著者
福増 康佑 松浦 愛美 江口 浩二
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2011-SLP-86, no.4, pp.1-7, 2011-05-09

トピックモデルは大規模なテキストデータコレクションの解析に広く使用されているアプローチである.最近,Wikipediaを典型とする並列または比較可能な多言語データにおいて潜在トピックを発見する多言語トピックモデルが研究されている.また,元々は内部構造を持つ文書を対象として開発されたトピックモデルのうち,多言語の文書にも適用可能なものがある.しかしながら,現在まで多言語トピックモデルの比較評価を行った報告は我々の知る限りない.我々は多言語文書データに適用可能ないくつかのトピックモデルの性能を,テストセット対数尤度,トピック割り当てのヒストグラム,そして言語横断ストーリーリンク検出タスクに着目して比較評価した.実験により,これまで多言語に関連した研究に用いられてこなかったトピックモデルのいくつかが,従来研究で用いられた多言語トピックモデルより優れていることを示した.
雑誌
史苑
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.254-260, 2015-01
著者
清水 研明
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.15-20, 1994

読み手は, 書かれたテクストの内容に関する背景知識(内容スキ・一マ)と修辞構造に関する背景知識(形式スキーマ)とを, 明示的に示された情報と融合させることにより, テクストをインターアクティヴに読むことができる.本論は, このスキーマ理論を, 外国語としての英語の教育にどのように取り入れるべきかを論じたもの.
著者
宮島 達夫
出版者
有限会社笠間書院
雑誌
笠間索引叢刊4
巻号頁・発行日
pp.72-126,
著者
Yamashita Miki Miki Yamashita
出版者
麗澤大学経済学会
雑誌
麗澤学際ジャーナル = Reitaku Journal of Interdisciplinary Studies (ISSN:21895333)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.93-105, 2016-03-10

This qualitative study explores the effectiveness of an active learning project for a group of two male and four female Japanese students in my seminar course in the economics department of a small liberal arts college in suburban Tokyo, Japan.The students created and implemented a project called the Human Library (HL), designed to improve their generic skills, especially the relational ones essential to collaborative and healthy human relationships.The importance of active learning and mentoring to the project are described, and an account of the main HL event is provided.Relational cultural theory is then used to evaluate the project’s impact on the students’ generic skills.It is concluded that its effects were generally positive, but that improvements to the project and to the data collection about it are possible and desirable.
著者
奥 美佐子
出版者
神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会
雑誌
神戸松蔭女子学院大学研究紀要. 人間科学部篇 = Journal of the Faculty of Human Sciences, Kobe Shoin Women's University (JOHS) (ISSN:21863849)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.53-65, 2016-03-05

本研究は、子どもが音を描いた絵を別の子どもがどのように読み取るかについて、実践を通じて明らかにし、表現者の感覚と鑑賞者の感覚の間に何らかの交感の要因を見出そうとするものである。単音を色彩に変換する実践では低音部と高音部に共通した色彩選択が見られた。擬音の描画表現では線の形状から音を読み取る傾向が見られた。単音を色に変換する実践と、擬音を描いた絵を読み取る実践を実施し検討した結果、単音の変換における実践では高音部や低音部で共通した色彩の選択が出現し、擬音を表現した描画の読み取りにおいては、線の形状や形態が読み取る音のイメージに繋がることが明らかになった。
著者
竹内 亨 坂野 遼平 馬越 健治 川野 哲生 神林 隆 武本 充治 松尾 真人 柿沼 隆馬
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2013-CSEC-60, no.9, pp.1-8, 2013-03-07

脳活動に基づいて機器の操作を可能にする BMI (Brain Machine Interface) 技術を実環境に適用することを目指したネットワーク型 BMI プロジェクトにおいて、BMI 応用サービスを容易に提供可能なサービス基盤が必要である。そこで、エージェントの連携によってシステムを表現することで、状況に応じて適応的な振る舞いが可能なエージェントベース分散処理基盤を提案する。一般に、エージェントベースで構成されたシステムは、垂直統合で構成されたシステムに対して遅延が大きいため、実時間性がある BMI 応用サービスに適用できるのかが明らかでない。そこで、P2P エージェント基盤 PIAX 上に実証システムを構築し、実環境を想定したシミュレーションを行った。その結果、分散処理基盤上での遅延時間をおおむね 50ms 以下に抑えられていることが分かり、実現可能であることを明らかにした。
著者
石橋 由子 桝田 秀夫
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.976-988, 2016-03-15

電子メールはインターネット上において手軽で最も利用されているコミュニケーションツールとして我々の生活において必要不可欠なものとなっている.メールは仕事や日常生活での情報交換だけにとどまらず,緊急時の連絡手段としても利用されている.しかしひとたび大規模な災害や重度の障害が発生すると,一定時間メールの送受信ができなくなり,非常に大きな混乱を招く恐れがある.そこで自組織のメールサービスを利用できなくなった場合でも,利用者が可能な限りメールの利用が可能となるシステムを提案する.本提案システムは,通常一体化しているケースが多いメールサーバのメールを受信する部分とスプール部分を分離し,これらを物理的に離れた場所に設置する.そして,複数箇所に設置されているスプール部分の同期を行う.スプール部分の同期を行うためにネットニュースプロトコルを利用する.メールサーバが受信したメール1通を1つのネットニュースプロトコルの記事に変換して宛先メールアドレスに対応したニュースグループに投稿する.投稿された記事はネットニュースの記事として同期を行う他のサーバに配送される.利用者はアクセス可能なネットニュースサーバにアクセスしてメールを読む.これにより,メールシステム障害時でも利用者はメールを受信することが可能となる.
著者
福山 和生 谷口 義明 井口 信和
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.931-935, 2016-03-15

不正アクセスによる被害の増加,ネットワークセキュリティに関する知識,技能を持つ技術者の不足などを背景に,ネットワークセキュリティ教育の重要性および緊急性が高まっている.実践的なネットワークセキュリティ教育のためには演習が不可欠であるが,独立した演習環境を構築するための機材の準備コストなどが障壁となる.本研究では,仮想マシンを用いて1台のコンピュータ上に不正アクセス対策機器を導入した仮想ネットワークを構築することにより,安全かつ低コストにネットワークセキュリティに関する演習を実施できるシステムを実装した.評価実験の結果,本システムで実践的なネットワークセキュリティの学習環境を提供できることが分かった.
著者
伊木惇 亀井清華 藤田聡
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.633-634, 2014-03-11

インターネットの発展に伴い,口コミサイトのレビューなど個人の意見を投稿する機会が増えてきた.そのような意見は有益である一方で,ステルス マーケティングなどによる信頼性の低い情報も増えてきている.そのため,信頼性の低い情報を判断するための機構が必要であると考えられる.よって,本稿では口コミサイトにおけるレビューを対象とした,信頼性を判断するための支援システムを提案する.具体的には,レビューの信頼性に関係する指標を定義し,各指標毎のスコアを求める.そしてレビュー毎にそのスコアを可視化して提示することでユーザの信頼性に関する判断支援を行う.
著者
高瀬 啓元
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, 1963-07-15
著者
生井 智司 伊藤 毅志
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2010-GI-24, no.3, pp.1-7, 2010-06-18

本稿では,将棋における棋風を人間がどのように感じるのかをインタビューを通して明らかにすることを試みた.そして,その知見をもとにして,プレイヤが棋風を感じられるような棋風模倣システムを試作して,その効果を評価した.
著者
伊藤公 三上喜貴 中平勝子
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.805-807, 2015-03-17

インターネット空間における社会活動が人に与える影響が重要視される一方,その空間を自由に利用できず恩恵を受けられないデジタル・デバイド(情報格差)が存在する.情報格差問題の実態把握分析には,各種統計データと研究者が蓄積してきた分析データの利用が不可欠であると同時にデータの利用・流通環境の整備が必要となる.本稿では,これまで開発してきたデータ流通に適したファイルフォーマット(ITHF)を用い,観測データの収集、ITHFの作成、ITHFを用いた分析、ITHF/分析結果の提供,から構成されるプロビジョンスキームの内,ITHFの読み書きに関わるITHFの作成/分析ツールの設計・構築を行った.