著者
松村 泰三
出版者
東北芸術工科大学
雑誌
東北芸術工科大学紀要
巻号頁・発行日
vol.10, pp.126-133, 2003-03

The creating of a Phenakistiscope is a very valid means to know a animated principle. As one of the image education, it is frequently done at the museum and the school. In the creating of a Phenakistiscope, the angle and the distance of the position which draws a picture must be computed. The one of the more complicated movement it does, the more complicated computation becomes necessary. Therefore, in the handwriting, it is very difficult to create it and create takes time. Because it was, it created application software "Moving Image Maker" which can do a computation part easily. With this, the Phenakistiscope can be easily created.Also, the complicated Phenakistiscope which could not be made can be made with hand-writing.
著者
野本 忠司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.69, pp.1-6, 1995-07-20
参考文献数
13

本稿では日本語テキストにおける主題の自動抽出に向けて、新しい手法を提案する。本稿では、主題抽出を一種の文書分類(ext Categorizatio)と捉え、従来の文書分類の技術を応用した確率的な主題抽出方式を提案する。また、本稿では、格助詞を利用し主題抽出における文法情報の効果について検討する。CD?ROM版日本経済新聞(992年1?6月)の42,401件の記事をデータとして利用し、格情報あり、格情報なしの条件下で主題抽出の実験を行った。また、評価の基準としてベースラインを導入した。実験の結果では、格情報を利用したモデルが他の場合に比べ優位であることが確認された。しかし、本方式は記事が長くなるにつれ精度が急速に低下するなどの問題が見られ、改善の余地があることも分った。The paper describes a new method for discovering topical words in discourse. It shows that text categorization techniques can be turned into an effective tool for dealing with the topic discovery problem. Experiments were done on a large Japanese newspaper corpus. It was found that training the model on annotated corpora does lead to an improvement on the topic recognition task.
著者
福井 義和 北 研二 永田 昌明 森元 逞
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.27, pp.111-118, 1996-03-14
参考文献数
7
被引用文献数
2

確率・統計的手法に基づいた対話のモデル化について研究し、このような対話モデルを大規模言語データベースであるコーパスから自動的に生成するための実験を行なった。実験に用いたコーパスは、ATR対話コーパスであり、各発話には話者ラベルおよび発話行為タイプ(FT; Illocutionary Force Typ)が付与されている。Ergodic HMMおよびALERIGIAアルゴリズムを用いて、話者ラベルおよびIFTの系列をモデル化することにより、話者の交替や質問・応答・確認といった会話の基本的な構造を確率・統計的にモデル化することができた。In the work described here, we automatically deduce dialogue structures from a corpus with probabilistic methods. Each utterance in the corpus is annotated with a speaker label and an utterance type called IFT (Illocutionary Force Type). We use an Ergodic HMM(Hidden Markov Model) and the ALERGIA algorithm, an algorithm for learning probabilistic automata by means of state merging, to model the speaker-IFT sequences. Our experiments successfully extract typical dialogue structures such as turn-taking and speech act sequencing.
著者
上田 芳弘 成田 仁志 加藤 直孝 林 克明 南保 英孝 木村 春彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.887-898, 2004-10-01
被引用文献数
3

電子メールやWebを利用した問合せメールを,適切な担当者に自動分配するシステムを構築した.提案手法は,まず各担当者が作成した文書ファイルを収集して,この中の出現単語のtf・idf値とidf/conf値を算出し,この2種類の辞書を担当者ごとに作成する.更に,従来の帰納的学習に代えてProfit Sharingを応用し,これらのウェイトを強化学習することが特徴である.システムは,問合せメールとこれらの辞書を照合して,単語のウェイトと一致率から担当者ごとにスコアを算出し,このスコアが高い担当者を回答者として推定する.提案方法の有効性を評価するために実際の問合せメールを用いて評価実験を行い,以下のような考察をした.(1)問合せメールを分配している専門家の分配精度から実用上必要な精度を明らかにした.(2)tf・idf値とidf/conf値を用いただけの分配では,実用的な分配精度が得られなかった.(3)(2)の単語のウェイトを強化学習することにより分配の専門家と同等な精度で実用的な分配ができた.最後に(3)の実用的な精度を得るための文書ファイル数とノイズに関する評価を行い,更に従来のテキスト分類手法との精度比較を行った.
著者
川前 徳章 山田 武士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.51, pp.19-24, 2009-05-15

本稿では文書間及びそれらの著者間各々の類似性を評価する為に,著者の興味と文書の内容の依存関係を反映した潜在変数モデルを提案する.提案モデルの特徴は,通常のトピックモデルを拡張し,文書間及び著者間各々に潜在変数を導入している点である.文書毎に導入される変数(文書クラス)は,文書のトピックを選択するための確率分布を持ち,類似した内容の文書間で共有されるものとする.同様に著者毎に導入される変数(著者クラス)は,文書クラス選択の確率分布を持ち,類似した興味を持つ著者間で共有されるものとする.それ故,文書生成を著者クラス,文書クラス及びトピックとその依存関係を用いてモデル化し,そのクラスを用いて著者間及び文書間の類似性を評価できる.論文著者データを用いた実験により,提案手法が著者クラス及び文書クラスを推定し,その結果,文書と著者の関係データを内容と興味の低次元の空間に射影できること,及びテキスト生成モデルとしての有効性を確認できた.
著者
木村 昌弘 斉藤 和巳 上田 修功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.253, pp.61-66, 2002-07-19

本論文では、成長ネットワークモデルとその学習アルゴリズムを提案する。従来のスケールフリーモデルと異なり、WWWを含む多くの実世界ネットワークの重要な特徴である、コミュニティー構造を組み込む。提案モデルが巾則後部をもつ次数分布を示すこと、および、我々の方法がコミュニティーの情報をもたないデータから新リンク生成確率を正確に推定できることを、実験により確認した。さらに、動的ハブ度という量を導入することにより、コミュニティー間のハブ度の変化を予測できた。
著者
橋本 康弘 陳Yu 大橋弘忠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.85, pp.63-66, 2008-09-11

本研究ではソーシャルコミュニケーションの時系列データからネットワークの時系列を構築し,コミュニティ検出によってコミュニティ構造の時間発展を捉える.そして,分裂・融合を繰り返すコミュニティの遍歴を視覚的に理解するためのインタラクティブ性の高い可視化手法を実現することで,人間行動をモデル化する前段階としてのシナリオを語る枠組みを提案する.We introduce a new framework that enables us to discuss a probable scenario derived from insights on human behavior by developing a highly interactive visualization method for visualizing human community evolution. First, we create a number of successive networks from the time-series data on social communication, and then, extract and visualize a hidden dynamic structure of evolving communities by integrating some recently developed methods.
著者
大串 晃治 徳満 巌
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.219-222, 1970
被引用文献数
1

抗凝血性殺そ剤ワルファリンのドブネズミに対する致死薬量, 摂食性, 致死所要日数について検討した.ワルファリンの5日間連続摂食による累積致死薬量は, 生体重当り3.13〜8.00mg/kgであつた.ワルファリンの1日摂食による致死薬量は264mg/kgであつた.ワルファリン0.03%および0.1%毒餌の摂食性は無毒餌のそれと変らず, これらの濃度では摂食忌避性はなかつた.ワルファリン固型毒餌は, 1%以上のワルファリン濃度では摂食忌避性は強くなるものとみられた.ワルファリンによる致死所要日数は, 摂取薬量および摂食日数と関係なく3〜8日の範囲であつた.
著者
溝渕 信定
出版者
福知山公立大学
雑誌
京都短期大学論集 (ISSN:02866390)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.17-25, 2001-03-15

福祉国家という言葉は存在していたが,福祉経済という言葉はありそうでなかった。なぜかと考えてみるに経済学は,その語源である「経世在民」という言葉が示すように,世を治め,人民を救う。すなわち幸せな社会の創造と人々の安らかな生活を実現することなのである。福祉の目的としているものと同じなのである。経済という言葉は,多くの人々に貨幣の獲得や,生産の増大として理解されているが,それ自体に問題がある。ちょうどわが国が,抱えている問題でもあるのである。福祉経済が対象とするのは,将にこの社会なのである。将来に渡り,公・私の企業のあり方,人々の生活のあり方そのものなのである。
著者
氏家 達夫
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.284-292, 1980-12-30

本研究は,子どもがどのようにして誘惑に抵抗できるようになるのかということを問題にした。そして,言語的自己教示方略(VSI)と気紛らわし方略の2つの統制方略によってそれらを説明するために,2つの実験を行った。その結果は次の通りであった。 (1)実験Iでは,誘惑に対する抵抗状況における統制方略の自発的使用の程度が検討された。その結果,(a)視線そらし方略(ATS)が有効である。(b)6歳児はATSを自発的に用いられるが,4歳児では自発的に用いることはできない。(c)VSIは,4,6歳両群で自発的に用いられない。(d)4歳群と6歳群の間の誘惑に対する抵抗能力の差はATSによって説明されると考えられた。 (2)実験IIでは,被験児に,ATS,VSIの2つの統制方略のいずれかを用いるように教示を与えた。その結果,(a)ATS条件は,4歳群に対してのみ効果的であった。6歳群ではATS条件と統制条件に差がなく,しかもそれらは,4歳群のATS条件と差がなかった。(b)一方,VSI条件は6歳群でのみ効果的であった。(c)従って,年齢と条件の間には交互作用が認められる。(d)以上の結果から,4歳児と6歳児の間の誘惑に対する抵抗能力の差と,6歳児と8歳児の間の差には質的な違いがあり,およそ6歳を境にして,誘惑に対する抵抗に必要な統制方略がATSからVSIに入れ替わるものと考えられる。
著者
丸山 訓英 鷲尾 巧 土肥 俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.103, pp.73-78, 1999-12-03
参考文献数
2
被引用文献数
1

有限要素法による離散化の結果生じる大規模連立1次方程式をベクトル計算機上で解くことを考える。解法として、有限要素法の1節点上の複数の未知数をブロックとするBlock ILU (IL)前処理反復法を用いる。一般に行列ベクトル積のベクトル化のためのデータ構造として知られるDJAD形式をBILU前処理行列に適用する。これにより、BILU前処理による前進後退代入計算において、CRS形式よりも長いベクトル長が得られる。評価例題(次元構造解析、未知数約37万)により本手法の効果をNEC SX?4/8 A (CP)上で評価し、前処理演算の計算時間が13分の1に短縮できるという結果を得た。一般にILU前処理においては、未知数のオーダリングが反復法の収束性、ベクトル性に大きな影響を与えることが知られている。本稿では、オーダリング方法についても考察し、BILU前処理においてオーダリングの影響がNEC SX?4/8A上でどのように現れるか評価した結果を示す。This paper deals with large sparse linear systems on high performance vector computers. Block incomplete LU (BILU) preconditioned iterative methods are adopted, where each block consists of unknowns on each node on a mesh in finite element or finite volume applications. The DJAD (Descending Jagged Diagonal) format is commonly applied to vectorize matrix vector multiplication for random sparse matrices. Proposed here is an extension of DJAD format for the BILU preconditioning. This technique enables to realize the vector length longer than the case implemented with a standard CRS (Compressed Row Storage) format. Numerical experiments using three dimernsional structural analysis problems show that the computational speed obtained with a solution method using this DJAD format is 13 times faster than that obtained with the same solution method with the CRS format on an NEC. supercomputer SX-4/8A. Ingeneral, an ordering of nodes in the ILU preconditioning has substantial influence on the convergence of the preconditioned iterative methods and the parallelism in the preconditioning. The effect of different orderings, i.e., the RCM (Reverse Cuthill- Mckee) and the multicolor orderings, on the total CPU time will also be compared on the SX-4/8A vector parallel supercomputer.
著者
田中 沙織 銅谷 賢治 岡田 剛 上田 一貴 岡本 泰昌 山脇 成人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.157, pp.37-42, 2002-06-20

強化学習において「メタパラメタ」の設定は非常に重要かつ困難な問題である.本研究では神経修飾物質のセロトニンが報酬予測の時間スケールを決定するという仮説の検証に向けた準備実験を行った.長期と短期の報酬予測を行うタスクを用意し,実行中の脳活動をfMRIにより測定したところ,長期の報酬予測では視床下核,視床背内側核,淡蒼球などの基底核と,皮質では帯状回後部,前頭前野,頭頂後頭側頭連合野に顕著な活動が見られた.これに対し,短期の報酬予測では被核,帯状回前部に目立った活動が見られた。これらの結果は,時間スケールの異なる報酬予測は,異なるネットワークを介して行われていることを示唆していた。さらに強化学習理論に基づいた解析を行ったところ,長期の報酬の予測誤差に関連する部位は視床下核,淡蒼球であった.この結果は,大脳基底核の強化学習モデルを支持するとともに,さらに機能ごとに詳細化されたモデルを構築するうえで重要な手がかりになることと思われる.