著者
橋本 郷史
出版者
日本医学図書館協会
雑誌
医学図書館 = Journal of the Japan Medical Libraries Association (ISSN:04452429)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.180-185, 2016-06

特集Prior studies have shown that redundant use, such as systematic downloads, repeat payments for the same article, and careless purchasing, is a problem associated with unmediated Pay-Per-View (PPV) models. The present study explored whether an alert message is an effective means of reducing redundant use. Two unmediated PPV services were compared: the Nature Publishing Group PPV: Articles on Demand (AOD) model, and the Elsevier Science Direct PPV (SD-PPV) model. The SD-PPV utilizes an alert function, while the AOD does not. To demonstrate the effects of the alert, the PPV access log and the COUNTER log were examined. The AOD access log contained several cases of continuous downloads, with a maximum of 16 downloads in one minute. In the SD-PPV log, no cases of suspected systematic downloads were found. More than one-third of the total AOD usage consisted of repeat access to the same articles. In the SD-PPV, only one-eighth of the total usage was for the same articles. The COUNTER log showed that abstract access for the AOD titles accounted for only 14 percent of the full-text usage, and this rate was one-fifth of the rate for SD-PPV. An alert before the retrieval of PPV full-text was useful for limiting redundant use. To make this system more efficient, the alert message should be improved so that it is easily understood by any user.
著者
八木 江里
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学 理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.6, no.7, pp.11-12, 1974-07-10
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1015, pp.134-137, 2009-10-19

アーケード・ゲーム機事業の不振を打破するため,当時ナムコにいた小山たち開発メンバーは,大人気ロボット・アニメ「機動戦士ガンダム」を新型ゲーム機の題材に選び出す。これがバンダイナムコゲームスの大人気体感ゲーム機「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の始まりだった。左の写真は,「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の大型筐体「P.O.D」に映ったゲーム画面である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.940, pp.38-41, 2006-12-04

「思ったよりずっと小さい。部品も少ないな」「無理をしている部分が見当たらない」「部品の使い方がツボを押さえている」——。任天堂が発売したゲーム機「Wii」のメイン・ボード(pp.79—94の解説「全貌現したPS3とWii,その開発思想を読み解く」内の写真参照)を見た技術者は,口々にこうした感想を漏らした。
著者
足立 寿美
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.82, no.5, pp.46-50, 1983-05-01
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:09154191)
巻号頁・発行日
no.129, pp.47-50, 2000-07

相手の無知に付け込んだ詐欺まがいのセールス、十分な説明もせずに高額な商品・サービスを売り付けようとする勧誘——。鵜の目鷹の目で獲物を狙っている悪徳業者にとって、高収入で社会常識に疎いというイメージが強い病医院経営者は、格好の標的だ。最近では、診療報酬の不正請求をネタにした新手の悪質商法も登場。
著者
伯野 元彦
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会梗概集
巻号頁・発行日
no.19, pp.55-58, 2006-11

The district court decided that Shika atomic power plant must be stopped to operate. The outline of the main reason of the decision is as follows: The simulated earthquake ground motions used in the earthquake resistant design of power plants, are based on the empirical formulas such as Kanai formula (1966) and Osaki spectrum formula (1978). A little stronger acceleration than the ground motion for the earthquake resistant design was observed at Onagawa atomic power plant of Tohoku electric power Co. Therefore, more acceleration of the earthquake than the assumed earthquake motion for the design possibly attack the Shika power plants as well as the Onagawa and the Shika would be collapsed. However, the judgment underestimates the safety margin of the power plant.
著者
岡本 裕一朗
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.47, pp.237-246, 1996-05-01 (Released:2010-01-20)

「理性は、すべての実在 (Realität) である、という意識の確信である。」ヘーゲルは『精神の現象学』において、「理性」をこう定義する。この定義はきわめて有名であり、一般によく知られている。しかし、「よく知られていることは、だからといってよく認識されているわけではない。」一体ヘーゲルはこの命題によって、何を表現しようとしたのだろうか。この場合、「理性」とは何を意味しているのか。どうして、「理性」は、「すべての実在である」と言われるのだろうか。「理性」のこの奇妙な定義は、明らかにアリストテレスの所謂「受動理性」の定義、つまり「魂はある仕方ではすべての存在するものである」に由来する。言い換えると、「あらゆる実在である」という「理性」の定義は、『デ・アニマ』の「受動理性」から捉え直されたものなのである。しかし、アリストテレスの「受動理性」がどうしてここで言及されるのだろうか。そもそも、『現象学』と『デ・アニマ』とはいかなる関係にあるのだろうか。ヘーゲルがアリストテレスをきわめて高く評価し、その哲学から強い影響を受けていることは疑えない。このことは、『エンチクロペディー』の最後がアリストテレスの『形而上学』の引用 (ギリシア語原文) で終わっていることだけでも分かる。ヘーゲルはアリストテレスのうちに、自分の哲学の原理を重ね合わせているのである。この点については、従来からたびたび指摘されているが、しかし一歩踏み込んで、その影響関係の内実を具体的に理解することはほとんどなされていない。とりわけ、『精神の現象学』に関しては皆無と言ってよいだろう。しかし、「理性」という『現象学』の決定的に重要な箇所で、『デ・アニマ』の「受動理性」が想定されているとすれば、アリストテレスとの影響関係を無視することは不可能だろう。もっと刺激的な言い方をすれば、ヘーゲルの『現象学』の体系構想は、アリストテレスの理性論 (「受動理性-能動理性」の二重性) から根本的に規定されているのではないか。本稿は、『精神の現象学』の体系構想を『デ・アニマ』から解明することを課題としている。ヘーゲルが『精神の現象学』を「学の体系第一部」に据えたとき、そこには『デ・アニマ』からの決定的な作用を読み取ることができるだろう。『現象学』の「理性」の定義が、『デ・アニマ』の「受動理性」の据え直しであることは、その端的なあらわれである。しかし、そもそもヘーゲルの「学の体系」を、どうしてアリストテレスの「理性」論から理解する必要があるのだろうか。ヘーゲルは、アリストテレスをどう解釈していたのであろうか。アリストテレス解釈はヘーゲルの「学の体系」にいかなる影響を与えたのだろうか。これを具体的に明らかにすることが、ここで遂行される。
著者
稲葉 明彦
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.40-42, 1984-11-30
著者
藤原 徹
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.62, pp.5-9, 2000-10-27

長編のCG映画を制作するにあたって、より高いクオリティと、より短い制作時間を要求される。これらを実現するために、ネットワークの高速化、ストレージの強化、制作スケジュール管理システムの導入、モーションキャプチャーシステムの導入、コストパフォーマンスの高いレンダリングサーバーの新規開発と導入といった技術的な工夫を行った。放送局内でこのような制作環境を作り、実際に映像制作を行うことによって、来たるべきデジタル放送時代へ向けて、デジタル映像制作のノウハウを蓄積することができた。
著者
秋葉 和温
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.303-309, 2009-02

鶏のロイコチトゾーン症と小倉喜佐次郎獣医学博士との関係、そして知り得た日本統治下の台湾の獣医畜産事情。今まで述べてきたように小倉先生や森下薫先生の台湾時代の様子が、少し明らかになったところで、次の疑問が湧いてきました。朝鮮総督府血清製造所(釜山)や満洲の獣疫研究所(奉天)などは、歴代所長や研究者名も、研究報告も、皆さん、かなり知っておられると思います。しかし、台湾に関しては、私自身は、板垣先生と、小倉先生との関係、石谷先生と台北帝大との関係などの、ほんの少ししか知っていないというのが実情でした。私はロイコチトゾーン症の調査研究を通じて、マラリアについての文献を読みましたが、その手懸りは森下先生の「マラリア原虫の生物学及び疫学に関する研究」(昭和38年)で、これから多くのものを学びました。その中には医学関係の研究者について、台湾医学会雑誌、その他に報告された文献が多数紹介されています。
著者
中林 一朗 増田 精造 安村 二郎
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.344-347, 1969
被引用文献数
2

アルミニウムおよびニッケルの交互の蒸着によって調製したサンドイッチ型ラネー合金膜,およびこれを水酸化ナトリウム水溶液で展開したラネーニッケル膜について表面組織を金属反射顕微鏡で観察した。またユッケルーアルミニウム合金の組成,ラネーニッケル膜の表面構造をX線回折で解析した。これらの観察および解析結果からラネーニッケル膜の水素化触媒活性と表面構造との関陣性について研究した。ニッケルーアルミニウムの合金は約450℃より高温の熱処理で蒸着膜中に生成しはじめ,金属間化合物としてNiAlaとNi2A13の2種が見いだされるがNiAlは存在しない。種々の熱処理温度において,生成した合金膜を水酸化ナトリウム水溶液で展開しaアセトンの水素付加反応によって触媒活性を調べると,合金生成温度約450。Cの試料から触媒活性を呈しはじめ,約550℃のものが最高活性を示した。これらのラネーニッケル触媒表面の組織は網目状構造を示し,金属間化合物中のアルミニウムは展開時に完全には溶出せず,一部残存する。またこれらのラネーニッケル膜にふたたび熱処理を加えた場合,150~200℃において,触媒活性は急激に低下する。X線回折図によれば,表面構造は同様の条件で熱処理を行なった純ニッケル蒸着膜より乱れが大きく,とくに(200)面の乱れがいちじるしい。また高温で処理したものほどニッケル格子のひずみ,すなわち格子不整がよりよく消失する。以上の事実から,ラネーニッケル触媒の活性と格子不整との間には密接な対応関係が存在すると推論される。