著者
倉橋 節也 南 潮 寺野 隆雄
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.1454-1461, 1999-11-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
24
被引用文献数
3 8

This paper proposes a new method: Inverse Simulation for analyzing emergent behaviors of agents in artificial societies, which model social interactions in the electronic mediated communication. Inverse Simulation utilizes Genetic Algorithms with tabu search to optimize a global evaluation function. The method is implemented in a simulator TRURL, which evolves artificial worlds of multi-agents to socially interact with each other. The micro-level agent activities are determined by both predetermined and acquired parameters. The former pa-rameters have constant values during one simulation cycle, however, the latter parameters change during the interactions. Unlike conventional artificial society models, TRURL evolves the societies by changing the predetermined parameters to optimize macro-level socio-metric measures, which can be observed in such real societies as e-mail oriented organizations and electronic commerce markets. Thus, using TRURL, we automatically tune the parameters up and observe both micro- and macro-level phenomena grounded in the activities of real worlds.
著者
明和 政子
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.9-13, 2005-02-01

ヒトとチンパンジーの模倣能力とその発達を両種間で比較した.ヒトは生後数時間で他者の表情を模倣する.この新生児模倣は,チンパンジーにも備わっている能力であることがわかった.一方,新生児模倣のレベルを超えたより複雑な全身体的行為の模倣は,チンパンジーの大人にとって非常に難しかった.その理由は,チンパンジーは「身体の動きに関する」視覚情報を処理する点がヒトに比べて制約されており,物の属性や定位方向といった「物に関する情報」を手がかりに模倣するためであることが考えられた.模倣は,ヒトの系統がチンパンジーの系統と進化の過程で分岐した後,飛躍的に獲得した能力である可能性が示された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1780, pp.58-61, 2015-02-23

関東圏でも専業主婦の再教育に熱心な大学がある。日本女子大学は2007年、生涯学習センターに「リカレント教育課程」と呼ぶ、主に主婦を対象にした再教育コースを開設した。 「高い能力を持ちながら、社会で発揮できずにいる女性が多い。
著者
劉 庭秀 大村 道明 吉村 慶一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.18, pp.93-93, 2007

本研究では,韓国の政策決定過程の特徴と利害関係者間のパートナーシップに注目し、韓国の自動車リサイクル法が成立するまでの議論を環境部、環境政策評価研究院、廃車協会、自動車市民連合、環境資源公社、現代・起亜自動車などのヒアリング調査を通して整理分析し、各主体に関係、今後の課題について基礎的な考察を行った。
著者
樋口 鉄美
出版者
農林省蠶絲試驗場
雑誌
蚕糸試験場彙報 (ISSN:03853594)
巻号頁・発行日
no.131, pp.p55-64, 1988-01

軽量小型なジグザグエンドレス方式の索道装置を養蚕における搬送手段に導入し,これを実用化するための応用技術について2,3検討し,次の結果を得た。1.索張りに必要な滑車の取り付け用の支柱は果樹柵用の鋼製パイプ支柱が適当であり,設置作業も簡便であった。2.滑車取り付けの台付きワイヤロープを化繊ロープに替え"もやい結び"の技法を応用したところ滑車取付けが容易となり資材費も安くなった。3.台付きロープの固定に"とっくり結び"の技法を導入することにより,シャックルを省くことができ作業が簡便になった。4.廉価なバインダ用結束ひもで荷を循環索に吊す方式を導入して荷吊りが容易になった。また,バインダ用結束紐は養蚕作業における荷重,使用頻度では十分使用に耐えることが分かった。5.荷掛け装置にほだ木搬送の荷かけ技法を取り入れることにより運転しながら荷掛けを続行することができた。6.動索に紐で吊した荷を鎌で自動的に切り落とす荷下ろし装置を試作し,縦横の揺れ防止装置を取付けた。この改良によって荷吊り紐の切断ミスを殆どなくすことができた。7.循環索の適正張力を荷の垂下量で求める早見表を作成し,循環索張力の調節作業を簡易化することができた。8.循環索の速度を1.2km/hr(最低)としたとき,索道で対10箱の1回給桑量600kgを蚕座に配る時間は2人作業で約20分であり,循環索速度を速めることにより,さらに能率化することが可能である。9.小型索道装置は蚕舎内または建物間の養蚕用の資材の搬送に有効に利用しうることを実証試験で確かめた。
出版者
奈良教育大学自然環境教育センター
雑誌
奈良自然情報
巻号頁・発行日
vol.520, 1996-05-29

クビキリギスが鳴き出しました/ハナミズキの花/アマサギが来ています/5月中旬、滝坂の道にて/笠置動物情報/笠置の動物・植物
著者
河 喜鉄 瀬下 明良 亀岡 信悟
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.347-353, 2003-05-01
被引用文献数
1

幽門側胃切除後の胃食道逆流症(GERD)の病態,評価について検討した.対象・方法:幽門側胃切除,Billroth I法再建を行った胃癌109例に対して逆流についてアンケート調査した.これをもとに,術前後のHis角,残胃小彎長,性差,郭清程度などと逆流症状との関連について検討した.さらに,26例では術後Bilitec2000を用いて24時間食道内胆汁逆流の頻度を測定し,上記因子と逆流の程度について検討を加えた.結果:アンケート調査では逆流症状(有症状群)を23例(21%)に認めた.逆流の成因となる因子について検討すると,術後のHis角が有症状群92.6±32.2°,無症状群74.7±26.5°と有症状群で開大していた(p=0.007).また,残胃小彎長(N cm)ではN≦5の群で逆流症状を示した症例が22例中9例(41%)と有意に多かった. (p=0.026).また,発症頻度は男性15.5%,女性31.6%と性差を認めた.重回帰分析でもこれら因子が独立した有意な因子となった.また,Bilitec2000を用いて胆汁逆流の頻度を測定した26例については,胆汁逆流の頻度が5%以上の20例では,His角は90.6±21.5°,5%未満の6例では74.5±14.2°となり胆汁逆流群ではHis角は開大していた.このうち6例に逆流症状を認めたが,いずれも胆汁逆流群であった.考察:幽門側胃切除後のGERDの発症にはHis角の開大で示される噴門部の形態変化および残胃の大きさ,性別が重要な因子と考えられた.

2 0 0 0 OA 大百科事典

著者
平凡社 編
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
vol.第5巻, 1935
著者
倭 富士桜 藤田 修一 下田 政朗 水沼 達也
出版者
公益社団法人日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次論文報告集 (ISSN:13404741)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.375-380, 1995-06-01
被引用文献数
5

新規ポリエーテル系高性能AE減水剤は、長鎖のポリエチレングリコール鎖と2種の吸着基(スルホン酸基・カルボキシル基)を有す構造からなる。この構造がセメントに対して吸着する過程と吸着形態が、分散、分散保持及び凝結に対して有効となる。即ち、長鎖のポリエチレングリコール鎖がバルキーな吸着層を形成して立体障壁となり、高分散性に、また吸着基の組成比から吸着速度を制御してスランプコントロールを可能とした。更にセメントに対し吸着点となる分子中の吸着基量が少ないことからセメントの水和反応を阻害しない特徴を持つ。
著者
石島 健太郎 伊藤 史人
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.82-93, 2016

本研究は,意思伝達装置を用いるALS患者204人を対象に,複雑な条件組み合わせと結果の関連を明らかにすることができるファジィセット質的比較分析(fsQCA)を用いて,筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者が意思伝達装置を用いる際,どのような条件がそろえば満足度が高まるのかを明らかにするとともに,社会福祉学でのfsQCAの有効性を示すことを目的とする.分析の結果,重度障害者でも意思伝達装置を満足度の高い利用方法が複数示唆され,かつ年齢や同居する家族の有無に応じて支援すべき方向性も異なってくることが明らかとなった.こうした知見は,ケースワークにおける個別性の原則を経験的に確かめるものであるとともに,実践的には支援者が患者の属性を踏まえた意志伝達装置の利用促進に示唆を与えるものである.また,無作為抽出が困難で,さまざまな条件が複雑に関連した事例の多い社会福祉学でfsQCAを用いる意義も示された.