著者
原田 弘道
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤大學佛教學部研究紀要 (ISSN:04523628)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.117-150, 1975-03
著者
奥野 義雄
出版者
佛教大学
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.21-42, 2012-03-01

本稿では、〈荘務〉と〈所務〉にいて究明していく。とりわけ、〈荘務〉と〈所務〉が荘園領主と地頭を含む在地領主と深くかかわっていることは、先学によって触れられてきたが、詳しく〈荘務〉〈所務〉について論究する先学は多くはない。その論及の大半は所職と〈荘務〉との関連を提示している。だが、荘園領主による勢力保持と在地領主の勢力伸長の手段として〈荘務〉あるいは〈所務〉を有効に活用してきたと考えている。とりわけ、在地領主による荘園所領の侵食に〈所務〉が深くかかわっていることもあわせて言及する。
著者
原水 民樹
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.A55-A93, 2004-02-20
著者
渡邊 大門
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.19-34, 2013-03-01

本稿で取り上げるのは、かつて神戸市北区に所在した荘園の一つ摂津国山田荘である。本稿では、山田荘が登場する平安期を基点として、終焉を迎える織豊期までを取り上げ検討する。その中で、平安期から室町期については、山田荘と周辺の三荘園(淡河、押部、八多)との相論を踏まえ、材木資源が争点になったことに触れ、荘園間での紛争解決が困難になったことから、守護権力を必要としたことを論じた。戦国期以降、山田荘は別所氏の関係者が代官職を務めることによって、安定的な年貢の確保を可能にした。織田信長登場以後は、基本政策である寺社本所領安堵によって、年貢確保をいっそう安定的にした。しかし、別所氏が信長に叛旗を翻してから、年貢の確保は困難になったと考えられる。別所氏は信長の傘下に収まって以後、先述した信長の施政方針に従っていたが、やがてその方針に従えなくなり、叛旗を翻したと考えられる。
著者
和田 琢磨
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.52-62, 2008-03-10

今川了俊著『難太平記』は『太平記』の作者・成立論の基礎資料である。『太平記』作者の有力説には「恵珍」説と「玄恵」説とがあるが、両説の根幹には『難太平記』の六波羅合戦記事がある。本論は、六波羅合戦記事の作中での位置を確認し、了俊の思想や執筆意図を明らかにした上で、了俊は作者を恵鎮であると確認していたであろうことを指摘した。また、「作者は宮方深重の者」という研究史上議論されてきた表現についても私見を述べた。
著者
片山 由美 月田 早智子 南出 和喜夫 岸下 雅通
出版者
日本環境感染学会
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.49-52, 1995

今回, 院内感染と医療従事者の衣類について検討すべく, 京都大学本医療技術短期大学部学生のキャップの汚染状態を調査した. 菌分離は, 病棟実習中の本学短期大学部3回生36名を対象にキャップの7ヵ所をスタンプして行った. 同時に被検者全員の手指からの分離も行った.<BR>菌分離者は36名中75%の27名であり, そのうち1名のキャップから<I>Staphylococcus aureus</I>が分離され, MRSAであった. その他, キャップや手指からの分離菌種は表皮ブドウ球菌, 真菌類, その他の細菌が占めていた.<BR>キャップの使用期間と菌分離の関係は明確には解らなかったが, キャップの汚染源として使用者の手指・病院環境・医療機器などが考えられ, キャップのみならず医療従事者の頭部は汚染されているという認識をあらためて得た.<BR>本調査において, 表皮ブドウ球菌やその他の細菌がその多くを占めていた.さらに表皮ブドウ球菌などのCNSがすでにメチシリンに耐性を持ち, 院内感染の主流になりつつあるという事実を再確認した. 今後, 院内感染起因菌の変遷に伴い, 感染防止行動の基本である手洗いを徹底させるとともに, 医療従事者の衣類に関する感染防止行動指針の確立が必要と思われる.
著者
兪 慰慈
出版者
福岡国際大学・福岡女子短期大学
雑誌
福岡国際大学紀要 (ISSN:13446916)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.51-66, 2003-02-18

五山文學(1191-1620)は日本臨濟宗の禪僧らの漢詩文を中心として、公家・僧侶・儒家・武将などの漢詩文も含む日本中世漢文学である。本論文の焦点を五山文學の柱である五山漢詩に絞って、その起源を探ってみたい。
著者
河野 勝
出版者
早稻田大學政治經濟學會
雑誌
早稻田政治經濟學雜誌 (ISSN:02877007)
巻号頁・発行日
vol.391, pp.7-16, 2016-09-30
著者
小谷 俊彦
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.371-384, 1963

松本芳夫先生古稀記念はじめに一 南朝政権と国衙二 室町幕府守護と国衙むすび