著者
安田 和弘 樋口 貴広 今中 國泰
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.803-806, 2009-12-20
参考文献数
13

〔目的〕本研究の目的は,身体状況の顕在化を促す運動が,その後の姿勢制御課題に与える影響を検討することであった。〔対象〕実験参加者は,健常成人10名であった(平均年齢25.6±6.29歳)〔方法〕両脚立位課題(低難易度条件;実験1),片脚立位課題(中難易度条件;実験2),片脚立位不安定板課題(高難易度条件;実験3)の3種類の姿勢制御課題にて効果を検証した。椅子坐位の閉眼にて四肢,体幹の自動介助運動に意識を向けることで身体状況を顕在化し,介入の前後に身体動揺を測定した。〔結果〕片脚立位課題と片脚不安定板課題では姿勢動揺が減少したが,両脚立位課題では変化が見られなかった。〔結語〕一連の結果から,課題前の身体状況の顕在化を促す運動は,難易度の高い姿勢制御課題の姿勢動揺を減少させ得る可能性が示唆された。<br>
著者
Leonardo Piano Filippo Maselli Antonello Viceconti Silvia Gianola Aldo Ciuro
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.29, no.8, pp.1463-1471, 2017 (Released:2017-08-09)
参考文献数
43
被引用文献数
29

[Purpose] To present legislation comparing direct and referred access—or other measures—to physical therapy. The focus is on the management of the most burdensome musculoskeletal disorders in terms of regulations, costs, effectiveness, safety and cost-effectiveness. [Methods] Main biomedical databases and gray literature were searched ranging from a global scenario to the analysis of targeted geographical areas and specifically Italy and the Region Piedmont. [Results] legislation on Direct Access highlights inconsistencies among the countries belonging to World Confederation for Physical Therapy. Direct Access could be an effective, safe and efficient organization model for the management of patients with musculoskeletal diseases and seems to be more effective safer and cost effective. [Conclusion] Direct Access is a virtuous model which can help improve the global quality of physical therapy services. Further studies are required to confirm this approach and determine whether the findings of the present overview can be replicated in different countries and healthcare systems.
著者
入谷 誠 山嵜 勉 大野 範夫 山口 光国 内田 俊彦 森 雄二郎 黒木 良克
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法のための運動生理 (ISSN:09127100)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.47-54, 1992

下肢障害の理学療法の目的は下肢機能の再建である。下肢の機能と下肢筋力とは切り放して考えることはできないが、我々は個々の筋力強化を行うのではなく、下肢全体の統合された機能を最大限に発揮させることにより、筋力も自然と改善され、結果的に機能をよリ早期に、また効率よく改善することができるものと考えている。したがって我々の理学療法は機能的な診方、特に下肢各関節の相互の関連を中心に診て、荷重位での機能的な訓練を中心に行っている。ここでは主として正中位感覚獲得法、テーピング、足底挿板(Dynamic Shoe Insole)について紹介した。
著者
滝本 幸治 宮本 謙三 竹林 秀晃 井上 佳和 宅間 豊 宮本 祥子 岡部 孝生
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.281-285, 2009-04-20
参考文献数
22
被引用文献数
4 2

[目的]地域の職能を有した人材資源を有効に活用した介護予防事業において,過去4年間に我々が介入してきた運動教室の効果検証を行った。[対象]過去4年間の運動教室参加者95名(平均年齢77.8±6.1歳,男性20名,女性75名)である。[方法]体力の総合的効果を検証できるよう,運動教室実施前後の体力測定値を得点化し,総合得点により比較した。得点化には,同市の高齢者健診の結果から作成した体力標準値を利用した。また,運動教室による効果の要因を検討するために,運動教室による効果あり群と効果なし群に分類し,運動教室開始時の体力を比較した。[結果]運動教室の前後で総合得点の有意な向上を認めた。また,効果あり群の教室開始時の総合得点が有意に低く,運動教室開始時の体力水準が低い者に運動効果があったと推察された。[結語]地域に根ざした高齢者運動教室の効果が認められたが,体力水準が低く且つ類似した体力の対象者を選定することによって,より有効な運動教室の運営が可能になることが考えられた。<br>
著者
森上 亜城洋 西田 裕介 三谷 美歩 中村 昌樹
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.1027-1031, 2014

〔目的〕排泄行為と下腿最大周径,身体組成および栄養状態の間の関係性ならびに影響度から排泄行為能力に与える要因を把握することとした.〔対象〕後期高齢入院患者66名.〔方法〕排泄行為(バーサルインデックス)と,下腿長を100%とする腓骨頭下端から26%の部位での下腿最大周径,身体組成(予測身長,体重,BMI,筋肉量),および医科健診での栄養状態(血清アルブミン)との間の関係性を,相関および回帰分析により調べた.〔結果〕排泄行為は下腿最大周径と身体組成と栄養状態との間に有意な相関関係を示した.重回帰モデルにおいて排泄行為に影響する要因として下腿最大周径とAlbが選択された.〔結語〕下腿最大周径とAlbにより排泄行為能力を予測できる. <br>
著者
原田 光明 佐野 岳 水上 昌文 居村 茂幸
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.609-611, 2009-08-20
被引用文献数
1

〔目的〕重症心身障害児(者)(以下,重症児(者))は長期間にわたり臥位姿勢で過ごす時間が多く,筋緊張の不均衡や重力の影響により,二次障害として側彎や胸郭の変形などを併発しやすい。また重度の側彎症に伴い胸郭の変形が非対称性に進行してくる等の報告がある。しかし,臨床上において胸郭変形は視診的評価が主であり,客観的評価がなされていないのが現状である。そこで本研究において胸郭扁平率を用いて胸郭変形を検討することを目的とした。〔対象〕重症児(者)17名(平均年齢42.12±9.82歳)と健常成人18名(平均年齢40.56±10.05歳)とした。〔方法〕本研究ではGoldsmithらが考案,今川らが提唱している定量的胸郭扁平率について検討した。〔結果〕胸郭扁平率の平均は,重症児(者):0.63±0.08,健常成人:0.72±0.06であり,重症児(者)にて有意に低値を示した。また重症児(者)の胸郭扁平率は体重との間に有意な相関が認められた(r=0.463)。しかし,身長,BMIとの間には相関は認められなかった。〔結語〕このように胸郭扁平率は健常者に比べて,重症児(者)で低下する傾向にあったことから,胸郭扁平率は胸部変形を反映する指標となりうる可能性が示唆された。また今後の研究課題として症例数の増加による胸郭扁平率の数値的意味の検討,拘束性換気障害との関連性の検討が必要と考えられた。<br>
著者
竹井 仁
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.49-54, 2000

顎関節症の治療は,その原因を明確にした上で実施することが大切である。理学療法の実施にあたっては,顎関節の解剖学や運動学を理解した上で評価が完全になされていることが重要となる。本論文では,欧米諸国の顎関節症の治療理論と実際をふまえながら,顎関節症の理学療法と生活指導について述べる。理学療法としては,物理療法の他に,マイオフェイシャルリリース,軟部組織モビライゼーション,アクティブ・ストレッチ,リラクセーション,下顎下制リリース,関節モビライゼーション,関節包内運動再教育訓練,筋力増強及び協調性訓練などについて概説する。
著者
Marco Carlos Uchida Márcio Makoto Nishida Ricardo Aurélio Carvalho Sampaio Toshio Moritani Hidenori Arai
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.1266-1271, 2016 (Released:2016-04-28)
参考文献数
11
被引用文献数
8 47

[Purpose] The aim of this technical note was to report significant differences in the tension forces of the different-sized Thera-band® elastic bands (Hygenic Corp.) determined by us versus the manufacturer. [Subjects] Two trained observers performed all measurements. [Methods] The tension force (kilogram-force units) of eight color-coded elastic bands (tan, yellow, red, green, blue, black, silver, and gold) with different resistance levels was measured at 10 different percentages of elongation (25% to 250% with 25% increments) using an electronic elongation gauge tensiometer. [Results] There were significant differences in the tension force of the elastic bands of different colors when compared in pairs (excepting the tan/yellow pair) at 100% and 200% elongation, as determined via one-way analysis of variance. There were no differences in the slopes for the tan versus yellow and green versus blue bands, as determined via linear regression analysis and one-way analysis of variance. Comparison of the tension force values obtained in our study with the reference values of the manufacturer (the t-test applied to the slopes) showed significant differences for five colors (yellow, green, blue, silver, and gold). [Conclusion] Our results indicate that the tension force values for Thera-Band elastic bands provided by the manufacturer are overestimates.
著者
平野 幸伸 山本 武 櫻井 博紀 青田 安史
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.243-246, 2014

〔目的〕本研究の目的はハンドヘルドダイナモメーター(HHD)によるヒラメ筋筋力測定法の妥当性を検証することである.〔対象〕対象は健常成人14名28肢とした.〔方法〕測定指標は最大筋力および最大トルク値とした.測定方法は徒手抵抗によるHHD法,固定用ベルトを用いたHHD法,設置型筋力測定装置による等尺性足関節底屈筋力測定法,設置型筋力測定装置による等尺性ヒラメ筋筋力測定法,徒手筋力検査(MMT)の5種類とした.〔結果〕固定ベルトを用いて行うHHD法と設置型ヒラメ筋筋力測定装置との有意な相関が認められた.〔結語〕固定用ベルトを用いた方法は妥当性がある. <br>
著者
松田 雅弘 渡邉 修 来間 弘展 村上 仁之 渡邊 塁 妹尾 淳史 米本 恭三
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.117-122, 2011
被引用文献数
5

〔目的〕脳卒中により利き手側の片麻痺を呈した場合,利き手交換練習を行うことが多い。そのため健常者における非利き手での箸操作の運動時,イメージ時,模倣時の脳神経活動を明らかにした。〔対象〕神経学的な疾患の既往のない右利き健常成人5名(平均年齢20.7歳)とした。〔方法〕課題は,左手箸操作運動課題,左手箸操作イメージ課題,左手箸操作の映像をみながら箸操作運動課題(模倣課題)の3種類とし,その間の脳内活動を3.0T MRI装置にて撮像した。〔結果〕運動課題では左右感覚運動野・補足運動野・小脳・下頭頂小葉・基底核・右Brodmann area 44が賦活した。イメージ課題では,運動課題と比べ左感覚運動野・小脳の賦活が消失していた。模倣課題では,左右感覚運動野・補足運動野・上下頭頂小葉・Brodmann area 44が賦活した。〔結語〕イメージ課題と模倣課題には,運動課題時に賦活する領域を両課題とも補う傾向にあることから,箸操作訓練の際には運動課題のみではなく両者を取り入れて行う意味があることが示唆された。<br>
著者
加辺 憲人 黒澤 和生 西田 裕介 岸田 あゆみ 小林 聖美 田中 淑子 牧迫 飛雄馬 増田 幸泰 渡辺 観世子
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.199-204, 2002-08-20
被引用文献数
27 20

本研究の目的は,健常若年男性を対象に,水平面・垂直面での足趾が動的姿勢制御能に果たす役割と足趾把持筋力との関係を明らかにすることである。母趾,第2~5趾,全趾をそれぞれ免荷する足底板および足趾を免荷しない足底板を4種類作成し,前方Functional Reach時の足圧中心移動距離を測定した。また,垂直面における動的姿勢制御能の指標として,しゃがみ・立ちあがり動作時の重心動揺を測定した。その結果,水平面・垂直面ともに,母趾は偏位した体重心を支持する「支持作用」,第2~5趾は偏位した体重心を中心に戻す「中心に戻す作用」があり,水平面・垂直面での動的姿勢制御能において母趾・第2~5趾の役割を示唆する結果となった。足趾把持筋力は握力測定用の握力計を足趾用に改良し,母趾と第2~5趾とを分けて測定した。動的姿勢制御能と足趾把持筋力との関係を分析した結果,足趾把持筋力が動揺面積を減少させることも示唆され,足趾把持筋力の強弱が垂直面での動的姿勢制御能に関与し,足趾把持筋力強化により転倒の危険性を減少させる可能性があると考えられる。<br>
著者
桜井 進一 坂本 雅昭 中澤 理恵 川越 誠 加藤 和夫
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.209-213, 2007-05-20
被引用文献数
2 4

本研究の目的は,健常成人女性の足圧中心(COP:Center of pressure)軌跡を調査し,COP軌跡を内外側偏位の観点から分類する方法を検討する事である。対象は健常成人女性75名とし,足底圧測定装置を用いて歩行時COP軌跡を測定し,さらにCOPの位置座標を用いた独自の分類条件により,対象者のうち平均的な軌跡を描く群,内外側へ偏位を示す群への分類を試みた。分類の結果,各群はそれぞれ異なる特徴的なCOP軌跡を示した。今回の分類方法によって対象者をCOP軌跡の内外側の偏位により分類することができたため,今後はCOP軌跡の特性毎に足底板が歩行時COP軌跡に及ぼす影響を検討する事が課題である。<br>
著者
Jooyeon Ko Ji-Hea Woo Jin-Gang Her
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.255-258, 2011 (Released:2011-06-24)
参考文献数
22
被引用文献数
14 28

[Purpose] To determine inter-rater and intra-rater reliability using video recordings, and the concurrent validity of the Gross Motor Function Classification System (GMFCS). [Subjects] The subjects who were assessed were 71 children with cerebral palsy (CP; 46 boys, 25 girls) who were divided into three age groups according to the GMFCS guidelines; 0-2 years, 2-4 years, and 4-6 years. [Methods] Eleven pediatric physical therapists rated 71 video recordings of children with CP to test inter-rater reliability. Two of them rescored the same video recordings to test intra-rater reliability at an interval of one month. Concurrent validity was evaluated by comparing GMFCS levels with the subscale of the Pediatric Evaluation of Disability Inventory (PEDI) such as self-care, mobility, and social ability. [Results] By age group, inter-rater reliability was high (ICC = 0.994, 0.993, and 0.996 respectively). Intra-rater reliability was also high (ICC = 0.972-0.996), and correlation was higher between GMFCS level and the mobility domain of PEDI than between GMFCS level and non-motor domains of PEDI. [Conclusion] This study confirmed the reliability and validity of the GMFCS, supporting its use in clinical practice and research.
著者
丸山 仁司
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.101-105, 1999 (Released:2007-03-29)
参考文献数
4
被引用文献数
6 3

高齢者の運動機能は低下を示すが,運動要素などにより,低下程度などが異なる。ここでは,最初に一般的な運動機能とその加齢変化の特徴を述べる。特に,日常生活で最も重要な動作,機能である歩行について,詳細に述べる。歩行の周期,筋電図などの変化を述べる。
著者
杉本 諭
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.155-161, 1997-08-20

半側無視の有無や重症度を検査するための方法が数多く報告されている。しかし検査場面の成績が,無視現象全てを反映しているとは限らず,検査場面と日常生活及び訓練場面での成績が解離する場合がある。したがって検査場面だけではなく,日常生活や訓練場面における行動観察が必要である。また半側無視は視覚情報や電気刺激,体幹回旋など様々なモダリティーにより影響を受ける可能性があるため,同じ検査であっても使用するモダリティーの違いにより成績が異なる場合が多い。したがって半側無視に対する理学療法を行う際には,どのようなモダリティーが無視の改善に有効であるかを評価し検討していくことが重要でる。
著者
Yong Hyun Kwon Jung Won Kwon Sang Young Park Mi Young Lee Sung Ho Jang Chung Sun Kim
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.635-638, 2011 (Released:2011-09-22)
参考文献数
23
被引用文献数
1

[Purpose] Pusher syndrome, which is a disorder of postural balance that occurs in hemiparetic stroke patients, is characterized by a particular tendency to strongly push toward the hemiparetic side. The purpose of this study was to investigate whether stroke patients with pusher syndrome have ideomotor apraxic behavior. [Subjects] Fifteen stroke patients with pusher syndrome and 31 stroke patients without pusher syndrome were recruited. [Methods] All subjects were tested with two tests assessing ideomotor apraxia of movements of the upper and lower limbs. Each test included 12 items of movements, which required the subjects to reproduce movements by imitation after presentation. [Results] Patients with pusher syndrome had significantly lower ideomotor apraxia scores in all of the upper and lower limbs than patients without pusher syndrome. A significant difference was observed between the two groups in the existence of neglect. [Conclusion] We found that patients with pusher syndrome had more severe apraxic disorder in all of the upper and lower limbs than patients without pusher syndrome. Pusher syndrome may be attributable to disabilities in motor planning and execution, which are required to compensate for the partial damage to the postural control system.
著者
Gunsoo Han Myungsun Lee Byungjun Cho
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.401-404, 2011 (Released:2011-08-05)
参考文献数
21
被引用文献数
3 4

[Purpose] In order to succeed and achieve in sports, athletes need to enhance their specific athletic performance in competitions. Therefore, athletes seek to find the best training method for improvement. Stretch is a major part of athletic training preparation during in and off season. However, performing static stretch during warm-up session is controversial. Thus, the purpose of this study was to examine the effects of different stretches prior to a 40 m sprint and the Margaria-Kalamen Power Test on lower extremity power. [Subjects] Twenty-eight high school sprinters participated in this study. [Methods] They performed three 40 m sprints and the Margaria-Kalamen Power Test following the 12 weeks of different stretches. Repeated measures ANOVA was used for statistical analysis. [Results] The results show that after 12 weeks of intervention, 40 m sprint times and the Margaria-Kalamen Power test performance were significantly enhanced in dynamic stretch compared to static stretch. [Conclusion] We concluded that 12 weeks of dynamic stretch improved 40 m sprint times and leg power compared to static and mixed types of stretch programs. It should be noted that a dynamic stretch program enhanced lower extremity power in high school sprinters.
著者
Ji-Yeon Yoon Min-Hyeok Kang Jae-Seop Oh
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.559-563, 2011 (Released:2011-09-22)
参考文献数
40
被引用文献数
4 8

[Purpose] The purpose of this study was to examine the effects of visual biofeedback on the EMG ratio of the medial and lateral vasti muscles and on the lower extremity joint angles during squat exercises performed by subjects with femoral anteversion. [Subjects] Seventeen subjects (5 men, 12 women) with femoral anteversion participated in this study. [Methods] Subjects performed a double-leg squat with and without visual biofeedback using a laser beam fixed to a patella strap. The peak angles of hip internal rotation and knee valgus were analyzed using a 3D motion analysis system, and the vastus medialis oblique/vastus lateralis (VMO/VL) activity ratio was calculated using the value recorded by surface electromyography during the squat exercises. [Results] Significant decreases were found in the hip internal rotation angle and knee valgus angle, and a significant increase in the VMO/VL activity ratio was observed on the dominant side when performing a double-leg squat with visual biofeedback using a laser beam. [Conclusions] We suggest that laser-beam visual biofeedback would be used as an effective for improving VMO muscle strength and reducing the angle of hip internal rotation and knee valgus during squat exercises.
著者
月城 慶一
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.141-145, 2003-08-20

近年,義足と義手に用いられるパーツは目覚ましい進歩を遂げてきた。義足においては,センサーとマイクロプロセッサーと油圧機構による制御装置を備えた膝継手C-Legが,切断者のQOLを高めるために役立ちつつある。筋電義手は,もうすでに古くから存在するが,日本においては今後,臨床現場においてどのように活用されるかで,それが公的支給の対象として市民権を得ていくかどうか大きく分かれていくだろう。C-Legと筋電義手について『開発の経緯』『しくみ』『QOL』等について報告する。<br>
著者
堤 堀内 カロリーナ・さやか 丸山 仁司
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.93-97, 2007-02-20

パラグアイ日系高齢者の生活機能の自立状況を把握するために「老研式活動能力指標」を用いた評価と日本の高齢者との比較を行った。対象は65歳以上の日系高齢者の内,回答が得られた271名(有効回答率67.8%)とした。日系高齢者の「老研式活動能力指標」の得点平均値は10.8±2.5と日本の高齢者とほぼ同じ結果であった。属性別の平均値においても顕著な差は認められなかった。各項目において比較した場合には13項目中10項目に有意な差が認められた。日系高齢者は手段的自立の項目において「できる」と回答している割合が日本の高齢者と比較して低く,社会的役割の項目においては「できる」と回答している割合が高かった。この結果は異なる生活環境等の影響がもたらしたものだと示唆された。<br>