著者
北堂 真子
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.194-198, 2005 (Released:2007-10-23)
参考文献数
21
被引用文献数
7 5

日常生活においてストレスを強く感じていたり興奮状態にある場合には,相対的に寝つきにくくなったり睡眠中に中途覚醒を生じたり,翌朝起きにくくなったりすることを誰しも経験している.また,寒暑感や騒音,明るさなどが原因となって睡眠が妨げられる場合もある.本稿では,ストレス負荷状態や興奮状態にある場合とそうでない場合についての生理反応および入眠経過の違いと,スムーズな入眠のための就寝前の準備について解説するとともに,睡眠環境因子の中でもとりわけ大きな影響を及ぼすと考えられる光・照明をとりあげて,生体への作用の解説と上手な活用方法についての紹介を行う.
著者
吉野 伸哉 小塩 真司
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.91.19041, (Released:2020-11-01)
参考文献数
43
被引用文献数
1 3

The purpose of this study was to examine associations between the Big Five personality traits and tolerance toward foreign residents in Japan, and to examine the moderating effect of the population ratio of foreign residents in a residential area on these associations. We conducted a multiple regression analysis on a dataset including 18,656 Japanese residents (9,097 females; Mage = 47.80). The results of the analysis showed that tolerance was positively associated with Extraversion, Agreeableness, and Openness and negatively associated with Conscientiousness and Neuroticism. There was a significant interaction between Conscientiousness and the population ratio of foreigners on tolerance toward foreigners. A simple slope analysis showed a stronger negative association between Conscientiousness and tolerance for the high population ratio of foreigners than for the low population ratio of foreigners. We discussed the associations between the Big Five personality traits and tolerance.
著者
内藤 明美 森田 達也 田村 恵子 大屋 清文 松田 能宣 田上 恵太 柏木 秀行 大谷 弘行
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.115-122, 2021 (Released:2021-04-05)
参考文献数
30
被引用文献数
1

【背景】スピリチュアルペインの統一された定義はない.国内の緩和ケア医と精神科医のスピリチュアルペインに関する認識を調査した.【対象・方法】緩和ケアに携わる緩和ケア医・精神科医を対象とした質問紙調査を行った.【結果】緩和ケア医387名(回収率,53%),精神科医374名(45%)から回答を得た.76/69%(緩和ケア医/精神科医)がスピリチュアルペインと抑うつは異なると答えた.66/71%は定義が不十分,59/60%が抑うつなど治療可能な苦痛が見逃されると答えた.40/47%が定義を明確にするべきとしたが,定義のあり方には意見が分かれた.緩和ケア医と精神科医の認識に大きな差はなかった.【結論】緩和ケア医,精神科医ともスピリチュアルペインの定義が不十分と認識するが,望ましい定義のあり方は一致しない.今後日本におけるスピリチュアルペインのコンセンサスを得ることの意義について検討する必要がある.
著者
池添 博彦
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.11-20, 2012-03-31 (Released:2017-06-16)
参考文献数
4

生命科学で使用される学術語の内、語源がギリシャ語と認められる語を抽出し、語の由来とその意味を示した。猶、各用語は生命科学領域の専門用語なので、学術語に関する生命科学領域における説明を加えている。用語の関連語についても語源を調べた。 本報では生命科学用語86語について語源を記している。
著者
伊勢田 哲治
出版者
関西実験動物研究会
雑誌
関西実験動物研究会会報 = Kansai journal of laboratory animals
巻号頁・発行日
pp.6-22, 2016-12

第127回研究会(平成27年9月12日) テーマ:哺乳動物における生殖工学技術の新たな展開
著者
黄 浄愉
巻号頁・発行日
2013-12-25

Hokkaido University(北海道大学). 博士(法学)
著者
柴田 徹平
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.134-145, 2015-03-30 (Released:2018-02-01)

バブル経済崩壊後,建設市場が急速に縮小する中で,企業が一人親方を安価な労働力として活用するようになった。こうした中で,先行研究において一人親方の賃金の低さが指摘されてきたが,生活保護基準以下の賃金しか得られない一人親方の量的把握を行った研究はない。従って,本研究の目的は,生活保護基準を下回る賃金を得ている一人親方の量的把握を行うことである。本研究で明らかになったのは,以下の点である。第一に一人親方の42.4%にあたる人の賃金が生活保護基準を下回っていること,第二に,生活保護基準を下回る一人親方の比率は,高齢世帯と就学児童のいる世帯で特に高いこと,第三に,生活保護基準を下回る一人親方の比率は,一般労働者より低いとはいえず,職種によっては一般労働者よりも高いこと,である。
出版者
三菱重工業
巻号頁・発行日
vol.19(5), no.112, 1982-09
著者
遠藤 野ゆり
出版者
法政大学キャリアデザイン学会
雑誌
生涯学習とキャリアデザイン = 生涯学習とキャリアデザイン (ISSN:13493051)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.85-101, 2013-02

The education for developmental-disorder-childrenwhich has started since 2006 underthe title of"inclusive education"results astwo things. In one hand, many handicappedchildren have got suitable education. Onthe other hand, they have been driven outfrom ordinal education. In order to achievethe co-lived society, we have not only toemphasize the merit of developmentaldisordered cognitive feature, but also tobe conscious of non-handicapped personʼsvarious cognitive abilities. Thanks to the priorresearch of developmental disorder and myinterview about the non-handicapped personʼsexperiences of the memory and the image ofothers, this paper illustrates that all people,regardless of being handicapped or not, hasvarious bias on their cognitive ability.