著者
秋山 泰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.239-245, 2005-03-15
参考文献数
4

生物学と情報科学の両方の基礎を持った人間を育てるにはどうすれば良いのだろうか.それぞれを中途半端に教えるよりも, 初めにどちらかの基礎をしっかり教えるべきだとの論が多く見られる.初心者を教えた経験のある人にはそれはまさに実感だと思うが, しかしよく反省してみればそれは旧弊な教え方しかできない教育体制の問題ではないのか.それとも両学問のエッセンスを同時に修得することはそもそも困難なのだろうか.本稿では, バイオインフォマティクスの研究者または技術者に求められる要件を述べ, なぜ我が国でバイオインフォマティクス技術者が不足し, その養成が難しいと言われているのかを考察する.また, 我が国における人材養成の現状について, 最近設置されている人材養成ユニットなどを紹介する.平成16年に開始されたバイオインフォマティクス技術者の認定制度も紹介する.
著者
柴田 光彦
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学紀要 (ISSN:03899543)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.37-62, 2001-03-15

滝沢馬琴は寛政十年 (一七九八) に累代の墓を修復建立のために自筆の『滝沢氏墓誌』を記し、その墓の図まで書き残している。また後年著した家譜『吾仏之記』にも墓地改葬の記事があり、これは影印・翻刻共にあって、既に世に知られているものである。ここでは前者を新たに翻刻紹介し、後者の記事を合わせ参照して、東京文京区の茗荷谷の菩提寺、深光寺の墓地に現存する滝沢家の墓碑群の銘文について考察を試みた。
著者
野村 正實 ノムラ マサミ NOMURA Masami
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
公共研究 (ISSN:18814859)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.25-46, 2006-12

千葉大学公共研究センター21世紀COEプログラム「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」
著者
魯 偉 汪 平涛 土居原 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.44, pp.47-51, 2002-05-03

GISがかつての少数で高価なシステムからユビキタスシステムになりつつあるのに従って,その中心的な構成となる地図インターフェースのための効率的なアルゴリズムへの需要も増している.地図インターフェースとは,ユーザーからの要求に応じて,地図データを動的に処理して再構成することである.本論文では,地図インターフェースの基本問題である地図総描と地形解析について,3つのアルゴリズムを提案し,その有効性を検討する.
著者
元川 洋一 斎藤 英雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.3, pp.9-14, 2008-01-17

ギターの演奏は複雑で不慣れな指使いが必要となるため,初心者にとって非常に難しい.本稿では,拡張現実感技術を用いることによってギター演奏を支援するシステムについて紹介し,システムを実現するための,ギターの構造を効率的に利用することによるギターの追跡手法を提案する.本手法はネック部に広範囲に存在する特徴を利用するため,オクルージョンに強く,高精度な位置合わせが可能である.また,マーカを利用しないため,前準備に手間がかからず,マーカが物理的に演奏の妨げになることもないといった利点がある.Playing the guitar is very difficult for beginners because the complex and unfamiliar hand positions is required. In this article, we introduce a support system for guitar playing using augmented reality, and we propose the method to realize the system by using the structure of the guitar effectively. The system can track the guitar movement even when a part of the guitar is occluded and the visual aid information can be projected at the proper position with high accuracy because our method tracks the feature existing wide range of the neck part of the guitar. Furthermore, we don't need to attach the visual marker on the guitar, so there are no obstacle to play the guitar and the preparation required beforehand is very easy.
著者
辻村 直也 鶴 正人 尾家 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.21-26, 2009-02-24

複数の送信者から単一受信者へデータを同時転送する場合,適切な送信レートの決定には,各々のパスに沿った最小リンク帯域幅(ボトルネック帯域幅)だけでなく,複数パスの共有区間内のボトルネック帯域幅を知る必要がある.我々は以前,このような共有部分パスのボトルネック帯域幅を送信者・受信者間のアクティブ計測だけから推定するために,疑似パケットペアを用いた推定方式の原理を提案した.本稿では,それに基づく具体的なオンライン推定手法を提案し,その推定精度や推定効率(時間)をネットワークシミュレーションによって評価する.