そのためにはまず,解として得られる調和写像の無限遠理想境界の近傍での正則性(微分可能性)を詳しく調べる必要がある.昨年度の研究において,研究分担者・上野は,「複素双曲型空間形から実双曲型空間形への固有な調和写像で,無限遠境界まで連続的可能性をもって延びるものは存在しない」ことを証明したが,その際調和写像の無限遠境界での正則性は,カルノー空間の不変計量の無限遠境界の近傍での発散のオーダーと密接に関係することが明らかになった.今年度は,この点に関してさらに考察し,次の結果を得た.1.定義域のカルノー空間のステップ数が,値域となるカルノー空間のステップ数よりも小さい場合(例えば,複素双曲型空間形から実双曲型空間形への場合),無限遠境界の近傍での不変計量の発散のオーダーが同じであっても,固有な調和写像の無限遠境界の近傍での漸近挙動は,その境界値から完全には決定できない.2.定義域のカルノー空間のステップ数が,値域となるカルノー空間のステップ数よりも大きいか等しく,かつ無限遠境界の近傍での不変計量の発散のオーダーが同じである場合には,固有な調和写像の無限遠境界の近傍での漸近挙動は,その境界値から完全に決定される.西川はこの結果を,上海で開催された国際研究集「International Conference on Modern Mathematics」において,招待講演として発表した.
著者
荻野 和子
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

1. 高校化学のマイクロ及びスモールスケール実験教材の開発次の(1)〜(4)のテーマについて,培養用のマイクロプレートを使う実験を開発し,実践した。(1) 酸化還元反応についての実験教材の開発:さまざまな酸化剤,還元剤の反応のようすを明確に示す教材を開発した。(2) 電池と電気分解:特別な装置も使わず,失敗なく短時間でいろいろな電気分解や電池について実験できる方法を工夫した。(3) 無機イオンの定性分析についての実験教材の開発:いろいろな金属イオンの性質をプレートを使って示し,未知試料の定性分析に応用する実験を開発した。(4) アルコールの実験:ポリスチレン製の器具で実験できる,アルコール類についての実験を開発した。本研究代表者らによる一連のスモールスケール実験教材は平成9年度東レ理科教育賞佳作賞を受賞した。2. 大学一般化学のマイクロスケールの実験教材の開発スピロピランのフォトクロミズムを利用した反応速度についてのマイクロスケール実験等を開発した3. 高校化学におけるスモールならびにマイクロスケール実験の実施面および普及に関する研究我々が開発したスモールスケール実験教材を,東北各県および栃木県のいくつかの高校の化学担当教師に依頼し,授業として実施した。その際,試薬,器具をキット化し,生徒用ワークシートとともに配布した。また,教師ならびに生徒を対象にアンケートを行った。アンケートは,のべ9校14名の教師,840名の生徒から回収された。実施したテーマは,(1)金属イオンの性質,(2)化学平衡の実験,(3)中和滴定ならびに(4)電気分解の実験である。その結果,(1)生徒の積極的な取り組み,(2)実験準備,指導,片付けにかかる教師の負担の軽減.(3)廃液の減量,(4)短時間で実施できる等高い評価が得られた。
著者
大橋 英寿 安保 英勇 吉原 直樹 大渕 憲一 石井 宏典 中村 完
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

1.ボリビアのオキナワ移住地出身者が組織する関東ボリビア親睦会の参与観察、および会員の追跡調査を実施し、移民労働者の移民コミュニティの形成過程、日本と南米を結ぶインフォーマルなネットワークについて分析した。2.日系外国人労働者の人口比率が全国-高い群馬県大泉町において、日系外国人労働者の子弟教育をめぐる問題、とくに学校不適応や非行行動についてフィールド調査を行い、外国人労働者の定住化傾向が子弟に与えている影響について検討した。3.宮城県多賀城市に在住する-日系人家族について一年余にわたるインテンシブな事例研究を継続し、労働観、子弟教育問題について、家族ダイナミクスの観点から分析した。4.1990年代初頭から岡山県総社市で働く日系出稼ぎ青年の事例研究を行い、日本国内で形成された互助ネットワークとそこから析出される生活戦略について検討した。5.沖縄県において1950年代から1960年代のボリビア移民送出に関する資料を収集した。また若干名のボリビアから沖縄県への帰郷者の事例研究を実施した。6.ボリビアからアルゼンチンへ転住した沖縄系移民の独立自営過程を互助集団「講」に焦点をあてて調査研究し、その組織原理がエスニシティよりも対面関係にもとづく信頼性であることを明らかにした。7.オキナワ移住地内および周辺ボリビア人の保健行動とヘルスケアシステムを把握するために実施したアンケート調査結果の集計・分析を行った。
著者
羽鳥 徳太郎
出版者
東北大学
雑誌
津波工学研究報告 (ISSN:09167099)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.325-328, 2014-03-30