著者
永江 敏規 鈴木 直雄
出版者
日本蠶絲學會
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.40-45, 1982 (Released:2011-12-19)
著者
山崎 義人 清沢 茂久
出版者
農林省農業技術研究所
巻号頁・発行日
no.14, pp.39-69, 1966 (Released:2011-12-19)
著者
中村 寛志 Chavez F.G.
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
巻号頁・発行日
no.5, pp.77-82, 2007 (Released:2010-04-05)

本調査は、インゲンテントウの原産地とされるグアテマラ高地のチマルテナンゴにおいて、インゲン類の被害実体の明らかにするために、2004年9月に行ったものである。農業研究所ICTAの圃場では、インゲンのGreen bean系統では1200株中、食害痕は11株、Black bean系統では食害痕はみられなかった。栽培農家のインゲンとベニバナインゲンの圃場では、食害痕のあった株の割合は3~18.9%で、幼虫への寄生率が46.7%もある圃場もみられた。採集したマミーから寄生バエの蛹が出てきたが種名は不明であった。卵塊卵粒数は最小27卵、最大50卵で、平均卵粒数は40.3(サンプル数13卵塊)であった。採集した成虫の中に僅かの割合ではあるが、鞘翅斑紋に変異のある個体がみられた。また斑紋の変異個体と正常な斑紋の個体との交尾が観察された。
著者
佐野 二郎
出版者
福岡県水産海洋技術センター
巻号頁・発行日
no.22, pp.57-61, 2012 (Released:2013-10-08)

ハスのOpsariichthys uncirostris uncirostris(Temminck and schlegel)は,原産地である琵琶湖から他の種苗に混じって進入してきた国内移入種であり,本県の漁業権河川においてもアユやオイカワ等,水産上有用な魚種への食害影響が大きい(佐野未発表)。本研究ではこれまで判明した生態的知見を元に,ハスの効率的駆除方法について検討を行った。ハスは投網による試験の結果,産卵期中の産卵場での採捕効率が他の時期や他の場所に比べ高かった。しかし,その産卵期と産卵場環境が近縁種のオイカワと一致しており,駆除時のオイカワ混獲が大きな問題となることから,ハスのみ採捕する手法として,(1)魚類を全て魚体への影響を少なく採捕し,採捕後にハス以外は逃がす,(2)ハスのみを選択的に採捕するの2手法を検討した。(1)については定置網を用いて,(2)については3種類の異なる目合いの刺し網を用いて試験を行った。定置網については漁具の構造上やハスの生態的特徴からほとんど採捕できなかった。刺し網試験では,目合い7節(網目内径5cm)の網が他の目合いに比べオイカワの混獲が少なく,かつハスを効率的に採捕することがわかった。加えて人工河川では,オイカワ用移動式産卵床を用いた投網による選択漁獲も有効であった。このような手法を用い生息する産卵親魚の2割以上を採捕することで駆除効果が期待された。
著者
岩本 博幸
出版者
東京農業大学農業経済学会→食料・農業・農村経済学会 (121号-)
巻号頁・発行日
no.124, pp.1-10, 2017 (Released:2017-08-03)

本稿の課題は,アニマルウェルフェアに配慮した畜産物生産の推進およびグリーン購入を通じた食品廃棄物・食品ロスのリサイクル推進の可能性について,豚肉を事例に消費者評価分析から検討することにある。豚肉の選択実験を実施し,ランダムパラメータ・ロジットモデルによる消費者評価の定量的な分析を試みた結果,以下の3点が明らかとなった。第1に,消費者はエコフィード(EF)表示,アニマルウェルフェア(AW)表示を肯定的に評価しており,消費者評価額はEF表示が18円,AW表示が22円となった。第2に,AW表示は,概ねどの消費者においても肯定的な評価がなされているのに対し,EF表示は肯定的に評価する消費者と否定的に評価する消費者に大きく分かれることが示唆された。第3に,AW表示については,普及啓発に取り組むことにより,WTPを高める可能性があることが示唆された。
著者
清水 智恵 山中 沙織 西田 雄太 田中 淳 普後 一 島田 順
出版者
日本蚕糸学会
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.33-37, 2014 (Released:2014-09-03)

シロヘリクチブトカメムシを室内で省力的に増殖することを目的に,人工飼料による飼育方法の開発を試みた。クチブトカメムシの一種であるP. maculivientrisおよびP. sagitta用に開発された飼料(De Clercq and Degheele,1992)にカイコガ蛹乾燥粉末を加え,パラフィルムで密封処理した飼料片を作製した。冷凍保存したこの飼料片を用い,高い生存率でシロヘリクチブトカメムシを飼育することができた。また,16L8Dを長日,8L16Dを短日として若虫期,成虫期を飼育したところ,雌成虫に産卵を誘導するためには,成虫期の長日のみならず若虫期にも長日が必要であることが明らかとなった。1齢若虫期のみの長日条件でも成虫期が長日であれば産卵個体を得ることができるが,若虫期の長日期間が長いほど産卵個体が多くなることが示唆された。25℃飼育下における本種の生殖休眠は,成虫期の短日条件,あるいは全若虫期を通した短日条件で誘導されることが判明した。
著者
下野 義人 広井 勝 高松 進
出版者
三重大学大学院生物資源学研究科
巻号頁・発行日
no.40, pp.65-75, 2014 (Released:2014-11-21)

リボソームDNA 28S領域(LSU rDNA)および5.8Sを含むITS領域の塩基配列に基づいて、ベニタケ属クロハツ節の分子系統解析を行った。外群を含めて28S領域の解析には42個、ITS領域では49個のシークエンスを用いた。最節約法(MP)に基づく、リボゾームDNAの28S領域の解析では、クロハツ節は大きな3群(group A-C)に別れた。Group Aはクロハツモドキ(Russula densifolia)とコゲイロハツ(R. adusta)、Group Bはニセクロハツ(R. subnigricans)、Group Cはクロハツ(R. nigricans)で構成された。ITS領域の解析ではGroup Bの単系統を支持しなかった。MPおよび近隣結合法(NJ)ではGroup B-5は今回の研究で用いたすべてのクロハツ節の個体と姉妹群を形成し、Group B-1はGroup Cと同群に属した。これらのことから、クロハツモドキとコゲイロハツを含むGroup Aとクロハツを含むgroup Cはともに単系統であると推測されたが、ニセクロハツ(group B)は単系統ではないと考えられた。コゲイロハツを除くとクロハツモドキの特徴を示す仲間は6小群に別れた。
著者
花里 孝幸
出版者
日本プランクトン学会
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.123-127, 2003 (Released:2011-03-05)
著者
石谷 栄一
出版者
専修大学北海道短期大学
巻号頁・発行日
no.20, pp.183-188, 1987 (Released:2011-03-05)
著者
近藤 始彦
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.31-34, 2007 (Released:2011-12-19)
著者
西堀 康士 柴原 藤善 武久 邦彦 北川 靖夫 久馬 一剛
出版者
滋賀県農業技術振興センター
巻号頁・発行日
no.48, pp.35-52, 2009 (Released:2011-03-05)

滋賀県内の代表的な水田土壌(50地点)について、粘土鉱物組成および微生物バイオマスを調査し、一般理化学性を含めた土壌の特性を明らかにするとともに、今後食料生産や環境保全など土壌機能を多面的に活用するために、水田土壌を類型化した。1)微生物バイオマスは、炭素で343〜1653mgC/kg(平均742)、窒素で45.0〜216.7mgN/kg(平均86.5)の範囲にあり、土壌タイプと肥培管理法の影響が認められた。また、粒径組成と粘土鉱物組成には、琵琶湖や低地の形成過程が影響していると考えられた。2)主成分分析によって主成分1(主として土壌有機物と生物活性に関連する性質)、主成分2(主として塩基状態と粘土の質に関連する性質)および主成分3(主として可給態リン酸に関連する性質)の3つの主成分を抽出することができた。3)クラスター分析によって、滋賀県内の水田土壌を有機成分や無機成分の性質と組成によって特徴づけられる4つの類型に区分することができた。
著者
大塚 守康
出版者
日本造園学会
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.54-58, 1981 (Released:2011-03-05)
著者
玉嶋 勝範
出版者
大分県農林水産研究センター
巻号頁・発行日
no.4, pp.23-32, 2010 (Released:2012-12-06)

1 イチョウの害虫であるイチョウヒゲビロウドカミキリについて,イチョウの被害地域調査,生態調査,果樹類で登録のあるBeauveria brongniartii剤の本虫に対する効果的な使用方法など防除対策について検討した。2 大分県の本種によるイチョウの被害地域調査で,1991年報告の28市町村に加え新たに21市町村(旧市町村)を確認した。3 成虫は日中枯れた枝葉で静止していることが判明したことから,簡易な成虫の発生調査法として枯れ枝葉トラップを考案した。4 ボーベリア ブロンニアティ剤上に本種の成虫を1回歩行させた後, 20℃で飼育した結果,接種8~14日後に高率に感染・死亡することが判明した。5 ギンナン園においてボーベリア ブロンニアティ剤をイチョウのすべての主幹部(地上O.5~1.5m)に設置することによって,殺虫効果が認められ,成虫の発生初期に設置することにより高い防除効果が得られた。6 イミダクロプリド水和剤2,000倍の散布は,成虫に直接かかるように散布すると防除効果が高いと考えられる。
著者
篠川 貴司
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.237-239, 1997 (Released:2011-12-19)