著者
古庄 高 Takashi FURUSHO
雑誌
神戸女学院大学論集 = KOBE COLLEGE STUDIES
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.85-96, 2009-01-20

It is difficult to prepare children for responsible citizinship today, because we cannot share easily common values, common ideas, common ideals in the society of information technology. Presently our school system is confronting with a dilemma about teaching academic knowledge and the important life skills. The autocratic teacher may impose his ideas and assume the sole responsibility of making all decisions and rules for the class to obey, but the pupils themselves will not accept this kind of leadership any more. Often the teacher feels helpless and the classroom becomes chaotic. The successful formula for guiding pupils in the classroom is based on the principles of freedom and responsibility. Adlerian psychology and Positive Discipline emphasize the importance of regularly scheduled family and class meetings which teach children essential life skills, self-discipline, and cooperation. Adults turn from the system of rewards and punishments and encourage young people when they make mistakes. A set of basic concepts provided by Adlerian psychology will help us increase our understanding of children and of ourselves. Positive Discipline shows how to practice effective class meetings.
著者
小川 佳代 中岡 泰子 富田 喜代子 前田 宏治 加藤 孝士 高橋 順子 石原 留美 尾崎 八代 中澤 京子 三木 章代 吉村 尚美 江口 実希
雑誌
四国大学紀要, A(人文・社会科学編) (ISSN:09191798)
巻号頁・発行日
no.40, pp.13-19, 2013-06

大学の位置する地域における子育て環境を把握し、大学教員としてより具体的な子育て支援のシステムを構築するために、育児ストレスの構造の地域の特性を明らかにした。A県内子育て支援センターに通っている子どもの親及び家族630名を対象とした。育児ストレッサー尺度を用いて、ストレスについて測定した。477名から回答が得られた。対象者の98.1%が女性であった。育児ストレッサー31項目の単純集計の結果、高い値を示したのは「一人になれる時間がない」「自分の時間がない」「子どもを育てるために我慢していることがある」などであった。育児ストレッサーの32項目を変数とした因子分析を行い、6因子を抽出した。第1因子は「子どものしつけや対応への困難」、第2因子は「自分の時間がない」、第3因子は「一人きりの子育て」、第4因子は「子どもの食行動の問題」、第5因子は「夫の無理解・非協力的態度」、第6因子は「子どもにまとわりつかれる」と命名した。
著者
栗原 一貴
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2011-HCI-141, no.11, pp.1-7, 2011-01-14

本論文では生態心理学分野のトピックであるマイクロスリップを工学的に計測することを出発点として,それをどの様に応用してインタフェースデザインに活かすかを 2 つの可能性から考察する.ひとつはマイクロスリップを許容したインタフェース,もうひとつはマイクロスリップ検出を積極的に活用したインタフェースである.これらを通じて,HCI 研究におけるマイクロスリップの重要性を指摘し今後の研究展望を示すことが本論文の目的である.
著者
浜本 篤史 相原 佳之
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.63-78, 2009-12-23

本稿は、相模ダム(1947年竣工、以下同様)、城山ダム(1965年)、三保ダム(1979年)、宮ヶ瀬ダム(2001年)の神奈川県内4ダムを対象に、各事業における地域社会の関係とその変遷について全体像を捉えることを目的としている。とりわけ、各事例におけるダム住民移転補償とダム竣工後の地域活性化の在り方を、その組織体制および担い手に注目しながら把握していった結果、約50年のあいだに、外部環境の変化や直接当事者である移転者の高齢化のほかに、周辺住民、地元自治体の関与の仕方が変わりうるなど、それぞれの段階が存在することが把握された。このことは、移転者の生活再建とダム湖利用において高く評価されている宮ヶ瀬ダムであっても、その評価は竣工後10年しか経っていない現段階でのものにすぎないということを意味している。つまり、移転者の生活再建、ダム湖利用および水源地域活性化という課題は、特定の段階のみでその成否が評価されるべきではなく、今後さらに長いスパンで検討される必要性があることが示唆された。
著者
須藤 廣
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.12, pp.187-199, 2014-03

東京ディズニーランドの文化やシステムは、虚構を虚構として消費するポストツーリズムの原型である。またそれらは、「他者性」へと向かう解放的な力と、「他者性」をコントーロールし抑圧する「柔軟な権力」の両義的な特徴を持っている。
著者
水谷 陽太 鶴岡 慶雅
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.72-79, 2018-11-09

近年,深層強化学習の分野において,モデルベース強化学習に関する研究が注目を集めている.環境モデルを学習することで先読みを行うことが可能となり,長期的な計画に基づく方策決定が可能となる.ビデオゲームなどの複雑な環境において,画像を観測として用いる場合,観測を直接予測するような環境モデルを学習するのには莫大な計算コストがかかる.そのため,画像を低次元のベクトル表現に変換し,その表現における次状態の予測をする学習を行う手法がいくつか提案されている.しかし既存の手法における中間表現は,強化学習の目的においては不要なデータを含んでいたり,事前学習を必要とするなど,一長一短であった.本論文では,タスク達成に有用な中間表現を学習すると同時に,その中間表現を用いて次状態予測の学習を行う新しいモデルベース強化学習のアーキテクチャを提案する.提案するアーキテクチャは,表現の獲得と次状態予測,方策決定の全てをend-to-end で効率的に学習ができ,比較的小さな計算コストで長期的な計画に基づく方策決定を行うことが可能である.実験により,ビデオゲームの深層強化学習において提案手法を用いることで効果的な学習を行えることを確認した.
著者
渡邊 淳司 安藤英由樹 朝原 佳昭 杉本 麻樹 前田 太郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.1354-1362, 2005-05-15

本論文では,歩行移動の快適性,利便性を向上させるための靴型歩行周期誘導インタフェースを提案し,歩行周期の誘導を効率的に実現するための刺激入力手法について論ずる.靴型インタフェースは,靴底にある圧力センサによって歩行状態を計測し,それに合わせて足の甲に振動刺激を行うことで,人間の感覚入力に対する運動の半無意識的な同期現象(引き込み)を利用して歩行周期の誘導を行うものである.本実験を通して,振動刺激は踵が接地するタイミングに行うと効果的に誘導が可能であり,歩行周期に対する刺激周期の変化が-100 msから+150 msの範囲ならば,装着者に心理的負荷をかけずに誘導可能であることが分かった.
著者
土田 あさみ 増田 宏司 Asami TSUCHIDA MASUDA Koji
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.253-258,

大学生を対象に安楽死および動物虐待に関する意識調査を,四国および近畿の3つの中学に通う中学生を対象に家庭での動物飼育に関する意識調査をそれぞれ実施した。大学生への調査の結果,動物に身体的苦痛を伴う人の行為を主として動物虐待と認識している学生が多く見られ,およそ4分の3の学生は安楽死を場合によっては認めると回答した。一方,中学生に実施した動物飼育に関する調査結果では,動物への関心は動物飼育の有無で有意差がみられ,さらに,飼育動物種によっても影響されることが示された。飼育動物の中でもイヌおよびネコは飼育者にコミュニケーションへの意識を高めることも示唆された。
著者
山中 典子
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2011

東京海洋大学修士学位論文 平成23年度(2011) 食機能保全科学 第1378号
著者
山田 豊大 阿原 一志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.128-132, 2018-11-09

不完全情報ゲームの1種であるトレーディングカードゲーム (TCG) は,デッキ(ゲームに使用するカードセット)をプレイヤーが選択できるなど,囲碁や将棋,その他ボードゲームにはないゲーム要素が特徴であり,強い,又は人間らしいエージェントの作成等の研究には意義があると考えられる.本稿は,単純化されたTCGで,デッキ作成,またエージェントの構築に関する知見を得ることを目標とし,その第一段階としてランダムに与えられたデッキに対してニューラルネットワークを用いた強化学習の有効性について考察した.

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雑誌
南極資料
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, 1991-07-30
著者
上原 優香里 兎澤 良輔 藤巻 晶 中村 友哉 加藤 宗規
出版者
了德寺大学
雑誌
了德寺大学研究紀要 = The Bulletin of Ryotokuji University (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.12, pp.191-197, 2018

本研究では,腓骨筋に対する伸縮性テーピングの施行が,ハムストリングスおよび体幹伸展筋群に与える影響について検討した.対象者は健常成人8名とした.腓骨筋に対する伸縮性テーピング施行前後で,指床間距離(FFD),下肢伸展挙上角度(SLR),modified schober test(MST)の3項目の評価を実施し,介入前後の値を比較した.介入前後結果(中央値)は,FFDが-4.2㎝,-2.4㎝,SLRは46.0°,48.5°となり,有意に向上した.また,MSTは介入前後ともに21.2㎝となり,有意差はなかった.FFD,SLRの結果から,腓骨筋に対するテーピング貼付において,ハムストリングスの伸張性が向上したと考えられる.これは,長腓骨筋と大腿二頭筋の間に筋膜性の直接接続があることが要因として考えられた.体幹伸展筋群は,脊椎後方の靭帯や軟部組織などの伸張性が大きく変化しない状況では可動域はそれほど変化しない可能性が考えられた.本研究により,腓骨筋に対する伸縮性テーピングはハムストリングスの伸張性を向上させることが明らかになったが,体幹伸展筋群には変化が認められなかった.
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.33, 2018-11-01

1 0 0 0 OA 編集委員会等

雑誌
南極資料
巻号頁・発行日
vol.1, 1957-12