著者
八尋 美希 都甲 潔 吉川 由紀子 八尋 剛規
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.20-25, 2000-01-01 (Released:2009-04-01)
参考文献数
17
被引用文献数
3 2

Taste can be measured using a taste sensor, which shows different electrical potential patterns for each food. The sensor has eight kinds of lipid membranes. The present study is concerned with the long-term measurements of milk and sensory analysis of milk. Each membrane was preserved in standard milk, and the tastes of five kinds of commercial milk were measured using the sensor preserved for a period of one month to six months in the same manner. It was found that calibrated data was comparable with data obtained other days, and that the membranes were used reliably fbr six months. On the other hand, richness of sensory test showed a high correlation with the ratio of milk fat using chemical analysis, as seen from the correlation coefficient 0.829. It was also found that there is significant difference among the four samples by performing a Kramer test (α<0.01) and F test (α<0.05). We used multiple regression analysis on sensor responses by use of the ratio of milk fat and the heat treatment of milk, and consequently found a high correlation between channel 4 and them. The correlation coefficient was-0.986 between the sensory test and ch. 4. Therefore, it was concluded that richness, which is the main taste of milk, can be quantified using the taste sensor.
著者
玉木 有子 阿久澤 さゆり 澤山 茂 飯田 文子 山口 静子
出版者
日本官能評価学会
雑誌
日本官能評価学会誌 (ISSN:1342906X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.25-36, 2003-04-15 (Released:2013-10-05)
参考文献数
17
被引用文献数
2 2

Consumers‘ quality perception and preference of tomatoes were measured during the whole process of eating. Words expressing the features of palatable and unpalatable tomatoes were collected and 91 pairs of words were selected to formulate the evaluation sheet for sensory evaluation. Fifteen kinds of tomatoes were chosen for test samples, at Tokyo Ohta Fruit and Vegetable Market, from those produced in various areas under the name of Momotarow, the most popular original kind in Japan. Panel was consisted of 307 university students. Each panelist was given a whole fresh tomato and evaluated the 91 items according to the process of eating, i.e., looking, holding, peeling, biting, tasting, and swallowing, using seven-point scales. Principal component analysis was applied both for mean average scores of 15 samples and individual scores of total 307 samples. Results in both cases showed that the total variance was mainly explained by two components. PC1 was related to taste (sweet, sour and umami), texture and flavor in the mouth. PC2 was related to ripeness. Multiple regression analysis showed that the total evaluation of tomatoes was mostly explained by the properties perceived in the mouth and only a small amount by those perceived through visual and tactile senses.

1 0 0 0 OA 能面と狂言面

著者
松野奏風 画
出版者
芸艸堂
巻号頁・発行日
1938
著者
竹内 俊彦 加藤 由樹 加藤 尚吾
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.24, pp.250-251, 2008
被引用文献数
1

マンガによるストーリー提示が成績を有意に高めたという報告や、ストーリー・マンガをeラーニングコースに用いて効果を挙げたという報告がある。そこで研究代表者は過去にPower Pointによる人体描画ソフトを開発した。Power Point上の四角を右クリックして画面から選択するだけで、横向きの人体図形を描くものである。しかし現在は中肉中背の成人11名のキャラクターしかないため、物語教材を作成するソフトとしては不満がある。そこでユーザへのインタビューによってキャラクターの希望を聞き、子供や老人など、さまざまなキャラクター10名を追加した。また追加したキャラクターを用いて物語教材を作成した。
著者
井上 淳
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.30, pp.444-456, 2020-01-01 (Released:2020-09-12)
参考文献数
41

ギリシャに端を発する財政,債務危機で一部では崩壊まで懸念されたユーロだったが,現在は「真の経済通貨同盟へ」の標語のもと,それまで取り組まれてこなかった財政同盟や銀行同盟に向けた取り組みすら進んでいる.EUを分析する理論研究は,それぞれがそうした動向に対する説明能力をもつことを示すために,様々な論考を展開している.本論文は,そのうち,EU理論研究の一大学派を形成しておりEU統合を説明する「ベースライン」だと自らを位置づけているリベラル政府間主義(Liberal Intergovernmentalism)を取り上げ,その説明力を検証する. リベラル政府間主義は,危機後の取り組みがEU内の債権者であるドイツの国益,選好を反映したものであると議論している.ただ,多くの加盟国が参加する制度にかかる選択が特定加盟国のプロフィールで説明されるという結論は,リベラル政府間主義の特徴である選好形成,政府間交渉,制度選択という3段階のモデルを必要としない説明になりかねない.ドイツの意見が,リベラル政府間主義のいう「トランスアクション・コストが下がる」ものだと受け入れられた理由や背景を説明する必要がある.また,欧州中央銀行による国債買い入れ(OMT)決定のように,危機後の対策の全てがドイツの意見の反映ではない.こうしたリベラル政府間主義に見られる説明不足がその静的かつ短期の視座に起因するのであれば,考慮しなければならない問題である. そこで本論文は,経済通貨同盟の提案から今日に至るまでのEUの取り組みを概観した.歴代の経済通貨同盟に関する取り組みは,特定加盟国の国益の反映ではなく,その都度の制度選択は完全な解決でもなかった.経済通貨同盟には,経済や金融面でEUをリードしているドイツよりも,ドイツ・マルクを抑えて対称的な通貨関係を希求するフランスが積極的になっていた.ただ,その制度的なデザインは,フランスの選好,国益通りにはならなかった.それはドイツとて同じであり,各国の国益はそれぞれ部分的にしか反映・採用されていなかったのである. そのうえ,これまでのスネーク,欧州通貨制度,ユーロといった諸制度はいずれも「部分的」な解決,つまり未完成のまま徐々に進んできた.リベラル政府間主義は,この「部分的」あるいは「漸進的」にしか統合が行われていない事実,そしてその部分的な統合では各国の国益が単線的に反映されている訳ではないことを捉えなおすべきである. 初期の経済通貨同盟を実施する直前にこれが破綻したのも,フランスがスネーク(フロート)を離脱したのも,欧州通貨制度が当初不安定だったが1980年代に安定に転じたのも,ドラギ欧州中央銀行総裁がOMT決定にあたって意識したのも,いずれもドイツの通貨や経済政策を評価し,フランス(や危機後はギリシャなど)の通貨や経済評価を懸念する国際金融市場・投機の存在が鍵になっている.加盟国やEUの取り組みを評価する存在がいたからこそ,「部分的」に進められた統合がそれでよしとされることはなく次の危機を招き,加盟国がそれに取り組むことが求められた可能性がある.つまり,統合の進展を説明する際に,加盟国やEU(制度)だけでは説明できない何かを説明要因に加えねばならない可能性がある.今後の研究課題としたい.
著者
井上 淳
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2018, no.28, pp.708-720, 2018-01-01 (Released:2019-07-26)
参考文献数
65

本論文は,既にEU研究に適用されながらもその問題点が指摘されてきた歴史的制度主義をEU(European Union)研究に活用することができるようにするために,歴史的制度主義アプローチの操作,修正を試みるものである. それまで停滞していたEU統合が1980年代半ばの域内市場統合計画によって息を吹き返すと,EUに対する理論的アプローチが発展した.歴史的制度主義はそのうちのひとつであり,EU諸機関が時間の経過とともに加盟国政府に影響を与えて,加盟国政府にさらなる制度化を選択させると主張してきた.しかしながら歴史的制度主義は,政府の国益や選好に関わる前提を競合理論であるリベラル政府間主義と共有したため,議論の上で大きな制約を抱えることになった.本論文はその制約を明らかにしたうえで,EU研究に適合するように歴史的制度主義を操作,修正する. 新たに操作を加えた歴史的制度主義は,加盟国による制度的選択が自国では解決することができない課題の「欧州的(集合的)解決」であること,それゆえに当該制度選択がゆくゆくは加盟国を拘束することを明らかにする.このような理解は,EU研究における歴史的制度主義に向けられてきた学術的批判にこたえてその問題点を克服するとともに,たとえばユーロ危機の顛末のように一度統合が停滞した後に再統合が進む理由やメカニズムを明らかにする可能性がある.
著者
京都帝国大学 編
出版者
京都帝国大学
巻号頁・発行日
vol.昭和2年至昭和3年, 1928
著者
東京大学 [編]
出版者
東京大学出版会
巻号頁・発行日
1953
著者
琵琶 剛志 土居 正人 安田 淳 門田 久志
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.174-179, 2020 (Released:2019-12-24)
参考文献数
6

近年の映像情報の高解像度・ハイダイナミックレンジ化および活用領域の多様化に伴い,幅広い表現力と画面の縦横比やサイズの制限のない臨場感のある映像を提供できるディスプレイの必要性が高まっている.このような要求に対し,微細な発光ダイオード(マイクロLED)を画素に用いた高い表現能力と大画面への拡張性を両立したCrystal LEDディスプレイシステムを実用化した.この実用化に向け画素となるマイクロLED,個々の画素に微細な駆動IC(マイクロIC)を配置した新たなアクティブマトリクス駆動技術,ディスプレイユニットを継ぎ目なく配置する高精度タイリング技術を開発した.マイクロLEDによる非常に高いコントラスト比と広視野角,マイクロICによる優れた輝度再現性と色度安定性を数百インチという大画面で継ぎ目なく実現でき,従来ディスプレイでは困難な臨場感のある新たな映像表現が可能となった.
著者
Kondo Yasushi
出版者
近畿大学理工学総合研究所
雑誌
Science and technology = 理工学総合研究所研究報告 (ISSN:09162054)
巻号頁・発行日
no.30, pp.21-29, 2018-02

[概要]We often let a student make a cloud chamber at experiments on demand for radiation education. A student,who successfully observed a radiation track, was interested in not only radiations but also science.Therefore,we believe that "making a cloud chamber" is very useful for science education.Unfortunately, not all students were successful to observe tracks so far. In this paper, we present an easy way how to make a cloud chamber that is 100% successful to observe tracks.放射線に関する教育の一環として、筆者は出張実験などで学生に霧箱を作成させることを行ってきた。飛跡を見ることができると学生は放射線だけでなく科学に対する興味を持つことができるので、霧箱の作成は教育効果が高いと考えている。しかしながら、残念なことに「すべての生徒が飛跡の観察に成功した」訳ではなかった。本稿では、簡単に制作でき、しかも100%飛跡を観察することができる改良された拡散霧箱の作り方について議論する。
著者
佐久間 吉也
出版者
福島大学学芸学部
雑誌
福島大学学芸学部論集
巻号頁・発行日
no.1, pp.21-40, 1950-03
出版者
日経BP
雑誌
日経ビジネス = Nikkei business (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.2021, pp.38-45, 2019-12-16

内定辞退率予測サービス「リクナビDMPフォロー」をめぐる問題が報道されたのは8月1日。同社は「学生の皆さまや、企業・大学の関係者など各所にご心配、ご迷惑をおかけしておりますこと、誠に申し訳ございません」と、その日の夜にプレスリリースを発表。個人…