著者
山本 真弓 山田 満 ヤマモト マユミ ヤマダ ミツル Mayumi Yamamoto Mitsuru Yamada
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編
巻号頁・発行日
vol.37, pp.33-43, 1997-03-31

1)人工胃液のpH1ではすべての乳酸菌の失活が認められた。2)ビフィズス菌は製剤においてpH1∿4のどのpHでも60分後にはビフィズス菌が死滅しており,製品についてもpH2で失活することからビフィズス菌の腸への到達は難しい。3)ビフィズス菌以外の乳酸菌はpH1ではすべて失活するが,pH2では120分後まで生存する確率が高く,pH3∿4では120分後で全て生存がみられた。4)菌別にみると,L. acidophilus,L. bulgaricus,St. thermophilusはpH2に耐えられ,比較的耐酸性があった。
著者
長門 正貢 小林 和人 阿部 仁 安高 史郎 平塚 三好
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:21888647)
巻号頁・発行日
vol.2015-EIP-69, no.18, pp.1-7, 2015-09-03

人工知能の研究が加速しており,人類の暮らしを革新的に変化させる日が近づいている.今後多くの企業が,人工知能を用いた事業展開を図るのではないかと考える.ソフトフェアがソフトフェアを,機械が機械を製造・発明する時代となっていくと予測する.世間では 「シンギュラリティ (技術的特異点)」 と呼ばれており,未来学者であるレイ・カーツワイルさん等が,コンピュータ技術や生命科学などの進歩・発展により 2045 年頃に,これまでの世界とは全く異なる世界がやってくると予測している.反対に,理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士等はやがて全ての人間の雇用を奪うのではないかと警鐘を鳴らしている.そのような時代になった際,現在の知的財産権法では対処しきれない問題が浮かびあがる.過去の事例と未来の予測を軸にし,自然人以外が発明を行なったら知的財産権はどこに帰属されるのかなどに焦点をあて,研究を進めている.
著者
岡林伸秀
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.47-48, 2011-03-02

組込み機器において録画用ファイルシステムの一つとしてXFSが使用されている.XFSでは同一のパーティションに複数のファイルアクセスを行うことでファイルの断片化が発生するなどの性能問題が確認されている.XFSでのファイルの断片化やRead/Write性能はバッファの割り当てサイズを変更することやリアルタイム・アプリケーションに対応した設定を追加することで変化する.これらの設定はファイルシステムの用途に応じて使い分けられる.本論文ではXFSの各種設定を変化させたときのI/O速度や,断片化の発生状態についての性能評価を実施し,録画に適する設定を整理し,課題について述べる
著者
河谷 大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.コンピュータと人間社会, pp.737-738, 2009-03-10
著者
千田 浩司 五十嵐 大 高橋 克巳
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.2137-2145, 2013-09-15

セキュアマルチパーティ計算(MPC: Secure Multi-Party Computation)はPrivacy Preserving Data Mining(PPDM)の主要技術の1つとして近年注目されているが,通常の計算と比べ膨大な処理をともなうことが実用の障壁となっている.MPCの処理を軽減させる手法の1つに,数値からビット列への変換を暗号化したまま行う「ビット分解プロトコル」がある.SchoenmakersとTuylsはEurocrypt 2006でPaillier暗号を用いたビット分解プロトコルを提案しているが,MPCの高速処理に適した暗号として期待される加法準同型ElGamal暗号を用いた方式は我々が知る限り実現できていない.本論文では,従来のビット分解プロトコルでは加法準同型ElGamal暗号への適用が困難であることを述べ,従来とはまったく異なるアプローチにより,semi-honestモデルにおける,加法準同型ElGamal暗号を用いたビット分解プロトコルをいくつか構成する.特に事前処理を許す2パーティ限定の提案方式は,従来と比べ大きく処理削減できることを示す.またビット分解プロトコルが特に有効となるいくつかの具体的なMPCの応用方式を提案する.
著者
東 藍 浅原 正幸 松本 裕治
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.53(2006-NL-173), pp.67-74, 2006-05-19

本稿では,日本語形態素解析において問題となる未知語処理に対して条件付確率場(ConditionalRandomFields CRF)を適用する手法を提案する.提案手法では,形態素解析と同時に入力文中の部分文字列に対して未知語候補を追加することにより,形態素解析と未知語処理を同時に行う.また,従来最大エントロピーマルコフモデル(MaximumEntropyMarkovModelMEMM)などを適用した手法で指摘されてい0たlabelbiasあるいはlengthbiasの影響は,単に既知語の解析において問題になるだけではなく,未知語処理においても重要な問題となることを示し,CRFを適用することによりこれらの問題が解決されることを示す.そして大規模な正解タグ付コーパスを用いて実験し,本稿の提案手法の有効性を検証した
著者
大柿高志 阿部将和 大本義正 西田豊明
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.765-767, 2015-03-17

構成的考証法とは、人々が断片的な考えや証拠を持ち寄ってストーリーを形成するのを助けるために、演劇ロールプレイとディスカッションを組み合わせた独自の方法論である。本論文では、構成的考証法を登場人物の内面理解を深める目的で用い、部分的実装について報告する。 ワークショップIでは、時代考証のために参加者が議論と演技を交互に行い、ひとりずつ演技をしながら議論を再検討した。演技による議論の進展があったが、内容は物理的な行動や客観的解釈に偏った。 ワークショップⅡでは、没入型ディスプレイを複数台用い、仮想空間内で時代考証の演技をしつつ、演技の役を入れ替わりながら議論を進めた。その際、人物の動機や感情への言及が観察され、部分的だが内面への踏み込みが確認された。
著者
永井 聡子 ナガイ サトコ Satoko NAGAI
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
vol.13, pp.81-84, 2013-03-31

本稿は、「劇場」の意味をオペラ劇場と歌舞伎劇場を軸として考察しながら、舞台と客席の関係性を帝国劇場(1911)の劇場計画をめぐる動きで整理し、日本の劇場が獲得したものと消失したものを検証する。考察の方法は、劇場に関する現場の劇場関係者の言説を中心として論じる。
著者
"内島 幸江" "ウチジマ ユキエ" Yukie" "UCHIJIMA
雑誌
名古屋女子大学紀要 = Journal of the Nagoya Women's College
巻号頁・発行日
vol.16, pp.59-64, 1970-03-15

"パイ皮の材料に関する検討を行ない,大豆たんぱく粉を添加した,大豆油を用いたパイ皮を試作し,その保存中の成分の変化について研究した結果,次のことが認められた.大豆油を用いたパイ皮へ,大豆たんぱく粉を添加した場合,四種の大豆たんぱく粉のうちでエスサンミートがたんぱく質含量が高く,嗜好的にも好まれ,ミートパイ,ピッツアパイようの食品として利用できた.また大豆たんぱく粉を添加した場合.パイペーストにスープを用いたものが.官能テストの評価が高く,油脂の酸敗度も少なかった.すなわちスープを加えたパイ皮は保存性が高められ,味も良好であり,また大豆たんぱく粉は小麦粉の10%まで添加可能であった.パイ皮のデンプンのα化度においては油脂の添加量が少なく,加水量の多いものほど高かったが保存中の変化はほとんどみられなかった.終りに本研究に御協力いただきました寺沢敏子,中村章子の諸嬢にお礼申し上げます.また試料を提供していただいた豊年製油KK,味の素KK,大日本製糖KKに感謝致します."
著者
長沢 康昭
雑誌
福山大学経済学論集
巻号頁・発行日
vol.3, no.1・2, pp.107-130, 1979-09-30
著者
大門 利都子 萩生田 明徳 田中 友章 富井 尚志
雑誌
じんもんこん2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.239-246, 2015-12-12

近年,文化財の保存および価値の共有のために,多数のデジタルアーカイブの公開が進められている.それらは主に専門家による閲覧が目的とされており,簡易な作りが主流である.そのため,専門知識を持たない一般人には,その価値を理解することが難しい.したがって,広く文化財の価値を共有できるようにするためには,一般人でも文化財の価値を理解することができるようなデジタルアーカイブを構築することが望ましい. そこで我々は,貴重な文化財である小袖屛風を対象として,背景知識を取り入れた一覧型の閲覧シ ステムを構築した.構築したシステムでは,屛風に貼られた小袖を複数の軸を用いて比較し,結果を 2 軸比較表の形式で閲覧することが可能である.また,構築したシステムを用いることにより,デジタ ルアーカイブ上で専門家による展示のストーリーを閲覧することが可能であることを示す.
著者
赤間 亮 川村 清志 後藤 真 野村 英登 師 茂樹
雑誌
じんもんこん2004論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.259-267, 2004-12-09

このパネルディスカッションは、デジタルアーカイブに「人文系からの視点が欠けている」という本シンポジウムの問題意識を受け、その人文科学における意義を改めて問い直し、「真の活用」の道筋をさぐるための議論を行うことを目的とする。本稿は最初の師による問題提起に続けて、各パネリストのポジションペーパーを五十音順でならべている。
著者
上里 友弥 南出 靖彦
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.8-20, 2014-08-29

本論では,言語が決定性文脈自由言語(DCFL)ではないことを証明するための,決定性プッシュダウンオートマトン(DPDA)に基づく手法を提案する.提案する手法は,計算中でのスタックの高さを特徴付けるもので,以下のようなスタックの変化に対する直感を形式的に扱うことができる:言語{anbncn | n ≧ 1}が何らかのDPDAで受理できたとすると,aの個数とbの個数を比較した結果として,anbnの部分を読み終わった段階のスタックはほとんど空になっているはずである.このとき,続く文字列cnを検査することができない.したがって,この言語はDCFLではない.具体的には,十分に長い繰返し文字列を消費した結果のスタックの内容には繰返し構造があることを示し,繰返し文字列を消費した結果のスタックが一般化順序機械と呼ばれる機械で定義可能であることを示した.この結果を用いて,上の例のようにaの個数とbの個数を比較するためには,スタックがほとんど空にならなければならないことを形式化して示した.
著者
岩橋 正実 満田 成紀 鰺坂 恒夫 中島 毅
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2009-SE-164, no.11, pp.1-8, 2009-05-21

機器組込みソフトウェア開発の生産性と品質を向上させるためのオブジェクト指向の開発方手法の提案とその有効性について述べる。組込みシステムにオブジェクト指向を適用する際には、要求からクラスの抽出方法、状態の抽出方法が開発者によりバラツキがある。要求から設計/実装の双方向のトレーサビリティの確保と動的分析、時間制約などのリアルタイム制御システム特有の問題を解決することで生産性と品質の確保を可能にした。本稿で提案する手法論は、1998年に発表した自律オブジェクト指向技術を更に研究を進めたものである。その中で特に本稿では分析手法と設計手法を中心に述べる。
著者
松浦 純樹 北澤 宏文 小林 孝典 市村 哲
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2009-GN-72, no.9, pp.1-6, 2009-05-14

現在,ワープロソフトを使用しての文章作成が主流である.しかし,従来技術による文字入力は入力内容をそのまま日本語変換するだけである.これでは表現の仕方が自分任せであるため,語彙が豊富な人でないと偏った言い回しになってしまう.そのため表現が偏り単調な文章になってしまう.そこで,本研究では日本語入力システム (IME) を利用して変換単語に使用されることの多い修飾語を Web 上の文章から取得,また単語の類語を表示することで表現の偏りの解消や発想支援を行うシステムを作成した.評価実験によりシステムの有用性と課題を知ることができた.