著者
中西 正和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.11, no.7, 1970-07-15
著者
阿保 達也 松原 仁
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.155-160, 2019-11-01

コンピュータゲーム開発において、レベルデザイン、つまり難易度の調整は非常に重要なフェーズであるとともに、手間がかかりそれ自体が難しい。本研究では、ローグライクゲームのプレイ特徴を抽出、クラスタリングすることで、その結果を動的難易度調整に適用し、プレイ内容に応じて実際に難易度を動的に調整することを目的とする。
著者
佐野 直子
雑誌
人間文化研究 = Studies in Humanities and Cultures (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.91-117, 2017-01-31

本論文は、消滅の危機に瀕する言語(危機言語)の一つであるオクシタン語を用いてイマージョン教育を実施しているNPO団体であるカランドレートと、カランドレートの教員の養成を担う高等教育機関アプレーネの参与観察やインタビュー調査を通して、近代の「十全な<言語>」理念に対する批判的な検討を行うことを目的とする。多くの危機言語の復興運動は、幼少時からの育成のための学校教育が中心となってきたが、40年近くにわたって独自のイマージョン教育活動を続けているカランドレートでは、生徒のみならずオクシタン語で教える教員ですら当該言語の「母語話者」ではなくなっている。カランドレートの意義とは、幼少期からの言語習得による擬似的「母語話者」の育成や、「母語話者」によって社会全体で使用される「十全な<言語>」像の保持にあるのではなく、成人になってからでも当該言語を徹底して習得し、当該言語を使用することを職業とし、オクシタン語を次世代に伝えたいという強い欲望を持つ教師という「十全な話者」が作り出されることであり、欲望としての言語を効果的に使用する「特別な場」を提供することである。
著者
永井 聡子 ナガイ サトコ Satoko NAGAI
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
vol.15, pp.67-72, 2015-03-31

帝国劇場における「貴賓席」は舞台と客席を繋げる前舞台領域に存在し、両者の関係性を提示している。本論文では、劇場の近代化の過程において議論となった舞台と客席の前舞台領域における関係性を考察するため、1911年に開場した帝国劇場とその劇場建設のモデルのひとつとなったパリのオペラ座(ガルニエ設計)を例に、当時設けられた「貴賓席」の配置について考察する。考察の方法は、劇場に関する当時の資料、劇場関係者の言説を中心として論じる。
著者
佐藤 尋生
出版者
国士舘大学日本政教研究所
雑誌
政教研紀要 (ISSN:09167420)
巻号頁・発行日
vol.25, 2003-02
著者
徐 方啓
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 = Shokei-gakuso: Journal of Business Studies (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.11-23, 2014-12-01

[要約] アルフレッド・チャンドラーは「組織は戦略に従う」という仮説を作って, 経営学界に注目された. その後, イゴール・アンゾフは「戦略は組織に従う」を提唱して, 経営学界で議論を引き起こした. 筆者は, 戦略と組織はどちらが優先にするかをめぐる議論に加えるつもりはないが, 実例をもって検証したい. そのため, 筆者は近年台頭している三一重工という中国企業の成長から経営戦略の形成プロセスを検証した. それによると, 実のビジネス社会では, 経営戦略を持たなかった時期も, 意図的ではないにもかかわらず技術戦略を作った時期もある一方, 競争に勝って持続的に成長するために, 必然的に事業戦略と国際化戦略を作った時期もあることが分かった. [Abstract] Formulating the hypothesis of "Organization follows strategy", Alfred D. Chandler, Jr. was noted in management academia. Seventeen years later, H. Igor Ansoff proposed the hypothesis of "Strategy follows the structure of organization",which caused controversy in the same academic world. The author has no intention to join in that debate on which should come before which; instead, he investigated a practical example. The author researched the formation process of a management strategy by looking into the growth of Sany Heavy Industry, a Chinese company that has been on the rise in recent years. The research showed that in the real society, the company sometimes had no management strategy and at other times it ended up adopting a technological strategy although it did not plan to do so. Furthermore, the research revealed that there were times when the Chinese enterprise, aiming to win competitions and sustain its growth, developed business and global strategies.
著者
永井 理恵子
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.第20巻, no.第2号, pp.207-227, 2008-03

There are so many different types of characters with such varying designs in Japan today. Most of these characters are taken from animals but are often inspired by human beings and plants. More than that, there are even imaginary characters. Not only do we see them around children as toys but also as decoration in homes. Why are these characters so attractive to people? Characters allow people to have hopes and dreams for their lives, emotional balance, and a deep feeling of happiness. In this paper, the writer specifically picked the stuffed bear to analyze why it (a little bear) is so loved by people. At the same time, the writer looks at fairy tales and picture books in which bears are often present. The writer also studies what those fairy tale writers think of bears and why they write about them.
著者
川手 友貴 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2017-HCI-172, no.14, pp.1-8, 2017-02-27

アマチュア漫画家は自分のスケジュールをうまく管理できず,締め切りに間に合わなくなることがある.これを回避するには,現在の漫画制作の進捗を推定し,それをスケジュール通りに漫画制作を行った場合の進捗と合わせて漫画家に提示することで,遅れを具体的に把握させるという方法がある.本研究ではこれを実現するために,漫画家の下書きとペン入れの段階に着目し,それらの描画ピクセル数の関係性を用いて,ペン入れの進捗状況を推定する手法を提案する.まず下書きとペン入れの関係性を調べるために,制作された漫画における下書きとペン入れの描画ピクセル数を調べた結果,それらには相関があることが確認できた.これに基づき,過去の漫画から算出される相関を用いて現在の漫画制作の進捗を推定する式を定め,その精度を評価した.その結果,一人の漫画家の制作した異なる作品においては下書きとペン入れの比率は一定でなかったため,推定精度は低くなった.しかし,同一作品内での比率はほぼ一定であるということがわかった.そこで,制作途中の漫画を推定に使うよう式を改善することで,精度が向上することがわかった.
著者
楠田 康之
出版者
日本福祉大学経済学会
雑誌
日本福祉大学経済論集 = The Journal of Economic Studies (ISSN:09156011)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.159-204, 2019-03-31

本稿では, 消費者が財を1つのみ選択して購入する静的離散選択モデルの構造推定について考える.具体的には, Berry et al. (1995) (BLP)が提示した需要関数の推定方法について概説することにする. まず, 基本モデルとしてランダム係数モデルを説明し, その推定法について考える. 推定のためのアルゴリズムとして, 「BLP アルゴリズム」と「MPEC アルゴリズム」の2つを考え, シミュレーションを行い, その2つのアルゴリズムを比較する. 次に, BLPモデルのフルモデルを考えるために, 所得効果, 供給サイドを含んだいくつかの拡張を行い, 「ネステッドロジット型モデル」について説明する. さらに, 経済学上の応用として3つのモデルについても説明する.